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エピローグ
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あれからどうなったか?
俺はメイデルの両親に挨拶に行く為に、海外に行くはずが……妊娠していたことが判明し、メイデルの両親が逆に日本へと遊びに来て、挨拶をした。
とても気さくな人たちで、オメガの俺に偏見も無く、「孫が楽しみ!」と大喜びしていた。
孫の顔を見に、ちょくちょく顔を出すと宣言して帰って行った……が、本当に……頻繁に来るようになったのだ。
メイデルも俺を心配して、日本に永住するつもりで引っ越して来たしね。
「母さん! 父さんも! そんなに頻繁に来るな!」
リビングで眉間にしわを寄せて吠えたメイデルに、俺は小さく溜め息をつく。
メイデルのご両親は、生まれたばかりの孫であるリンディに会いに足しげく通ってくれる。
孫想いであり、リンディを着せ替え人形というか……何でも買って喜ばせたいみたいなのだ。
「いいじゃない。初めての女の子の孫なのよ?」
「そうだぞ。我が家は男ばかり生まれて、どれだけ女の子が欲しかったか……!」
メイデルのお義兄さん夫婦の所の子供は、男の子で……我が家のリンディは女の子という事もあって、非常に可愛がられている。
まぁ、産んだ俺が言うのもなんだけど、黒髪ではあるけれど西洋人のメイデルの肌質を受け継いでいる為に、色白でとても可愛い顔立ちをしている。
「しぅー」
「リンディ! やっぱり、僕の番は可愛いなぁ……早く大きくならないかなぁ」
シズクがリンディを抱き上げて、頬擦りをすれば、殺気立ったメイデルが般若のような顔になっている。
なんというか、リンディが生まれた時に、シズクが「運命の番」だと宣言して、リンディもシズクに懐いているのだ。
親としては複雑ではある。
でも、シズクが俺をどうしても見捨てられなかったり、気にかけてしまっていたのは、いつか生まれるであろうリンディの番の母体だったから……という事のようだ。
「まぁまぁ、メイデル。シズクに任せておけば、リンディが危ない目に遭う事も無いんだし、ね?」
「私にだって、部下を総動員してでも、娘を守れる力はあります!」
「メイデル。俺より、リンディが良いの?」
「それは……サキが一番です」
「だろ?」
結婚してから、メイデルを尻に敷けるようになった俺だったりする。
母親は強し……というべきか、俺が逃げてもメイデルは俺を地獄の果てまで追ってくるだろうし、それに……実はまた俺は妊娠している。
オメガの男性の出産はそんなに頻繁ではないのだが、している回数が回数と言うべきなのか……まぁ、自分の血を分けた家族という物は可愛いし、幸せだから、まぁいいか。
シズクはメイデルの仕事に協力することで、自分の親が経営していたオメガ売買の組織を壊滅しまわっているので、そのうちオメガにとっても住みやすい世界になるのかもしれない。
「サキ、私から逃げなくて良かったでしょう?」
そんな事を言ってきたメイデルに、俺は笑って言う。
「どうせ逃げても、追ってくるだろ?」
微笑んだメイデルの目にはやはり狼のような、獲物を逃がさない鋭さが宿っている。
まったく、もう逃げないと解っていても心配性な奴だ。
ただ、俺の運命の番がメイデルで良かったと、今は心から思っている。
____END____
俺はメイデルの両親に挨拶に行く為に、海外に行くはずが……妊娠していたことが判明し、メイデルの両親が逆に日本へと遊びに来て、挨拶をした。
とても気さくな人たちで、オメガの俺に偏見も無く、「孫が楽しみ!」と大喜びしていた。
孫の顔を見に、ちょくちょく顔を出すと宣言して帰って行った……が、本当に……頻繁に来るようになったのだ。
メイデルも俺を心配して、日本に永住するつもりで引っ越して来たしね。
「母さん! 父さんも! そんなに頻繁に来るな!」
リビングで眉間にしわを寄せて吠えたメイデルに、俺は小さく溜め息をつく。
メイデルのご両親は、生まれたばかりの孫であるリンディに会いに足しげく通ってくれる。
孫想いであり、リンディを着せ替え人形というか……何でも買って喜ばせたいみたいなのだ。
「いいじゃない。初めての女の子の孫なのよ?」
「そうだぞ。我が家は男ばかり生まれて、どれだけ女の子が欲しかったか……!」
メイデルのお義兄さん夫婦の所の子供は、男の子で……我が家のリンディは女の子という事もあって、非常に可愛がられている。
まぁ、産んだ俺が言うのもなんだけど、黒髪ではあるけれど西洋人のメイデルの肌質を受け継いでいる為に、色白でとても可愛い顔立ちをしている。
「しぅー」
「リンディ! やっぱり、僕の番は可愛いなぁ……早く大きくならないかなぁ」
シズクがリンディを抱き上げて、頬擦りをすれば、殺気立ったメイデルが般若のような顔になっている。
なんというか、リンディが生まれた時に、シズクが「運命の番」だと宣言して、リンディもシズクに懐いているのだ。
親としては複雑ではある。
でも、シズクが俺をどうしても見捨てられなかったり、気にかけてしまっていたのは、いつか生まれるであろうリンディの番の母体だったから……という事のようだ。
「まぁまぁ、メイデル。シズクに任せておけば、リンディが危ない目に遭う事も無いんだし、ね?」
「私にだって、部下を総動員してでも、娘を守れる力はあります!」
「メイデル。俺より、リンディが良いの?」
「それは……サキが一番です」
「だろ?」
結婚してから、メイデルを尻に敷けるようになった俺だったりする。
母親は強し……というべきか、俺が逃げてもメイデルは俺を地獄の果てまで追ってくるだろうし、それに……実はまた俺は妊娠している。
オメガの男性の出産はそんなに頻繁ではないのだが、している回数が回数と言うべきなのか……まぁ、自分の血を分けた家族という物は可愛いし、幸せだから、まぁいいか。
シズクはメイデルの仕事に協力することで、自分の親が経営していたオメガ売買の組織を壊滅しまわっているので、そのうちオメガにとっても住みやすい世界になるのかもしれない。
「サキ、私から逃げなくて良かったでしょう?」
そんな事を言ってきたメイデルに、俺は笑って言う。
「どうせ逃げても、追ってくるだろ?」
微笑んだメイデルの目にはやはり狼のような、獲物を逃がさない鋭さが宿っている。
まったく、もう逃げないと解っていても心配性な奴だ。
ただ、俺の運命の番がメイデルで良かったと、今は心から思っている。
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あー面白かったぁ!です❤️
ありがとうございました😊
色々お待たせしてしまっていましたが、完結です~(*´ω`*)
早く他の続きも書かなきゃいけないし、新作も色々手を付けたいし……と、やりたいことがいっぱいです!
読んでくださり、ありがとうございます<(_ _)>
久しぶりの更新、とても嬉しいです。楽しみにしてました。
お待たせして申し訳ありません。
楽しみにして下さってありがとうございます!(土下座!!)
夜勤終わりに見たら更新されていて
とっても嬉しいです!
続きが凄く楽しみにしています!
(語彙力が底をついて申し訳ありません)
まずすれ違い具合が最高です
最強が振り回されてる感じがたまりません
お読みくださり、ありがとうございます!(土下座!!)
夜勤お疲れ様です!!
色々バタバタしていた為に、更新が遅くなったのに楽しみにして下さってありがとうございます~!!
メイデル振り回されまくっています(笑)