犯人は誰?

kanatana

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ある洋館の事件

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警察が隣家の婦人の通報で駆けつけると、その洋館に住む一家と使用人が殺害されていた。

玄関を入った所の大広間では、柱に吊るされたこの館の主の死体があり、無惨にも全身を鋭利な刃物で滅多刺しにされていた。
初動捜査にあたっていた警部補は、その遺体にふれ、死後硬直が始まっていることを確認した。

大広間の右、ダイニングの先はキッチンになっており、そこにはメイドの死体があった。
メイドはパントリーに突っ伏する形で亡くなっており、彼女の側には割れたガラスの欠片が散らばっていた。おそらく、服毒による死であると思われた。誰かがワインに毒でも仕込んだのだろうか。彼女の遺体の側には、ワインのボトルが置かれていた。
彼女の遺体は、まだ温かかった。

一階には他にめぼしい遺体は無く、警部補は二階に上がった。二階には、主寝室や子供部屋がある。

主寝室には、夫人の遺体があった。
顔面を、何かで殴打されている。
この部屋の扉は、何かで壊されたのか、割れて原形を留めていなかった。

 おそらくは鍵をかけて隠れていたところを、犯人に見つかり、殺されたのだろうか?

子供部屋では一家の娘の遺体があった。
こちらは首を絞められている。
もとは愛らしかったのであろう顔は、醜く歪んでいた。

再び一階に戻ると、部下の巡査が報告を持って来た。
どうやら、風呂場で執事の遺体が見つかったらしい。

風呂場は、一階のキッチンとは別の側にある地下への階段を下りた先にあり、かなりの広さがあった。
執事の死体はその湯船に浮かんでおり、その右手には何か紙が握られていた。
湯船の端には、延長コードが沈んでおり、感電死だと思われた。

執事の握っていた紙には、こう書かれていた。

私は長年、耐えてきた。
罵倒と嗜虐の日々を。
今宵、私は復讐を果たす。


これを読み、そして今までの死体の様子を思い返し、警部補はこう言った。

犯人は、あいつだ、と。

ここまで読んだ貴方には、犯人がわかるだろうか?

ちなみに。
今まで登場したもののなかに、必ず犯人はいる。
他の新しい人物が増えることはない。


さあ。謎解きを始めよう。
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