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間話 アオさんの弟。
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同僚のアオさん、職場でのオレの相棒と言っていい。
「よぅ、ちょっといいかな?」
ある日、弟さんの事で相談したい事が有ると飲みに誘われた。
アオさんには二歳下で、休日は峠とか攻めに行く様なタイプの弟さんがいるんだと。
ガチヲタな俺たちとは全く違う世界の人だが、兄弟仲は大変良いそうだ。
以前はホストっぽい事をしていたそうだが、今は居酒屋チェーン店みたいな所の副店長らしい?
店長がホスト時代の先輩だとか?
なので、てっきりその居酒屋にでも行こうとか言うと思ったら、いつものおでん屋だった?
「…で、なんかあったんかい?」
「ん、あの馬鹿、【心霊スポット】に行ったらしくて、なんか取り憑かれたとか言ってるんだよな?」
弟さんは既に家を出て、職場に近い所で暮らしているそうなんだが、勤め先の若い連中ととある心霊スポットに肝試しに行ったそうだ。
その翌日から体調が優れず、仕事も休みがちで、一緒に行った若い同僚も同様らしい?
「…ソレ、オレじゃなくて、アイリさんに相談だろ?」
「…いや、オレから直接頼むのハードル高いんだ、ケンちゃんの嫁さん通して、頼めないかな?」
「…普通に近所のお寺か神社でお祓いとかやってくれないかな?」
正直言って、気乗りしないが、相棒が困っている?
「…今、ウチにお祓いとか出来そうな居候がいるからちょっと見てもらうか?」
「ナヌっ⁈
そんなのいるんか?
なら、是非頼む!」
俺はユズリハを連れて、アオさんの実家に行く事になった?
弟さんは思いの外、体調が悪くて、何か有ると不味いって事で実家で療養しているそうだ。
「…ごめんなさいね、わざわざ来てもらって。
木田さんよね、長男からよくお話し聞いてるのよ。
お嫁さんは漫画家さんなんですってね!」
アオさんのお袋さんがワザワザ頭を下げに来て、ユズリハにお茶菓子とか出してくれた。
…えっと、多分お袋さんはユズリハを俺の嫁と勘違いしているかも?
いや、してるな。
アオさんは多分、余計な心配をさせたく無いので、息子の友人が見舞いに来てくれたぐらいにしか伝えて無いのだろう?
「…お袋、彼女は違う。嫁さんじゃなくていつもの飲み友達だよ。」
「あら、ごめんなさいね⁈
…ソレじゃ、アッちゃんともお友達なのかしら?」
「…アッちゃん?」
「いや、違うんだ!
お袋、ココはもういいから、あまり余計なことは言わないでくれよ!」
「あら、まぁ?
あっ、まだナイショだったの?」
「お袋っ⁈」
……?
【アッちゃん】ねぇ?
なんか聞き覚えが…?
兎に角一先ず何より弟さんの様子を見せてもらおうか。
「……。」
「どした、ユズっち?」
弟さんが養生している部屋に行く途中で、ユズリハが廊下の天井辺りに視線を向けて何か探ってる?
「…いるな、大したモノでは無いから、簡単に祓えるが…」
「本当かい、ユズさん⁈」
アオさん、疑いながらも霊の存在を指摘されて、何か興奮気味だ?
「…この程度、塩でも蒔いとけば散るだろう。
問題は…。」
元々弟さんが使っていた部屋で寝ているそうで、
「オイ、入るぞ?」
「…あぁ、兄貴か?」
そこにいたのは目の下に青黒くクマが出来ていて、目の光が消えている…様に見えるヤツれ顔の青年だ…
あまりアオさんに似てないかも?
「どうだ、調子は?
俺のヲタ友が心配だからって見舞いに来てくれた…」
「オイ、お前!
墓石に小便かけてきただろう‼︎
かなり怒っているぞ!」
アオさんが言い終わらないウチに、エライ剣幕で怒り始めたユズリハ?
女の子の口から随分とお下品な言葉が出てきて、アオさんがビビってしまった?
「…えっ、何でその事を…」
慌てるも、目に光が戻る弟?
はぁ~、仕方ないか?
「あ、ども、初めまして。
オレら、お兄さんの友達なんだけど、コイツって霊感が強い上に一応お祓いとかも出来るんだ、前に【巫女】のバイトとかもしてた事有るんだぜ?」
即興でスラスラと嘘を吐くオレ、昔の良い子だったオレは何処に行ってしまったのだろう?
「えっ、は、墓石って?
アレって、公園完成を記念したオブジェだって聞いたぜ、
なのによく兵隊の幽霊が出るとか…」
…あるある、元々慰霊の為に作ったモノが、年月が経ちすぎて由来が分からなくなって、別のモノに置き換わってしまう事。
古い墓地だった場所が、地域活性化で公園に作り変えられたりとか?
「…まぁ一度祓ってやるから、具合が良くなったら謝りに行け。
じゃないと、命を落とす事になるかもだ!」
そのオシッコかけたオブジェを綺麗に磨いて、米と塩とお神酒をお供えしろと、ひたすら謝れとユズリハに怒られている弟さん。
折角いつもと違って、美咲や英理の【お嬢さん風】な服を貸してもらって、お淑やかにしていたのになぁ?
その場にいたモノしか知らない事を言い当てたユズリハを若干疑いながらも、徐ろに清めの塩だのお神酒だのぶっかけられて、体が軽くなり、具合が良くなった弟さんは後日、その場所に行き、言われた通りにしたそうだ。
「…コレでもう大丈夫なんですよね?」
一応心配だからって同行してやるユズリハお嬢様、なんだかんだで面倒見がいいのだ。
「…この件はそうだが、お主…生き霊が憑いておるな?
相当恨まれておる、若い女だ。
その所為で他の霊からも取り憑かれた易くなっている様だぞ?」
オヤオヤ?
「…な、なんっスか、ソレ⁈
どうにかならないっスか⁇」
「まぁ生き霊を飛ばしているモノに心から謝罪して許してもらうしかないな。
何か心当たりはあるか?」
スッカリ主導権を握ってるユズリハ、
「…そんな、心当たりって言われても…」
有り過ぎてわからんか?
元ホストって言う話しだしな?
…後日、謎が解けた。
生き霊を飛ばしていたのは【アッちゃん】だった。
【アッちゃん】とは、オレらが同人イベント後に行っている【打ち上げ】によく参加してくれる様になった女性で、元々はアイリさんの学生時代の後輩らしい?
結構前から、アオさんがアプローチしてこの一年ぐらい良好な交際をしていたらしい?
オレ全然気が付かなかったよ?
その【アッちゃん】なんだけど…中学の時にアオさんの弟さんたちにイジメを受けていたらしい?
アオさんとはお互い、真剣にお付き合いをして、真剣に将来の事を考えたりしてる時に、アオさんの家にお呼ばれしたそうで、お袋さんともすっかり打ち解けたのだけど、お袋さんに見せてもらったアルバムに子供の頃、自分をイジメていた同級生を見つけた!
中学生の時に両親の離婚で転校するまで、イジメられ続けたらしく、今でも時々夢に見るらしい。
この人と別れよう…
ダメ、そんな事もう出来ない‼︎
幸い、アイツとは別居しているし、こちらのことは知られていない。
「…つまり、弟さんを呪っていたと?」
「いや、そんな意識は無い、無意識で彼奴を亡き者にしようとしていたかもしれん?
相当恨んでいたし、今の幸せを守りたかったんだろうな。」
俺とユズリハはこの知り得た事をアオさん達には伝えていない、全てはユズリハがアオさんの家にいた【雑霊】から知り得た情報だからだ。
そこで、オレは弟くんにアドバイスする事にした。
「…ホスト時代に色々無茶しまくったんだろ?」
「…まぁ、色々と…」
「だから恨んでる女や男の数は明確じゃない、そうなると防ぎ様が無いらしいぞ?」
「…ちょっと待ってくださいよ!
昔の事をいつまでも逆恨みされちゃたまんないッスよ、ナントカしてくださいよ!」
…過去の事ねぇ?
「君にとっては昔の事でも、その連中には現在な事なんじゃないかな?
君が忘れていても、街ですれ違ったりすれば、その当時の事を思い出して…、なんだかんだで今のキミ、羽振り良さそうだから尚更恨まれるかもな?」
アオさんには悪いが、弟さんを脅す様な事を言うオレ?
「…チキショーっ!
誰なんだよ、ソイツらは⁇」
「…相手は生きてる…から、その行動に限界があるんだってさ。」
「…限界?
それってどういう…?」
「幽霊は体が無いからずっと引っ付いていられるけど、生き霊は本体がある限り、そんなに離れた場所まではくっ付いていられないらしい、本体の方に負担が掛かるからだそうだ、
あの子が言っていたんだけどな?」
「…ユズの姐さんがですか?」
「なぁ、君さ、この土地を離れてやり直す気はないか?」
「…は?」
「…弟がさ、今度関西地区に店舗を広げるとかで、名古屋辺りに永住するかも知れないって、言ってるんだが、キダッチ何か心当たり有るよな?」
…決して脅したつもりでは無かったが…
「ソレなんだけど、どうも弟さん過去に色々とヤンチャが過ぎた様で、結果的にこれしか解決策が思い付かなかったんだ、すまない。」
「ソレなんだけど、どうもお袋が『コレで良かったのかも…』とか言ってるんだよ?
まぁアイツも荒れてた時が有ったからなぁ、真面目に働いている様なら安心って事らしいんだ。」
もしかして、お袋さんは何か気付いてらっしゃっる?
「…そういえば、【アッちゃん】とはどうなのよ?
もうプロポーズしたのか?」
「……ソレなんだけど、な?」
「…ん、どしたの?」
アオさんと昼休み、近くの定食屋でメシを食っていたのだが、最近彼の様子がおかしい?
まさか彼女と別れてしまったのか?
「…笑うなよ、絶対⁈」
「…ん。」
「…その、プロポーズする前に…」
やはり別れを告げられたか?
「…あ、アレが無いそうだ。」
「…あれ?」
「…2ヶ月、遅れているそうで、こんな事は今まで無いそうで、
彼女、親と上手くいってないとかで、今日な、ウチのお袋が付き添って病院に検査しに行ってるんだ。」
「…アオさん、今日休み取れば良かったジャンか⁈
何してんの⁇」
「…いや、なんか怖くて…」
その後、検査の結果を聞いて、その場で、
「…私、貴方の妻になりたいです…。」
と言われてしまったらしい?
まぁ即OKだったそうだが。
多分、結婚式には弟さんは来ないだろうな?
「よぅ、ちょっといいかな?」
ある日、弟さんの事で相談したい事が有ると飲みに誘われた。
アオさんには二歳下で、休日は峠とか攻めに行く様なタイプの弟さんがいるんだと。
ガチヲタな俺たちとは全く違う世界の人だが、兄弟仲は大変良いそうだ。
以前はホストっぽい事をしていたそうだが、今は居酒屋チェーン店みたいな所の副店長らしい?
店長がホスト時代の先輩だとか?
なので、てっきりその居酒屋にでも行こうとか言うと思ったら、いつものおでん屋だった?
「…で、なんかあったんかい?」
「ん、あの馬鹿、【心霊スポット】に行ったらしくて、なんか取り憑かれたとか言ってるんだよな?」
弟さんは既に家を出て、職場に近い所で暮らしているそうなんだが、勤め先の若い連中ととある心霊スポットに肝試しに行ったそうだ。
その翌日から体調が優れず、仕事も休みがちで、一緒に行った若い同僚も同様らしい?
「…ソレ、オレじゃなくて、アイリさんに相談だろ?」
「…いや、オレから直接頼むのハードル高いんだ、ケンちゃんの嫁さん通して、頼めないかな?」
「…普通に近所のお寺か神社でお祓いとかやってくれないかな?」
正直言って、気乗りしないが、相棒が困っている?
「…今、ウチにお祓いとか出来そうな居候がいるからちょっと見てもらうか?」
「ナヌっ⁈
そんなのいるんか?
なら、是非頼む!」
俺はユズリハを連れて、アオさんの実家に行く事になった?
弟さんは思いの外、体調が悪くて、何か有ると不味いって事で実家で療養しているそうだ。
「…ごめんなさいね、わざわざ来てもらって。
木田さんよね、長男からよくお話し聞いてるのよ。
お嫁さんは漫画家さんなんですってね!」
アオさんのお袋さんがワザワザ頭を下げに来て、ユズリハにお茶菓子とか出してくれた。
…えっと、多分お袋さんはユズリハを俺の嫁と勘違いしているかも?
いや、してるな。
アオさんは多分、余計な心配をさせたく無いので、息子の友人が見舞いに来てくれたぐらいにしか伝えて無いのだろう?
「…お袋、彼女は違う。嫁さんじゃなくていつもの飲み友達だよ。」
「あら、ごめんなさいね⁈
…ソレじゃ、アッちゃんともお友達なのかしら?」
「…アッちゃん?」
「いや、違うんだ!
お袋、ココはもういいから、あまり余計なことは言わないでくれよ!」
「あら、まぁ?
あっ、まだナイショだったの?」
「お袋っ⁈」
……?
【アッちゃん】ねぇ?
なんか聞き覚えが…?
兎に角一先ず何より弟さんの様子を見せてもらおうか。
「……。」
「どした、ユズっち?」
弟さんが養生している部屋に行く途中で、ユズリハが廊下の天井辺りに視線を向けて何か探ってる?
「…いるな、大したモノでは無いから、簡単に祓えるが…」
「本当かい、ユズさん⁈」
アオさん、疑いながらも霊の存在を指摘されて、何か興奮気味だ?
「…この程度、塩でも蒔いとけば散るだろう。
問題は…。」
元々弟さんが使っていた部屋で寝ているそうで、
「オイ、入るぞ?」
「…あぁ、兄貴か?」
そこにいたのは目の下に青黒くクマが出来ていて、目の光が消えている…様に見えるヤツれ顔の青年だ…
あまりアオさんに似てないかも?
「どうだ、調子は?
俺のヲタ友が心配だからって見舞いに来てくれた…」
「オイ、お前!
墓石に小便かけてきただろう‼︎
かなり怒っているぞ!」
アオさんが言い終わらないウチに、エライ剣幕で怒り始めたユズリハ?
女の子の口から随分とお下品な言葉が出てきて、アオさんがビビってしまった?
「…えっ、何でその事を…」
慌てるも、目に光が戻る弟?
はぁ~、仕方ないか?
「あ、ども、初めまして。
オレら、お兄さんの友達なんだけど、コイツって霊感が強い上に一応お祓いとかも出来るんだ、前に【巫女】のバイトとかもしてた事有るんだぜ?」
即興でスラスラと嘘を吐くオレ、昔の良い子だったオレは何処に行ってしまったのだろう?
「えっ、は、墓石って?
アレって、公園完成を記念したオブジェだって聞いたぜ、
なのによく兵隊の幽霊が出るとか…」
…あるある、元々慰霊の為に作ったモノが、年月が経ちすぎて由来が分からなくなって、別のモノに置き換わってしまう事。
古い墓地だった場所が、地域活性化で公園に作り変えられたりとか?
「…まぁ一度祓ってやるから、具合が良くなったら謝りに行け。
じゃないと、命を落とす事になるかもだ!」
そのオシッコかけたオブジェを綺麗に磨いて、米と塩とお神酒をお供えしろと、ひたすら謝れとユズリハに怒られている弟さん。
折角いつもと違って、美咲や英理の【お嬢さん風】な服を貸してもらって、お淑やかにしていたのになぁ?
その場にいたモノしか知らない事を言い当てたユズリハを若干疑いながらも、徐ろに清めの塩だのお神酒だのぶっかけられて、体が軽くなり、具合が良くなった弟さんは後日、その場所に行き、言われた通りにしたそうだ。
「…コレでもう大丈夫なんですよね?」
一応心配だからって同行してやるユズリハお嬢様、なんだかんだで面倒見がいいのだ。
「…この件はそうだが、お主…生き霊が憑いておるな?
相当恨まれておる、若い女だ。
その所為で他の霊からも取り憑かれた易くなっている様だぞ?」
オヤオヤ?
「…な、なんっスか、ソレ⁈
どうにかならないっスか⁇」
「まぁ生き霊を飛ばしているモノに心から謝罪して許してもらうしかないな。
何か心当たりはあるか?」
スッカリ主導権を握ってるユズリハ、
「…そんな、心当たりって言われても…」
有り過ぎてわからんか?
元ホストって言う話しだしな?
…後日、謎が解けた。
生き霊を飛ばしていたのは【アッちゃん】だった。
【アッちゃん】とは、オレらが同人イベント後に行っている【打ち上げ】によく参加してくれる様になった女性で、元々はアイリさんの学生時代の後輩らしい?
結構前から、アオさんがアプローチしてこの一年ぐらい良好な交際をしていたらしい?
オレ全然気が付かなかったよ?
その【アッちゃん】なんだけど…中学の時にアオさんの弟さんたちにイジメを受けていたらしい?
アオさんとはお互い、真剣にお付き合いをして、真剣に将来の事を考えたりしてる時に、アオさんの家にお呼ばれしたそうで、お袋さんともすっかり打ち解けたのだけど、お袋さんに見せてもらったアルバムに子供の頃、自分をイジメていた同級生を見つけた!
中学生の時に両親の離婚で転校するまで、イジメられ続けたらしく、今でも時々夢に見るらしい。
この人と別れよう…
ダメ、そんな事もう出来ない‼︎
幸い、アイツとは別居しているし、こちらのことは知られていない。
「…つまり、弟さんを呪っていたと?」
「いや、そんな意識は無い、無意識で彼奴を亡き者にしようとしていたかもしれん?
相当恨んでいたし、今の幸せを守りたかったんだろうな。」
俺とユズリハはこの知り得た事をアオさん達には伝えていない、全てはユズリハがアオさんの家にいた【雑霊】から知り得た情報だからだ。
そこで、オレは弟くんにアドバイスする事にした。
「…ホスト時代に色々無茶しまくったんだろ?」
「…まぁ、色々と…」
「だから恨んでる女や男の数は明確じゃない、そうなると防ぎ様が無いらしいぞ?」
「…ちょっと待ってくださいよ!
昔の事をいつまでも逆恨みされちゃたまんないッスよ、ナントカしてくださいよ!」
…過去の事ねぇ?
「君にとっては昔の事でも、その連中には現在な事なんじゃないかな?
君が忘れていても、街ですれ違ったりすれば、その当時の事を思い出して…、なんだかんだで今のキミ、羽振り良さそうだから尚更恨まれるかもな?」
アオさんには悪いが、弟さんを脅す様な事を言うオレ?
「…チキショーっ!
誰なんだよ、ソイツらは⁇」
「…相手は生きてる…から、その行動に限界があるんだってさ。」
「…限界?
それってどういう…?」
「幽霊は体が無いからずっと引っ付いていられるけど、生き霊は本体がある限り、そんなに離れた場所まではくっ付いていられないらしい、本体の方に負担が掛かるからだそうだ、
あの子が言っていたんだけどな?」
「…ユズの姐さんがですか?」
「なぁ、君さ、この土地を離れてやり直す気はないか?」
「…は?」
「…弟がさ、今度関西地区に店舗を広げるとかで、名古屋辺りに永住するかも知れないって、言ってるんだが、キダッチ何か心当たり有るよな?」
…決して脅したつもりでは無かったが…
「ソレなんだけど、どうも弟さん過去に色々とヤンチャが過ぎた様で、結果的にこれしか解決策が思い付かなかったんだ、すまない。」
「ソレなんだけど、どうもお袋が『コレで良かったのかも…』とか言ってるんだよ?
まぁアイツも荒れてた時が有ったからなぁ、真面目に働いている様なら安心って事らしいんだ。」
もしかして、お袋さんは何か気付いてらっしゃっる?
「…そういえば、【アッちゃん】とはどうなのよ?
もうプロポーズしたのか?」
「……ソレなんだけど、な?」
「…ん、どしたの?」
アオさんと昼休み、近くの定食屋でメシを食っていたのだが、最近彼の様子がおかしい?
まさか彼女と別れてしまったのか?
「…笑うなよ、絶対⁈」
「…ん。」
「…その、プロポーズする前に…」
やはり別れを告げられたか?
「…あ、アレが無いそうだ。」
「…あれ?」
「…2ヶ月、遅れているそうで、こんな事は今まで無いそうで、
彼女、親と上手くいってないとかで、今日な、ウチのお袋が付き添って病院に検査しに行ってるんだ。」
「…アオさん、今日休み取れば良かったジャンか⁈
何してんの⁇」
「…いや、なんか怖くて…」
その後、検査の結果を聞いて、その場で、
「…私、貴方の妻になりたいです…。」
と言われてしまったらしい?
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