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第7章
第8話 誤解だぁ!
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メリンダ様のおめでたは屋敷内の人達だけの秘密にすることになった。王子ともなれば影響が大きいという理由と、もう少し安定するまでは騒ぎにしないことにしたのだ。
それでも、その日は関係者だけ集めてお祝いをした。ただの食事会だが、筋肉馬鹿トリオは酒を飲み酔っぱらうと、3人共裸になって暴れて寝てしまった。結局翌日から罰として訓練は暫く禁止にされたのである。
私は教会に行って改修作業を進めていた。改修は2日で終わったのだが、女神像をどうするのか迷っていた。
目の前にある光の女神像を見ながら悩んでいた。
「教会は凄く綺麗で神秘的な感じなんですね?」
突然、後ろから声を掛けられ驚いた。振り向くとウサギ獣人のイーナさんがいた。
あれっ、護衛さん達はどこへ行った?
護衛の兵士は作業の邪魔でないかぎり、常に見える所にいたはずだ。今も悩んでいるだけなので後ろに護衛の兵士はいたはずだ。
「え~と、イーナさんだよね?」
「はい、名前を憶えていてくれたんですね!」
もちろん! 巨乳バニーちゃんを忘れるわけがない!
「ええ、あの時は一緒にいたレベッカ夫人が失礼なことを言ったので、申し訳ないと思っていたので……」
「い、いえ、あの時は姉が変な事を言って、あっ、いえ、なんでもないです……」
イーナさんは話しながら途中で何か気付いたのか顔を真っ赤にしている。
え~と、あの時にお姉さんのルーナさんは何を言ってたっけ?
気になったのであの時の事を思い返す。そして思い出すと頬が熱くなった。
ルーナさんは私がイーナさんの好みだと言ったよなぁ……。
「思い出さないで下さい! は、恥ずかしいから……」
イーナさんは俺の様子を見て、あの時の事を思い出しているのに気が付いたようだ。最初は大きな声で言ったみたいだが、最後は消え入るような感じになっていた。顔を真っ赤にして俯き、ウサ耳が垂れ下がっていた。
か、可愛い! い、いや、浮気はダメ! 絶対ダメ!
大人の対応をしようと気持ちを落ち着かせ、動揺を隠して笑顔で話しかける。
「気にしなくても大丈夫ですよ。イーナさんの好みだと言われて嬉しかったですから」
イカーーーーーン! これでは口説いているみたいじゃん!
変な意味で言ってないからぁーーー!
「ばかぁ……」
消え入るような声で彼女はそう言った。
か、可愛い! い、いや、なんでラブコメ展開!!!
護衛はどこに行ったぁーーー! こんな時の護衛だろうがぁ!
自分でも予想以上にパニクっている。こんな所を嫁たちに見られたら疑われてしまう。
ふぅ~、落ち着け、落ち着けぇ~。は、話を変えろぉ~!
「ひょうは教会に何しに来たにゃ」
噛み噛みやんけぇーーー!
「プッ、レベッカ様にアタル様のお手伝いをするように頼まれたからですよ」
あっ、笑ってくれたぁ~。んっ、レベッカ夫人が?
可愛らしくイーナさんが笑ってくれて、少し落ち着いたけど……。
なんでレベッカ夫人が俺の手伝いに?
「え~と、冒険者活動は大丈夫なの?」
「今日から地上勤務なんです。だから公的ギルドでレベッカ様に頼まれました」
「地上勤務?」
どういうこと?
「あっ、私達は公的ギルドに雇われたんです。普段はダンジョンの7層で買取所の受付をしています。交代して昨日地上に戻ってきたんです」
ああ、彼女たちを公的ギルドで雇ったと聞いていたけど、そんな仕事をしているんだぁ。
「折角地上に戻ってきたのに、お休みは?」
「少しでもお金をたくさん稼いで、王都の孤児院の子供たちを呼びよせたいんです。だからダンジョンでも受付と交代で冒険者活動もしています!」
うん、ええ娘《こ》やぁ~。
んっ、じゃあ何でここに?
「え~と、ここには仕事に来たの?」
「はい、アタル様が1人で仕事をしているから、手伝うようにとレベッカ様に言われました!」
う~ん、なんか変じゃね?
私が1人で作業するのは当たり前のことになっているはずだ。1人で十分でもあるのだが、能力を隠す意味もある。そんなことはレベッカ夫人も当然知っているはずだ……。
トラップ!?
慌てて地図スキルで周辺の状況を確認する。護衛の兵士たちが建物を囲むように警備しているのが分かる。その兵士も作業前に挨拶した人だけだった。
ホッ、勘違いだったかぁ~!
獣人好きの私に罠にかけ、彼女に手を出したら即座に妻たちかレベッカ夫人が乱入してきて、お仕置きでもされるのかと思ったのだ。
「でも、教会がこんなに素敵な場所とは思いませんでした。獣人は教会に嫌われていましたから中に入るのは初めてだし、本当は凄く怖かったんですよぉ」
くっ、そんな風に言われると……、ますます可愛いじゃねえかぁ!
私の手伝いのために、恐くても来ちゃいましたと言われたような気になる。勘違いだろうが男としてはそう思いたい状況だ!
「あれが光の女神様なんですね。素敵だわぁ」
なんかデートしているみたいだぁ……。
「でも、少し下品な感じがするんだよなぁ。やたらと胸が大きくて、胸を見せようと服も色っぽい感じだし、少し違うんだよなぁ」
「ふふふっ」
えっ、何か笑えるようなこと言ったかなぁ?
「な、なにが、可笑しいのかな?」
「い、いえ、確かに言われるとそんな気がしますね。でも、アタル様の奥さんは2人とも胸が大きくて素敵な方ですよね?」
おおっとぉ、オッパイ星人だとバレてるぅ~。
「た、確かに、妻たちは胸が大きいけど、ぜ、全体のバランスとか重要だと思うんだよなぁ。それにイーナさんも胸は大きいけど、バランスが良くて素敵だよねぇ」
動揺して言い訳をしてしまった。
あれっ、イーナさんがまた真っ赤になっている!?
あっ、私は何を言ってるんだぁーーーーー!
「あ、ありがとうございましゅ」
あっ、噛んだ! そして、何でありがとうなのぉーーー!?
動揺した私は冷静になろうと、光の女神様の事を思い浮かべる。神々しい美しさとバランス、そして優しく輝くような光を感じるあの姿を……。
そしてそのイメージをそのまま投影させるように光の女神像を創り変える。
目を開くと神界で見た光の女神様そっくりの女神像が出来上がっていた。
光子(光の女神)『これよ! これこそが私なのよ!』
神託が届くと同時に目の前の女神像が光り輝く。眩しいほどの光なのに眩しくない。そして何か温かいものを感じられる光であった。
私は驚いたが、イーナさんが心配で彼女を見る。彼女は驚きで目を大きく開き、口に手を添えている。
無事だぁ。
取り敢えず彼女に何か起きたわけではないとホッとする。たぶん光は見えていなかったんじゃないかな。
念のため光の女神像を鑑定すると加護が……。
「アタル様が言ったことに間違いはありません。この神々しいお姿を見ると、先ほどまでの女神像は下品な感じがします!」
彼女はそこまで話すと跪き、光の女神像に祈りを捧げるような仕草をする。すると女神像から光が溢れ、彼女に降り注ぐ。
イーナさんはその事に気付いていないのか、祈りを続けている。降り注ぐ光が収まると、神託が届いた。
光子『ごめんねぇ。やっちゃったみたい……』
すぐさま祈り続ける彼女を鑑定すると、彼女には光の女神の加護が……。
アタル『やっちゃったぁ、じゃねぇ!』
光子『だ、大丈夫よ。その子は元々私と相性が良かったから……』
くっ、また説教一直線じゃねえかぁ!
どう考えても私ではなく、神様のやっちゃったで、私が叱られているじゃん!
イーナさんは祈りが終わったのか顔を上げ、私を見つめる。
「ありがとうございます。私達獣人は神様に見放されたと思っていました。でも……、でも祈りを捧げたら、女神様の温かい何かを感じた気がします!」
話しながら私を見つめる彼女の目は、涙が溢れ、赤い瞳がルビーのように光輝いていた。その瞳があまりにも美しくて吸い寄せられそうになる。
「これも全てアタル様のお陰です!」
彼女はそこまで言うと、私に抱き着いて泣き始めた。たぶん、嬉しくて泣いていると思う。
だが、これは絶対にまずいでしょう!
ポヨンを感じて嬉しいが、誰かに見られでもしたら……。
レベッカ「あらあら、期待はしていたけど、まさか本当にそうなるとは……」
ラナ「こんなに簡単に……、少しショックです……」
クレア「あの顔を見たら……、少し寂しい気がするな……」
誤解だぁーーーーー!
それでも、その日は関係者だけ集めてお祝いをした。ただの食事会だが、筋肉馬鹿トリオは酒を飲み酔っぱらうと、3人共裸になって暴れて寝てしまった。結局翌日から罰として訓練は暫く禁止にされたのである。
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突然、後ろから声を掛けられ驚いた。振り向くとウサギ獣人のイーナさんがいた。
あれっ、護衛さん達はどこへ行った?
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「え~と、イーナさんだよね?」
「はい、名前を憶えていてくれたんですね!」
もちろん! 巨乳バニーちゃんを忘れるわけがない!
「ええ、あの時は一緒にいたレベッカ夫人が失礼なことを言ったので、申し訳ないと思っていたので……」
「い、いえ、あの時は姉が変な事を言って、あっ、いえ、なんでもないです……」
イーナさんは話しながら途中で何か気付いたのか顔を真っ赤にしている。
え~と、あの時にお姉さんのルーナさんは何を言ってたっけ?
気になったのであの時の事を思い返す。そして思い出すと頬が熱くなった。
ルーナさんは私がイーナさんの好みだと言ったよなぁ……。
「思い出さないで下さい! は、恥ずかしいから……」
イーナさんは俺の様子を見て、あの時の事を思い出しているのに気が付いたようだ。最初は大きな声で言ったみたいだが、最後は消え入るような感じになっていた。顔を真っ赤にして俯き、ウサ耳が垂れ下がっていた。
か、可愛い! い、いや、浮気はダメ! 絶対ダメ!
大人の対応をしようと気持ちを落ち着かせ、動揺を隠して笑顔で話しかける。
「気にしなくても大丈夫ですよ。イーナさんの好みだと言われて嬉しかったですから」
イカーーーーーン! これでは口説いているみたいじゃん!
変な意味で言ってないからぁーーー!
「ばかぁ……」
消え入るような声で彼女はそう言った。
か、可愛い! い、いや、なんでラブコメ展開!!!
護衛はどこに行ったぁーーー! こんな時の護衛だろうがぁ!
自分でも予想以上にパニクっている。こんな所を嫁たちに見られたら疑われてしまう。
ふぅ~、落ち着け、落ち着けぇ~。は、話を変えろぉ~!
「ひょうは教会に何しに来たにゃ」
噛み噛みやんけぇーーー!
「プッ、レベッカ様にアタル様のお手伝いをするように頼まれたからですよ」
あっ、笑ってくれたぁ~。んっ、レベッカ夫人が?
可愛らしくイーナさんが笑ってくれて、少し落ち着いたけど……。
なんでレベッカ夫人が俺の手伝いに?
「え~と、冒険者活動は大丈夫なの?」
「今日から地上勤務なんです。だから公的ギルドでレベッカ様に頼まれました」
「地上勤務?」
どういうこと?
「あっ、私達は公的ギルドに雇われたんです。普段はダンジョンの7層で買取所の受付をしています。交代して昨日地上に戻ってきたんです」
ああ、彼女たちを公的ギルドで雇ったと聞いていたけど、そんな仕事をしているんだぁ。
「折角地上に戻ってきたのに、お休みは?」
「少しでもお金をたくさん稼いで、王都の孤児院の子供たちを呼びよせたいんです。だからダンジョンでも受付と交代で冒険者活動もしています!」
うん、ええ娘《こ》やぁ~。
んっ、じゃあ何でここに?
「え~と、ここには仕事に来たの?」
「はい、アタル様が1人で仕事をしているから、手伝うようにとレベッカ様に言われました!」
う~ん、なんか変じゃね?
私が1人で作業するのは当たり前のことになっているはずだ。1人で十分でもあるのだが、能力を隠す意味もある。そんなことはレベッカ夫人も当然知っているはずだ……。
トラップ!?
慌てて地図スキルで周辺の状況を確認する。護衛の兵士たちが建物を囲むように警備しているのが分かる。その兵士も作業前に挨拶した人だけだった。
ホッ、勘違いだったかぁ~!
獣人好きの私に罠にかけ、彼女に手を出したら即座に妻たちかレベッカ夫人が乱入してきて、お仕置きでもされるのかと思ったのだ。
「でも、教会がこんなに素敵な場所とは思いませんでした。獣人は教会に嫌われていましたから中に入るのは初めてだし、本当は凄く怖かったんですよぉ」
くっ、そんな風に言われると……、ますます可愛いじゃねえかぁ!
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なんかデートしているみたいだぁ……。
「でも、少し下品な感じがするんだよなぁ。やたらと胸が大きくて、胸を見せようと服も色っぽい感じだし、少し違うんだよなぁ」
「ふふふっ」
えっ、何か笑えるようなこと言ったかなぁ?
「な、なにが、可笑しいのかな?」
「い、いえ、確かに言われるとそんな気がしますね。でも、アタル様の奥さんは2人とも胸が大きくて素敵な方ですよね?」
おおっとぉ、オッパイ星人だとバレてるぅ~。
「た、確かに、妻たちは胸が大きいけど、ぜ、全体のバランスとか重要だと思うんだよなぁ。それにイーナさんも胸は大きいけど、バランスが良くて素敵だよねぇ」
動揺して言い訳をしてしまった。
あれっ、イーナさんがまた真っ赤になっている!?
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あっ、噛んだ! そして、何でありがとうなのぉーーー!?
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そしてそのイメージをそのまま投影させるように光の女神像を創り変える。
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イーナさんはその事に気付いていないのか、祈りを続けている。降り注ぐ光が収まると、神託が届いた。
光子『ごめんねぇ。やっちゃったみたい……』
すぐさま祈り続ける彼女を鑑定すると、彼女には光の女神の加護が……。
アタル『やっちゃったぁ、じゃねぇ!』
光子『だ、大丈夫よ。その子は元々私と相性が良かったから……』
くっ、また説教一直線じゃねえかぁ!
どう考えても私ではなく、神様のやっちゃったで、私が叱られているじゃん!
イーナさんは祈りが終わったのか顔を上げ、私を見つめる。
「ありがとうございます。私達獣人は神様に見放されたと思っていました。でも……、でも祈りを捧げたら、女神様の温かい何かを感じた気がします!」
話しながら私を見つめる彼女の目は、涙が溢れ、赤い瞳がルビーのように光輝いていた。その瞳があまりにも美しくて吸い寄せられそうになる。
「これも全てアタル様のお陰です!」
彼女はそこまで言うと、私に抱き着いて泣き始めた。たぶん、嬉しくて泣いていると思う。
だが、これは絶対にまずいでしょう!
ポヨンを感じて嬉しいが、誰かに見られでもしたら……。
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