59 / 77
新章 割と早いお仕事? ❹
しおりを挟む
…その…なんだ、なんとかの女神サマのご利益のお陰だろうか、2日後室長から連絡が有った様だ?
「…あの小娘から手紙が届いた、何か分かった様だぞ?」
俺の所にではなく、ユズリハにか?
随分と機嫌が良さそうだな?
「…なんだ、思ったよりも早かったな?
電子メールか、ソレとも…?」
俺の所には届いてない、と言うかユズリハの奴はスマホすら持ってないと言っていたけど?
「いや、この手紙をネコが咥えて来たんだが…
雫が受け取ったら、きっと喜んだと思うのだが、アッチに届け直してもらうか?」
……色々ツッコミたいが、オレもネコの郵便屋さんに会いたかったぞ?
ちなみに白猫だったそうな?
封筒にはちっちゃい噛み跡が付いてた?
何かの仕込みなら、徹底したネタ作りだな!
なんて頭の中で整理が付かないでいると、噂の雫ちゃんからメールが来た?
『わ@な?)\(\(////)\』
なんだ、絵文字か?
どうも文字化けしてる?
すると雫ちゃんから続けて着信が?
『あのあの、オジサマですか⁈
ネコさんが!子猫サンがお手紙を届けてくれたンですの!』
…興奮のあまり、まともに入力出来なかった様だね?
うんうん、良かったね?
手紙の内容はどうやら同じ様で、中間報告らしい?
雫ちゃんのおばあちゃんが産まれた場所の特定と、雫ちゃん達以外の血縁者らしき人の存在が分かった様だ?
早いな?
ただ、実際に会えた訳では無く、今その人は長いこと家を空けているそうで、本人から話しが聴けていないのだとか?
そこまでで良ければ、中間報告って事で、直接話して説明したいそうだ?
…嫌な予感がしたが、同様の連絡を雫ちゃんにも入れてるし、あの室長がいきなりハードな真実を雫ちゃんに突き付けてくるととも思えない。
待ち合わせ場所はまたあの古本屋かと思ったが、とある都内のお屋敷を指定された?い
嫁さんが、
「…そこ知ってるかも?
よくTVドラマの推理モノの撮影で使われたりするお屋敷だと思うよ。
作品の参考にしたいから、近くまで行った事あるからね!」
現在はある企業が管理を任されていて、ドラマや映画の撮影に貸し出されたりしているそうだ。
「この間なんか、お屋敷で起こった殺人事件を高校生探偵が名推理で追い詰めていく特番ミステリードラマに使われていたんだからさ!」
よく見てるな、そういうの?
「…何なら一緒に行ってみるか、大人しくしてるならついてきていいぞ?」
「いく! 行きたいデス!」
即答かよ?
「…あらオジサマ、今日は奥様同伴ですか?」
「ホホホ、妻の美咲でございます、主人がお世話になっております~♡」
何のこっちゃ?
お屋敷の応接室に通された俺たち?
部屋の中央には高そうなソファが二つ、間にコレまた高そうでソファに合わせたテーブルに高そうなティーカップに高そうな紅茶が注がれている…
部屋には給仕をしてくれた綺麗な【メイドさん】がふたり?
ソレと白髪の【執事】が控えていた?
また前回可愛い制服を着ていた室長も今日は落ち着いたデザインの白いワンピースで出迎えてくれた。
その隣りに前回はいなかった女の子が居て、
「…初めまして、ワタクシ滝井室長の秘書をしております【櫻井】と申します。」
「い、依頼人の東山です、そしてコチラは後見人の…」
「木田デスっ!」
「妻の美咲デスっ‼︎」
「ユズリハだ!」
「…漫画家を生業にしてます船川と言います、他にも歴史探索などをまとめたモノを本にして日銭を…」
と次々と自己紹介をしていると、
「ファンです!」
…えっ、誰?
目の前に並んで座って失笑しているお嬢さん達ではなくて…
「ふ、船川センセーの紀行文には毎回過ぎ去った歴史に想いを馳せ、ちるるんセンセーの愛らしいお話しには心癒され、岬センセーの作品には毎回キュンキュンしておりますっ‼︎」
…なんか色紙を隠し持っていた綺麗なメイドさんが、もう1人の先程美味しい紅茶を淹れてくれたメイドさんに取り押さえられている?
「聖華、落ち着きなさーい!
お嬢さま方の前で恥ずかしい事しないでっ!」
「蘭華、こんなチャンス滅多にないの、お願い見逃してっ!」
すると執事サンが、
「申し訳ありません、お客様。
ウチのメイドがお見苦しい真似を…
直ちにお灸を据えてきますので…」
と言いながら白い手袋を黒い革手袋に変えて、拳をかまえている?
でも、
「良いですよ、サインくらい!
ね、船川クン?」
「そうだね、ファンは大切にしないと。」
何とかセバスチャンさんのお許しをもらい、サインをもらえたメイドの聖華さん。
「何かすいません、普段は有能なスタッフなんですけど、漫画と猫が関わるとリミッターが揺るぐんです?」
「はぁ、そうなんだ、大変だね?」
綺麗なのに、残念な娘だな?
まぁそこが良いって人もいるだろう?
「…では気を取り直して、中間報告させてもらいますね。
コチラが依頼人のおばあ様、【東山 シノ】様の調査報告書です。」
雫ちゃんのおばあちゃんは幼い頃に【見せ物小屋】に売られたと一応おじいちゃんから聴いていた?
その見せ物小屋の関係者を探したらしい。
実はおばあちゃんを養子にしてくれたひいおじいちゃんの知り合いとは、見せ物小屋の興行主と話しを付けた【侠客】さんだったそうだ。
おばあちゃんを養子に迎えたその後は真面目に東山家の仕事を手伝ってくれていたそうで、結婚はしていたが子供がおらず、その奥さんは大層おばあちゃんを溺愛してくれたそうだ。
なので、その辺りからも調査は行っていたそうだ。
「…おばあ様の産まれた場所は今現在ダムの底で、そこに住んでいた人たちもその後の消息はハッキリしませんでした…
ですが、その移転先として新たに出来た村の役場には当時の【住民台帳】が辛うじて保管されていました。
いずれデジタルデータ化するつもりで、実質的には放置されていたんですけどね?」
ソレを参考に調査を継続…する途中だとか?
「…どうやら、おばあ様のお産まれになったおウチは【失せ物探し】などを生業にしていた家系の様ですが、ダム建設に対して強く反対していたそうで、色々揉めていたらしいです。」
ダム建設に伴い、新しい場所に転居した方のご子息らには会う事が出来たらしい?
なので、親や祖父母世代が話していた事で覚えている事を聞いて回っているそうだ?
【ダムに消えた村】の歴史を調べてる学生として…
「…いいね、僕もそういうの偶にやるよ。」
と、フナさんが思わず口にすると、
「お供させてください!」
と、メイドの聖華サンが懇願していた?
「なら、その時は是非…。」
良いのか、そんな事言って?
このメイドさん、面倒臭そうだぞ?
美人だけど?
「…ソレでデスね、現在おばあ様の血縁者ではないかと思われる方の所在を調査しております。」
「…その村に居ないの?」
「…村がダムに消えたと同時に一家で別の土地に越したと…その際に幼い子を養子に出したと…ソレがおそらく…」
「…おばあちゃんなんですね?」
雫ちゃんがやっとの想いでそう言うと、
「…実はおばあ様だけでは無い様で、他にも養子や【療養】などと言うカタチでお子さんが連れ出されていますね?」
すごいな?
「…この短期間でよくそこまで調べられましたね?」
「…全てはダムのお陰ですわ。」
「ダム?」
「ダムマニアの方のSNSを参考にしていましたら、素人民俗学研究家の方のホームページに行きつきまして…、よくお調べされてましたわ、素人だけに遠慮が無いと言うか、知らないと言うか……
【いいね】ゲットの為なら、手段も守秘義務も無い様ですよ。」
…意味有りげだな?
雫ちゃんは引き続き調査を依頼していた。
「…あの小娘から手紙が届いた、何か分かった様だぞ?」
俺の所にではなく、ユズリハにか?
随分と機嫌が良さそうだな?
「…なんだ、思ったよりも早かったな?
電子メールか、ソレとも…?」
俺の所には届いてない、と言うかユズリハの奴はスマホすら持ってないと言っていたけど?
「いや、この手紙をネコが咥えて来たんだが…
雫が受け取ったら、きっと喜んだと思うのだが、アッチに届け直してもらうか?」
……色々ツッコミたいが、オレもネコの郵便屋さんに会いたかったぞ?
ちなみに白猫だったそうな?
封筒にはちっちゃい噛み跡が付いてた?
何かの仕込みなら、徹底したネタ作りだな!
なんて頭の中で整理が付かないでいると、噂の雫ちゃんからメールが来た?
『わ@な?)\(\(////)\』
なんだ、絵文字か?
どうも文字化けしてる?
すると雫ちゃんから続けて着信が?
『あのあの、オジサマですか⁈
ネコさんが!子猫サンがお手紙を届けてくれたンですの!』
…興奮のあまり、まともに入力出来なかった様だね?
うんうん、良かったね?
手紙の内容はどうやら同じ様で、中間報告らしい?
雫ちゃんのおばあちゃんが産まれた場所の特定と、雫ちゃん達以外の血縁者らしき人の存在が分かった様だ?
早いな?
ただ、実際に会えた訳では無く、今その人は長いこと家を空けているそうで、本人から話しが聴けていないのだとか?
そこまでで良ければ、中間報告って事で、直接話して説明したいそうだ?
…嫌な予感がしたが、同様の連絡を雫ちゃんにも入れてるし、あの室長がいきなりハードな真実を雫ちゃんに突き付けてくるととも思えない。
待ち合わせ場所はまたあの古本屋かと思ったが、とある都内のお屋敷を指定された?い
嫁さんが、
「…そこ知ってるかも?
よくTVドラマの推理モノの撮影で使われたりするお屋敷だと思うよ。
作品の参考にしたいから、近くまで行った事あるからね!」
現在はある企業が管理を任されていて、ドラマや映画の撮影に貸し出されたりしているそうだ。
「この間なんか、お屋敷で起こった殺人事件を高校生探偵が名推理で追い詰めていく特番ミステリードラマに使われていたんだからさ!」
よく見てるな、そういうの?
「…何なら一緒に行ってみるか、大人しくしてるならついてきていいぞ?」
「いく! 行きたいデス!」
即答かよ?
「…あらオジサマ、今日は奥様同伴ですか?」
「ホホホ、妻の美咲でございます、主人がお世話になっております~♡」
何のこっちゃ?
お屋敷の応接室に通された俺たち?
部屋の中央には高そうなソファが二つ、間にコレまた高そうでソファに合わせたテーブルに高そうなティーカップに高そうな紅茶が注がれている…
部屋には給仕をしてくれた綺麗な【メイドさん】がふたり?
ソレと白髪の【執事】が控えていた?
また前回可愛い制服を着ていた室長も今日は落ち着いたデザインの白いワンピースで出迎えてくれた。
その隣りに前回はいなかった女の子が居て、
「…初めまして、ワタクシ滝井室長の秘書をしております【櫻井】と申します。」
「い、依頼人の東山です、そしてコチラは後見人の…」
「木田デスっ!」
「妻の美咲デスっ‼︎」
「ユズリハだ!」
「…漫画家を生業にしてます船川と言います、他にも歴史探索などをまとめたモノを本にして日銭を…」
と次々と自己紹介をしていると、
「ファンです!」
…えっ、誰?
目の前に並んで座って失笑しているお嬢さん達ではなくて…
「ふ、船川センセーの紀行文には毎回過ぎ去った歴史に想いを馳せ、ちるるんセンセーの愛らしいお話しには心癒され、岬センセーの作品には毎回キュンキュンしておりますっ‼︎」
…なんか色紙を隠し持っていた綺麗なメイドさんが、もう1人の先程美味しい紅茶を淹れてくれたメイドさんに取り押さえられている?
「聖華、落ち着きなさーい!
お嬢さま方の前で恥ずかしい事しないでっ!」
「蘭華、こんなチャンス滅多にないの、お願い見逃してっ!」
すると執事サンが、
「申し訳ありません、お客様。
ウチのメイドがお見苦しい真似を…
直ちにお灸を据えてきますので…」
と言いながら白い手袋を黒い革手袋に変えて、拳をかまえている?
でも、
「良いですよ、サインくらい!
ね、船川クン?」
「そうだね、ファンは大切にしないと。」
何とかセバスチャンさんのお許しをもらい、サインをもらえたメイドの聖華さん。
「何かすいません、普段は有能なスタッフなんですけど、漫画と猫が関わるとリミッターが揺るぐんです?」
「はぁ、そうなんだ、大変だね?」
綺麗なのに、残念な娘だな?
まぁそこが良いって人もいるだろう?
「…では気を取り直して、中間報告させてもらいますね。
コチラが依頼人のおばあ様、【東山 シノ】様の調査報告書です。」
雫ちゃんのおばあちゃんは幼い頃に【見せ物小屋】に売られたと一応おじいちゃんから聴いていた?
その見せ物小屋の関係者を探したらしい。
実はおばあちゃんを養子にしてくれたひいおじいちゃんの知り合いとは、見せ物小屋の興行主と話しを付けた【侠客】さんだったそうだ。
おばあちゃんを養子に迎えたその後は真面目に東山家の仕事を手伝ってくれていたそうで、結婚はしていたが子供がおらず、その奥さんは大層おばあちゃんを溺愛してくれたそうだ。
なので、その辺りからも調査は行っていたそうだ。
「…おばあ様の産まれた場所は今現在ダムの底で、そこに住んでいた人たちもその後の消息はハッキリしませんでした…
ですが、その移転先として新たに出来た村の役場には当時の【住民台帳】が辛うじて保管されていました。
いずれデジタルデータ化するつもりで、実質的には放置されていたんですけどね?」
ソレを参考に調査を継続…する途中だとか?
「…どうやら、おばあ様のお産まれになったおウチは【失せ物探し】などを生業にしていた家系の様ですが、ダム建設に対して強く反対していたそうで、色々揉めていたらしいです。」
ダム建設に伴い、新しい場所に転居した方のご子息らには会う事が出来たらしい?
なので、親や祖父母世代が話していた事で覚えている事を聞いて回っているそうだ?
【ダムに消えた村】の歴史を調べてる学生として…
「…いいね、僕もそういうの偶にやるよ。」
と、フナさんが思わず口にすると、
「お供させてください!」
と、メイドの聖華サンが懇願していた?
「なら、その時は是非…。」
良いのか、そんな事言って?
このメイドさん、面倒臭そうだぞ?
美人だけど?
「…ソレでデスね、現在おばあ様の血縁者ではないかと思われる方の所在を調査しております。」
「…その村に居ないの?」
「…村がダムに消えたと同時に一家で別の土地に越したと…その際に幼い子を養子に出したと…ソレがおそらく…」
「…おばあちゃんなんですね?」
雫ちゃんがやっとの想いでそう言うと、
「…実はおばあ様だけでは無い様で、他にも養子や【療養】などと言うカタチでお子さんが連れ出されていますね?」
すごいな?
「…この短期間でよくそこまで調べられましたね?」
「…全てはダムのお陰ですわ。」
「ダム?」
「ダムマニアの方のSNSを参考にしていましたら、素人民俗学研究家の方のホームページに行きつきまして…、よくお調べされてましたわ、素人だけに遠慮が無いと言うか、知らないと言うか……
【いいね】ゲットの為なら、手段も守秘義務も無い様ですよ。」
…意味有りげだな?
雫ちゃんは引き続き調査を依頼していた。
10
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/1/17:『えれべーたー』の章を追加。2026/1/24の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/16:『せきゆすとーぶ』の章を追加。2026/1/23の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/15:『しばふ』の章を追加。2026/1/22の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/14:『でんしれんじ』の章を追加。2026/1/21の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/13:『こえ』の章を追加。2026/1/20の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる