【R18】人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

マイきぃ

文字の大きさ
5 / 63
人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~

男と女

しおりを挟む
 あれから三日が過ぎました。すると、二人の人間がやってきました。久しぶりのごちそうなので、【ヒトバサミ】を仕掛けておこうと思います。

「《マリー》! いるのー! 《カルロス》! おじいさーん!」

「おーい! 《マリー》! おーいー!」

 一人は、金髪の簡素な衣装を着た女、もう一人は茶髪のチャラそうな貴族かぶれな服装をしている男でした。

 二人は、獣道をゆっくりと歩いています。そして、おどおどしながら周囲を見回していました。

「やっぱり、もう死んだんじゃないか?」

「生きてたらどうするのよ、それに、《マリー》はあなたの子なのよ」

「また作ればいいさ」

「何よそれ……でも、そんなあなたが好きよ、《ジェイク》」

「ああ、俺も好きだ! 《マリアンヌ》! 《カルロス》なんかにはもったいない」

「そんなこといって、あのおじいさんの財産が目当てなんでしょ」

「違うよ、それはお前の次に大事なものだ」

「ありがとう……もう、死んじゃったことにしていいかな」

「死体が見つからないのが気になるけど……ビッグベアーでも食べられたか」

「そうだと……いいわね……」

 森の中で、獲物の二人は抱き合いました。なんて幸せそうな二人なのでしょう……。

 幸せを見せつけてくれた褒美に、ちょっとしたサプライズをしてあげる事にしました。【複製】スキルを使って《マリー》を出現させます。

 ヒョコッと二人の目の前に姿を晒させます。二人はマリーに気がつきました。

「はっ、マ、《マリー》! い、いたのね……ぶ、無事でよかったわ」

「おかあさん!」

「おじいさんは? おとうさんは?」

「おじいさんはね、食べられちゃった」

「おとうさんは?」

「そこにいるよ」

《マリー》は、男に指を向けました。

「え、やっぱり……聞いていたのか?」

 男は慌てています。女は動揺しています。

「そ、そうね……本当の……おとうさんよ……じゃあ、《カルロス》は?」

「食べられちゃった」

「何に食べられたの」

「私に食べられちゃった」

「私って?」

「わ・た・し」

《マリー》の複製体は私の体の一部です。私が操っています。なので、数倍の力を出すことができます。複製体の《マリー》に女の腕をつかませ、グイグイと引っ張ります。

「え……ちょっ……放してよ《マリー》」

「助けて! 《ジェイク》!」

「あ、ああ……《マリー》! やめないか!」

「ああ、だめ! 腕が……引きちぎられそう……」

 男が、《マリー》に近寄ってきます。ついでに男の腕もつかみます。

「《マリー》! 何をするんだ!」

《マリー》は、男の腕と女の腕をつかみ、その手の平を合わせてあげました。

「仲良し夫婦」

 そう言って《マリー》は、二人に満面の笑みをプレゼントします。

「マ、《マリー》。知った上で、私を許してくれるの……」

「俺を……父と認めてくれるのか!?」

 …………しばらく沈黙が続きました……そろそろいいでしょう……。

 ────クワシャッ!

【ヒトバサミ】を作動させました。今回はダブルヒットです! 一つの仕掛けに二人かかりました!

 二人はもがきます。ですが、その程度では罠からは脱出できません。

【パッシブスキル・エナジークリスタル】の効果で体力がスムーズに減っていきます。

「な、なんだこれは! ち、力が抜ける!」

「ジェ、《ジェイク》……助けて……」

「頼む、助けてくれ! なんでもする! だから、だれか! 俺だけは助けてくれ!」

「《ジェイク》!?」

 体力ゲージが黄色になりました。頃合いです。

 い・た・だ・き・ま・す!

 ────パクッ。


 花の中に二人を放り込みました。男と女のミックスです。かめばかむほどに二人の愛が混ざり合い、すてきな味をかもしだします。

 クズのような人間二人が、クズ以下になる前に私の中で一つになる。それは、とても素晴らしい奇跡です。

 そうです、人間だからいけないのです。人間でなくなってしまえば……。

【エナジークルスタル数 x 2】
しおりを挟む
感想 42

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

処理中です...