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第六話 スマホで蘇生
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スマホは説明を続ける。
『今現在、課金できるお金は銅貨6000枚です。先ほどの爆発で倒したゴブリンから得た収入です』
「この世界のお金でいいの」
『はい。その通りです』
課金と聞いて少々驚いたが、実際、現実世界のお金を持ち出すことは不可能だ。少し考えればわかるこどだったのかもしれない。
それより、気になるのは二つ目のパーセンテージだ。
「蘇生率はわかるけど、記憶保持率って何?」
『記憶保持率とは、スマホ保持者との関係性の記憶です。これが失敗すると、あなたは蘇生者に忘れ去られます』
「記憶……じゃあ、たとえ蘇生に成功したとしても、これが失敗すれば、父と母からは僕の記憶が消える……ということ?」
『そうです』
記憶保持率の意味はわかった。
「じゃあ、蘇生のパーセンテージを上げるにはいくら必要?」
『レベル1の村人の場合、蘇生に銅貨500枚、記憶保持に銅貨500枚でどちらも100パーセントにすることが可能です』
「じゃあ、課金してもおつりがくる──ってことだよね!」
『ですが、それは通常の場合です』
「通常? じゃあ、今回は通常じゃないの?」
『はい。この二人の死は、強制イベントにて発生したものです。なので、今回にかぎり通常の10倍の資金が必要となります』
「強制イベント!? それって……」
『起こることが確定したイベントのことです』
「な……!?」
それを聞いてしまった僕は、ものすごく不快な気分になった。
僕がこの異世界に転生する前、女神はスマホ渡す際、「勇者として覚醒する15歳の時に、プレゼントとしてお渡しいたしますね」と、話していた。
もしそれが、強制イベントで渡すという意味だったのだとすれば──。
女神は、このスマホのプレゼントと合わせて父と母の死もイベントに組み込んでいたということになる。
察するに、女神は僕の味方じゃない。もちろん、楽々スマホでチートハーレム俺つえーをさせる気なんてさらさらない。
僕に難題を突き付けて、楽しむつもりだ。
だが、そう決めつけるにも証拠がない。実は何かの手違いかもしれない。それでも、警戒はしておいた方が無難だろう。
──そんなことより、今は蘇生だ。
「おい、スマホ。その条件で銅貨3000枚を蘇生に使った場合、成功率は何パーセントだ」
『80パーセントです』
「わかった。じゃあ二人を蘇生する。それぞれ蘇生に銅貨3000枚づつやってくれ」
『かしこまりました。銅貨を消費し、蘇生アプリを起動します』
できれば二人とも生き返り、二人とも記憶を保持していてくれるのが一番の結果だ。だが、その条件をすべて満たす確率は、わずか16パーセント──かなり厳しい確率だ。
それでも、二人とも生き残る確率は64パーセント。贅沢は言わない。僕は、最低でも二人が生き残るよう、全身全霊をかけて祈った。
『今現在、課金できるお金は銅貨6000枚です。先ほどの爆発で倒したゴブリンから得た収入です』
「この世界のお金でいいの」
『はい。その通りです』
課金と聞いて少々驚いたが、実際、現実世界のお金を持ち出すことは不可能だ。少し考えればわかるこどだったのかもしれない。
それより、気になるのは二つ目のパーセンテージだ。
「蘇生率はわかるけど、記憶保持率って何?」
『記憶保持率とは、スマホ保持者との関係性の記憶です。これが失敗すると、あなたは蘇生者に忘れ去られます』
「記憶……じゃあ、たとえ蘇生に成功したとしても、これが失敗すれば、父と母からは僕の記憶が消える……ということ?」
『そうです』
記憶保持率の意味はわかった。
「じゃあ、蘇生のパーセンテージを上げるにはいくら必要?」
『レベル1の村人の場合、蘇生に銅貨500枚、記憶保持に銅貨500枚でどちらも100パーセントにすることが可能です』
「じゃあ、課金してもおつりがくる──ってことだよね!」
『ですが、それは通常の場合です』
「通常? じゃあ、今回は通常じゃないの?」
『はい。この二人の死は、強制イベントにて発生したものです。なので、今回にかぎり通常の10倍の資金が必要となります』
「強制イベント!? それって……」
『起こることが確定したイベントのことです』
「な……!?」
それを聞いてしまった僕は、ものすごく不快な気分になった。
僕がこの異世界に転生する前、女神はスマホ渡す際、「勇者として覚醒する15歳の時に、プレゼントとしてお渡しいたしますね」と、話していた。
もしそれが、強制イベントで渡すという意味だったのだとすれば──。
女神は、このスマホのプレゼントと合わせて父と母の死もイベントに組み込んでいたということになる。
察するに、女神は僕の味方じゃない。もちろん、楽々スマホでチートハーレム俺つえーをさせる気なんてさらさらない。
僕に難題を突き付けて、楽しむつもりだ。
だが、そう決めつけるにも証拠がない。実は何かの手違いかもしれない。それでも、警戒はしておいた方が無難だろう。
──そんなことより、今は蘇生だ。
「おい、スマホ。その条件で銅貨3000枚を蘇生に使った場合、成功率は何パーセントだ」
『80パーセントです』
「わかった。じゃあ二人を蘇生する。それぞれ蘇生に銅貨3000枚づつやってくれ」
『かしこまりました。銅貨を消費し、蘇生アプリを起動します』
できれば二人とも生き返り、二人とも記憶を保持していてくれるのが一番の結果だ。だが、その条件をすべて満たす確率は、わずか16パーセント──かなり厳しい確率だ。
それでも、二人とも生き残る確率は64パーセント。贅沢は言わない。僕は、最低でも二人が生き残るよう、全身全霊をかけて祈った。
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