魂つなぐ転移世界 ~私の平穏は何処なのでしょう?~

蒼劉

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二章 7歳(ダンジョン突入!?)

ダンジョン探索・・・どうしましょう

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結局・・・拠点は天井まで届く壁を幾つか作って、部屋にしました。
草原とかみたいに地下に・・・という方法は取っていません。

そして拠点を作成した場所ですが、
魔物の気配は全くなく安全に過ごせてます。

白ネズミさんにこの先のことを確認しますが、
調査出来ているのは途中までとのこと。
それ以上は探索が出来ない?とかで、
今はこの転移門のある部屋に皆います。

とりあえず、どう進めないのか確認するために、
先を進んでみようという事で、最初に下へ続く道を進んでいきます。

下に進んでいくと段々暑くなって来ます。
開けた場所に出た時絶句しました。

遠目なので溶岩までは見えてないですが、周りは火の海でした。
一応道はあるのですが・・・歩いて進むことは考えられないです。
火傷じゃ済みそうにないですね・・・。
かなり離れているこの場所まで熱気が凄いので、
今は無理そうだという事で引き返します。

拠点で少し休憩して、今度は上を確認しに行きます。
今度は上がるにつれて段々寒くなってきます。
嫌な予感がしますが一度確認するために進むことに・・・
案の定、氷の世界が広がっていました。
空に見えるのはオーロラかな・・・綺麗だけど寒すぎる・・・
此方もやはり無理そうなので引き返します。

拠点に戻って来て、どうするか考えます。

「火の海に氷の世界ですか・・・
 アレッサ、こんなフィールドは見たことありますか?」

「いえ、初めてですね。
 此処まで探索不可能に近い場所は海以外では聞いたことも無いですね」

「そうですね。
 過去の資料でも、こういった環境のダンジョンは見たこと無いです。
 創作物でしたら火山とかを探索といったものはあったりしますが・・・」

「ゲームとかだと、普通に歩けるんだけどね。
 リアルだと流石に歩きたくないわ。
 というか歩けないでしょう」

ふぅ~と溜息をつきながら天井を仰ぎます。
下層に火の海・・・そして上層が氷の世界・・・
ん?

「ねぇ、火の海の所って水流したらどうなりますかね?」

「下手なことできないわね。
 水蒸気爆発とか起こったら、目も当てられないわ」

「水蒸気爆発ってどれぐらいの壁があれば防げると思います?」

「他に大気の抜ける穴が無い状態だと流石に防げないと思うわよ?
 密閉空間になるから、かなり酷い状態になるかも」

「上層の氷の世界に穴が幾つも空いてれば?
 要は蒸し器のイメージなのですけど」

「う~ん・・・それなら行けるかも?
 でもかなり分厚い壁を用意しないといけないと思うわ。
 あと、上層の氷が解けて此方に流れ込んでも困るから、
 此方にも壁、後は下層へ水を流すための大きな穴が必要だと思うわ」

「じゃあ、それぞれ手前に広場があるから、
 そこを完全に埋めるぐらいで壁を作りましょうか」

「・・・ねぇ、聞いて良いかわからないけど、エルちゃんって何者?
 普通子供がこんなこと思いつくとは思えないのだけど・・・」

う・・・どうしましょう?と、アレッサとクラリスに目を向けます。
仕方ないという感じでアレッサが由香さんに

「今は言えませんが、今晩旦那様と奥様に許可をもらってお話します」

まあそうですよね
此処まで来たらもう半分バレてる感じだし。

「無理に聞こうって思っては無かったけど、
 流石に隠す気があるのかないのか判らない感じだったからね。
 じゃあ、無理なら無理でも構わないけど、夜にでもまた状況教えてね」

アレッサとクラリスがじーっとこっちを見てきます。
じ、自重します・・・。

「と、とりあえず夜までまだ時間ありますし、
 壁を作りに行きましょうか。
 壁があれば魔物を処理できるかもしれませんし」

「では、私がエル様に着きます。
 由香とクラリスはどうしますか?」

「私は此処で弾丸生成しておくわ。
 ちょっと弾数が心許なくなってきてるし」

「では、私は護衛で残りましょう。
 そうですね・・・
 りょう「あ!クラリス、もしもの時の為に、剥いだ魔物の毛皮を使えるようにしておいてもらえますか!」
 え?はい、判りました」

私はまだ死にたくありません。
由香さんは不思議そうにしていましたが、
私とアレッサの鬼気迫る顔に何かを察したのか此方を見て頷いてくれます。

これなら大丈夫でしょう。
アレッサと私は下層へ降りていき、広場まで移動します。

「とりあえず、この広場半分ぐらいを壁にしましょうか」

奥行50mぐらいなので25mぐらいを土で埋めていきます。
とりあえず圧縮かけたりして埋めましたけど・・・大丈夫でしょうか。
ダンジョンの壁に棘を生やして杭打ちのように固定します。

「実際に水を流したりするときは、この部屋全部埋めるぐらいにしましょうか。
 もし何かあったら怖いですし」

「水蒸気爆発・・・でしたでしょうか。
 そんなにすごいものなのですか?」

「私も詳しくは判らないのですよね。
 ですが小規模でも建物が爆裂四散するぐらいなので相当なものだとは思うのですが」

「それは・・・割れると高温の蒸気が此方に来る可能性があるのですよね。
 可能なら此処だけではなく、道まで全て埋めたいですね。
 後、氷もどれぐらいの分厚さなのか判らないので、
 全て水に変わっても問題が無いようにしたいですね」

「ふむ・・・魔法で呼び出す水は呼び水で、
 氷が解けた水を全てこの下層に流せたら一番いいですね。
 よし、これぐらいでいいでしょう。
 では、急いで上に行って塞ぎましょう。
 もしかしたら熱気があるから転移門の所の温度が丁度いい感じなのかもしれませんし」

「確かにそうですね。では移動しましょう」

・・・

急いで上層に上がり、上層の通路も同様に塞ぎました。

「これでとりあえずはいいでしょう。
 後は明日、魔物が処理できるか確認してみましょう」

「お疲れ様でした。
 では、戻って食事の準備をしますので、暫く休んでいてください」

そう話しながら拠点に戻ります。

「あれ?何か美味しそうな・・・クッキーかな?匂いがしますね」

「・・・まさか・・・急ぎましょう!」

アレッサが慌て始め、拠点の中のダイニングに割り当てた部屋に行きます。
そこにはテーブルに伏せた由香さん、慌ててるクラリスが居ました。
・・・クラリス・・・遂にやっちゃいましたね。
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