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プロローグ
現実への帰還
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教会にも似た場所の一室に幾人かの子供とベットに横たわる30台前後の男性がいた。
部屋の入口には医者と思わしき人も見られる。
ここは俺が前任者から引き継いだ孤児院だ。
たまたま買った宝くじや、株で大きく儲けたのだが、
あまりにも大きな金額だったため怖くなり、
自分の生活に困らない程度残して、各地の孤児院に寄付をした。
そのことがきっかけで、この孤児院の前任者と接点を持つことになり、
最終的には此処を引き継ぐことになった。
子供達からは先生と呼ばれるようになり、
幾人かの子供が旅立つ姿を見送った。
皆いい子で時々顔を見せに来てくれる。
そして俺は死病を患い、ベッドからあまり出られなくなってしまった。
本当は入院した方が良いのだろうが・・・
もう余命数か月を宣告されたので、自由にさせて欲しいことを伝え、
孤児院で最後を迎えたいという我儘を通させてもらっている。
医師の方には迷惑をかけたが、子供達と接することが出来るこの状況が何よりも大事だった。
そして今朝、なぜかいつもより調子が良く、起き上がることもできそうだったが、
なんとなく最期だなと判ってしまった。
いよいよ、お別れかと今いる子供達を部屋に集めてもらった。
皆かわいい顔を涙でぐしゃぐしゃにしちゃって・・・
「孤児院は心配しなくていいからね、
皆のお兄さん、お姉さんが見てくれるみたいだから・・・」
子供たちは泣きながら
「ぜんせい・・・元気になっでよぉ・・・いなぐなっちゃやだよぉ・・・」
と口々に言ってくれる。
こんなに想ってもらえるなんて嬉しいし、一緒に居たいけどな・・・
それが無理なのは自分がよくわかる。
胸が張り裂けそうになり、泣きそうになるのを抑える。
こっちが泣いてはダメだ。
「ごめんなぁ、流石に病気には勝てないみたいだからねぇ・・・」
そして皆をしっかり目に焼き付けるように見ながら、
「私は幸せ者だね。
皆に囲まれて逝けるのだから・・・」
一緒に孤児院で皆の世話をしてきた子に目を向ける。
最初に俺が来たときは高校生で、俺を警戒してたけど・・・
大学へ行く、行かないで大喧嘩して仲良くなった。
そして結局俺が孤児院の為にという切り札を使うことで大学へ進学し、
大学を卒業してから、一緒に孤児院を見てきた仲間である黒髪の綺麗な女性。
何故か昔から知っているように感じる子で、
好意を向けられているのは判っていたけど、答えてあげられなかったな~・・・
「相棒、皆を頼んだよ?」
「はい、ぜんせい。
まかせて・・・くだざい」
そう泣きながら、きちんと返事をしてくれた。
ああ、これで申し訳ない気はあるが、心残りは無くなったかな。
体から力が抜けてきて、瞼がすごく重たいけど、最後に
「ふぅ・・・皆・・・ありがとうな・・・」
と呟き、そのまま・・・
:
:
---
あれ・・・意識が浮上してくる・・・?
そう思いながら目を開けるとカプセルのようなものに入っていた。
『大丈夫ですか?聡介さん』
・・・そうすけ?
あ、俺の名前か。
「あれ?俺死んだんじゃ・・・」
『少し記憶の混乱があるようですね。
さすがに人の一生を演じていたので負荷がかかったのでしょう。
人によっては暫く安静にしておく必要がありますが・・・どうされますか?』
そういう女性の声が聞こえてきた。
「あ・・・あぁ・・・マザーか。
いや、大丈夫、ありがとう。」
段々と意識が回復していく。
『慣れているとはいえ、もう少し短い期間の方がよかったのではないですか?』
「そうかもしれないな。
次はもう少し短い期間にしよう」
『そうですね。
やってもらいたい物語は沢山あるので、
次はその中から短めの物を選びましょう』
期待するような声で言ってくる
「あまり無茶なものは遠慮してくれよ?」
ここは俺の働いている場所で、バベルと呼ばれる機関になる。
働いているといっても、まだ大学を卒業したわけじゃないのでアルバイトかな?
大学は卒業に必要な単位はとっているので、卒業したらそのまま正社員?研究員?となる。
今話をしているのは、このバベルのマザーシステムで、
皆からはマザーと呼ばれている存在だ。
このバベルという機関だが、
ここでは新たな発明や、実験、研究が行われている機関となる。
俺が今所属しているのは、バベルの資金源となっているものの一つで、
バベル内部では体験と呼ばれている。
マザーの自我を形成する一旦となったと言われているこの場は、今は客に娯楽を提供する場となっていた。
体験で提供するものは、
客からの要望や、小説家、漫画家、あとはマザーが考えたシチュエーションの場に、
様々な性格、状態の人を送り込んだ時、どういう話となるか?
というものを小説、漫画、動画として提供する。
よくある記憶を持って・・・とかもある。
後はゲームを舞台としたような世界で、リアルタイムでの配信もあったりする。
『今回のは悲恋系になるのでしょうか。
主役は孤児院に居た一番大きい子にした方がよさそうですね。
あの女の子、良かったでしょ?」
「あ~、そうだな。
何か近い存在のように感じたな。
なんだろう?近くにあんな人居たかな・・・」
「そうでしょう、そうでしょう。
今回のは悲恋系になるんですかね。
聡介さん、かなりいい物語になりそうですよ』
「それはよかった。
稼げるときに稼いどいて、後々楽になるようにしたいからな」
『もう十分稼いでいると思いますがね。
あのクラフト生活世界で、
大勢を引き込んで建築する動画でかなり儲けていると思いますよ?
あのゲームで作成された建物の写真集だけでも儲けは多いですが、やはりあの場の動画が大きいですね。
生残り生活での最速記録はまだ塗り替えられていませんよ?』
・・・これは体験を始めたばかりのころに、クラフト生活の世界に突っ込まれて、
開始10秒で爆殺されるという最速死亡記録を作ったことを言っている。
やるぞ!と意気込んで振り返ると奴がいて、
見つめあって「は、はろぉー・・・」で爆殺されるという何故か人気になったものだ。
「あ~・・・あったなそんなの」
『忘れられては困ります。
あれは聡介さんの代表に入るものなのですから。
他にも色々体験されていますが、儲けが出たという点では、あれが一番じゃないですかね』
スルーしよう・・・
「・・・ほんと色々やった・・・というか、やらされたよな~」
ホント、色々やらされた・・・主にマザーが悪乗りした結果ともいえるが・・・
まあ、恋人がいるので、浮気にならないよう恋人ができる系は避けるよう注文付けてるから、
変なのしかないのかもしれないが。
しかし・・・色々やった割に身についてないよな~。
昔転生繰り返したら、チート並みの能力になったという話があったけど・・・
うん、俺には無理だな。
体験しても結局自分だからな~。
繰り返しても、他の体験の内容を結構忘れてたりするし、
蓄積されたものって何だろう?って疑問に思ってしまう。
まあ・・・俺だけなんだろうけどさ・・・なんか悲しくなるな。
「とりあえず、まだ昼になったばかりみたいだし、
伝えていた通り、これから寮の方じゃなくて自宅の方に帰るよ。
一応携帯は持ち歩くけど、直に連絡が取れるかは分からないから」
『はい、緊急の時は私の方が直接連絡を入れますので大丈夫です。
ゆっくりと過ごしてきてください』
「おう、マザーもあんまり無茶するなよ。
いや、他の人に無茶ぶりするなよ、か?」
『そんな無茶ぶりなんてしていませよ。
聡介さんだからです』
「その信頼はどうなんだ?」
そして俺は自宅に帰る準備をするため、バベルで働く人が住む寮へ帰った。
部屋の入口には医者と思わしき人も見られる。
ここは俺が前任者から引き継いだ孤児院だ。
たまたま買った宝くじや、株で大きく儲けたのだが、
あまりにも大きな金額だったため怖くなり、
自分の生活に困らない程度残して、各地の孤児院に寄付をした。
そのことがきっかけで、この孤児院の前任者と接点を持つことになり、
最終的には此処を引き継ぐことになった。
子供達からは先生と呼ばれるようになり、
幾人かの子供が旅立つ姿を見送った。
皆いい子で時々顔を見せに来てくれる。
そして俺は死病を患い、ベッドからあまり出られなくなってしまった。
本当は入院した方が良いのだろうが・・・
もう余命数か月を宣告されたので、自由にさせて欲しいことを伝え、
孤児院で最後を迎えたいという我儘を通させてもらっている。
医師の方には迷惑をかけたが、子供達と接することが出来るこの状況が何よりも大事だった。
そして今朝、なぜかいつもより調子が良く、起き上がることもできそうだったが、
なんとなく最期だなと判ってしまった。
いよいよ、お別れかと今いる子供達を部屋に集めてもらった。
皆かわいい顔を涙でぐしゃぐしゃにしちゃって・・・
「孤児院は心配しなくていいからね、
皆のお兄さん、お姉さんが見てくれるみたいだから・・・」
子供たちは泣きながら
「ぜんせい・・・元気になっでよぉ・・・いなぐなっちゃやだよぉ・・・」
と口々に言ってくれる。
こんなに想ってもらえるなんて嬉しいし、一緒に居たいけどな・・・
それが無理なのは自分がよくわかる。
胸が張り裂けそうになり、泣きそうになるのを抑える。
こっちが泣いてはダメだ。
「ごめんなぁ、流石に病気には勝てないみたいだからねぇ・・・」
そして皆をしっかり目に焼き付けるように見ながら、
「私は幸せ者だね。
皆に囲まれて逝けるのだから・・・」
一緒に孤児院で皆の世話をしてきた子に目を向ける。
最初に俺が来たときは高校生で、俺を警戒してたけど・・・
大学へ行く、行かないで大喧嘩して仲良くなった。
そして結局俺が孤児院の為にという切り札を使うことで大学へ進学し、
大学を卒業してから、一緒に孤児院を見てきた仲間である黒髪の綺麗な女性。
何故か昔から知っているように感じる子で、
好意を向けられているのは判っていたけど、答えてあげられなかったな~・・・
「相棒、皆を頼んだよ?」
「はい、ぜんせい。
まかせて・・・くだざい」
そう泣きながら、きちんと返事をしてくれた。
ああ、これで申し訳ない気はあるが、心残りは無くなったかな。
体から力が抜けてきて、瞼がすごく重たいけど、最後に
「ふぅ・・・皆・・・ありがとうな・・・」
と呟き、そのまま・・・
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あれ・・・意識が浮上してくる・・・?
そう思いながら目を開けるとカプセルのようなものに入っていた。
『大丈夫ですか?聡介さん』
・・・そうすけ?
あ、俺の名前か。
「あれ?俺死んだんじゃ・・・」
『少し記憶の混乱があるようですね。
さすがに人の一生を演じていたので負荷がかかったのでしょう。
人によっては暫く安静にしておく必要がありますが・・・どうされますか?』
そういう女性の声が聞こえてきた。
「あ・・・あぁ・・・マザーか。
いや、大丈夫、ありがとう。」
段々と意識が回復していく。
『慣れているとはいえ、もう少し短い期間の方がよかったのではないですか?』
「そうかもしれないな。
次はもう少し短い期間にしよう」
『そうですね。
やってもらいたい物語は沢山あるので、
次はその中から短めの物を選びましょう』
期待するような声で言ってくる
「あまり無茶なものは遠慮してくれよ?」
ここは俺の働いている場所で、バベルと呼ばれる機関になる。
働いているといっても、まだ大学を卒業したわけじゃないのでアルバイトかな?
大学は卒業に必要な単位はとっているので、卒業したらそのまま正社員?研究員?となる。
今話をしているのは、このバベルのマザーシステムで、
皆からはマザーと呼ばれている存在だ。
このバベルという機関だが、
ここでは新たな発明や、実験、研究が行われている機関となる。
俺が今所属しているのは、バベルの資金源となっているものの一つで、
バベル内部では体験と呼ばれている。
マザーの自我を形成する一旦となったと言われているこの場は、今は客に娯楽を提供する場となっていた。
体験で提供するものは、
客からの要望や、小説家、漫画家、あとはマザーが考えたシチュエーションの場に、
様々な性格、状態の人を送り込んだ時、どういう話となるか?
というものを小説、漫画、動画として提供する。
よくある記憶を持って・・・とかもある。
後はゲームを舞台としたような世界で、リアルタイムでの配信もあったりする。
『今回のは悲恋系になるのでしょうか。
主役は孤児院に居た一番大きい子にした方がよさそうですね。
あの女の子、良かったでしょ?」
「あ~、そうだな。
何か近い存在のように感じたな。
なんだろう?近くにあんな人居たかな・・・」
「そうでしょう、そうでしょう。
今回のは悲恋系になるんですかね。
聡介さん、かなりいい物語になりそうですよ』
「それはよかった。
稼げるときに稼いどいて、後々楽になるようにしたいからな」
『もう十分稼いでいると思いますがね。
あのクラフト生活世界で、
大勢を引き込んで建築する動画でかなり儲けていると思いますよ?
あのゲームで作成された建物の写真集だけでも儲けは多いですが、やはりあの場の動画が大きいですね。
生残り生活での最速記録はまだ塗り替えられていませんよ?』
・・・これは体験を始めたばかりのころに、クラフト生活の世界に突っ込まれて、
開始10秒で爆殺されるという最速死亡記録を作ったことを言っている。
やるぞ!と意気込んで振り返ると奴がいて、
見つめあって「は、はろぉー・・・」で爆殺されるという何故か人気になったものだ。
「あ~・・・あったなそんなの」
『忘れられては困ります。
あれは聡介さんの代表に入るものなのですから。
他にも色々体験されていますが、儲けが出たという点では、あれが一番じゃないですかね』
スルーしよう・・・
「・・・ほんと色々やった・・・というか、やらされたよな~」
ホント、色々やらされた・・・主にマザーが悪乗りした結果ともいえるが・・・
まあ、恋人がいるので、浮気にならないよう恋人ができる系は避けるよう注文付けてるから、
変なのしかないのかもしれないが。
しかし・・・色々やった割に身についてないよな~。
昔転生繰り返したら、チート並みの能力になったという話があったけど・・・
うん、俺には無理だな。
体験しても結局自分だからな~。
繰り返しても、他の体験の内容を結構忘れてたりするし、
蓄積されたものって何だろう?って疑問に思ってしまう。
まあ・・・俺だけなんだろうけどさ・・・なんか悲しくなるな。
「とりあえず、まだ昼になったばかりみたいだし、
伝えていた通り、これから寮の方じゃなくて自宅の方に帰るよ。
一応携帯は持ち歩くけど、直に連絡が取れるかは分からないから」
『はい、緊急の時は私の方が直接連絡を入れますので大丈夫です。
ゆっくりと過ごしてきてください』
「おう、マザーもあんまり無茶するなよ。
いや、他の人に無茶ぶりするなよ、か?」
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