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終わり〼 赤ちゃんが産まれます!後半
しおりを挟むやっちまえ!
そこだ!
共倒れしろ!
とか、
私の為に頑張って!
など、
…ミスコン会場とは思えない怒号飛び交う会場?
それもそのハズ⁈
選手も打っ付けたり、邪魔したりと、傷だらけだし、まるでチキ〇〇猛ゲームなのだからな?
名目はともあれ、
選ばれし漢たちが、愛する女性の為に、何故か死闘を繰り広げていた⁈
もうめんどくさいので詳しい説明は割愛するけど、
何が何でも、最終的に様々なゲームに勝ち残って、優勝した男子の#応援__・__」している女性が「ミスW大」らしい?
なんでも今年入学した、さる財閥のお嬢様の御意向らしい?
今回のイベントスポンサーでも有る様で…
なるほど、だから女子学生がミスコン開催を熱く要望したのね?
私の為に争ってね、みたいな?
しかも、ミスコン候補には飛び入り枠でなんとしおりんとゆなまでエントリーされていた⁈
「…大変だな、お兄ちゃんたち?」
「そう言うリク兄貴だって、なんで居るのさ?
ひま姉は審査員だろっ?」
「陽毬公認で理央サンの応援だっ!
で、いっくんはどっちの応援かなっ⁈」
ふぁいと三十発くらいかましてそうな状態の義兄弟らが、息絶え絶えに会話している?
参加者は最初五~六十名ほどいたが、既に十数名に減っていた?
今、俺たちは「押せ押せ!重いコンダラ50メートル走」と言う種目を死に物狂いで挑戦している!
「ゼィ、ゼィ、 ソレで一輝はどっちダよ!
しおりんか、ゆなか?」
「ハァハァ、そんなのしおりサンに決まってんだろっ!」
お!
さすがだ、義弟よ!
「…それじゃ、ヒロ君がゆなの応援かぁ~?」
「ああ、ジャンケンで決めた!」
なんだそれ?
後ろの方で、やや遅れてヒロ君が辛うじてローラーを進めている。
そんな少年に観客のお姉様たちから、
「ヒロ君、頑張って!」
「お願い、もうやめて!
見てられないわ!」
「倒れたら、お姉さんが癒してあげるねー!」
など、熱い声援が送られている⁈
さて、嶋の奴は割と前の方、先頭グループを走っていた!
もちろんだか、シズカくんの応援で参加しているのだか、
「この大会に勝って、彼女に勝利をプレゼントします!
ソレをあの日の謝罪にします!
その、理央サンにも励まして貰いましたから…
いつまでも、クヨクヨしてられません!」
だってよ?
単純な奴、
結果オールライトかな?
一皮ムケて、大人になったら、悩みもスッキリすっ飛んでしまった様だ!
コッチは、迂闊な事をしたかもと、ちょっと後悔していたのに⁈
それじゃ、なんとか嶋を勝たせて、シズカくんとの仲直りのキッカケを作ってやるか?
しかし、俺や一輝もそろそろ体力の限界だ。
コレまで、「借物競争」「棒倒し」「アニソンイントロクイズ」「生卵キャッチ」など様々な過酷なゲームを戦って来たのだ!
ヒロ君もよくここまでついて来れたもんだよ!
現在、総合一位はぶっちぎりで高得点の「謎の三毛猫キグルミマン」だ?
応援しているのは、飛び入り枠の…
『お兄…では有りませんの、キグルミマーン、頑張ってですのー!』
「なんか反則級に美少女だな?本当お人形さんみたいとはあの子の事だよ!」
ゆな以外にも学生の身内だろうか、小学生の女の子が参加していた。
(もう~二葉ったら、アナタが参加したら私が参加しなかった意味が無くなるじゃないの!)
今、何か、天の声が聞こえた様な?
キグルミマンの正体に係る重大なヒントの様な?
う~ん、気の所為だな?
嶋の奴も中々頑張っているし、ココは恨まれない程度に後続を道連れにしよう!
と、思っていたのだが、土壇場でトンデモ無い事が、起きたのだ!
全てのゲームが終わり、残っているのは、
キグルミマンと嶋と一輝とそして…
『優勝は、どんなに苦しくとも諦めず、推しの為に最後までローラーを離さず引き続けた素敵な王子様!
広海くんに決定です!』
審査委員長の澄み切った風の様に通る声が、漢たちの戦場に終焉を告げると、
会場の女性陣や兄貴たちから、割れんばかりの拍手と黄色い声援が響き渡る!
女神の祝福の様な賛美を受けて、本人も信じられない様子だ。
「広海く~ん、おめでとう!
よくやったねー!」
「ヒロく~ん、素敵よ~!」
「ヒロオミ、お前こそ、真の漢だぁー!
それでこそ、我が強敵だぁー⁈」
「ヒロミちゃ~ん、このお洋服着てみない~?」
中には、怪しい声援もあるが故に「ヒロ君親衛隊」なるモノが独自の判断で対処していた様だけど?
ほぼ満場一致で審査委員長の御英断に大賛成の様だ!
どうやら、審査員以外にも、多くの女子学生から広海君に投げ銭的な加点が有った様だ!
「あれ、僕が優勝なの?」
「ヒロお兄ちゃま、ゆなの為に頑張ってくれて、ありがとうなの!」
チュッ♡
「えっ?アレ、今のは?」
ゆなチャン、ヒロお兄ちゃんの傷だらけのほっぺにKissのプレゼント!
「へへ、こんなの初めてしたよ。」
「キャー、もうダメ⁈
し、死んじゃう⁇」
「うぅ、尊い!」
「二人とも、可愛い~!」
「おーい、女子が失神して倒れたぞー!
衛生兵、衛生兵を呼べぇー!」
会場には萌え死んで、卒倒してしまうモノも出て、ほっこりするやら、混沌ってるやら、もう大変⁈
嶋が優勝して、シズカくんと仲直り作戦は失敗した様だ?
ちなみに俺は見事、キグルミマンのマスクを引っ剥がし、その正体を白日の元に晒す事に成功したのだが、
まぁ、大半の皆んなはキグルミマンの正体は知っていた様だった。
『せ、先輩ヤルじゃないですか、俺のマスクを剥ぐとは?
フッ、俺も修行が足らな… 。』
「あ、なんだ!
北代くんじゃないか?
あの子、妹さんなの?」
そんなん、別にイイけどさ?
「へへ~、これで産まれてくる赤ちゃんに「お姉ちゃんはミスコンで一位になった!」って自慢出来ます!」
「えっ、赤ちゃん?
ゆなチャンがお姉ちゃんに?」
「はい、「子宝の湯」パワーなんだよ!
もうすぐ、アタシお姉ちゃんなの!」
コウノトリは唐沢サンちにちゃんとやって来てたんだね?
「良かったね、ゆなチャン、おめでと…ガクッ?」
「えっ、ヒロお兄ちゃん、どうしたの、しっかりして~!
死んじゃヤダよ~⁈」
「大丈夫よ、疲れて寝ちゃったみたいね。
皆さ~ん、もう一度この王子サマと可愛いお姫様に、盛大な拍手を!」
心配して駆け寄った審査委員長が会場に再び呼びかける!
再び、歓喜と祝福の拍手で会場は大盛り上がり…
そして、
『負けた、俺は試合に勝って、勝負にまけたのか⁈』
「北代くんって、けっこう面倒くさいよね?
キグルミの頭の中、取っちゃって悪かったよ。」
『その事じゃない!』
とさ?
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