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新章 占い好きな女? ❻
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…以前、嫁さんと付き合う前に、【占い好き】の女性と付き合う事があった?
友達に無理矢理引っ張り出された合コンで押しつけられたんだが、その点だけ眼を瞑ればそれほど酷くなかったが…
『木田サンはO型ですよね、B型の私とは相性バツグンですヨ!』
笑う顔はとても可愛い…のだが、段々と束縛し始めてきた?
『将来的に仕事は私の実家を継ぐ予定ですから!』
とか、
『私、子供嫌いなんで、姉の子を養子にして…ねぇ聞いてます?』
俺はいつ君と結婚すると言ったんだ?
半年も超えないウチに彼女とは破局したが、なんでも彼女の【未来予想図】は全て特定の占い師のアドバイスを参考にしたと言っていた。
一度だけ抱いた事が有ったが、アレがいけなかったのかも知れない?
彼女は初めてでは無かったが、何かに目覚めた様に積極的に求めあった…のか?
俺だけ絞り取られた様な感覚だったけど?
俺と別れてから、早々に歳下の【恋人】が出来たらしく、今では実家の【お花屋サン】を継いでいると知人から聞いた?
彼女のお腹は膨らんでいたそうだ?
オイ!
と言う訳で、俺はあまり【占い】とか【占い師】にいい思い出が無い。
嫁や妹は朝の占いコーナーを見て、やれ今日は水瓶座がツイてるとか、青い小物がラッキーアイテムだとか盛り上がっていたりするが俺は興味無い……、まぁ嫁さんの血液型がB型なんで、そこは信じても良いかもだけど…
某日、俺と雫ちゃんは叔父と姪で、彼女の【進路相談】と言うカタチで占ってもらおうと、その占い師の元にやってきたのだが、
「結構人気みたいだな?」
「ですね! なんだかワクワクして来ました⁈」
そこは都心部の繁華街にある小綺麗な雑居ビルの中、三階から四階までが【占いコーナー】になっていて、様々な占い師が占ったり、開運グッズを売ったりしている様だ?
「あっ! オジサマ、【白猫さん占い】と言うのがありますよ!」
「…雫ちゃん、【白猫占い】だよ、『さん』は付いてないよ?」
大丈夫か、この子?
目的を忘れてないかな?
兎に角、件の占い師の列に並んだ俺たちは周りが若い女性しか居ない事に気付き、何やら好奇な視線と明確なアウェイ感を感じていた?
いや、感じていたのは俺だけかも知れない?
なんせ、後であの【白猫さん占い】も寄って行きたいと雫ちゃんは仰っているのだから。
後で知ったのだけど、この【占いの館】に【カップル】で来ると、かなり高い確率で別れる事になると、女性の間で噂になっているらしく、別れたい男と一緒にくる女性客が時々居るそうだ?
もしかしなくても、俺たちそんなふうに見られてた?
探偵さんに聞いていた占い師の前に並んで待っていると、程なく順番が回ってきた。
通された部屋は黒いカーテンで四方を囲む様に区切られて、小さなテーブルに水晶玉がちょこんと置かれている。
そこに黒い服に整った顔立ちの女性がニコニコ微笑んで俺たちを迎えてくれた。
あまりコテコテのメイクなどはしていない、服も黒ってだけで割と地味目だ。
年齢もさほど俺と違わない様に見えるけど?
「…お待たせしてすいません、なんでしたら【白猫ちゃん占い】を先に済まされた方が…」
かなり柔らかい口調で、話しかけて来たが、
ちゃんですか⁇
アレ、中に聞こえるくらい大声で話してたかな?
「…お姉、じゃない、占い師サンも猫ちゃん好きなんですか?」
「…フフ、えぇ出来れば飼いたいのだけど、今いる所ペット禁止なの。」
…まさかコレで、こちらの緊張を解いてフレンドリーになるのが狙いか?
詐欺まがいの占い師は、言葉巧みにコチラの発言を誘導して、相手に気付かれずに自分に有利な情報を聞き出し、相手が信じ易く喜びそうな事を言うのがセオリーらしい?
その場合、定番の思いっきり怪しい雰囲気て芝居掛かったキャラの占い師より、割と普通で親しみやすい人物を演じているケースが有るらしい?
まぁコレ、フナさんな受け売りなんだけどな?
「それでお二人は恋人同士では…ありませんよね?
でも、年上の人との恋って、ワタシも憧れた事ありますけど…フフ。」
ちょいミステリアスな発言をしてきた占い師さん?
「ウスっ、もちろん叔父と姪です、支払いはオレ担当なもんでね。」
どうやら何か察してくれたようだ?
「…あ、あのきょ、今日は私の【進路】について、う、占って欲しいんでしゅッ!」
ホラ、雫ちゃんが変に意識してしまったではないのさ?
「お姉さん、ウチの姪を揶揄わんでください。
まだ、【ねんね】でしてね、少女漫画のお熱いシーンでキャッキャ言うてる子なんですから。」
「お、オジサマ、何でソレを⁈」
「いや、ウチに来る度に嫁さんの漫画を見てるだろ?
しかも、【異世界モノ】じゃなくて、【ややレディース系】のとか?」
「あら、オジサマはご結婚されてるのですね、お嫁サンはもしかして漫画家サンですか?」
ん、なんかこの人の方が食い付いてきた様な?
ちょっと目の色がキラっとして来たよ?
「はぁ、【みなと 岬】っ言うあんまり売れてない漫画家なんスけどね、最近は…」
「【社畜OLサンは異世界でも苦労してます⁈】ですよね⁈
私、毎回コメントで感想送ってマスっ!」
…アレ、さっきまでの【営業スマイル】が一瞬でイタいオンナの顔に変わった?
まるで昔付き合っていた彼女の様…
なんか思ってた展開と違うんですけど?
「そうなんです、オジサマのお嫁サンは、と~~~っても素敵な漫画家サンなんです!」
もう占いそっちのけで、意気投合している二人だった。
「…お~い、占いはいいのかぁ~い?」
友達に無理矢理引っ張り出された合コンで押しつけられたんだが、その点だけ眼を瞑ればそれほど酷くなかったが…
『木田サンはO型ですよね、B型の私とは相性バツグンですヨ!』
笑う顔はとても可愛い…のだが、段々と束縛し始めてきた?
『将来的に仕事は私の実家を継ぐ予定ですから!』
とか、
『私、子供嫌いなんで、姉の子を養子にして…ねぇ聞いてます?』
俺はいつ君と結婚すると言ったんだ?
半年も超えないウチに彼女とは破局したが、なんでも彼女の【未来予想図】は全て特定の占い師のアドバイスを参考にしたと言っていた。
一度だけ抱いた事が有ったが、アレがいけなかったのかも知れない?
彼女は初めてでは無かったが、何かに目覚めた様に積極的に求めあった…のか?
俺だけ絞り取られた様な感覚だったけど?
俺と別れてから、早々に歳下の【恋人】が出来たらしく、今では実家の【お花屋サン】を継いでいると知人から聞いた?
彼女のお腹は膨らんでいたそうだ?
オイ!
と言う訳で、俺はあまり【占い】とか【占い師】にいい思い出が無い。
嫁や妹は朝の占いコーナーを見て、やれ今日は水瓶座がツイてるとか、青い小物がラッキーアイテムだとか盛り上がっていたりするが俺は興味無い……、まぁ嫁さんの血液型がB型なんで、そこは信じても良いかもだけど…
某日、俺と雫ちゃんは叔父と姪で、彼女の【進路相談】と言うカタチで占ってもらおうと、その占い師の元にやってきたのだが、
「結構人気みたいだな?」
「ですね! なんだかワクワクして来ました⁈」
そこは都心部の繁華街にある小綺麗な雑居ビルの中、三階から四階までが【占いコーナー】になっていて、様々な占い師が占ったり、開運グッズを売ったりしている様だ?
「あっ! オジサマ、【白猫さん占い】と言うのがありますよ!」
「…雫ちゃん、【白猫占い】だよ、『さん』は付いてないよ?」
大丈夫か、この子?
目的を忘れてないかな?
兎に角、件の占い師の列に並んだ俺たちは周りが若い女性しか居ない事に気付き、何やら好奇な視線と明確なアウェイ感を感じていた?
いや、感じていたのは俺だけかも知れない?
なんせ、後であの【白猫さん占い】も寄って行きたいと雫ちゃんは仰っているのだから。
後で知ったのだけど、この【占いの館】に【カップル】で来ると、かなり高い確率で別れる事になると、女性の間で噂になっているらしく、別れたい男と一緒にくる女性客が時々居るそうだ?
もしかしなくても、俺たちそんなふうに見られてた?
探偵さんに聞いていた占い師の前に並んで待っていると、程なく順番が回ってきた。
通された部屋は黒いカーテンで四方を囲む様に区切られて、小さなテーブルに水晶玉がちょこんと置かれている。
そこに黒い服に整った顔立ちの女性がニコニコ微笑んで俺たちを迎えてくれた。
あまりコテコテのメイクなどはしていない、服も黒ってだけで割と地味目だ。
年齢もさほど俺と違わない様に見えるけど?
「…お待たせしてすいません、なんでしたら【白猫ちゃん占い】を先に済まされた方が…」
かなり柔らかい口調で、話しかけて来たが、
ちゃんですか⁇
アレ、中に聞こえるくらい大声で話してたかな?
「…お姉、じゃない、占い師サンも猫ちゃん好きなんですか?」
「…フフ、えぇ出来れば飼いたいのだけど、今いる所ペット禁止なの。」
…まさかコレで、こちらの緊張を解いてフレンドリーになるのが狙いか?
詐欺まがいの占い師は、言葉巧みにコチラの発言を誘導して、相手に気付かれずに自分に有利な情報を聞き出し、相手が信じ易く喜びそうな事を言うのがセオリーらしい?
その場合、定番の思いっきり怪しい雰囲気て芝居掛かったキャラの占い師より、割と普通で親しみやすい人物を演じているケースが有るらしい?
まぁコレ、フナさんな受け売りなんだけどな?
「それでお二人は恋人同士では…ありませんよね?
でも、年上の人との恋って、ワタシも憧れた事ありますけど…フフ。」
ちょいミステリアスな発言をしてきた占い師さん?
「ウスっ、もちろん叔父と姪です、支払いはオレ担当なもんでね。」
どうやら何か察してくれたようだ?
「…あ、あのきょ、今日は私の【進路】について、う、占って欲しいんでしゅッ!」
ホラ、雫ちゃんが変に意識してしまったではないのさ?
「お姉さん、ウチの姪を揶揄わんでください。
まだ、【ねんね】でしてね、少女漫画のお熱いシーンでキャッキャ言うてる子なんですから。」
「お、オジサマ、何でソレを⁈」
「いや、ウチに来る度に嫁さんの漫画を見てるだろ?
しかも、【異世界モノ】じゃなくて、【ややレディース系】のとか?」
「あら、オジサマはご結婚されてるのですね、お嫁サンはもしかして漫画家サンですか?」
ん、なんかこの人の方が食い付いてきた様な?
ちょっと目の色がキラっとして来たよ?
「はぁ、【みなと 岬】っ言うあんまり売れてない漫画家なんスけどね、最近は…」
「【社畜OLサンは異世界でも苦労してます⁈】ですよね⁈
私、毎回コメントで感想送ってマスっ!」
…アレ、さっきまでの【営業スマイル】が一瞬でイタいオンナの顔に変わった?
まるで昔付き合っていた彼女の様…
なんか思ってた展開と違うんですけど?
「そうなんです、オジサマのお嫁サンは、と~~~っても素敵な漫画家サンなんです!」
もう占いそっちのけで、意気投合している二人だった。
「…お~い、占いはいいのかぁ~い?」
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