美醜逆転した世界に転がり落ちたらイケメンたちに囲われました。

赤牙

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本章

41話:森のコテージ ②

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コテージの中へと手を引かれながら入っていくとリビングを通り過ぎて奥の部屋へと連れていかれる。

その部屋にあるのはベッドが一つだけ。
窓には鉄格子がはめられていて……

「嫌だ…」

俺はふるふると顔を横に振り足を止める。
この部屋に入ってしまったら絶対にヤバイ…。

「今日からこの部屋がカオルの部屋だよ」
「だから嫌だって!」

俺がそう反抗するとギルバートさんは乱暴に俺を部屋の中へと引き入れベッドの上に投げ捨て…俺の上へと覆いかぶさってきた。

迫りくる顔…ハァハァと荒い呼吸…
無理…マジで無理なんだってばぁぁ…

「おい!なんでこんなことするんだよ!」
「なんでって…私がカオルを欲しいからだよ…」

もう敬語なんて使う余裕もなくギルバートを睨みつける。
ギルバートはそんな俺をなだめるように優しく頬をなで…

そっと唇にキスをしてくる…


%$#&@*+◇※…!!!

俺は言葉にできない叫び声を心の中であげ全身に鳥肌を立てながら俺は息を止め必死に我慢する。

めっちゃイケメン面してキスしてくるけど、俺にとってはお前はなかなかの不細工だからなぁぁあ!

嫌悪感いっぱいの俺のことなど気にもせずギルバートは満足した顔で俺の唇から一旦離れる。

うぅぅ…。
誰でもいいからマジで助けに来て欲しい…
バルドさん…ディランさん…アルクさん…リオ…

「おい…。もう…近寄るな…」
「ふふ。本当にカオルは珍しいよね…私の事を拒否する奴なんて今までいなかったのに…」

ギルバートは不敵な笑みを浮かべながら俺を見てくる…。その顔がとんでもなく悪人面で俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。

「私も無理矢理組み敷くのは好きではないんだ…互いに気持ちよくなる方がいいだろ?だから…」

おいおいおい…まさかこの展開…
王道パターンの媚薬コースとかじゃないよな?
媚薬飲まされてアヘってギルバートのチンコねだるとか…本当に嫌なんですけどぉぉ…

絶望する俺を横目にギルバートは部屋に置いていた四角い箱からヘッドギアのような物を取り出す。

「??なんだよそれ…な、何するつもりなんだよ…」
「反抗的なカオルには素直になるおまじないをかけてあげようと思って…ね」

そう言いヘッドギアを俺の頭に装着するとヘッドギアから淡い光が溢れ出てきて…その光は俺の頭を包み込んでいく。
光は俺の鼻や耳から頭の中へと入り込み徐々に意識がぼんやりとしてくる。

…なんだこれ?頭ふわふわ…

すると頭の中からギルバートの声が聞こえてきた。

『カオル…君は私の性奴隷だ。快楽に弱くて誰にでも喜んで抱かれる素直で可愛い淫乱な子…』

「え?何こ…れ………おれ…せいどれい?…いんらん?」
「そうだよ。私の可愛い可愛い性奴隷だ」
「おれ…おれ……」
「あぁ…なんて可愛いんだカオル。これから沢山『ご主人様』が可愛がってあげるからね」
「ご主人…様…?」

俺はベッドの上に座り込んだままボンヤリと天井を見上げ、そんな俺を見てギルバートは嬉しそうに笑みをこぼす。


「今回は強めに洗脳しておこうかな。記憶が残ってると面倒な事になりそうだからね…。カオル…しばらくいい子にしてるんだよ」

ギルバートはそう言うとまた俺にキスをしてくる…。
ギルバートのキスなんて気持ち悪いのに…俺の意識とは逆に体はギルバートのまん丸ボディーをギュッと抱きしめていた。

…こんな体でよく冒険者やってられんな。

そう心の中で毒づくき逃げ出そうと思うが体が動かない。
ギルバートは念のためにと俺の手足を拘束して部屋を出て行く。

くそぉ…あいつマジでクソ野郎だ。
キスなんてしてきて気持ち悪いし…


俺がそう思っているとまた付けられたベッドギアから淡い光が溢れだす。

ん…?あれ…?気持ち悪…い?
えーっと…誰が?
?????


頭の中がさらに混乱して意識がどんどん遠のいていく…。

あれ…俺って…誰だっけ?
何してたんだっけ?

そう思っていると頭の中で聞き覚えのある声が響く。


『カオル…君は私の性奴隷だ。快楽に弱くて誰にでも喜んで抱かれる素直で可愛い淫乱な子…』


そうだ…おれは『カオル』…
せいどれいのカオル…
えっちがだいすきなカオル…

それからずっと頭の中で響く声に俺は取り込まれていく。


あぁ…

はやく…はやく…ご主人様とエッチしたい……

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