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第4章 魔女討伐にいこう

邪神ヤリィカ 1

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 俺は一旦、紫色の水晶の事を頭から切り離し、戦いに集中する事にした。

 邪神ヤリィカは声を荒げる。
「さあ、かかってきな!」
 俺達を挑発してきた。
 
 乱舞のクールタイムが終わった俺は、イメージを研ぎ澄まし、鞘を握りしめた。

「覇王疾風斬!」

 刀を抜くと同時に甲高い音と一緒に、横一閃の衝撃波が放たれる。
 その衝撃波は邪神ヤリィカの触手の部分を捉えた。
 そして、邪神ヤリィカの足を、全て切断した。

「ぐ……お、おのれ……」
 邪神ヤリィカは、触手を失い、憤怒する。残った足で踏ん張ってバランスを取り倒れるのを防ぐと、ギョロっとした目で俺を睨んだ。

「ただのイカだな」
 俺は、その視線を軽くいなし、邪神ヤリィカに余裕を見せた。

「いい攻撃っス大将! 一気に止めを刺すっス」
 ファリスが追撃に移る。大剣を振りかざし、邪神ヤリィカに向かって走り込む。
「倒させていただきます」
「トドメデース」
 メイデンとソエルも追撃を開始する。ファリスに続いて走り込んだ。

 彼女達が邪神ヤリィカに近付いたその時、邪神ヤリィカは、怒りの表情を消して不敵に笑った。

「かかったな、アホ共め!」
 そう言って邪神ヤリィカは、黒い墨のような液体を吐き出す。その液体は、彼女達を襲い、体を黒く染め、とりもちのように彼女達の動きを封じた。
 さらに、切った筈の邪神ヤリィカの触手が一瞬で再生した。
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