結婚までの120日~結婚式が決まっているのに前途は見えない~【完結】

まぁ

文字の大きさ
45 / 303
他人の介入

11

しおりを挟む
 美琴さんのヒュッ…と息を呑むのが聞こえ

「別に営業を続けることは出来るよ。オーナーが代わるだけなんだから」

 並木さんは平然とそう続けた。



「瑛ちゃん…どうしよう…」

 香歩と並木さんが出て行った店のカウンターの中でしゃがみ込んだ美琴さんのところまで行き、そっと立たせるとカウンターの椅子に座らせる。

「どうしよう…」

 そう唇を震わせ瞳に涙を溜める彼女に

「オーナーが代わると何が困るの?」

 俺にわからないこともあるのだろうからゆっくりと聞いてみる。

「…お給料なのか、売り上げの何%か…私の受け取る契約はオーナー次第で変わるだろうし…店の形態も飲み屋にしたいと言われれば応じるしかない」
「いい待遇になることもあり得るんでしょ?」
「そうだけど…こんなに早く売却された場合は悪くなることの方が多いと思う…」
「お兄さんから受け継いだ店だから頑張って。応援できるように、また食べに来るよ」
「ありがとう、瑛ちゃん。心強いわ」

 震える手で俺の手を掴まれ手を引きかけたけれど

「瑛ちゃんは、今、これくらいでヤキモチを妬かれる心配はないわ。外に目を向けてもいいのよ?今日の食堂の話も私、驚いたもの。本人の前だから言葉を選んで可愛いヤキモチって言ったけれど、醜い嫉妬よね?お昼休憩中だってお仕事の話をすることもあるだろうし、告白は断っているんだからね。避けることなく自然に一緒に食べたりしないと、一緒に働くのに気まずいよね」

 俺を慰めるようにゆっくりと手の甲を撫でられた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

逃げても絶対に連れ戻すから

鳴宮鶉子
恋愛
逃げても絶対に連れ戻すから

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

元彼にハメ婚させられちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
元彼にハメ婚させられちゃいました

イケメンイクメン溺愛旦那様❤︎

鳴宮鶉子
恋愛
イケメンイクメン溺愛旦那様。毎日、家事に育児を率先してやってくれて、夜はわたしをいっぱい愛してくれる最高な旦那様❤︎

【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~

蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。 嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。 だから、仲の良い同期のままでいたい。 そう思っているのに。 今までと違う甘い視線で見つめられて、 “女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。 全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。 「勘違いじゃないから」 告白したい御曹司と 告白されたくない小ボケ女子 ラブバトル開始

処理中です...