シンデレラと豚足

阿佐美まゆら

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甘く蕩ける夜と豚足【R18】

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逞しく筋肉の乗った肩に担がれて、私は月ヶ瀬の寝室に移動した。
広い部屋の真ん中で大きいベッドが鎮座している。
一人で寝るには大きすぎるベッド。


「すごく、おおきなベッド…」

「気に入ったか?いつかお前を抱く時に狭いベッドだと窮屈だろうと思ってな。奮発した」


月ヶ瀬は何でもないような顔をして言うが、ベッドを買う時にはもう私のことをモノにしようとしていた発言に顔が赤くなる。
そのフカフカなベッドに、まるで宝物を横たえるように私をシーツに沈ませた。


「実際に大きなベッドを買って良かった。毎日二人で寝ても余裕だな」


ベッドに横たわる私を眺めながら、また月ヶ瀬も衣服を一枚一枚脱いでいく。
床に落ちるそれらに意識を向けない様にして顔をそらせた。


「あの…私が先生を拒否したらどうしたんですか…」

「?あぁ、それは考えてなかったな」


本当にその可能性に思い至らなかったようで、月ヶ瀬は少し驚いた様な声音で言った。


「だが、もうそんな心配はない。お前は俺のものだ。身体もしっかり覚えているだろう?」



月ヶ瀬の体重でベッドが軋む。
それにハッとして見上げると、月ヶ瀬が私にのし掛かる所で。
膝裏を抱え上げると未だに濡れていた秘所を硬く立ち上がった月ヶ瀬自身で軽く突かれた。


「ゆっくりいくからな。力を抜いていろ」

「…あっ…!はぁぁっん…!」


指とは比べものにならないほどの硬くて大きなモノが、その圧倒的な質量をもってゆっくり、ゆっくりと侵入してくる。初めてではないが、内臓を押し上げるような感覚はまだ慣れない。

腰を最後まで進めた所で、月ヶ瀬の動きが一瞬止まって私の唇にキスを降らせた。


「…ふっ…全部入ったぞ。お前の中に俺がいるのがわかるか?」

「わかったからっ…あんっ!ひぁぁっ…!」


ゆるく動かれて、息を吐く度に私の膣が彼自身のカタチを認識してしまう様で。
私の中も快感で凄まじく痙攣してしまう。


「くっ…!あまり締め付けるな。すぐにでも揺さぶりたくなる」


苦悶の表情を湛えて、月ヶ瀬はゆっくりと腰を動かし始めた。
ヌチャッ、ヌチャッと愛液が混ざり合う音が部屋に響く。
最初は入り口近くで彷徨っていた切っ先が、一旦引き抜かれたと思うと急に奥深くを突いてきた。
その衝撃に一際大きな嬌声が漏れると、それに気を良くした月ヶ瀬の腰使いが大胆になっていく。


「…あっ…ぁあっ…はっ…んんっ…あぁん!」

「美玖っ…!俺の名前を呼べ!」

「せっせんせっ…!ダメですっ…あぁっ…!」


キャバ嬢の時には自然にできた所業も、素面の時に、しかもこんな時に名前を呼ぶと言うハードルが高いこと出来ないと首を振った。
私の拒否に月ヶ瀬は残酷にも自身を引き抜いた。


「…さぁ、名前を呼ばないとこのままだぞ?お前の下の口は俺が欲しくて堪らないみたいだが、どうする?」


ぬらぬらとテカったグロテスクな男根は、私の花弁と陰茎に自身を当てて何度も擦り付ける。
奥まで与えられない刺激に私の腰が揺らめいてしまうのに、月ヶ瀬の口角が上がった。


「~!いじわる、しないでっ…!」

「言えばいいだけだ…ほら、入口だけじゃ足りないだろう?」


ツプンと先端だけ入られると堪らなかった。
私は月ヶ瀬の与える快楽に屈服する。


「わかった…いう!いいます…!しゅう…さんっ…!」

「上出来だ。ご褒美をやらないとなっ?」

「あぁぁあっ…!!あぁんっ…!」







再び最奥に打たれた楔が、私の二度目の絶頂を引き寄せた。







そのまま私は精根尽き果てるまで、月ヶ瀬にヨガらせられて、突き上げ続けたのだった…







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