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アルバード王立高等学院~嵐の前の静けさ~
ゆーれい
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特別試験も幕を閉じ、僕らには安らかな休暇が訪れていた。いつもなら寝ているかぼぉーっとしているはずの僕が、珍しく起きて談話室でペンを動かしていた。静かな談話室にペンの走る音だけが鳴り響く。その静寂を破ったのは扉が開かれる音だった。
「おっ、カイじゃん!こんな時間に談話室にいるなんて珍しいな。…って、まさか…宿題をしてんのか?おーい!!!みんなぁ!!カイが宿題してるぞ!!!」
「まだ寝てる人もいるんだから静かにs「まじかよ!!」…はぁ」
「ほんとだ!」
「1ヶ月ぶりか?」
「それ、なんの宿題?」
次々と起きてきては質問してくる彼らにそっとため息をつく。
「…申し訳ないけど、これは宿題じゃないよ。」
「じゃあなんなんだ?」
「卒論だよ、卒論。そろそろ書いておかないと忘れてしまうから。」
この学院は特級クラスの時に卒論いわゆる卒業論文を書いて提出することで卒業が認められる。まあ絶対提出しなければいけない宿題とでも思ってほしい。…まだ特級クラスではないから予習という言い方の方が正しいだろう。
「卒論?お前まだ上級クラスだろ?まさか今回の夏に特級へ飛び級するつもりか?あのルシアン様も受からなかった試験だぞ!」
兄さんは多分、受からなかったんじゃなくて受かる気がなかっただけだろ…
「別にそこまで難しいテストじゃないと思うけど。…ていうか、用がないなら散ってくれる?集中できないでしょ。」
「おう、悪かったな。そういえばカイはなにを卒論に書く気なんだ?」
はぁ…絶対悪いと思ってないな…
「魔法の多重使用についてだよ。」
「…マジか…ここまでくるともはやバカなのか??」
「聞こえてるよ!ったく、人が卒論書くの散々邪魔しておいてバカとは酷い言いようだね。」
「だって、さすがに魔法の多重使用は無理だろ!なあ、みんな!」
周りの奴らも皆黙ってうなずく。
「ウォーターボールは何十個も出せるのにウォーターボールとファイアーボールを1つずつ出すことできないなんて、馬鹿げてると思わないの?…まあいいよ、半年後には解き明かして見せるから。」
今回の特別試験で魔法を多重使用できたのは、アイリスのおかげだ。
念話は双方が使うことで発動する技ではない。片方が対象に向けて発すれば、その対象は自動的に受け入れることができる。よって、なにもしてなくても使える。
今回の場合だと、アイリスが念話の全てを握っているので自分から切ることはできない。
例えるのなら、アイリスが電話を持っていて僕にかけることは自由にできるが、僕は通話ボタンも通話終了ボタンもない、自分の声をアイリスに届けてアイリスの声を受けとることしかできない機械を持っているということだ。。
その電話は魔力を使うが、僕の持っている機械は相手の魔力を使う、という違いもある。
「ふーん、あっ、そうだ!カイ、聞いたか?最近この辺で幽霊の目撃証言があるんだ。カイも何か見てないか?」
…露骨に話変えてきたな。
「ゆーれい?なにそれ?」
「幽霊を知らない?!マジか…ここまでくると心配になるな。」
余計なお世話だよ。
「おばけだよ、おばけ!それなら分かるだろ?」
おばけ?バケモノってことだろうか?前世も今世もそういうのに疎かったからな…
「で、そのおばけとやらがどうしたの?」
「出たんだよ。この学院に!」
「ふーん、で?」
「でっ、てなんだよ!もっと言うことあるだろ!!!」
「なにを?害がないならほっといたらいいと思うよ。」
「いや、存在が害というか…、ほら、死んだ人が学院を歩き回ってるんだぞ?気味悪くないか?」
ゆーれいって死んだ人のことをいうのね。
それだったら僕もゆーれいなのでは??一度死んでるし…
「で、君たちは結局どうしたいの?そのゆーれいを追い払いたいの?」
「そりゃそうだろ!今夜アクアマリン寮のみんなで退治しに行くんだ。カイも行かないか?」
「それ、先生に見つかったらマズイでしょ。」
「それがだいごm…違う違う、多分見つからないから大丈夫だって!」
いや、今醍醐味って言っただろ。…まあでもちょっとぐらい学生っぽいことした方がいいか…
「何時に決行予定なの?」
「おっ、来てくれるのか?今日の23時からだ。メンバーはカイが来てくれてら寮全員になる。」
これ、そんなに人気の遊びなのかな??
「さすがに多すぎない?」
「もちろん全員で周るわけじゃない。2人から4人ぐらいのグループになって幽霊出現区域に行くんだ。」
それ、幽霊退治じゃなくてただの肝試しじゃん。
「まあいいよ。そのときになったらまた誘って。」
そう言って僕はテーブルの上にある書き途中の論文(仮)に眼を落とした。
「おっ、カイじゃん!こんな時間に談話室にいるなんて珍しいな。…って、まさか…宿題をしてんのか?おーい!!!みんなぁ!!カイが宿題してるぞ!!!」
「まだ寝てる人もいるんだから静かにs「まじかよ!!」…はぁ」
「ほんとだ!」
「1ヶ月ぶりか?」
「それ、なんの宿題?」
次々と起きてきては質問してくる彼らにそっとため息をつく。
「…申し訳ないけど、これは宿題じゃないよ。」
「じゃあなんなんだ?」
「卒論だよ、卒論。そろそろ書いておかないと忘れてしまうから。」
この学院は特級クラスの時に卒論いわゆる卒業論文を書いて提出することで卒業が認められる。まあ絶対提出しなければいけない宿題とでも思ってほしい。…まだ特級クラスではないから予習という言い方の方が正しいだろう。
「卒論?お前まだ上級クラスだろ?まさか今回の夏に特級へ飛び級するつもりか?あのルシアン様も受からなかった試験だぞ!」
兄さんは多分、受からなかったんじゃなくて受かる気がなかっただけだろ…
「別にそこまで難しいテストじゃないと思うけど。…ていうか、用がないなら散ってくれる?集中できないでしょ。」
「おう、悪かったな。そういえばカイはなにを卒論に書く気なんだ?」
はぁ…絶対悪いと思ってないな…
「魔法の多重使用についてだよ。」
「…マジか…ここまでくるともはやバカなのか??」
「聞こえてるよ!ったく、人が卒論書くの散々邪魔しておいてバカとは酷い言いようだね。」
「だって、さすがに魔法の多重使用は無理だろ!なあ、みんな!」
周りの奴らも皆黙ってうなずく。
「ウォーターボールは何十個も出せるのにウォーターボールとファイアーボールを1つずつ出すことできないなんて、馬鹿げてると思わないの?…まあいいよ、半年後には解き明かして見せるから。」
今回の特別試験で魔法を多重使用できたのは、アイリスのおかげだ。
念話は双方が使うことで発動する技ではない。片方が対象に向けて発すれば、その対象は自動的に受け入れることができる。よって、なにもしてなくても使える。
今回の場合だと、アイリスが念話の全てを握っているので自分から切ることはできない。
例えるのなら、アイリスが電話を持っていて僕にかけることは自由にできるが、僕は通話ボタンも通話終了ボタンもない、自分の声をアイリスに届けてアイリスの声を受けとることしかできない機械を持っているということだ。。
その電話は魔力を使うが、僕の持っている機械は相手の魔力を使う、という違いもある。
「ふーん、あっ、そうだ!カイ、聞いたか?最近この辺で幽霊の目撃証言があるんだ。カイも何か見てないか?」
…露骨に話変えてきたな。
「ゆーれい?なにそれ?」
「幽霊を知らない?!マジか…ここまでくると心配になるな。」
余計なお世話だよ。
「おばけだよ、おばけ!それなら分かるだろ?」
おばけ?バケモノってことだろうか?前世も今世もそういうのに疎かったからな…
「で、そのおばけとやらがどうしたの?」
「出たんだよ。この学院に!」
「ふーん、で?」
「でっ、てなんだよ!もっと言うことあるだろ!!!」
「なにを?害がないならほっといたらいいと思うよ。」
「いや、存在が害というか…、ほら、死んだ人が学院を歩き回ってるんだぞ?気味悪くないか?」
ゆーれいって死んだ人のことをいうのね。
それだったら僕もゆーれいなのでは??一度死んでるし…
「で、君たちは結局どうしたいの?そのゆーれいを追い払いたいの?」
「そりゃそうだろ!今夜アクアマリン寮のみんなで退治しに行くんだ。カイも行かないか?」
「それ、先生に見つかったらマズイでしょ。」
「それがだいごm…違う違う、多分見つからないから大丈夫だって!」
いや、今醍醐味って言っただろ。…まあでもちょっとぐらい学生っぽいことした方がいいか…
「何時に決行予定なの?」
「おっ、来てくれるのか?今日の23時からだ。メンバーはカイが来てくれてら寮全員になる。」
これ、そんなに人気の遊びなのかな??
「さすがに多すぎない?」
「もちろん全員で周るわけじゃない。2人から4人ぐらいのグループになって幽霊出現区域に行くんだ。」
それ、幽霊退治じゃなくてただの肝試しじゃん。
「まあいいよ。そのときになったらまた誘って。」
そう言って僕はテーブルの上にある書き途中の論文(仮)に眼を落とした。
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