もう一人の【ケンちゃん】 〜ウソがホントかわからないのでみんなに話して見た件。

猫寝 子猫

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新章 割と早いお仕事? ❹

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 …その…なんだ、なんとかの女神サマのご利益のお陰だろうか、2日後室長から連絡が有った様だ?


 「…あの小娘から手紙が届いた、何か分かった様だぞ?」

 俺の所にではなく、ユズリハにか?

 随分と機嫌が良さそうだな?

 「…なんだ、思ったよりも早かったな?

 電子メールか、ソレとも…?」

 俺の所には届いてない、と言うかユズリハの奴はスマホすら持ってないと言っていたけど?

 「いや、この手紙をが咥えて来たんだが…

 雫が受け取ったら、きっと喜んだと思うのだが、アッチに届け直してもらうか?」


 ……色々ツッコミたいが、オレもネコの郵便屋さんに会いたかったぞ?

 ちなみに白猫だったそうな?

 封筒にはちっちゃいが付いてた?

 何かの仕込みなら、徹底したネタ作りだな!


 なんて頭の中で整理が付かないでいると、噂の雫ちゃんからメールが来た?

 『わ@な?)\(\(////)\』


 なんだ、絵文字か?
どうも文字化けしてる?

 すると雫ちゃんから続けて着信が?

 『あのあの、オジサマですか⁈

 ネコさんが!子猫サンがお手紙を届けてくれたンですの!』


 …興奮のあまり、まともに入力出来なかった様だね?

 うんうん、良かったね?




 手紙の内容はどうやら同じ様で、中間報告らしい?

 雫ちゃんのおばあちゃんが産まれた場所の特定と、雫ちゃん達以外の血縁者人の存在が分かった様だ?

 早いな?


 ただ、実際に会えた訳では無く、今その人は長いこと家を空けているそうで、本人から話しが聴けていないのだとか?

 そこまでで良ければ、中間報告って事で、直接話して説明したいそうだ?


 …嫌な予感がしたが、同様の連絡を雫ちゃんにも入れてるし、あの室長がいきなりハードな真実を雫ちゃんに突き付けてくるととも思えない。

 待ち合わせ場所はまたあの古本屋かと思ったが、とある都内のお屋敷を指定された?い

 嫁さんが、

 「…そこ知ってるかも?

 よくTVドラマの推理モノの撮影で使われたりするお屋敷だと思うよ。

 作品の参考にしたいから、近くまで行った事あるからね!」


 現在はある企業が管理を任されていて、ドラマや映画の撮影に貸し出されたりしているそうだ。


 「この間なんか、お屋敷で起こった殺人事件を高校生探偵が名推理で追い詰めていく特番ミステリードラマに使われていたんだからさ!」

 よく見てるな、そういうの?

 
 「…何なら一緒に行ってみるか、大人しくしてるならついてきていいぞ?」

 「いく! 行きたいデス!」


 即答かよ?





 「…あらオジサマ、今日は奥様同伴ですか?」

 「ホホホ、妻のでございます、主人がお世話になっております~♡」

 何のこっちゃ?


 お屋敷の応接室に通された俺たち?


 部屋の中央にはソファが二つ、間にコレまた高そうでソファに合わせたテーブルに高そうなティーカップに高そうな紅茶が注がれている…

 部屋には給仕をしてくれた綺麗な【メイドさん】がふたり?

 ソレと白髪の【執事バトラー】が控えていた?

 また前回可愛い制服を着ていた室長も今日は落ち着いたデザインの白いワンピースで出迎えてくれた。

 その隣りに前回はいなかった女の子が居て、

 「…初めまして、ワタクシ室長のをしております【櫻井】と申します。」

 「い、依頼人の東山です、そしてコチラはの…」

 「木田デスっ!」

 「妻の美咲デスっ‼︎」

 「ユズリハだ!」

 「…漫画家を生業にしてます船川と言います、他にも歴史探索などをまとめたモノを本にして日銭を…」

 と次々と自己紹介をしていると、

 「ファンです!」


 …えっ、誰?

 目の前に並んで座って失笑しているお嬢さん達ではなくて…

 「ふ、船川センセーの紀行文には毎回過ぎ去った歴史に想いを馳せ、センセーの愛らしいお話しには心癒され、センセーの作品には毎回しておりますっ‼︎」


 …なんか色紙を隠し持っていた綺麗なさんが、もう1人の先程美味しい紅茶を淹れてくれたメイドさんに取り押さえられている?

 「聖華、落ち着きなさーい!

 お嬢さま方の前で恥ずかしい事しないでっ!」

 「蘭華、こんなチャンス滅多にないの、お願い見逃してっ!」

 すると執事サンが、


 「申し訳ありません、お客様。

 ウチのメイドがお見苦しい真似を…

 直ちにお灸を据えてきますので…」

 と言いながら白い手袋を黒いに変えて、拳をかまえている?


 でも、

 「良いですよ、サインくらい!

 ね、船川クン?」

 「そうだね、ファンは大切にしないと。」


 何とかさんのお許しをもらい、サインをもらえたメイドのさん。

 「何かすいません、普段は有能ななんですけど、漫画と猫が関わるとリミッター自尊心が揺るぐんです?」

 「はぁ、そうなんだ、大変だね?」


 綺麗なのに、残念な娘だな?

 まぁそこが良いって人もいるだろう?



 「…では気を取り直して、中間報告させてもらいますね。

 コチラが依頼人のおばあ様、【東山 シノ】様の調査報告書です。」




 雫ちゃんのおばあちゃんは幼い頃に【見せ物小屋】に売られたと一応から聴いていた?

 その見せ物小屋の関係者を探したらしい。

 実はおばあちゃんを養子にしてくれたひいおじいちゃんの知り合いとは、見せ物小屋の興行主と話しを付けた【侠客ヤクザ者】さんだったそうだ。

 おばあちゃんを養子に迎えたその後は真面目に東山家の仕事を手伝ってくれていたそうで、結婚はしていたが子供がおらず、その奥さんは大層おばあちゃんを溺愛してくれたそうだ。

 なので、その辺りからも調査は行っていたそうだ。


 「…おばあ様の産まれた場所は今現在の底で、そこに住んでいた人たちもその後の消息はハッキリしませんでした…

 ですが、その移転先として新たに出来た村の役場には当時の【住民台帳】が保管されていました。

 いずれデジタルデータ化するつもりで、実質的にはされていたんですけどね?」



 ソレを参考に調査を継続…する途中だとか?


 「…どうやら、おばあ様のお産まれになったおウチは【失せ物探し】などを生業にしていた家系の様ですが、ダム建設に対して強く反対していたそうで、色々揉めていたらしいです。」


 ダム建設に伴い、新しい場所に転居した方のご子息らには会う事が出来たらしい?

 なので、親や祖父母世代が話していた事で覚えている事を聞いて回っているそうだ?

 【ダムに消えた村】の歴史を調べてるとして…

 「…いいね、僕もそういうの偶にやるよ。」

 と、フナさんが思わず口にすると、

 「お供させてください!」

 と、メイドの聖華サンが懇願していた?

 「なら、その時は是非…。」


 良いのか、そんな事言って?

 このメイドさん、面倒臭そうだぞ?

 美人だけど?



 「…ソレでデスね、現在おばあ様の血縁者ではないかと思われる方の所在を調査しております。」


 「…その村に居ないの?」

 「…村がダムに消えたと同時に一家で別の土地にと…その際に幼い子を養子に出したと…ソレがおそらく…」

 「…おばあちゃんなんですね?」

 雫ちゃんがやっとの想いでそう言うと、


 「…実はおばあ様では無い様で、他にもや【療養】などと言うカタチでお子さんが連れ出されていますね?」

 すごいな?

 「…この短期間でよくそこまで調べられましたね?」

 「…全てはのお陰ですわ。」

 「ダム?」

 「ダムマニアの方のSNSを参考にしていましたら、素人民俗学研究家の方のホームページに行きつきまして…、よくお調べされてましたわ、素人だけにが無いと言うか、知らないと言うか……

 【いいね】ゲットの為なら、手段も守秘義務も無い様ですよ。」


 …意味有りげだな?


 雫ちゃんは引き続き調査を依頼していた。

 
 

  
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