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ライズまでの道のり
獣人の少年
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そんなこんなで1,2週間たったある日、
僕らは例の冒険者の件の慰謝料についてのことでギルドに呼び出された。
「これが慰謝料だ。確認してくれ」
袋の中をざっと確認すると大体200万リビアくらいはいっていた。
3人合わせての財産の半分が200万リビアって多いんだか少ないんだか…
「本当はもっとあったんだが、なんせ被害者の数が多くてな」
ああなるほど、そっちね…
「金持ってたのに俺らのこと襲ったんかいな。」
まあ魔法鞄は高値で売れるので生活に余裕がある人でも襲ってくる可能性は十分ある。
「悪人には悪人なりの考え方があるんだよ、きっと」
「お前達は今日バルセを去るんだったよな。どこまで行くんだ?」
「ライズ経由でルーブルに行こうと思ってます。」
「そうか、今バルセからライズの道のりで盗賊が多数目撃されているから気をつけてくれ。」
「はーい」
盗賊、か…できれば会いたくはないはないが今度こそ嫌な予感が的中しそうだ。
ライズまでの道中
「アルクィンでもバルセでも一悶着あるって、僕ら本当に運ないよね」
そう言いながらそっとため息をつく。
「それでも皆無事にライズに向かうことができてよかった」
不幸中の幸いってところか…
「ホンマそれな!でも自分の無力さに痛感したわ」
「役割的にやっぱりパーティー3人だと力不足だとおもうんだよね。」
普通のパーティーだと4~6人はいる。
「普通は前衛と後衛があと1人ずついた方がバランスがとれてるからな。」
「そもそもとしてマトモに戦えるのコウしかいないしね。どんなに練習しても長剣が人並みに使えない上、投げナイフぐらいしか戦闘の特技がない僕と支援職で体力のないイリアスを庇えるだけの戦闘力を有した人を誘いたい。あ、もちろん僕は頭で戦うから戦闘力としては数えたらダメだよ?」
まあそもそもとして僕が長剣を使えない理由は前世で高校の授業でやらされた剣道とごちゃまぜになってるからだとは思うんだけど…
「いやいやそもそもこのパーティーに入ってくれる人、なかなかおらんから贅沢なこと言ったらあかんで」
それもそうか…
「ここら辺でいいか…よし、みんな野営の準備するよ!!」
「準備っていったって俺が晩ごはん作ってる間ゴロゴロするつもりやろ?その手に持ってる本はなんや?」
コウに痛いところをつかれたので本をさっと隠す。
「そんなことナイヨ」
「声が裏返ってるぞ。…コウ、僕はこの先にある川で服を洗ってこようと思ってるんだが、洗ってほしい服があれば今のうちにそこに置いといてくれ。あと、カイは一緒に行こうな」
「ええー、コソッ)めんどくさっ」
「おいこら、聞こえてるからな!!」
「ゲッ」
「ほら、カイ行くぞ?」
イリアスに腕を引っ張られる。
「はーい」
コウは怒ると怖いので愚痴はこの辺で終えることにする。
ゆっくりとイリアスについていくと川辺に人が倒れているのが見えた。
「こども、か。厄介な気配がする…」
年はおよそ13前後といったところだ。
灰色の髪は庶民よりも綺麗なことから裕福な商人の子供だろうということがうかがえる。
見た目からしてオオカミの獣人か…
「ちょっとキミ、大丈夫か?」
そう言いながらイリアスがヒールをかける。
すると少年はパッと眼を開けるとすぐに僕らから遠ざかった。
「警戒するのは構わないけど、わざわざ魔力を削ってヒールかけてくれたイリアスに感謝ぐらい伝えたらどうなの?」
少しトゲのある言い方だが許してほしい。少し虫の居所が悪いのだ。
「まあまあ、僕だってこの状況じゃあ同じことをすると思うぞ」
イリアスが少年を庇うと
「…悪かった、助けてくれて、、ありがとう」
少年は少し照れてそう言った。なんか僕が悪いみたいじゃん…
「それじゃあ何があったか説明してくれる?」
僕はそう紫色の瞳に問いかけた。
僕らは例の冒険者の件の慰謝料についてのことでギルドに呼び出された。
「これが慰謝料だ。確認してくれ」
袋の中をざっと確認すると大体200万リビアくらいはいっていた。
3人合わせての財産の半分が200万リビアって多いんだか少ないんだか…
「本当はもっとあったんだが、なんせ被害者の数が多くてな」
ああなるほど、そっちね…
「金持ってたのに俺らのこと襲ったんかいな。」
まあ魔法鞄は高値で売れるので生活に余裕がある人でも襲ってくる可能性は十分ある。
「悪人には悪人なりの考え方があるんだよ、きっと」
「お前達は今日バルセを去るんだったよな。どこまで行くんだ?」
「ライズ経由でルーブルに行こうと思ってます。」
「そうか、今バルセからライズの道のりで盗賊が多数目撃されているから気をつけてくれ。」
「はーい」
盗賊、か…できれば会いたくはないはないが今度こそ嫌な予感が的中しそうだ。
ライズまでの道中
「アルクィンでもバルセでも一悶着あるって、僕ら本当に運ないよね」
そう言いながらそっとため息をつく。
「それでも皆無事にライズに向かうことができてよかった」
不幸中の幸いってところか…
「ホンマそれな!でも自分の無力さに痛感したわ」
「役割的にやっぱりパーティー3人だと力不足だとおもうんだよね。」
普通のパーティーだと4~6人はいる。
「普通は前衛と後衛があと1人ずついた方がバランスがとれてるからな。」
「そもそもとしてマトモに戦えるのコウしかいないしね。どんなに練習しても長剣が人並みに使えない上、投げナイフぐらいしか戦闘の特技がない僕と支援職で体力のないイリアスを庇えるだけの戦闘力を有した人を誘いたい。あ、もちろん僕は頭で戦うから戦闘力としては数えたらダメだよ?」
まあそもそもとして僕が長剣を使えない理由は前世で高校の授業でやらされた剣道とごちゃまぜになってるからだとは思うんだけど…
「いやいやそもそもこのパーティーに入ってくれる人、なかなかおらんから贅沢なこと言ったらあかんで」
それもそうか…
「ここら辺でいいか…よし、みんな野営の準備するよ!!」
「準備っていったって俺が晩ごはん作ってる間ゴロゴロするつもりやろ?その手に持ってる本はなんや?」
コウに痛いところをつかれたので本をさっと隠す。
「そんなことナイヨ」
「声が裏返ってるぞ。…コウ、僕はこの先にある川で服を洗ってこようと思ってるんだが、洗ってほしい服があれば今のうちにそこに置いといてくれ。あと、カイは一緒に行こうな」
「ええー、コソッ)めんどくさっ」
「おいこら、聞こえてるからな!!」
「ゲッ」
「ほら、カイ行くぞ?」
イリアスに腕を引っ張られる。
「はーい」
コウは怒ると怖いので愚痴はこの辺で終えることにする。
ゆっくりとイリアスについていくと川辺に人が倒れているのが見えた。
「こども、か。厄介な気配がする…」
年はおよそ13前後といったところだ。
灰色の髪は庶民よりも綺麗なことから裕福な商人の子供だろうということがうかがえる。
見た目からしてオオカミの獣人か…
「ちょっとキミ、大丈夫か?」
そう言いながらイリアスがヒールをかける。
すると少年はパッと眼を開けるとすぐに僕らから遠ざかった。
「警戒するのは構わないけど、わざわざ魔力を削ってヒールかけてくれたイリアスに感謝ぐらい伝えたらどうなの?」
少しトゲのある言い方だが許してほしい。少し虫の居所が悪いのだ。
「まあまあ、僕だってこの状況じゃあ同じことをすると思うぞ」
イリアスが少年を庇うと
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僕はそう紫色の瞳に問いかけた。
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