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過去の痕跡
157話 影の組織
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「いったい、どうなっている。フランス大統領の話は本当なのか? あれから3日が過ぎようとしているが、まだ実行犯はみつからないのか」
アメリカ大統領は事故発生以来、世界中からテロ推進国家と言われ、毎日、イライラしていた。フランス大統領の声明のあと、すぐにアメリカも、フランス政府高官を攻撃したのはアメリカではなく、第三者によるテロ行為だと発表、犯人確保のため全力で捜査をするとしたが、使用された武器や政府専用車のルートの時間を犯人がなぜ知っていたかは回答しなかった。本来なら、声明を出すことでフランスとの緊張が緩和されるはずなのに、余計に疑わしい事態を招いているようだった。
「大統領、シークレットサービス統括トーマスが至急お会いしたいと連絡が入っていますが」
「なんだ、この忙しい時に、用件はなんだ」
「それは、直接、会って、お話したいと言っていますが」
「今は、忙しい、とりあえず電話をこちらにつなげ」
「わかりました」
「トーマスです。お忙しいところすみません」
「なんだ?話というのは」
「できれば直接、お会いして話したいのですが」
「今は忙しい、この電話で話せ」
トーマスは少し考えてから
「わかりました、先日のテロ行為についてですが」
「なんだ、お前はたしか、事故前に治安情報局の方達と会ったがあいさつ程度で特に変わった話などしていないと言っていたじゃないか」
「はい、そうです。ですが、その時は、廻りに多くの捜査員がおり、信用できる者がいないと思い、話をすることができませんでした」
「なんだ、それは、どうして、また3日も経ってから連絡してきたんだ」
「フランスは元より、世界中から非難を受けているわが国について、このままでは
いけないと思っていましたが、元SPのジャネットが拘留している所で何者かに殺害されました。私も身の危険を感じ、このままでは真相を誰にも話さずに殺される恐れがあったため、連絡しました」
「お前は、なにを知っているんだ。あの世界でも、あらゆる分野において、すさまじい能力を持つ、治安情報局がお前のところに挨拶だけ来たなんて、皆おかしいと思ってはいたがな、やはり、なにか用件があったんだな」
「はい、まず、この件は安全保障省の長官が指示したものと思われます」
「カーラが!」
「マリ局長は元SPのジャネットがレナードを殺そうとして、その指示を出したのがカーラだと言っていました。そして、その証拠となる、映像や通話記録もあり、それを持って大統領の挨拶の時に話すと言っていました」
「お前は、そんな重要なことを何で今まで黙っていたんだ!至急、カーラもここに呼ぶ、お前も私のところまで来い!」
トーマスは困った様子で
「カーラを大統領のそばに呼ぶのは大変危険です。とりあえず補佐官から、それとなく様子を探らせたほうが賢明です」
「私も、自分なりに調べてみます。それと、こんなことは言いたくなかったのですが、
あのカーラがそこまでのことをするということは、もっと後ろに大きな暗躍する組織があると思われます。大統領も言動にはくれぐれもご注意ください。また、ご連絡します」
大統領は自分の知らないところで、そんな組織が存在するなんて信じられないし、信じたくない気持ちで、執務室の大きなソファに腰をおろした。
その時、安全保障省では長官のカーラが刑務所から仮釈放された、民間軍兵器開発会社社長スタンリーと電話で話していた。
「カーラ、今回は色々と手を回してくれて助かったよ。全く、気が付いたら拘留施設に入れられていて、あの爆破事件の後、やっと正気を取り戻せたんだからな」
カーラもため息をついて
「全く、バカみたいに、我々の秘密をベラベラと話して、私がどれだけその話を握り潰すのにお金を使ったと思っているの、あの方の指示がなければ、そんな状況のあなたなんか助けないわよ」
「まあ、そう言わないでくれ、お金はいつもの隠し口座に送金しておくから」
「しかし、カーラ、あの化け物みたいな奴らをよく消すことができたな」
「何言ってるの、あなたの会社で開発した、異星人のステルス技術のおかげで、察知されずに目標物を撃破することができたのよ。そうでなければ、今頃、私はさっきまで、あなたがいた拘留施設でご一緒してるところよ。でも、あいつらは不思議な連中だったわ。情報によると局長もその副官も15・6歳の高校生なのに、どんな科学技術や兵器などを使っても潰すことはできずに、逆にへたに関わるとすぐにこちらが叩きつぶされてしまう。建国以来続いてきた、影の政府の存在をもう少しでばれるところだったわ。
あなたも、しばらくは目立った行動はせずにおとなしくしていてよ」
「わかっているよ」
マリ達がいなくなり、アメリカの暗躍組織はまた息を吹き返し、戦争の火種が無くならないように、また、さまざまな国への介入を行い、内戦やうまく行けば戦争を引き起こし、アメリカがより豊かになるための策略を進行し始めていた。
アメリカ大統領は事故発生以来、世界中からテロ推進国家と言われ、毎日、イライラしていた。フランス大統領の声明のあと、すぐにアメリカも、フランス政府高官を攻撃したのはアメリカではなく、第三者によるテロ行為だと発表、犯人確保のため全力で捜査をするとしたが、使用された武器や政府専用車のルートの時間を犯人がなぜ知っていたかは回答しなかった。本来なら、声明を出すことでフランスとの緊張が緩和されるはずなのに、余計に疑わしい事態を招いているようだった。
「大統領、シークレットサービス統括トーマスが至急お会いしたいと連絡が入っていますが」
「なんだ、この忙しい時に、用件はなんだ」
「それは、直接、会って、お話したいと言っていますが」
「今は、忙しい、とりあえず電話をこちらにつなげ」
「わかりました」
「トーマスです。お忙しいところすみません」
「なんだ?話というのは」
「できれば直接、お会いして話したいのですが」
「今は忙しい、この電話で話せ」
トーマスは少し考えてから
「わかりました、先日のテロ行為についてですが」
「なんだ、お前はたしか、事故前に治安情報局の方達と会ったがあいさつ程度で特に変わった話などしていないと言っていたじゃないか」
「はい、そうです。ですが、その時は、廻りに多くの捜査員がおり、信用できる者がいないと思い、話をすることができませんでした」
「なんだ、それは、どうして、また3日も経ってから連絡してきたんだ」
「フランスは元より、世界中から非難を受けているわが国について、このままでは
いけないと思っていましたが、元SPのジャネットが拘留している所で何者かに殺害されました。私も身の危険を感じ、このままでは真相を誰にも話さずに殺される恐れがあったため、連絡しました」
「お前は、なにを知っているんだ。あの世界でも、あらゆる分野において、すさまじい能力を持つ、治安情報局がお前のところに挨拶だけ来たなんて、皆おかしいと思ってはいたがな、やはり、なにか用件があったんだな」
「はい、まず、この件は安全保障省の長官が指示したものと思われます」
「カーラが!」
「マリ局長は元SPのジャネットがレナードを殺そうとして、その指示を出したのがカーラだと言っていました。そして、その証拠となる、映像や通話記録もあり、それを持って大統領の挨拶の時に話すと言っていました」
「お前は、そんな重要なことを何で今まで黙っていたんだ!至急、カーラもここに呼ぶ、お前も私のところまで来い!」
トーマスは困った様子で
「カーラを大統領のそばに呼ぶのは大変危険です。とりあえず補佐官から、それとなく様子を探らせたほうが賢明です」
「私も、自分なりに調べてみます。それと、こんなことは言いたくなかったのですが、
あのカーラがそこまでのことをするということは、もっと後ろに大きな暗躍する組織があると思われます。大統領も言動にはくれぐれもご注意ください。また、ご連絡します」
大統領は自分の知らないところで、そんな組織が存在するなんて信じられないし、信じたくない気持ちで、執務室の大きなソファに腰をおろした。
その時、安全保障省では長官のカーラが刑務所から仮釈放された、民間軍兵器開発会社社長スタンリーと電話で話していた。
「カーラ、今回は色々と手を回してくれて助かったよ。全く、気が付いたら拘留施設に入れられていて、あの爆破事件の後、やっと正気を取り戻せたんだからな」
カーラもため息をついて
「全く、バカみたいに、我々の秘密をベラベラと話して、私がどれだけその話を握り潰すのにお金を使ったと思っているの、あの方の指示がなければ、そんな状況のあなたなんか助けないわよ」
「まあ、そう言わないでくれ、お金はいつもの隠し口座に送金しておくから」
「しかし、カーラ、あの化け物みたいな奴らをよく消すことができたな」
「何言ってるの、あなたの会社で開発した、異星人のステルス技術のおかげで、察知されずに目標物を撃破することができたのよ。そうでなければ、今頃、私はさっきまで、あなたがいた拘留施設でご一緒してるところよ。でも、あいつらは不思議な連中だったわ。情報によると局長もその副官も15・6歳の高校生なのに、どんな科学技術や兵器などを使っても潰すことはできずに、逆にへたに関わるとすぐにこちらが叩きつぶされてしまう。建国以来続いてきた、影の政府の存在をもう少しでばれるところだったわ。
あなたも、しばらくは目立った行動はせずにおとなしくしていてよ」
「わかっているよ」
マリ達がいなくなり、アメリカの暗躍組織はまた息を吹き返し、戦争の火種が無くならないように、また、さまざまな国への介入を行い、内戦やうまく行けば戦争を引き起こし、アメリカがより豊かになるための策略を進行し始めていた。
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