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フランス
45話 フランス軍との交戦2
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その瞬間、葉子が飛び出してきた。
葉子は入国時に国土監視局から支給され、携帯していたマニューリンMR73拳銃を取り出し、カミーユ大尉に向けた。
「日本国警察だ。銃をおろせ!」
葉子はカミーユ大尉に大声でどなった。
「なに、日本警察?」
カミーユとその近くで女性を取り押さえているドニーズ中尉が驚いて葉子の方を見た。
「なぜ、日本の警察がここにいるんだ?」
「飛島マリさんの警護官、松田葉子です。銃をおろしてください」
「無理だな、こっちも任務だからな」
そこでユウキは
「飛島マリの指示に従ってください。こちらもフランス大統領からの支持をいただき、
行動しています。マリに銃を向けるということはフランス大統領に銃を向けるのと
同じことですよ!」
「何を訳のわからないことを言っているんだ。そんな話、信じられるか!」
カミーユ大尉がそう言った時に後ろから
「マリ・トビシマの指示に従え」
緊急車両で駆け付けた。国土監視局クロード警部補とポーラ巡査部長が現れた。
葉子はマリの格闘中にクロード警部補に連絡をしていたのだ。
身分証をカミーユ大尉に見せて、銃を向けながら、
「銃を置いて、指示通り、女性を解放しろ!これ以上はむかうようなら、国家反逆罪で逮捕するぞ」
クロードはものすごい声を出し、カミーユ達を威嚇した。
「なんで、国土監視局まで、出てくるんだ」
「大統領からの支持でフランス政府は全面的にこの方に協力することになっている」
カミーユ大尉とドニーズ中尉は黙ってその話を聞いた
「OK,マリの指示に従えないなら、軍のトップの国防大臣からの指令なら、問題ないだろ」
「マリさん、先日、お会いした、アベル大臣に直通で連絡していただけますか」
「はい、わかりました。ユウキくんカバンからスマホ取ってくれる」
そう言って、スマホをもらい、カミーユとドニーズの前で連絡をした。
「ぷるるる・・マリです。アベルさん」
「あ~マリさん、無事に着きましたか」
「はい、無事に着きました。今回は色々と急ぎの手続きをしていただいてありがとうございました」
「な~に、部下が私にはたくさんいますから、お安い御用ですよ」
「それにしても、どうかされましたか」
「はい、オペラ界隈の日本人街で偶然、近くで若い女性が軍の方らしき人に乱暴されていまして、止めに入ったんですけど、なかなか言うことを聞いてくれなくて・・・」
マリは銃を向け合っている、この緊迫した状況の中で特に慌てることもなく、淡々と話をした。
「そうでしたか、わかりました。もし捕えるとしても、若い女性に乱暴なことをすること事態、異常ですな。マリさん、そこに指揮官はいますか。この電話に出してもらえますか」
マリはスピーカにしてカミーユ大尉のそばにスマホを置いた。
「フランス国、国防大臣のアベルだ。指揮官、所属名と名前、階級を言え」
カミーユはまだ、信じないようで
「こんな茶番に付き合っていられないぞ、誰かはわからないが、信じるわけないだろ」
アベルは怒り出し、
「わかった。頭の固い軍人のようだ。これから、フランス軍ジョエル元帥から指令を出してもらい、緊急でに近くの部隊をそこに急行させる、それと、国防大臣の指示にしたがわないお前の部隊は解散、その指示系統の上官も処分するようになる。その場でしばらく待て」
そう言って、大臣は連絡を切った。近くにいたドニーズ中尉がビクつきながら
「大尉、今の連絡、恐らく本物だと思いますよ。本物だとしたら、我々どころか、中佐や将軍まで処分されてしまいますよ」
カミーユ大尉はこんなかわいい日本の女の子にそんな力があるなんて、信じられないし、信じたくないという思いだった。そんなやりとりや今までの状況を観ていて、取り押さえられている金髪の女性が大きい声で笑いだした。
「アハハハ・・・・」
「面白い!おもしろすぎる少女」
マリは初めて口を開いた、その女性を見つめた。
「こんな、面白い、やり取りを見たのは初めてだ。つまらない時間を長く過ごしてきたせいか
生きるという意味を私は忘れていたようだ」
独り言のように大きな声でその女性は話し出した。
「よし、決めた。だらだら、世界を見て回るなんてことはつまらない。刺激がなさすぎる」
ドニーズ中尉はその女性に
「おい、静にしろ」
そう言って、また力強く、その女性を道路に押し付けた。マリはその様子を見てイライラした。
「あの~葉子さん。残りの二人、倒してしまっていいですか?」
「危ないですよ。マリさん、あいつら、銃を向けてるんですよ」
「そうですね。私一人なら、
よけて、倒せますけど。葉子さんやクロードさんに流れ弾が当たってしまうかもしれませんからね。ふ~、困ったな」
マリは葉子やクロード達がいなければ、とっくに全員倒して、女性を救出できたのにな~と思い、迷惑そうな顔をしてしまった。ユウキはそんなマリの様子を見て、緊急時だけど、クスクスと笑ってしまった。
そして、街の空気が大きな振動をしはじめた音がした。空を見上げたら、ヘリコプターが上空に来ていた。
「こちらフランス軍だ。そこの女性を拘束している者、直ちに銃をおろして、その女性を解放しろ」
大きなスピーカーから鳴り響く声だった。そして、軍用車両が両方向から1台ずつきて、
「こちら、フランス陸軍フランク大佐だ。銃をおろせ」
カミーユ大尉はさきほどの大臣が本物だということや、これからの上官の処分など自分の軍人としての小さなプライドのせいでとんでもないことになってしまったと思った。ドニーズ中尉はそんな大尉をみて、だから本物だったでしょ。といったあきれ顔で大尉を見た。
二人は手を挙げて降伏した。そして、瞬く間にレモンド中佐の特殊部隊は軍に連行された。
「マリ・トビシマ、ユウキ・タチバナ、お怪我はありませんか」
フランク大佐が近づいてきて、心配そうな顔で話しかけてきた。
「はい、大丈夫です。それより、さきほど、私が倒した、大柄の女性をすぐに病院に連れて行った方がいいです。少し加減したので、アバラが折れているぐらいで、死ぬことはないと思いますけど」
「オーモンデュー !」
フランク大佐は軍でも武道で強く有名なアンナ軍曹を倒したことに目を大きくして驚いた。
その時に連行されるカミーユ大尉はマリに向かって
「その女性は危険人物だ。絶対に野放しにするな」
と言って軍用車両に乗って、軍は引き上げて行った。その様子を離れた場所で、見ていた市民はマリに近寄ってきて、また、拍手をして、褒め称えた。そして、とらえられていた女性が
「ありがとう、少女、助かったわ」
「ケガもなくて良かったです」
そこにクロードが
「マリさん、この女性を軍が捕えようとしていました。念のため、一時、身柄を預かり、調査したいのですが」
葉子も
「そうですよ。あれだけの騒ぎを出しても捕えようとしていたんですから」
「ユウキくんはどう思う?」
「そうだね。僕もそうした方がいいと思う。それより、マリ、この大騒ぎの群衆から早く引き上げた方がいいよ」
「そうね」
マリは市民に握手や体をタッチされたり、揉まれながら、そこを何とか離れた。
「それでは、一度、局に向かいましょう」
その場を離れた5人は2台の車でその女性と共に国土監視局に向かった。
葉子は入国時に国土監視局から支給され、携帯していたマニューリンMR73拳銃を取り出し、カミーユ大尉に向けた。
「日本国警察だ。銃をおろせ!」
葉子はカミーユ大尉に大声でどなった。
「なに、日本警察?」
カミーユとその近くで女性を取り押さえているドニーズ中尉が驚いて葉子の方を見た。
「なぜ、日本の警察がここにいるんだ?」
「飛島マリさんの警護官、松田葉子です。銃をおろしてください」
「無理だな、こっちも任務だからな」
そこでユウキは
「飛島マリの指示に従ってください。こちらもフランス大統領からの支持をいただき、
行動しています。マリに銃を向けるということはフランス大統領に銃を向けるのと
同じことですよ!」
「何を訳のわからないことを言っているんだ。そんな話、信じられるか!」
カミーユ大尉がそう言った時に後ろから
「マリ・トビシマの指示に従え」
緊急車両で駆け付けた。国土監視局クロード警部補とポーラ巡査部長が現れた。
葉子はマリの格闘中にクロード警部補に連絡をしていたのだ。
身分証をカミーユ大尉に見せて、銃を向けながら、
「銃を置いて、指示通り、女性を解放しろ!これ以上はむかうようなら、国家反逆罪で逮捕するぞ」
クロードはものすごい声を出し、カミーユ達を威嚇した。
「なんで、国土監視局まで、出てくるんだ」
「大統領からの支持でフランス政府は全面的にこの方に協力することになっている」
カミーユ大尉とドニーズ中尉は黙ってその話を聞いた
「OK,マリの指示に従えないなら、軍のトップの国防大臣からの指令なら、問題ないだろ」
「マリさん、先日、お会いした、アベル大臣に直通で連絡していただけますか」
「はい、わかりました。ユウキくんカバンからスマホ取ってくれる」
そう言って、スマホをもらい、カミーユとドニーズの前で連絡をした。
「ぷるるる・・マリです。アベルさん」
「あ~マリさん、無事に着きましたか」
「はい、無事に着きました。今回は色々と急ぎの手続きをしていただいてありがとうございました」
「な~に、部下が私にはたくさんいますから、お安い御用ですよ」
「それにしても、どうかされましたか」
「はい、オペラ界隈の日本人街で偶然、近くで若い女性が軍の方らしき人に乱暴されていまして、止めに入ったんですけど、なかなか言うことを聞いてくれなくて・・・」
マリは銃を向け合っている、この緊迫した状況の中で特に慌てることもなく、淡々と話をした。
「そうでしたか、わかりました。もし捕えるとしても、若い女性に乱暴なことをすること事態、異常ですな。マリさん、そこに指揮官はいますか。この電話に出してもらえますか」
マリはスピーカにしてカミーユ大尉のそばにスマホを置いた。
「フランス国、国防大臣のアベルだ。指揮官、所属名と名前、階級を言え」
カミーユはまだ、信じないようで
「こんな茶番に付き合っていられないぞ、誰かはわからないが、信じるわけないだろ」
アベルは怒り出し、
「わかった。頭の固い軍人のようだ。これから、フランス軍ジョエル元帥から指令を出してもらい、緊急でに近くの部隊をそこに急行させる、それと、国防大臣の指示にしたがわないお前の部隊は解散、その指示系統の上官も処分するようになる。その場でしばらく待て」
そう言って、大臣は連絡を切った。近くにいたドニーズ中尉がビクつきながら
「大尉、今の連絡、恐らく本物だと思いますよ。本物だとしたら、我々どころか、中佐や将軍まで処分されてしまいますよ」
カミーユ大尉はこんなかわいい日本の女の子にそんな力があるなんて、信じられないし、信じたくないという思いだった。そんなやりとりや今までの状況を観ていて、取り押さえられている金髪の女性が大きい声で笑いだした。
「アハハハ・・・・」
「面白い!おもしろすぎる少女」
マリは初めて口を開いた、その女性を見つめた。
「こんな、面白い、やり取りを見たのは初めてだ。つまらない時間を長く過ごしてきたせいか
生きるという意味を私は忘れていたようだ」
独り言のように大きな声でその女性は話し出した。
「よし、決めた。だらだら、世界を見て回るなんてことはつまらない。刺激がなさすぎる」
ドニーズ中尉はその女性に
「おい、静にしろ」
そう言って、また力強く、その女性を道路に押し付けた。マリはその様子を見てイライラした。
「あの~葉子さん。残りの二人、倒してしまっていいですか?」
「危ないですよ。マリさん、あいつら、銃を向けてるんですよ」
「そうですね。私一人なら、
よけて、倒せますけど。葉子さんやクロードさんに流れ弾が当たってしまうかもしれませんからね。ふ~、困ったな」
マリは葉子やクロード達がいなければ、とっくに全員倒して、女性を救出できたのにな~と思い、迷惑そうな顔をしてしまった。ユウキはそんなマリの様子を見て、緊急時だけど、クスクスと笑ってしまった。
そして、街の空気が大きな振動をしはじめた音がした。空を見上げたら、ヘリコプターが上空に来ていた。
「こちらフランス軍だ。そこの女性を拘束している者、直ちに銃をおろして、その女性を解放しろ」
大きなスピーカーから鳴り響く声だった。そして、軍用車両が両方向から1台ずつきて、
「こちら、フランス陸軍フランク大佐だ。銃をおろせ」
カミーユ大尉はさきほどの大臣が本物だということや、これからの上官の処分など自分の軍人としての小さなプライドのせいでとんでもないことになってしまったと思った。ドニーズ中尉はそんな大尉をみて、だから本物だったでしょ。といったあきれ顔で大尉を見た。
二人は手を挙げて降伏した。そして、瞬く間にレモンド中佐の特殊部隊は軍に連行された。
「マリ・トビシマ、ユウキ・タチバナ、お怪我はありませんか」
フランク大佐が近づいてきて、心配そうな顔で話しかけてきた。
「はい、大丈夫です。それより、さきほど、私が倒した、大柄の女性をすぐに病院に連れて行った方がいいです。少し加減したので、アバラが折れているぐらいで、死ぬことはないと思いますけど」
「オーモンデュー !」
フランク大佐は軍でも武道で強く有名なアンナ軍曹を倒したことに目を大きくして驚いた。
その時に連行されるカミーユ大尉はマリに向かって
「その女性は危険人物だ。絶対に野放しにするな」
と言って軍用車両に乗って、軍は引き上げて行った。その様子を離れた場所で、見ていた市民はマリに近寄ってきて、また、拍手をして、褒め称えた。そして、とらえられていた女性が
「ありがとう、少女、助かったわ」
「ケガもなくて良かったです」
そこにクロードが
「マリさん、この女性を軍が捕えようとしていました。念のため、一時、身柄を預かり、調査したいのですが」
葉子も
「そうですよ。あれだけの騒ぎを出しても捕えようとしていたんですから」
「ユウキくんはどう思う?」
「そうだね。僕もそうした方がいいと思う。それより、マリ、この大騒ぎの群衆から早く引き上げた方がいいよ」
「そうね」
マリは市民に握手や体をタッチされたり、揉まれながら、そこを何とか離れた。
「それでは、一度、局に向かいましょう」
その場を離れた5人は2台の車でその女性と共に国土監視局に向かった。
応援ありがとうございます!
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