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第8章
第10話 暴走しましたけど、何か?
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予想外の話の流れに、土下座していた兵士達は口をポカンと開いて状況が理解できていないようだ。それに気付いたジョルジュが兵士達に声を掛ける。
「お前達に罪が無いことは分かった。それどころか、主を思うお前達の行動を褒めて遣わす。その褒美にお前達の主の処罰が軽くなるように努めよう。安心して下がって体を休めるがよい」
兵士は王子からの話の内容に驚いたが、自分達にも主家にとっても悪い話ではないと気付き、地面に額が付くほど頭を下げてお礼を言って部屋から出ていった。
それを見送るとジョルジュは再び話し始める。
「私はアタル殿の良いところしか見ていなかったようだな……。様々な魔道具にしても、考え方にしても……。神像についても妻のメリンダが恩恵を受けたとしか見ていなかった。しかし、次々と予想外の行動をされる領主の立場としては大変かもしれぬなぁ……」
ジョルジュは領主側に立ってアタルの行動を考えながら話した。それを聞いてエドワルドも話す。
「領主の立場としては忙しくなり混乱します……、ですが、アタル殿のしてくれたことは感謝しても感謝しきれぬほどのことばかりでした。そのおかげで、グラスニカ領は短い間に信じられないほど繫栄しました。それなのに私はアタル殿の行動に恐れて愚痴ばかりを……」
エドワルドは落ち込むように話した。ハロルドも話を聞きながら頷くと話した。
「アタルは領主には大変な思いをさせているとも言えるが、基本的に住民や弱い者のためと考えて行動しておるのじゃ。その為なら領主が忙しくなろうと、アタルは気にしないのかもしれんのぉ」
それを聞いてゼノキア侯爵が意見を述べる。
「アタル殿のその考えを、我々は恐ろしいと感じているのかもしれぬのぉ。アタル殿は身分や領主の都合より、純粋に弱い立場の者を優先している。これまでは領主である我々も助かるのだじゃがのぉ……。もし、アタル殿が弱者の考えと同じで、領主である我々と違えば、アタル殿は即座に弱者側につくじゃろう。その時にアタル殿に領主や国が逆らえるのか……。その事を無意識に恐れているのかのぉ」
ゼノキア侯爵は複雑な表情をして話した。領主たちはアタルと敵対する事態を想像して恐れを感じていた。
ジョルジュも国とアタルが敵対したことを考えて……、いや、考えたくなかった。
「アタル殿の行動は理にかなっているし、現状では彼の行動に間違いはないだろう。今はそんなことを考えるよりも、我々の態度が間違っていたことを自覚す必要がある。彼の行動を恐れ過ぎてはいけないし、行動を抑制してもダメだと思う。そして、彼がしてくれたことに、素直に感謝を示す必要があるだろう」
ジョルジュは自分にも言い聞かせるように話した。そして、それを聞いたカービン伯爵がまた泣きながら話した。
「わ、私は何ということを……。アタル殿は何一つ我が領地で迷惑になることなどしていなかった。それどころか彼はカービン伯爵家のために、自分の負担が増えるのに役所の外観を変えようとしてくれた……。そんなアタル殿に私は……」
カービン伯爵だけではなく、他の者もアタルから様々な恩恵を受けておきながら、その事に対する感謝を示さず。逆にアタルの行動を恐れ、行動を制限しようと考えていたのだ。
その行為がどれほど恥知らずなのか、ようやく気付いたのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議室では皆が反省して、アタルへの謝罪と対応を考えていた。
「問題は、我々のした失礼なことをアタル殿が許してくれるのかということですなぁ……」
ゼノキア侯爵がそう話すとジョルジュはじめ何人かは顔色を変えていた。いくら自分達が反省しようと、今後の対応を変えようと、問題はアタルにどうやって謝罪してそれを伝えるかということである。謝罪して伝えることができても、アタルが許してくれないかもしれないのだ。
しかし、この中で唯一大して反省も態度も変えようと思っていない者がいた。
「まあ、大丈夫じゃろう。アタルはあれで立ち直りも早いしクレアもついておる。エドワルドやカービン伯爵は態度を改めれば許してくれるじゃろう」
ハロルドのその言い方にエドワルドはカチンときた。
「一番の元凶はお前ではないか。散々我々を脅しておきながら、一番アタル殿の恩恵を受けたているくせに叱りつけたりする。そんな、お前が一番反省するべきではないか!」
「なんじゃとぉ、儂は何も悪いことしておらん! アタルとはうまくやっておるし、叱りつけるのはアタルが悪いからじゃ。あの馬鹿はしっかりしているようで、油断するととんでもないことをするのじゃ。丘を吹き飛ばした時も、あの馬鹿はちょっと試しただけと言いおったのじゃぞ。あれを町中で試されたら洒落にならん。だから叱りつけたし、本人も反省したのじゃ。儂は自分の態度が問題だとは思っていないし、変えるつもりはないのじゃ!」
エドワルドの指摘に、ハロルドは開き直って答えた。
「確かに不思議とハロルドとアタル殿は上手くいっていたが……」
ジョルジュは一緒にエルマイスターでアタルとハロルドと過ごしてきた。その時のハロルドの態度は褒められる感じではなかった。というより一緒に仕事を忘れて訓練ばかりしてアタルに呆れられていた記憶もあった。
「儂はクレアの親代わりでもあり、クレアと結婚したアタルは息子と同じじゃ! 間違いをすれば叱って何が悪いのじゃ!」
ハロルドの話を聞いて、何となくみんなは不思議に納得する。
(((アタルがハロルドと同じだと考えればいいのかぁ!)))
ハロルドと方向性は違うが、アタルも悪気なく暴走するところがある。たまに暴走して厄介ではあるが、人としては正しいことをしている。注意すればその場では反省する。しかし、また同じような事をする……。
ハロルドの息子で同じような性格だと考えれば、それほど恐れることはない。
「ハロルドの言う通りじゃな!」
珍しくゼノキア侯爵がハロルドの話に同意した。これにはハロルドも驚いた。
「お、おう、そうじゃ!」
「だからアタル殿ことはそんなに心配はないじゃろう。後はハロルドに任せて、我々は同じ過ちをしないようにしようではないか!」
「「「おう!」」」
「えっ!?」
ハロルド以外がゼノキア侯爵の話に賛成した。ハロルドは今回の件を丸投げされて驚いた。
ジョルジュもゼノキア侯爵と他の者達の雰囲気をみて、即座に今回の件のまとめにはいる。
「まずカービン伯爵はアタル殿に会ったら心からの謝罪はするように。ハロルドが上手いこととりなしてくれるはずだが、真摯に謝罪するように。もし、アタル殿が許してくれない場合は王家としても処罰する。その覚悟でしっかり気持ちを伝えるのだ!」
「はい!」
ジョルジュの命令にカービン伯爵は気合の入った返事で答えた。
「グラスニカ侯爵もあれほどアタル殿の恩恵を受けたのだ。改めて感謝の気持ちを伝えろ。いつまでも愚痴ばかり零すのではないぞ!」
「わかりました!」
エドワルドも真剣な表情で返事した。その状況にハロルドは困って何か言い出そうとした。しかし、ジョルジュは更に話を続ける。
「ゼノキア侯爵は何人も寄子の貴族を連れてきているな。同じような過ちを犯さないようにしっかりと言い聞かせるのだ!」
「はい、承りました」
ゼノキア侯爵は丁寧にジョルジュに頭を下げて答えた。それを見てハロルドは焦ったように尋ねた。
「ま、待ってくれ、儂だけでアタルを何とかするのか?」
「違うぞ、それぞれができることや間違いを正すのだ。ハロルドには父親としてアタル殿にとりなしを頼む。これはハロルドにしかできないことだ」
ジョルジュがそう話すと他の面々も大きく頷いていた。
ハロルドは勢いで言ってしまったことを、後悔するのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
アタルは目を覚ますと、いつものように時間を確認する。まだ朝の4時過ぎだった。
なぜこんなに早く目を覚ましたのか寝惚ける頭で考える。すぐに昨日の事が次々と思い出されてきた。
自分があそこまで落ち込んだのかは、もうあまり気にならなかった。それ以上に隣に眠るクレアが愛おしくて、大切な存在だと感じていた。
私がどんな馬鹿をやっても許してくれ、落ち込んでも優しく包んでくれる。それはクレアだけではなくラナも同じようにしてくれると不思議な自信がある。
私はそんなクレアの髪や頬を優しく撫でる。するとクレアはくすぐったそうにしながら、体を動かした。
そんなクレアが可愛くて、ついつい色々なことがしたくなる。そんな私の目に特大ケモシッポがクレアの横から顔を覗かせていた。
思わず微笑んでそのケモシッポを手にすると、クレアの色々な所に這わしていく……。
クレアが気持ち良さそうにしたり、邪魔そうにしたりして、それがまた楽しくて、益々悪戯をしてしまう。ついにはクレアが目を覚ましてしまった。
「おはよう」
「……お、おはよ、だ、旦那様、大丈夫ですか!?」
最初は寝惚けた感じで朝の挨拶を返そうとしたみたいだが、突然起き上がって心配そうに尋ねてきた。
ああ、クレアは本当に心配してくれたのだろうなぁ。
その事が嬉しくて、思わずクレアを抱きしめて答える。
「クレアに守ってもらったから大丈夫だよ」
「い、いえ、私は何も、あっ!」
私はクレアを更に強く抱きしめて話した。
「こうやって一緒に居るだけで守られていると感じるんだ……」
そう答えるとクレアも強く抱きしめ返してくれた。
うん、幸せだなぁ。
しかし、クレアが突然、私を抱きしめるのを止めて離れてしまった。
クレアの顔を見ると真っ赤な顔をしてある場所を見ている。
んっ、あっ、いや、これは違うから!
男は自然と寝起きに……、いや、でも、まっ、いっかぁ!
昨晩は何もしないで寝たし、辛い気持ちを紛らわすために……。
はい、言い訳です!
アタザルと幻の声を聞こえてる気がする……。
でも、暴走しましたけど……、何か?
「お前達に罪が無いことは分かった。それどころか、主を思うお前達の行動を褒めて遣わす。その褒美にお前達の主の処罰が軽くなるように努めよう。安心して下がって体を休めるがよい」
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それを見送るとジョルジュは再び話し始める。
「私はアタル殿の良いところしか見ていなかったようだな……。様々な魔道具にしても、考え方にしても……。神像についても妻のメリンダが恩恵を受けたとしか見ていなかった。しかし、次々と予想外の行動をされる領主の立場としては大変かもしれぬなぁ……」
ジョルジュは領主側に立ってアタルの行動を考えながら話した。それを聞いてエドワルドも話す。
「領主の立場としては忙しくなり混乱します……、ですが、アタル殿のしてくれたことは感謝しても感謝しきれぬほどのことばかりでした。そのおかげで、グラスニカ領は短い間に信じられないほど繫栄しました。それなのに私はアタル殿の行動に恐れて愚痴ばかりを……」
エドワルドは落ち込むように話した。ハロルドも話を聞きながら頷くと話した。
「アタルは領主には大変な思いをさせているとも言えるが、基本的に住民や弱い者のためと考えて行動しておるのじゃ。その為なら領主が忙しくなろうと、アタルは気にしないのかもしれんのぉ」
それを聞いてゼノキア侯爵が意見を述べる。
「アタル殿のその考えを、我々は恐ろしいと感じているのかもしれぬのぉ。アタル殿は身分や領主の都合より、純粋に弱い立場の者を優先している。これまでは領主である我々も助かるのだじゃがのぉ……。もし、アタル殿が弱者の考えと同じで、領主である我々と違えば、アタル殿は即座に弱者側につくじゃろう。その時にアタル殿に領主や国が逆らえるのか……。その事を無意識に恐れているのかのぉ」
ゼノキア侯爵は複雑な表情をして話した。領主たちはアタルと敵対する事態を想像して恐れを感じていた。
ジョルジュも国とアタルが敵対したことを考えて……、いや、考えたくなかった。
「アタル殿の行動は理にかなっているし、現状では彼の行動に間違いはないだろう。今はそんなことを考えるよりも、我々の態度が間違っていたことを自覚す必要がある。彼の行動を恐れ過ぎてはいけないし、行動を抑制してもダメだと思う。そして、彼がしてくれたことに、素直に感謝を示す必要があるだろう」
ジョルジュは自分にも言い聞かせるように話した。そして、それを聞いたカービン伯爵がまた泣きながら話した。
「わ、私は何ということを……。アタル殿は何一つ我が領地で迷惑になることなどしていなかった。それどころか彼はカービン伯爵家のために、自分の負担が増えるのに役所の外観を変えようとしてくれた……。そんなアタル殿に私は……」
カービン伯爵だけではなく、他の者もアタルから様々な恩恵を受けておきながら、その事に対する感謝を示さず。逆にアタルの行動を恐れ、行動を制限しようと考えていたのだ。
その行為がどれほど恥知らずなのか、ようやく気付いたのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議室では皆が反省して、アタルへの謝罪と対応を考えていた。
「問題は、我々のした失礼なことをアタル殿が許してくれるのかということですなぁ……」
ゼノキア侯爵がそう話すとジョルジュはじめ何人かは顔色を変えていた。いくら自分達が反省しようと、今後の対応を変えようと、問題はアタルにどうやって謝罪してそれを伝えるかということである。謝罪して伝えることができても、アタルが許してくれないかもしれないのだ。
しかし、この中で唯一大して反省も態度も変えようと思っていない者がいた。
「まあ、大丈夫じゃろう。アタルはあれで立ち直りも早いしクレアもついておる。エドワルドやカービン伯爵は態度を改めれば許してくれるじゃろう」
ハロルドのその言い方にエドワルドはカチンときた。
「一番の元凶はお前ではないか。散々我々を脅しておきながら、一番アタル殿の恩恵を受けたているくせに叱りつけたりする。そんな、お前が一番反省するべきではないか!」
「なんじゃとぉ、儂は何も悪いことしておらん! アタルとはうまくやっておるし、叱りつけるのはアタルが悪いからじゃ。あの馬鹿はしっかりしているようで、油断するととんでもないことをするのじゃ。丘を吹き飛ばした時も、あの馬鹿はちょっと試しただけと言いおったのじゃぞ。あれを町中で試されたら洒落にならん。だから叱りつけたし、本人も反省したのじゃ。儂は自分の態度が問題だとは思っていないし、変えるつもりはないのじゃ!」
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「確かに不思議とハロルドとアタル殿は上手くいっていたが……」
ジョルジュは一緒にエルマイスターでアタルとハロルドと過ごしてきた。その時のハロルドの態度は褒められる感じではなかった。というより一緒に仕事を忘れて訓練ばかりしてアタルに呆れられていた記憶もあった。
「儂はクレアの親代わりでもあり、クレアと結婚したアタルは息子と同じじゃ! 間違いをすれば叱って何が悪いのじゃ!」
ハロルドの話を聞いて、何となくみんなは不思議に納得する。
(((アタルがハロルドと同じだと考えればいいのかぁ!)))
ハロルドと方向性は違うが、アタルも悪気なく暴走するところがある。たまに暴走して厄介ではあるが、人としては正しいことをしている。注意すればその場では反省する。しかし、また同じような事をする……。
ハロルドの息子で同じような性格だと考えれば、それほど恐れることはない。
「ハロルドの言う通りじゃな!」
珍しくゼノキア侯爵がハロルドの話に同意した。これにはハロルドも驚いた。
「お、おう、そうじゃ!」
「だからアタル殿ことはそんなに心配はないじゃろう。後はハロルドに任せて、我々は同じ過ちをしないようにしようではないか!」
「「「おう!」」」
「えっ!?」
ハロルド以外がゼノキア侯爵の話に賛成した。ハロルドは今回の件を丸投げされて驚いた。
ジョルジュもゼノキア侯爵と他の者達の雰囲気をみて、即座に今回の件のまとめにはいる。
「まずカービン伯爵はアタル殿に会ったら心からの謝罪はするように。ハロルドが上手いこととりなしてくれるはずだが、真摯に謝罪するように。もし、アタル殿が許してくれない場合は王家としても処罰する。その覚悟でしっかり気持ちを伝えるのだ!」
「はい!」
ジョルジュの命令にカービン伯爵は気合の入った返事で答えた。
「グラスニカ侯爵もあれほどアタル殿の恩恵を受けたのだ。改めて感謝の気持ちを伝えろ。いつまでも愚痴ばかり零すのではないぞ!」
「わかりました!」
エドワルドも真剣な表情で返事した。その状況にハロルドは困って何か言い出そうとした。しかし、ジョルジュは更に話を続ける。
「ゼノキア侯爵は何人も寄子の貴族を連れてきているな。同じような過ちを犯さないようにしっかりと言い聞かせるのだ!」
「はい、承りました」
ゼノキア侯爵は丁寧にジョルジュに頭を下げて答えた。それを見てハロルドは焦ったように尋ねた。
「ま、待ってくれ、儂だけでアタルを何とかするのか?」
「違うぞ、それぞれができることや間違いを正すのだ。ハロルドには父親としてアタル殿にとりなしを頼む。これはハロルドにしかできないことだ」
ジョルジュがそう話すと他の面々も大きく頷いていた。
ハロルドは勢いで言ってしまったことを、後悔するのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
アタルは目を覚ますと、いつものように時間を確認する。まだ朝の4時過ぎだった。
なぜこんなに早く目を覚ましたのか寝惚ける頭で考える。すぐに昨日の事が次々と思い出されてきた。
自分があそこまで落ち込んだのかは、もうあまり気にならなかった。それ以上に隣に眠るクレアが愛おしくて、大切な存在だと感じていた。
私がどんな馬鹿をやっても許してくれ、落ち込んでも優しく包んでくれる。それはクレアだけではなくラナも同じようにしてくれると不思議な自信がある。
私はそんなクレアの髪や頬を優しく撫でる。するとクレアはくすぐったそうにしながら、体を動かした。
そんなクレアが可愛くて、ついつい色々なことがしたくなる。そんな私の目に特大ケモシッポがクレアの横から顔を覗かせていた。
思わず微笑んでそのケモシッポを手にすると、クレアの色々な所に這わしていく……。
クレアが気持ち良さそうにしたり、邪魔そうにしたりして、それがまた楽しくて、益々悪戯をしてしまう。ついにはクレアが目を覚ましてしまった。
「おはよう」
「……お、おはよ、だ、旦那様、大丈夫ですか!?」
最初は寝惚けた感じで朝の挨拶を返そうとしたみたいだが、突然起き上がって心配そうに尋ねてきた。
ああ、クレアは本当に心配してくれたのだろうなぁ。
その事が嬉しくて、思わずクレアを抱きしめて答える。
「クレアに守ってもらったから大丈夫だよ」
「い、いえ、私は何も、あっ!」
私はクレアを更に強く抱きしめて話した。
「こうやって一緒に居るだけで守られていると感じるんだ……」
そう答えるとクレアも強く抱きしめ返してくれた。
うん、幸せだなぁ。
しかし、クレアが突然、私を抱きしめるのを止めて離れてしまった。
クレアの顔を見ると真っ赤な顔をしてある場所を見ている。
んっ、あっ、いや、これは違うから!
男は自然と寝起きに……、いや、でも、まっ、いっかぁ!
昨晩は何もしないで寝たし、辛い気持ちを紛らわすために……。
はい、言い訳です!
アタザルと幻の声を聞こえてる気がする……。
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