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最終章
【これが僕の最強で最高の魔法!』
しおりを挟むとある商人は、ミクラルへ避難しきれず、ひとり洞窟に逃げ込んでいた。
「くっ……! このままじゃ結界が……!」
売り物の魔皮紙を何十枚も無理やり重ねて展開する。
それでも外から叩きつけられる衝撃は止まず、結界はきしみを上げて揺れていた。
魔物の影は増える一方。終わりはすぐそこに迫っている。
「こうなったら……!」
商人は歯を食いしばり、最後の抵抗を決意する。
洞窟の壁に攻撃用の魔皮紙を隙間なく貼り付け、最後の抵抗の準備を進めた__
震える手でポケットから取り出したのは、御守り代わりにしていた小さな“クリスタル”
その石を握りしめ、彼は震える声で呟く。
「……神様……どうか……」
――パリンッ。
結界に走ったヒビが一気に広がり、粉々に砕け散った。
「うおおおおおッ!!」
怒号と共に、彼は貼り付けた魔皮紙を一斉に発動させる。
炎が洞窟を焼き、雷が走り、土壁が隆起して魔物を押し潰す。
……だが。
「くそ……! くそっ、くそっ……!」
焼け石に水。
魔物は際限なく押し寄せ、次の瞬間にはまた新しい群れが口を開けていた。
人の数百倍の脚音。
獣の唸り声。
暗闇に爛々と光る無数の眼――。
洞窟ごと飲み込まれるのは、もう時間の問題だった。
『ガルルルルァァァ!!』
ついに、一番前の魔物が飛びかかってきた。
「っ!!」
商人は反射的に腕で顔を庇う。
――死を覚悟した。
……だが。
「…………?」
衝撃は来なかった。
……いや、それどころか。
……
……
さっきまで耳を裂いていた咆哮も、地響きのような足音も、何もかもが――消えていた。
静寂。
異様なまでの、完全な静寂が洞窟を支配していた。
「……」
恐る恐る、顔の前で固まっていた腕を下ろす。
そして――目にした光景に息を呑んだ。
「な……なんだ、これは……」
上下左右、洞窟の壁も天井も地面も。
四方八方に散らばっていたはずの魔物たちが、すべて絶命していた。
心臓を、脳を、喉を――。
それぞれの急所を“クリスタルの杭”に正確に串刺しにされていたのだ。
「っ!?」
杭はまるで生き物のように蠢き、次の瞬間には壁や地面へと吸い込まれるように消えていく。
残されたのは、血と静寂だけ。
その時、砕けた結界の入口から一筋の光が差し込んだ。
逆光の中、ゆっくりと人影が現れる。
「あ、あなたは……?」
「まったく、お主も……本当に運がいいやつなのじゃ」
光の中に立っていたのは、一人の美しい女性。
背には宝石のように輝くクリスタルの翼を広げていた。
言葉を残すと、彼女は翼をひらめかせ、空へと飛び去っていった。
「……今のは、一体……」
______
____
__
「まさか……人間どもに“災害”と呼ばれたワシが、今になって本物の災害と戦う日が来るとはな……なのじゃ!」
空を翔ける彼女の身体が、バキバキと音を立てて軋み始める。
骨が伸び、肉が膨張し、皮膚は無数の結晶へと変わり――。
「――――――――ッ!!」
咆哮が天を震わせた瞬間、彼女は完全なる姿を顕現させた。
宝石のように煌めく鱗と、天を覆うほどの翼を持つ、巨大なクリスタルドラゴン。
「グオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
その咆哮は大気を震わせ、遥か彼方の大地にまで轟く。
次の瞬間――。
降り注ぐ隕石群が、彼女の放ったクリスタルの光線に次々と貫かれ、粉砕されていく。
燃え盛る破片が花火のように弾け、夜空を紅蓮に染めた。
人々が“災害”と恐れた存在は、今や災害から世界を護る守護者となったのだ。
____________
________
______
____
《アバレー王国 跡地》
瓦礫と化した町に、次々と獣人達がテレポートで転移してくる。
「ここは……どこだ!?」
「ま、まさか……ミクラルに避難していたはずじゃ……」
「俺は……魔物に襲われて死んだはず……」
混乱する彼らの頭上に――空を覆い尽くす隕石の群れ。
そして、その合間から覗く、巨人のような影。
世界が終わろうとしている光景だった。
「な、なんだ……あれは……」
「どうなってるんだ……!」
絶望の中、瓦礫の中に残った窓ガラス、水たまり、鏡の破片……。
そのあらゆる“映るもの”に、不気味な仮面の男の姿が現れた。
――だが、獣人達にとってはその姿こそが希望。
「……あ、あれは……!」
「ムラサメ様だ!!」
「まさか……ご生存なさっていたのですか!!」
英雄の姿に涙を流す者すら現れる。
{アバレーの国民、獣人達よ……聞け! 今、この星は滅亡の淵にあるのですぞ}
誰もが理解した。
空に広がる隕石の群れ、崩壊した町、そして巨人の影――。
否応なく現実を突きつけられていた。
{だが運がいい……我らには“勝利の女神”がついているのですぞ!}
その瞬間。
映像はムラサメの姿から――宇宙に佇むアオイへと切り替わる。
「……女神」
「女神様……」
「女神……!」
ざわめきはやがて狂気じみた熱狂へと変わった。
女神、女神、女神、女神、女神、女神、女神……!
獣人達の声が祈りのように響き渡り、町全体がその名で震えた。
【――全てのアバレーの民は、魅了されたのだ』
{さぁ、力を合わせよ! あのお方のために、この星を守るのですぞ!}
ムラサメが呼びかけた瞬間、空を覆う隕石の一部が光り、連鎖的に爆ぜて消えていく。
「「「「うおおおおおおッ!! 全てはアオイ様のために!!!!」」」」
アバレーの民が、今や一つの声、一つの心となり地球を救うため動き始めた。
__________
____
__
《グリード城跡地》
「…………」
「起きろ、タソガレ」
声がする。だがタソガレは気を失ったまま動かない。
「……」
「それでも私の後を継いだ騎士か! 起きろッ!」
ドスン! 耳元で衝撃音。
タソガレは本能的に飛び起きた。
「っ!? キール様!?」
割れたメガネ越しに映ったのは、瓦礫と化した城の跡地――そして、佇むキールの姿だった。
「私は……確かミクラルに……っ!? あ、ぅ、ぁ……」
周囲を見回す前に、自分のボロボロの装備が剥がれ、下着が覗いていることに気づく。
顔が一気に真っ赤に染まった。
「…………とりあえず、早く着ろ」
「は、はいっ!」
慌てて魔皮紙から装備を呼び出すタソガレ。
キールは一切振り返らず、彼女が身支度を整えるのを静かに待った。
「……空は見たか?」
「空……?」
顔を上げた瞬間、タソガレは息を呑んだ。
「…………ッ!?」
夜空一面を覆い尽くす隕石群。
幾つかは今にも落下しそうで、その一つだけでも星を終わらせるに充分だった。
「この状況を見て、何を思う」
「……何を……」
不思議と、恐怖はなかった。
「……諦め、です」
それが普通の反応だろう。
逃げ場のない現実を前にすれば、誰だってそう思う。
「……そうか」
「キール様」
「何だ?」
「こんな時に言うのは間違ってると思います……でも……」
タソガレは俯き、唇を噛みしめた。
けれど、胸に溜め込んだ思いは、もう抑えられなかった。
「――好きです」
「……」
「私が冒険者だった頃、救っていただいたこと……覚えていないでしょうが。あの時から、ずっと……」
砕けかけた星を背に、滅びの影に覆われながら――。
彼女はたった一人の男に、恋を告げた。
キールはタソガレを見つめる。
普段は淡々として隙のない彼女が、今は必死に涙を流し、感情を曝け出していた。
「こんな……こんな状況でしか言えない私を……許して……」
「…………タソガレ」
「……はい……」
「その返事なんだが――」
キールは静かに右手を掲げる。
黄金の盾が武器召喚の光と共に顕現し、空へと高々と掲げられた。
瞬間、天を覆う巨大な魔法陣が展開される。
降り注ぐ隕石はその光の障壁にぶつかった途端、轟音と共に粉砕され、星の大地に届くことはなかった。
「…………」
静寂が訪れる。
散りゆく隕石の破片の雨を背に、キールは振り返らずに言った。
「――これから先、ゆっくりと考えさせてくれ」
その声は剣よりも強く、盾よりも温かかった。
__________
______
__
『
どうなってるの。
どうして!何がどうなってるの!?
今のだけじゃない、こんなのが世界各地で起こってる!
止めなきゃ……今すぐに!
。』
____________
______
____
《神の使徒 教会》
『…………え』
森の奥深く、神の使徒たちが拠点としていた古びた教会。
その祭壇に――元グリード国王の身体が、十字架に磔にされるように魔法で拘束されていた。
『……!?』
侵入したピリオドが目にしたのは、そこで待ち構える一人の男。
椅子に腰掛け、静かに笑っていたのは――【魔神】だった。
「ようやく来たか」
『っ!?』
「まったく……つくづく神というものは規格外だな」
「まさか……【全員、適材適所で生き返る】などという、ふざけた魔法を現実にするとはな」
『な、なに……!?』
魔神の言葉に、ピリオドの顔から余裕が消える。
そう――アオイが放ったのは、彼女にしか不可能な“絶対の奇跡”。
人間、魔族、魔物……この星に存在するすべてを、
それぞれが「この状況を打破するための最適な場所・最適な時間」へと蘇らせたのだ。
死んでいた者は生き返り、生きていた者は最高の位置に転移する。
世界そのものを再配置する――もはや神の領域をも超えた究極の再編。
「世界の主導権は、すでに【アオイ』に移った」
魔神の目は細められる。
「だからこそ、お前は他の人間や獣人には入れず……最後の保険として、この男に入ったのだろう?」
『キャハッ……なるほどねぇ。』
ピリオドは笑みを浮かべたが――その口元はわずかに引き攣っていた。
「そうだ。俺も、お前も……全て、あの女の掌の上」
『……』
「魂の吸収……人間は何かを殺すとその者の魂を取り込む。俺はそれを“経験値”と呼んでいる」
『キャハッ♪ だっさ~。そんな言い方するなんて、やっぱり昔の勇者が言ってたからかなぁ?』
「……」
魔神の手がゆっくりと伸び、無理やりピリオドの胸ぐらを掴む。
「黙れ。……貴様がハルカさんにしたこと――俺は一生、許さんぞ」
『ハルカ……? 誰だっけぇ?♪』
「……まぁいい。アオイは約束通り、お前をここへ連れてきた」
『!』
言葉が終わるより早く――魔神の手がグリード元国王の胸を貫き、心臓をわし掴みにする。
『っ!!!!!? ギャァァァアアアアアアア!!!』
その瞬間、ピリオドの声が弾けた。
初めて――“痛み”を味わったのだ。
「クハハハハ! どうだ!? これが【痛み】だ!」
「神が決して味わうことのない、最大の傲慢!!」
『やっ……やめ……やめでェ……ッ!!!』
悲鳴を上げても止まらない。
魔神はもう片方の手を突き入れ――肺を掴み、ずるりと引きちぎって投げ捨てた。
血と臓腑が床に叩きつけられる。
「やめろ? どうしてだ?」
「俺は“魔神”……魔王の“神”を名乗り、お前に近付いた理由は――この瞬間のためだ」
『ぐ、が……』
ピリオドは必死に身体から抜け出そうとする。
否――最初に魔神を見た時から、何度も、何度も、何度も。
だがその度に、絡みつく【糸』がピリオドの魂を縛り上げ、決して逃がさない。
「それと、もう一つ」
『ぐ!?』
握られた心臓へ、さらに力が込められる。
「俺の能力は“経験値”と何かと縁があってな」
「これは……その応用だ」
『っ!?』
次の瞬間、ピリオドの身体から――光の粒があふれ出した。
数えきれない人間、獣人、魔族……彼女がこの世界で喰らい、コレクションのように抱え込んでいた魂の叫びが、教会を揺らす。
「この世界はもう、お前が終止符を打つ舞台ではない」
「お前が奪い、囚えた魂は……ここで解き放たれる!」
『@&//&&@#/&/&//@@@__/&//#@/_@!!』
ピリオドの口から、言語にならない絶叫が溢れ出す。
それは痛みによる悲鳴か、魂を失う恐怖か――神の“崩壊音”のように響いた。
「苦しめ……終わりの神」
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そして何も思い出す事なく10歳に。
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スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
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