異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明

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出会いと別れ

影の使命

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キン、キン、、キーン、、僕の短剣とハイゴブリンの長剣が何度も何度も重なりあう。

「…へえ……やるじゃん」

身体強化を使い近くの木に登る。そこからハイゴブリンに向かってとびかかった。剣を跳ね返されるその力を利用して背後に周り左手で取り出したナイフを首に突き刺す。

「僕、実は両利きなんだよね。」

そう言ってナイフを左手でクルクルと回転させる。

後ろにいた雑魚どもゴブリン達の首を振り向きざまに切りつける。

ちらりとレインのいる場所を見るとたくさんの死体が転がっていた。

あの二人が力を合わせたらハイゴブリンぐらいは余裕か……

さて、、向こうも結構片が付いたようだしそろそろ残党狩りかな

そう思って最後のハイゴブリンの方を向く。そこには地獄絵図が広がっていた。

なんだあれ、、仲間を殺してやがる…

「カイ!あれは共喰いだ!!」

少し離れた所からエレンが叫んでくれる。

共喰い?!窮地に陥った時に仲間を殺して進化する、あれか?

それならば速く殺らないと!!

そう思うも虚しくハイゴブリンの体が光った

「あれは、、鬼将軍ゴブリンジェネラルだ…」

ゴブリンジェネラルのランクはB。大きさはハイゴブリンとそう変わらないがスピードが桁違い。僕だけなら逃げれると思うがコウとエレンは厳しいかもな…

「カイ!どうする?撤退するん?」

「うん。レイン、さっきの洞窟付近まで2人を乗せて逃げて!ルーンもレインについて逃げろ!」

賢い僕の仲間は言う通りに動いてくれる。

まあ逃げるというよりは戦略的撤退と言ったほうが正しいかもしれないな…

イリアスが撤退前に防御力を上げるバフをかけてくれる。控え目に言って最高である。

それはさておき、、残りはゴブリンジェネラル1体とゴブリンがあと数体残ってるか残ってないか、ていうところか。

できるか?いや、やるしかない。何もしていないのにできないと決めつけるのは愚か者のやることだ。

幸いにもゴブリンジェネラルは僕らを舐めきっていてる。

「コウ、エレン、何をするべきかは分かってるよね?」

「まてまて!分からん、分からん。」

「僕がヤツを引き付けるからその間に2人とも逃げるんだ!」

「…なに言うてんねん!カイの負担がやばいやろ!!…それに、あれに当たったら頭と体が一瞬で離ればなれになるで!」

「そんなこと分かってるよ!でも、そうするしか全員5体満足で生き残れる道はない!…大丈夫、僕にはがあるからさ。ほら、速く逃げろ!」

そう言ってナイフを取り出しゴブリンジェネラルに投げる。避けられはしたが結構ご立腹のようだ。

「僕の速さについてこれるかな?」

僕が背を向けて走りだした途端物凄い形相の鬼と鬼ごっこが始まった。

たまに追い付かれては剣を振られそれを間一髪で避けていく。

あぶっ、危な!イテッ…頬を切られたか…お祖父様と鬼ごっこして良かったと初めて思ったな…この速さに目が少しだけ慣れている。

キン!

ナイフの刃が折れてどこかに吹っ飛ぶ

相手が休むまもなく斬りかかってくるので2本目のナイフが出せない。

短剣だけじゃ相手の斬り込んでくるスピードに追いつかない…これは一旦ひくべきか?

草魔法で僕とゴブリンジェネラルの間に土壁を作りナイフを出す時間を稼ぐ。

土壁はジャンプで越えられてしまったので1秒ほどしか稼げなかったが十分である。

キン、カキン、キン、キン…

一度でもミスをすればその隙に殺られる。

そしてその時はやはりおとずれた。

茂みに潜んでいたゴブリンが僕の背後から斬りかかってきたのである。

残党がそんなところにいるとは思っていなかったためすぐには対応できなかった

「グハッ…」

棍棒で思い切り背中をやられる。痛みに顔を歪めながらゴブリンを思いっきり蹴る。

その1秒もない内に僕の首きわきわまで剣が迫っていた。

やばい、殺られる…そう思った次の瞬間ゴブリンジェネラルの首が胴体から吹っ飛んだ。

そしてなぜか僕は空中にいた。僕を抱えた影がタメ息をついた。

「…カイ様、あまり無茶はなさいませぬようあれほど申し上げたはずですが?」

「…ごめんって…どうせ助けてくれる思ってたから…影は僕しか助けないでしょ?」

「…確かに我々は直系のハルシャ家の者を守るために存在しますが、命令されれば他の者もお助けいたします。」

「でも君たちは僕じゃなくてお祖父様の命令を聞いて僕を守っているんでしょ?」

「……まあ」

ほらみたことか

「コウ達がいる場所でおろして。影はあともう一人いるよね?ゴブリンジェネラルのこと、速くお祖父様に伝えたほうがいいよ。」

「…それはどうしてでしょうか?」

「それ、分かってて言ってるでしょ。ゴブリンジェネラルの目撃情報なんてこの辺ではここ100年出てない。それに、なんかゴブリン達の知能が普通よりもあったような気がしたんだ。もしかしたら誰かに飼われていたのかも…あっ、この辺でいいよ、ありがとう。」

そう言って僕は彼の腕からピョンと飛び下りたのだった。
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