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【番外編※不定期更新】〜嫌われ者の兄はやり直しの義弟達の愛玩人形になる〜
兄さんは私のもの ①
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私たちの運命を大きく変えた一日が終わった。
一度目では兄さんに捨てられ絶望に陥れられたが、今は違う。
運命に怯える兄さんに手を差し伸べられるのは私たちだけだ。
シャルル兄さんは常に私たちを求め、私たちだけを見て、私たちだけを信じた。
以前よりも従順で、何をするにも私やリエンに頼るようになった兄さんはとても愛らしい。
不安に満ちた顔で私の裾をひき、自分が進む道がこれでいいのか確認してくる。
私が大丈夫だと頷けば、ほっと頬を緩ませ心から安心したように私に感謝の言葉をのべる。
『ジェイドがいてくれてよかった』
その言葉が私の心を満たし満足させた。
母はあの日以降、発作を起こすこともなく今では趣味の園芸ができるほど元気になった。
シャルル兄さんと母の関係性は、その後修復され今では二人で笑い合う姿も見られた。
一度目の時では考えられない光景に、最初は警戒していたが母の素の笑顔に心配は不要だと感じた。
父と母、私とリエン、そしてシャルル兄さん。
本当は一度目の時に手にするはずだった日々が穏やかに過ぎていった。
ある日。皆で朝食を済ませたあと、父が私とシャルル兄さんに声をかけてくる。
どうやら公爵家主催の舞踏会の招待状が私と兄さん宛に届いたようだ。
招待状を受け取った兄さんは、私を見上げ招待された舞踏会に行ってもいいのかと視線で問いかけてくる。
ーー舞踏会か……
一度目とは違う人生を歩み出してから、できるだけ慎重に過ごしている。
どこでいつ一度目のような不幸が訪れるか分からないため、特にシャルル兄さんの行動には注意をしている。
常に私たちのそばにおき監視し、一度目を繰り返す要因は全て排除してきた。
だが、どれだけ注意をしても母の時のような事態が起こることもある。
この年に行われる舞踏会については、私の一度目の記憶も役には立たない。
この舞踏会で何か起こることを想像すると、行くことはリスクなのではないか……
考え込んでいると、父が話しかけてくる。
「ジェイドにとっては初めての舞踏会だな。緊張するのも分かるが、これから社交の場に出ることも多くなる。今回の招待は受けておいた方が後々役に立つぞ」
「……そうですね」
父のもっともな意見に舞踏会へいくと返事をすれば、シャルル兄さんは嬉しそうに笑みをこぼす。
「ジェイド、楽しみだな」
「えぇ、そうですね」
「ジェイドはダンスはどうなんだ? うまく踊れるか?」
「まぁ、人並みには……」
「そっか~。俺はなかなかうまく踊れなくてさ、舞踏会に向けてこれから練習しなくちゃ」
私がダンスが踊れると聞き、シャルル兄さんは練習仲間を失ったと残念そうな顔を見せる。
すると、隣でずっと話を聞いていたリエンが声を上げる。
「ねぇねぇ、シャルル兄様。僕が練習に付き合おうか?」
「え? いいのか?」
「うん! 僕もまだへたっぴだから一緒に練習しよ~」
リエンは何を思ったのかシャルル兄さんの練習に付き合うと言い出す。
気まぐれなリエンの行動に小さくため息を吐く。
「うまく踊れない同士が練習してもどうにもならないでしょう。私も練習に付き合いますから」
「わ~ジェイド兄様ありがとう」
リエンはわざとらしい笑顔を見せる。
隣にいたシャルル兄さんは満面の笑みを浮かべた。
一度目では兄さんに捨てられ絶望に陥れられたが、今は違う。
運命に怯える兄さんに手を差し伸べられるのは私たちだけだ。
シャルル兄さんは常に私たちを求め、私たちだけを見て、私たちだけを信じた。
以前よりも従順で、何をするにも私やリエンに頼るようになった兄さんはとても愛らしい。
不安に満ちた顔で私の裾をひき、自分が進む道がこれでいいのか確認してくる。
私が大丈夫だと頷けば、ほっと頬を緩ませ心から安心したように私に感謝の言葉をのべる。
『ジェイドがいてくれてよかった』
その言葉が私の心を満たし満足させた。
母はあの日以降、発作を起こすこともなく今では趣味の園芸ができるほど元気になった。
シャルル兄さんと母の関係性は、その後修復され今では二人で笑い合う姿も見られた。
一度目の時では考えられない光景に、最初は警戒していたが母の素の笑顔に心配は不要だと感じた。
父と母、私とリエン、そしてシャルル兄さん。
本当は一度目の時に手にするはずだった日々が穏やかに過ぎていった。
ある日。皆で朝食を済ませたあと、父が私とシャルル兄さんに声をかけてくる。
どうやら公爵家主催の舞踏会の招待状が私と兄さん宛に届いたようだ。
招待状を受け取った兄さんは、私を見上げ招待された舞踏会に行ってもいいのかと視線で問いかけてくる。
ーー舞踏会か……
一度目とは違う人生を歩み出してから、できるだけ慎重に過ごしている。
どこでいつ一度目のような不幸が訪れるか分からないため、特にシャルル兄さんの行動には注意をしている。
常に私たちのそばにおき監視し、一度目を繰り返す要因は全て排除してきた。
だが、どれだけ注意をしても母の時のような事態が起こることもある。
この年に行われる舞踏会については、私の一度目の記憶も役には立たない。
この舞踏会で何か起こることを想像すると、行くことはリスクなのではないか……
考え込んでいると、父が話しかけてくる。
「ジェイドにとっては初めての舞踏会だな。緊張するのも分かるが、これから社交の場に出ることも多くなる。今回の招待は受けておいた方が後々役に立つぞ」
「……そうですね」
父のもっともな意見に舞踏会へいくと返事をすれば、シャルル兄さんは嬉しそうに笑みをこぼす。
「ジェイド、楽しみだな」
「えぇ、そうですね」
「ジェイドはダンスはどうなんだ? うまく踊れるか?」
「まぁ、人並みには……」
「そっか~。俺はなかなかうまく踊れなくてさ、舞踏会に向けてこれから練習しなくちゃ」
私がダンスが踊れると聞き、シャルル兄さんは練習仲間を失ったと残念そうな顔を見せる。
すると、隣でずっと話を聞いていたリエンが声を上げる。
「ねぇねぇ、シャルル兄様。僕が練習に付き合おうか?」
「え? いいのか?」
「うん! 僕もまだへたっぴだから一緒に練習しよ~」
リエンは何を思ったのかシャルル兄さんの練習に付き合うと言い出す。
気まぐれなリエンの行動に小さくため息を吐く。
「うまく踊れない同士が練習してもどうにもならないでしょう。私も練習に付き合いますから」
「わ~ジェイド兄様ありがとう」
リエンはわざとらしい笑顔を見せる。
隣にいたシャルル兄さんは満面の笑みを浮かべた。
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