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ルーヴルへの旅路
バルセまで
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「こっからバルセまでってどれくらいかかんの?」
「うーん、のんびり歩いて一週間くらいかな…」
「そんなにかかるんだ。」
「直線距離ならもっと近いんだけど盗賊が頻繁に出るから迂回するんだ。そして、その迂回ルートには険しい山が多いみたいだから時間がかかるんだよ。その上、食料も現地調達になるしEランクにあがるために魔物を狩っていきたいからゆっくり行こうと思って。」
刺客も一旦は落ち着くだろう…
「Eランクにあがるための試験ってあるのか?」
「何かはわからないけどあるらしいよ。ただ、その試験を受けるにはある程度の実績が必要らしいんだ。常駐依頼にある薬草とかホーンラビットの角とかを達成することでもいいらしいから、それらを中心に集めて行きたい。」
「了解!…あと、カイ。いいのか?僕だけルーンの背中に乗って」
「いいよ。後々イリアスには体力をつけてもらわなければならないけど、今はその時じゃないし。体力的に一週間も歩きっぱなしはさすがにきついと思う。それにルーンも別に嫌じゃないでしょ?」
僕がそう言うと
「ワフン!」
と言ってしっぽをブンブンと振り回した
「ほらね。…あ、ホーンラビットだ。僕がやっていい?」
僕らから10数メートル離れた先にホーンラビットが1体いた。おそらくはぐれだ。
コウとイリアスが頷いたことを確認した後にナイフを取り出す。
少し近づいてナイフを投げるととホーンラビットの首に命中した。まあ、当然の結果だね
「おお!カイ、上手いな!」
でしょ?と胸をはる。
「信じられへんと思うけど、もともとめっちゃ下手やってんで。俺の犠牲によってここまで上手くなってん。感謝しぃや?カイ。」
それはそうだ。素直に感謝している。
「うん。おかげ様でこんなに上手くなったよ、ありがとう」
そう言うとコウは顔を赤くした
「あれ、顔赤くな「いい天気やな~、あっあんなとこにホーンバードが3体おる。俺行ってくるわ!」…」
「誤魔化しかたが下手だな。…てゆうか、ホーンバード?嫌な予感がするんだが?」
「…イリアス、僕らも応援に行こうか。」
「その方がよさそうだな」
僕らの少し前には10匹に増えたホーンバードに顔を青くさせたコウがいた。
「まったく、前に一回ホーンバードで痛目みたんだからちょっとは警戒してよ!」
「悪かったって!そこまで頭回らんかってん!」
「イリアス、リンを呼んであの鳥達を押さえて!」
「やってみる!リン!」
イリアスがそう呼ぶと
光と共にリンが出てきて草を操り鳥達の足を縛った。
「よし、今の内に攻撃するよ!」
動けないホーンバードを次々に狩っていく。
やっぱり全体攻撃できる手段がない限りホーンバードには手を出さない方がいいかもしれない。向こうから寄ってくるから稼ぎはいいけどうっかり自分達が殺されてしまう。どの世界でも数の暴力には敵わないからね。
そう思いながら20匹目のホーンバードの頭を落とした。
夜
「やっぱり美味しいな」
鶏肉よりも柔らかく焼いただけなのにこれ程の味ならば、ちゃんと調理すると物凄く美味しくなるだろう。
「ホーンバードの肉は柔はらはいからね…モグモグ、ゴックン。…そういえば僕の過去についてはまだ話せてなかったよね。」
「ああ。ちょうどフレイムベアに襲われたからな。」
「信じてくれないかもしれないけど実は僕には前世の記憶があるんだ。」
「前世?もしかしてカイは導かれし人なのか?」
「そうだよ。…前から思ってたんだんけどそんなに『導かれし人』って言葉は有名なの?」
「まあそうだな、童話にもあるからかなり有名だと思う。『導かれし人』は良くも悪くもこの世界を幾度と無く変えてきた。勇者となって人々を救った者もいれば独裁者となって人々を苦しめた者いる。まあどちらにせよこの世界にはない知識を持っているため初めは貴族や王族に囲われたらしいから公表はしない方がいいだろうな。でも、カイが導かれし人か~。思ったより驚きが無いな。ちなみに前世は何歳まで生きたんだ?」
「17歳だね。今世は寿命で死にたいかな」
「17歳には到底見えないんだがな…」
「でしょ?僕、17にはしては知的で大人びた青年だったんだよ」
僕がそう言うと2人は少し残念な子を見るような眼を向けてきた。
「いや、そっちやないと思うねんけど…」
「うん?」
「いや、何でもないで」
そう言って、なぜかコウとイリアスは目を合わせてハァーっとため息をついた。
「うーん、のんびり歩いて一週間くらいかな…」
「そんなにかかるんだ。」
「直線距離ならもっと近いんだけど盗賊が頻繁に出るから迂回するんだ。そして、その迂回ルートには険しい山が多いみたいだから時間がかかるんだよ。その上、食料も現地調達になるしEランクにあがるために魔物を狩っていきたいからゆっくり行こうと思って。」
刺客も一旦は落ち着くだろう…
「Eランクにあがるための試験ってあるのか?」
「何かはわからないけどあるらしいよ。ただ、その試験を受けるにはある程度の実績が必要らしいんだ。常駐依頼にある薬草とかホーンラビットの角とかを達成することでもいいらしいから、それらを中心に集めて行きたい。」
「了解!…あと、カイ。いいのか?僕だけルーンの背中に乗って」
「いいよ。後々イリアスには体力をつけてもらわなければならないけど、今はその時じゃないし。体力的に一週間も歩きっぱなしはさすがにきついと思う。それにルーンも別に嫌じゃないでしょ?」
僕がそう言うと
「ワフン!」
と言ってしっぽをブンブンと振り回した
「ほらね。…あ、ホーンラビットだ。僕がやっていい?」
僕らから10数メートル離れた先にホーンラビットが1体いた。おそらくはぐれだ。
コウとイリアスが頷いたことを確認した後にナイフを取り出す。
少し近づいてナイフを投げるととホーンラビットの首に命中した。まあ、当然の結果だね
「おお!カイ、上手いな!」
でしょ?と胸をはる。
「信じられへんと思うけど、もともとめっちゃ下手やってんで。俺の犠牲によってここまで上手くなってん。感謝しぃや?カイ。」
それはそうだ。素直に感謝している。
「うん。おかげ様でこんなに上手くなったよ、ありがとう」
そう言うとコウは顔を赤くした
「あれ、顔赤くな「いい天気やな~、あっあんなとこにホーンバードが3体おる。俺行ってくるわ!」…」
「誤魔化しかたが下手だな。…てゆうか、ホーンバード?嫌な予感がするんだが?」
「…イリアス、僕らも応援に行こうか。」
「その方がよさそうだな」
僕らの少し前には10匹に増えたホーンバードに顔を青くさせたコウがいた。
「まったく、前に一回ホーンバードで痛目みたんだからちょっとは警戒してよ!」
「悪かったって!そこまで頭回らんかってん!」
「イリアス、リンを呼んであの鳥達を押さえて!」
「やってみる!リン!」
イリアスがそう呼ぶと
光と共にリンが出てきて草を操り鳥達の足を縛った。
「よし、今の内に攻撃するよ!」
動けないホーンバードを次々に狩っていく。
やっぱり全体攻撃できる手段がない限りホーンバードには手を出さない方がいいかもしれない。向こうから寄ってくるから稼ぎはいいけどうっかり自分達が殺されてしまう。どの世界でも数の暴力には敵わないからね。
そう思いながら20匹目のホーンバードの頭を落とした。
夜
「やっぱり美味しいな」
鶏肉よりも柔らかく焼いただけなのにこれ程の味ならば、ちゃんと調理すると物凄く美味しくなるだろう。
「ホーンバードの肉は柔はらはいからね…モグモグ、ゴックン。…そういえば僕の過去についてはまだ話せてなかったよね。」
「ああ。ちょうどフレイムベアに襲われたからな。」
「信じてくれないかもしれないけど実は僕には前世の記憶があるんだ。」
「前世?もしかしてカイは導かれし人なのか?」
「そうだよ。…前から思ってたんだんけどそんなに『導かれし人』って言葉は有名なの?」
「まあそうだな、童話にもあるからかなり有名だと思う。『導かれし人』は良くも悪くもこの世界を幾度と無く変えてきた。勇者となって人々を救った者もいれば独裁者となって人々を苦しめた者いる。まあどちらにせよこの世界にはない知識を持っているため初めは貴族や王族に囲われたらしいから公表はしない方がいいだろうな。でも、カイが導かれし人か~。思ったより驚きが無いな。ちなみに前世は何歳まで生きたんだ?」
「17歳だね。今世は寿命で死にたいかな」
「17歳には到底見えないんだがな…」
「でしょ?僕、17にはしては知的で大人びた青年だったんだよ」
僕がそう言うと2人は少し残念な子を見るような眼を向けてきた。
「いや、そっちやないと思うねんけど…」
「うん?」
「いや、何でもないで」
そう言って、なぜかコウとイリアスは目を合わせてハァーっとため息をついた。
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