プラチナの星空

琴花翠音

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異世界の存在と計画 3

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「銀条くん、あなたがこれを持っているということは、さっきも言った通り、あなたも私たちと同じ…つまり天星人である、という証拠。急なことで受け入れられないと思うわ…それは本当に申し訳ないと思ってる。でも、この"力"を持っている以上、戦力として私たちと一緒に来て欲しい。もちろん、無条件でとは言わないわ。私たちもできる限りのことはします」
「古金先輩…」
「実のところ、元々君のことは前から気になっていたんだけどね…何も無さそうだったから調査を諦めかけていたんだ。でも、ここで君の力が解放されたのは本当に驚いたよ」

 樹も続いて愛美の隣に立つ。

「あの…俺はこれから、どうすればいいんでしょうか…? そもそも、俺がこの世界の人間じゃないとしたら…家族は…?」
「…それも調べてみないとわからない。もしかしたら、親御さんが天星人で、君が生まれる前、もしくはまだ幼い時に何かの拍子で"落ちてしまった"のかもしれない…ただ…」
「"ただ"…?」
「…可能性はあるんだが、そういった事例は"一度も無い"と言われているんだ」
「つ、つまり…?」
「親御さんは元から地星人である可能性もある」
「俺…だけ…?」

 優星は愕然とした。しかし樹がすかさずフォローする。

「まだそうと決まったわけではないよ。あくまでその可能性がある、というだけだ。君の能力や経歴についても調べないといけないから、その時にきっと理由がわかるはずだ。それまで少し待っていてくれないかな?」
「…はい…」
「銀条…」
「…とにかく、今日はここで解散しましょ。さすがにもう遅いわ…ご家族も心配しているんじゃない?」
「あ…はい」

 愛美の一言でやっと解放された優星は、ふらふらと立ち上がる。荷物もまとめて保健室を出ようとしたところで、樹に呼び止められた。

「あ、そうだ銀条君。明日の放課後、生徒会室に来てもらえるかな? 今日話せなかったこともあるし、顔合わせもしておきたいしね」
「…顔合わせ…?」
「まあまあ、それは明日来てくれればわかるよ。沙月ちゃん、君ももう帰った方がいい。二人で帰った方が安心だろう」
「あっ…はい…じゃあ、また明日」
「えぇ、二人とも、気をつけてね」

 沙月も荷物をまとめると、優星の隣に駆け寄る。そして二人で保健室を出ていった。
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