異世界絵師の冒険録

白松

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第1章

第5話 ついに、レベルアップ!……何かが起こる(多分

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 俺は、スライムと激闘を続けてた。
 皆は、スライムの恐ろしさを知らないだろう。
 あの、可愛い目、ぷるんとした体。
 それに魅了された、人間たちが向かう未来は死だ。
 俺は、その恐ろしいスライムの名を、魔王と名付けた。
 てか、魔王なんだよね。ラストバトルしてる感じがするな。はははー。
 しかし、なぜ勝てないんだろうな。
 自分なりに考察したところわかったことがある。
 1.魔力以外カスだと言うこと
 2.アートのスキルの使用MPが高く迂闊に使えないこと
 3.弱点がわからないこと
 イリスさんは、言っていたが、スライムは剣を下ろせば一撃らしい。
 そもそも、剣振ったところで筋力1の俺には、スライムなんて倒せない。
 もう一回三角錐作って当ててみるか。
 数分前、三角錐を作って当ててみたが球体と違い、避けた。
 ある意味弱点かもしれない。
 でも、慎重に当てなきゃいけなかった。
 残り使用回数は8回なのだから。
 俺は、素早く(歩く程度)避け、スライムの背後を回り、三角錐を作って飛ばした。
 すると、スライムに見事命中、一撃だった。
 
 (え、、、まじか。)

 呆気なく終わった。
 暫く沈黙。
 レベルアップ!!
 どうやら、スライムは、トゲトゲが苦手らしい。メモメモ。
 どこからか変な音が聞こえた。
 レベルが上がったのかな?
 ステータスを見ることにした。

 
 名前 早見 出雲
 職業 絵師
 レベル 1→3
 HP100→300
 MP50000→55000
 筋力 1→5
 魔力 1000→1500
 敏捷 1→5
 防御 1→5
 魔防 1→5
 
 スキル アート レベル1→3

 
 結構上がった。しかし、魔力以外は、少しだけ。
 少し思ったが、スライム倒すのにどんだけMP使ったんだよ!
 明日からは、節約しなくてはね!
 あと、アートのレベルが上がった。
 詳細を見て見ることにしよう。

 アート レベル3  黒色、赤色、青色、緑色しか使えない。空中で描くことのよって使用できる。描いたものによって効果が変わる。色を変えるためには、念じれば良い。
 (人、物、魔物除く。) MP1000

 お、色が増えた。
 赤色、青色、緑色らしい。
 どのように使うんだろうか?明日から試してみよう!
 レベルアップ、そして、クエスト達成したので帰ることにした。
 

 辺りは、暗くなっており、フクロウらしき獣の鳴き声が、響き渡る。
 暫く歩くと幻想的な蛍らしき虫のダンスを見ることができた。
 (綺麗だな……元の世界では、そんな景色見たことないな…)
 出雲は、そう思った。
 前世では、こんな景色をゆっくりと見る時間もなかった。
 (全ては、魔法少女のためだった。)
 魔法少女のなりたいな。地味にそう思う出雲だった。
 

 ギルドにて、
 「イリスさん!達成しました!」
 「すごい遅かったですね。心配してたんですよ!」
 そう言われ、申し訳ないと思った。
 「すみません、あまりにも強かったもんで。」
 そう言うと、周りの冒険者たちが嘲笑う。
 「あら、そんなに弱かったんですね~少し期待してたんですけど…」
 妙に、心に刺さった。いずれ強くなる必ず!
 「まだ、初心者なんで……」
 そう言い、悔しくなり俺は、走って、宿へと向かった。
 今日の晩飯は、なんだろうか。
 

 宿にて、
 「出雲どの!遅いにゃ!」
 「すみません、手こずったもんで…」
 「結構な強敵だったみたいにゃね」
 「そうです!(一発だった気が、、いや、苦戦したのは事実だが。)」
 「晩飯出来てる方早く食堂に行くにゃ!」
 おれは、頷き食堂へ向かった。
 とりあえず、今日の晩飯のメニューは下記の通りだ。
 ウインマグロの塩サラダ、ヘンテコガエルの串刺し、スケルトンの骨焼き。
 ウインマグロの塩サラダは、絶品だった。
 ウインマグロというのは、野菜のことで、ピーマンがフルーティになった感じだ。
 (想像できたらすごいが…)
 しかも、塩とのマッチングが、さらに食欲を掻き立てる。
 次に、ヘンテコガエルの串刺し。普通だった。焼き鳥と同じだ。見た所ほんとのカエルらしい。前世でも、食ったことあるので抵抗はない。
 最後に、スケルトンの骨焼き。感想、とにかく固い、食えない。アルシャさんに、どうやって食うのか?と尋ねたところ笑われた。食べるのではなく、水に入れて、スープとして食べるらしい。早速試して見ると意外と美味しくいただけました。

 
 明日からは、レベリング頑張ろう。
 
 
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