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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
台座の部屋
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中はドーム状になっていました。天井には自ら青く発光する『ブルーライトクリスタル』がちりばめられています。この悪臭と瘴気がなければ、かなり幻想的な空間です。
そして、部屋の中央に魔法陣が書かれています。その魔法陣の真ん中に、台座がありました。その台座の上には、猪の頭ような像がありました。
《アズール》さんは台座の側に近付きます。そして、懐から大きめのクリスタルを取り出しました。
「《シュカ》さん。魔法陣の外で待機してくださぁい」
「わかりました」
「これから使う魔法は『古代魔術』でぇす。これはあなたに使った魔術の上位版でぇす」
「私に使った魔法なのですね」
「あなたを復活させるのに、グールと植物を混合した生贄を使いました。3度目の実験でしたが、あなたはすぐに適応し、美しい花を咲かせてくれましたぁ。奇跡! それは、とても素晴らしいことでぇす!」
「私は実験に利用されたのですね……」
「それは、お互い様でぇす。私の実験の成果をあなたは有効に利用してくれていましたぁ」
《アズール》さんは、青装束を脱ぎ、白衣の姿を晒しました。白髪で紳士風の男性でした。
青装束は脱げましたが、ステータスゲージは見えないままです。青装束が遮っていたわけではなさそうです。
何が始まるんでしょうか……《アズール》さんは、左手でクリスタルを持ち上げ、右手の指を鳴らしました。すると、左手で持っていたクリスタルから小さな『エナジークリスタル』が大量に出てきました。
『エナジークリスタル』は魔法陣の円に合わせて環状に綺麗に並びます。そして、魔法陣が輝きだしました。『エナジークリスタル』が、魔法陣に吸い込まれていきます。
《アズール》さんは詠唱を始めました。古代語で詠唱しているようです。
「この地に祭られたる零細の名の魔神よ、圧縮されし知識を解凍し、実体を復元せよ。我が契約に基づいて演目を 設置せよ…………。今ここに! 我が管理者権限において、命を実行する!」
────「【リカバリーランリターン】!」
キラキラと輝く粉のようなものが台座にあつまっていきます。その輝く粉は、猪の頭を囲みます。
猪の頭は、宙に浮きます。台座ははじけ飛び、その床から白い煙のようなものが噴き出てきました。そして、その猪の頭の体を形作っていきます。
「ここには 邪神が封印されていたのですよぉ……その封印が、今、解かれまぁす」
「食べるのですか?」
「まあ……そのようなものでぇす。融合に成功した暁には、この国を一緒に支配しませんかぁマドモアゼル」
「それも、いいですね」
一緒にだなんて……私はよっぽど気に入られたみたいです。やはり、人間食べ放題でもなさるおつもりでしょうか……。
少しずつ邪神が姿を現します。体は爬虫類のような姿を見せ始めます。さらに、背中にコウモリのような羽が生えてきました。体長は5メートルほどでしょうか、かなり……大きいです……。
そして、煙が消えた後。邪神は、雷に打たれたかのように一瞬だけ光りました。
──その姿は……猪の顔のドラゴンでした。
「これが……邪神《オーカス》でぇす」
「《オーカス》……ですか……」
《オーカス》…………見た目は情けないドラゴンですが、恐ろしいほどの覇気が感じられます。今は、固まったように動きません。
「《オーカス》には、体の封印を解く量の生命力しか与えていません。なので、体は戻っていても、動くことはできないのでぇす。そしてぇ、その体を……今! 私がいただくのでぇす!」
これが、この邪神《オーカス》が《アズール》さんの力になるのですね……。どうなるか、楽しみです。
《アズール》さんは、生成された《オーカス》の腹に魔法陣を刻みました。そして、詠唱を開始します。
「汝と我の因子の互換を調律し、新たなるカオスの…………」
その時です! ひびの入ったような音と共に、《オーカス》の体が発光しました。その後、固まった体をほぐすように動き出しました。《オーカス》は、ギョロっとした目で《アズール》に睨みを利かせます。
「は……はあ~! な、なんてことですかぁ! 聞いてませんよぉ! 動くことなんて、できないはずでぇす!」
《アズール》さんは取り乱しました。まさか、これは……失敗……なのでしょうか……!?
突然《オーカス》は、低い声を上げました。
────「あぁ~ん!」
──バシッ!
《オーカス》は、掛け声と共に両腕で《アズール》を挟みました。そして、体をギュッと強くにぎりしめます。
「おまえかぁ~。俺を復活させたのは~」
《アズール》の体をグリグリとねじります。
「うっ……あっ……あっ……」
胴がねじれて一回転してしまいました。さらに、汚い鼻を《アズール》に近づけます。
「なんだおまえ……死なないのか……クンクン…………なんだ、グールか」
《アズール》さんは苦しそうに声を出しました。
「にげ……て……くださ……い……」
「《アズール》さん……!?」
《オーカス》は、一気に《アズール》を自分の口元に持っていきました。
────ガブリッ!
それは一瞬の出来事でした。《アズール》さんの頭は《オーカス》の口の中に入り、かみちぎられてしまいました。
そして、部屋の中央に魔法陣が書かれています。その魔法陣の真ん中に、台座がありました。その台座の上には、猪の頭ような像がありました。
《アズール》さんは台座の側に近付きます。そして、懐から大きめのクリスタルを取り出しました。
「《シュカ》さん。魔法陣の外で待機してくださぁい」
「わかりました」
「これから使う魔法は『古代魔術』でぇす。これはあなたに使った魔術の上位版でぇす」
「私に使った魔法なのですね」
「あなたを復活させるのに、グールと植物を混合した生贄を使いました。3度目の実験でしたが、あなたはすぐに適応し、美しい花を咲かせてくれましたぁ。奇跡! それは、とても素晴らしいことでぇす!」
「私は実験に利用されたのですね……」
「それは、お互い様でぇす。私の実験の成果をあなたは有効に利用してくれていましたぁ」
《アズール》さんは、青装束を脱ぎ、白衣の姿を晒しました。白髪で紳士風の男性でした。
青装束は脱げましたが、ステータスゲージは見えないままです。青装束が遮っていたわけではなさそうです。
何が始まるんでしょうか……《アズール》さんは、左手でクリスタルを持ち上げ、右手の指を鳴らしました。すると、左手で持っていたクリスタルから小さな『エナジークリスタル』が大量に出てきました。
『エナジークリスタル』は魔法陣の円に合わせて環状に綺麗に並びます。そして、魔法陣が輝きだしました。『エナジークリスタル』が、魔法陣に吸い込まれていきます。
《アズール》さんは詠唱を始めました。古代語で詠唱しているようです。
「この地に祭られたる零細の名の魔神よ、圧縮されし知識を解凍し、実体を復元せよ。我が契約に基づいて演目を 設置せよ…………。今ここに! 我が管理者権限において、命を実行する!」
────「【リカバリーランリターン】!」
キラキラと輝く粉のようなものが台座にあつまっていきます。その輝く粉は、猪の頭を囲みます。
猪の頭は、宙に浮きます。台座ははじけ飛び、その床から白い煙のようなものが噴き出てきました。そして、その猪の頭の体を形作っていきます。
「ここには 邪神が封印されていたのですよぉ……その封印が、今、解かれまぁす」
「食べるのですか?」
「まあ……そのようなものでぇす。融合に成功した暁には、この国を一緒に支配しませんかぁマドモアゼル」
「それも、いいですね」
一緒にだなんて……私はよっぽど気に入られたみたいです。やはり、人間食べ放題でもなさるおつもりでしょうか……。
少しずつ邪神が姿を現します。体は爬虫類のような姿を見せ始めます。さらに、背中にコウモリのような羽が生えてきました。体長は5メートルほどでしょうか、かなり……大きいです……。
そして、煙が消えた後。邪神は、雷に打たれたかのように一瞬だけ光りました。
──その姿は……猪の顔のドラゴンでした。
「これが……邪神《オーカス》でぇす」
「《オーカス》……ですか……」
《オーカス》…………見た目は情けないドラゴンですが、恐ろしいほどの覇気が感じられます。今は、固まったように動きません。
「《オーカス》には、体の封印を解く量の生命力しか与えていません。なので、体は戻っていても、動くことはできないのでぇす。そしてぇ、その体を……今! 私がいただくのでぇす!」
これが、この邪神《オーカス》が《アズール》さんの力になるのですね……。どうなるか、楽しみです。
《アズール》さんは、生成された《オーカス》の腹に魔法陣を刻みました。そして、詠唱を開始します。
「汝と我の因子の互換を調律し、新たなるカオスの…………」
その時です! ひびの入ったような音と共に、《オーカス》の体が発光しました。その後、固まった体をほぐすように動き出しました。《オーカス》は、ギョロっとした目で《アズール》に睨みを利かせます。
「は……はあ~! な、なんてことですかぁ! 聞いてませんよぉ! 動くことなんて、できないはずでぇす!」
《アズール》さんは取り乱しました。まさか、これは……失敗……なのでしょうか……!?
突然《オーカス》は、低い声を上げました。
────「あぁ~ん!」
──バシッ!
《オーカス》は、掛け声と共に両腕で《アズール》を挟みました。そして、体をギュッと強くにぎりしめます。
「おまえかぁ~。俺を復活させたのは~」
《アズール》の体をグリグリとねじります。
「うっ……あっ……あっ……」
胴がねじれて一回転してしまいました。さらに、汚い鼻を《アズール》に近づけます。
「なんだおまえ……死なないのか……クンクン…………なんだ、グールか」
《アズール》さんは苦しそうに声を出しました。
「にげ……て……くださ……い……」
「《アズール》さん……!?」
《オーカス》は、一気に《アズール》を自分の口元に持っていきました。
────ガブリッ!
それは一瞬の出来事でした。《アズール》さんの頭は《オーカス》の口の中に入り、かみちぎられてしまいました。
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