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アルバード王立高等学院~隣国からの客人~
リリアン・フラージュ
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「この方はフラーティア王国の王女様のリリアン様だ。これからアクアマリン寮に寝泊まりされることになる。クラスは中級Ⅱだ。くれぐれも失礼のないように。」
そう言って寮長が王女に目配せする。
「フラーティア王国第一王女のリリアン・フラージュと申します。少しの間ですがよろしくお願いします。」
そう言ってキレイなカーテシーを披露する。
なんかこっちを見ている気がするが気のせいだと思いたい。
「ねえ、カイくん…リリアン様がこっちを見ているような気がするけど気のせいかな?」
「…いや、ぼくもそんな気がするから気のせいじゃないと思うよ。」
そんな会話をハミルとそんな会話を繰り広げていると王女様がこちらに歩いてきた。
「お初にお目にかかります。カイ・ハルシャと申します。」
「僕はハミル・ハルシャです。」
「ええ。存じておりますよ。ルシアン様の従弟君と弟君ですよね?しばらくここにいるので仲良くしてくださると嬉しいです。」
「ええ、もちろんですよ。リリアン様は兄上の婚約者であられますし、変な虫?がつかないように兄上に仰せつかっていますので。」
おそらくハミルは変な虫が何を指すのかわかってないんだろう。兄さんは護衛を任せる相手を間違えたみたいだ。
「ルシアン様がですか?それは嬉しいですね。ところでハミルとお呼びしてもよろしくて?」
「もちろんです。リリアン様は次期に義姉上となられますから。」
名のある貴族もしくは王族が性別の違う相手に初対面で呼び捨てを許すのは、相手が兄弟の婚約者であるなど、恋愛感情を抱くことができない立場の人のみである。ちなみに従弟である僕はなぜだかグレーゾーンとされるので呼び捨てしてはならないし、されてもならない。
「よかったわ。わたくしのことは気軽にリリと呼んでください。」
リリアン様がそう言うとハミルは顔を真っ青にした。
「それだけは勘弁してもらえますか?兄上から愛称で呼ぶのは自分だけだからと言い聞かされていますので…」
兄さんに脅迫でもされたんだろう。かわいそうに…
「ルシアン様ってそんなキャラだったか??」
「人らしいところもあったんだな…」
「失礼だよ、みんな。」
「構いませんよ。本人はここにはいませんしね。」
「あっ、リリアン様、学院を案内できますけど明日にしますか?」
「明日から授業が始まるのですよね?迷惑はあまりかけれないので今日お願いできますか?」
「はい、もちろんです!こちらへ…」
そう言ってハミルのエスコートでリリアン様は寮から姿を消した。
「噂には聞いてましたがお美しいですね…」
アイリスの言った通りリリアン様の容姿はとても美しい。この辺ではあまり見ない青い髪に黄色の瞳がいい意味で目立っている。
兄さんからこの婚約を申し込んだという噂もあながち間違いではないかもしれない…
♢
次の日
ハミルが庶民学の選択授業でいないからか王女様はなぜか僕についてきた。普通に授業を受けるだけなんだけど…
「…あの、、なんでついてくるんですか?」
「わたくしは世界史選択なのですが、教室が分からなくて…。ハミルと一緒でないのでカイくんも世界史選択なのかなと思い、つい…」
「別にいつもハミルといるわけではないですよ。まあ世界史選択というのは本当なので教室には案内しますよ。」
あーあ、、せっかくさぼろうと思ってたのに…台無しになった
「にしても、、噂とはずいぶん違うんですね。」
「もしかしてあれですか?僕がタンザナイト寮の生徒をボコボコにしたっていうやつですか?」
「ええ。なんでも、動けなくなるまで無表情で相手を殴り続けて何度か停学になったとか」
「噂っていうのは怖いですね。そんなことした覚えはありませんし、停学になったこともありませんよ。」
僕がそう言うと後ろから声が聞こえてきた。
「ウソはよろしくないですよ、ハルシャ卿。」
人聞きの悪い…半分ウソだが半分は本当である。停学になったことは今までに一度もない。
「フローレス嬢…聞いてたの?」
「聞いていたというよりも聞こえてきたと言ったほうが正解ですけどね。」
「アイリス様ですか…ずいぶんと不思議な関係ですね。」
そう告げる王女様の眼には警戒の色があった。まあフローレス家は実質ハルシャ家の敵のようなものだからな。
「彼女は僕の数少ない友人の一人です。そう警戒しないでください。フローレス嬢は聡明で優しい方ですからリリアン王女殿下も気に入りますよ。」
「…そうですか。すみません、アイリス様。気分を害されたでしょう?」
「いえ、お気になさらないでください。慣れていますから。」
「失礼、、ここが世界史中級Ⅱの教室です。席は決まっておりませんのでお好きな席にお座りください。」
そこまで言って僕は一番奥の端の席に座った。
そう言って寮長が王女に目配せする。
「フラーティア王国第一王女のリリアン・フラージュと申します。少しの間ですがよろしくお願いします。」
そう言ってキレイなカーテシーを披露する。
なんかこっちを見ている気がするが気のせいだと思いたい。
「ねえ、カイくん…リリアン様がこっちを見ているような気がするけど気のせいかな?」
「…いや、ぼくもそんな気がするから気のせいじゃないと思うよ。」
そんな会話をハミルとそんな会話を繰り広げていると王女様がこちらに歩いてきた。
「お初にお目にかかります。カイ・ハルシャと申します。」
「僕はハミル・ハルシャです。」
「ええ。存じておりますよ。ルシアン様の従弟君と弟君ですよね?しばらくここにいるので仲良くしてくださると嬉しいです。」
「ええ、もちろんですよ。リリアン様は兄上の婚約者であられますし、変な虫?がつかないように兄上に仰せつかっていますので。」
おそらくハミルは変な虫が何を指すのかわかってないんだろう。兄さんは護衛を任せる相手を間違えたみたいだ。
「ルシアン様がですか?それは嬉しいですね。ところでハミルとお呼びしてもよろしくて?」
「もちろんです。リリアン様は次期に義姉上となられますから。」
名のある貴族もしくは王族が性別の違う相手に初対面で呼び捨てを許すのは、相手が兄弟の婚約者であるなど、恋愛感情を抱くことができない立場の人のみである。ちなみに従弟である僕はなぜだかグレーゾーンとされるので呼び捨てしてはならないし、されてもならない。
「よかったわ。わたくしのことは気軽にリリと呼んでください。」
リリアン様がそう言うとハミルは顔を真っ青にした。
「それだけは勘弁してもらえますか?兄上から愛称で呼ぶのは自分だけだからと言い聞かされていますので…」
兄さんに脅迫でもされたんだろう。かわいそうに…
「ルシアン様ってそんなキャラだったか??」
「人らしいところもあったんだな…」
「失礼だよ、みんな。」
「構いませんよ。本人はここにはいませんしね。」
「あっ、リリアン様、学院を案内できますけど明日にしますか?」
「明日から授業が始まるのですよね?迷惑はあまりかけれないので今日お願いできますか?」
「はい、もちろんです!こちらへ…」
そう言ってハミルのエスコートでリリアン様は寮から姿を消した。
「噂には聞いてましたがお美しいですね…」
アイリスの言った通りリリアン様の容姿はとても美しい。この辺ではあまり見ない青い髪に黄色の瞳がいい意味で目立っている。
兄さんからこの婚約を申し込んだという噂もあながち間違いではないかもしれない…
♢
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ハミルが庶民学の選択授業でいないからか王女様はなぜか僕についてきた。普通に授業を受けるだけなんだけど…
「…あの、、なんでついてくるんですか?」
「わたくしは世界史選択なのですが、教室が分からなくて…。ハミルと一緒でないのでカイくんも世界史選択なのかなと思い、つい…」
「別にいつもハミルといるわけではないですよ。まあ世界史選択というのは本当なので教室には案内しますよ。」
あーあ、、せっかくさぼろうと思ってたのに…台無しになった
「にしても、、噂とはずいぶん違うんですね。」
「もしかしてあれですか?僕がタンザナイト寮の生徒をボコボコにしたっていうやつですか?」
「ええ。なんでも、動けなくなるまで無表情で相手を殴り続けて何度か停学になったとか」
「噂っていうのは怖いですね。そんなことした覚えはありませんし、停学になったこともありませんよ。」
僕がそう言うと後ろから声が聞こえてきた。
「ウソはよろしくないですよ、ハルシャ卿。」
人聞きの悪い…半分ウソだが半分は本当である。停学になったことは今までに一度もない。
「フローレス嬢…聞いてたの?」
「聞いていたというよりも聞こえてきたと言ったほうが正解ですけどね。」
「アイリス様ですか…ずいぶんと不思議な関係ですね。」
そう告げる王女様の眼には警戒の色があった。まあフローレス家は実質ハルシャ家の敵のようなものだからな。
「彼女は僕の数少ない友人の一人です。そう警戒しないでください。フローレス嬢は聡明で優しい方ですからリリアン王女殿下も気に入りますよ。」
「…そうですか。すみません、アイリス様。気分を害されたでしょう?」
「いえ、お気になさらないでください。慣れていますから。」
「失礼、、ここが世界史中級Ⅱの教室です。席は決まっておりませんのでお好きな席にお座りください。」
そこまで言って僕は一番奥の端の席に座った。
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