乙女ゲームか悪役令嬢転生ラノベの世界に転生?したようだが…

琳太

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4章 ダンジョンに行きます

8話 森の階層

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   階段部屋の通路を抜けると森でした。鬱蒼と茂る葉が陽射し(太陽がないのにこの言い方変だな)を遮り薄暗い。これは頭上注意だな、8本足のやつが落ちて来るんだろう。

   ウリュ君は図鑑で【除虫草】を調べていたので直ぐに菊の葉に似た薬草を見つけた。まだこの辺りに蜘蛛がいない事を《サーチ》で確かめ採取にかかる。ポツポツと【オークトレント】がいるので後でいつものごとく伐採しますか。

   お、ブルーベリー見っけ、あ、向こうに苺もある。さすが春階層、他はないかな?クランベリーは夏だし。オレンジとかメロンって春の果物じゃなかったっけ?ハウス栽培とか輸入品とかでシーズンよくわかんないの…ん、何か近づいてきた。

「アレクス君、ウリュ君戦闘準備ね」

   現れたのはゴブリン集団でした。ウォーリアー2匹、メイジ1匹、アーチャー2匹、最後尾にゴブリンナイト。

「アレクス君とレイディはウォーリアー、ウリュ君はメイジねらって」

   指示するとそのままアーチャーに向かって《縮地》で一瞬で移動し2匹まとめて槍で薙ぐ。そこにナイトが突っ込んできたがバックステップで距離をとる。レイディは前足の一撃で仕留め、アレクス君も瞬殺後、ウリュ君が喉を射ったメイジに留めをさした。残るはナイト。シールドを構えアレクス君に向かって行く。アレクス君はブロードソードで防御するもナイトの《シールドバッシュ》で吹っ飛んだ。

「アレクス君!」

   ニヤリと笑うアレクス君はクルンと空中回転し、後ろの木を蹴り飛び出した。吹っ飛んだと見せかけて《シールドバッシュ》に合わせ後方に飛んで勢いを殺したのか。
   ナイトはレイディの前脚攻撃を盾で防ぎ、アレクス君に背を向ける形になった。

「はあっ」

   気合い一発見事な一閃でナイトはあっけなく沈んだ。

「アレクス君、怪我はない?」

「大丈夫だよ、エル姉ちゃん」

   ニカッと笑うアレクス君、この子の戦闘センスおそるべしだな。

「レイディとウリュ君もお疲れ様」

   とっとと耳切り落とそう。ナイトの盾使えそうかなと思ったらレイディの一撃で凹んでる、とりあえず持って行くか。



『なんか来たなのヨ』

   苺摘みをしていると、辺りを警戒していたレイディが知らせて来た。【ポイズンタランチュラ】のお出ましだ。脚をピンと伸ばすと最長2メートルくらいある毛むくじゃらの蜘蛛が前脚を振り上げて威嚇する。

   ビュシュッ

「うおっと」

【ポイズンタランチュラ】が毒を飛ばしてきたが、アレクス君は横っ飛びで上手く避けた。

   毒がかかった所の草がシュ~っという音と共に変色し枯れて行く。

   アレクス君はスローイングナイフ、ウリュ君がクロスボウで遠距離攻撃に切り替えるも【ポイズンタランチュラ】はぴょんぴょん飛び跳ねて上手く避けられた。

「エル姉ちゃん、さっきの盾貸して」
   アレクス君の要請にインベントリからゴブリンナイトの盾を取り出し、アレクス君に向かって地面を滑らせて投げ渡す。

「へっ、これで毒なんか怖くないぜ」

   セリフは勇ましいが盾練習した事ないよ、大丈夫かな。

「ウリュ、頼む」
「《ちゅトーンバレット》」

   石の礫が3個【ポイズンタランチュラ】に向かって飛んで行く、しかしアレクス君に向かって飛び上がる事でストーンバレットを避けた。

「よっしゃぁ、《シールドバッシュ》」
   飛び込んできた【ポイズンタランチュラ】を《シールドバッシュ》で叩き落とす。

「姉ちゃん、今だ」
「あ、《アイスランス》」

   氷の槍が地面でひっくり返ってる【ポイズンタランチュラ】に突き刺さり、脚を痙攣させてから生き絶えた。

「へへ、やったね」

   アレクス君とウリュ君はハイタッチを交わす。
   たった一度見た、というかくらった《シールドバッシュ》を使って見せたアレクス君に、驚きでパカんと口を開けてしまいました。

「エル姉ちゃん、この盾、しばらく使ってていい?」
   ゴブリンが使ってたものだからサイズ的には子供もオッケーだ。

「ええ、いいわよ」


   ポイズンタランチュラの脚は食べれるそうだ。だが、食べたくはないが素材として売れるので回収する。

   その後何度か【ポイズンタランチュラ】に遭遇するが問題なく倒し、たまに木の上に巣を張ってる【レッサースパイダー】をウリュ君が射落しながら先へ進む。
   途中レイディがどこかへ行ったと思ったら角熊を仕留めて帰ってきたよ。

   ゴブリンは小隊編成で襲って来るがあっさり返り討ち。メイジやアーチャーの武器はトレント製でした。小盾や剣も使えそうなものは回収。防具?臭いし汚いのでいりません。

   その後唐突に森が終わり壁に突き当たる。壁と言うか岩肌に不釣り合いな扉があった。中ボス部屋の前に到着したようだ。


   近くの蜘蛛はあらかた駆除したので扉の近くでお昼にしましょう。

「生姜焼きでいいかな?」
「「うん」」

   キャベツの千切りたっぷり添えた角豚の生姜焼き、あとは塩オニギリと大根のお味噌汁ですね。
   レイディには角熊のお肉を出しました。


   食事が終わり後片付けをしていると、中ボス部屋の扉が突然開き、咄嗟に武器を構える。

「お、なんだ?女とガキ?」
「さっさと行けよ、って冒険者か」

   それはこちらのセリフです。扉から2人の冒険者が出て来て私達を見つけた。ダンジョン入ってから他の冒険者に会うのは初めてだ。

「なっ、なんで5階にグリフォンが」

   2人の冒険者は剣を構え跳びづさる。

「この子は従魔です、剣を向けないで」

「え?従魔?」
「あ、首輪してる」

   2人は気不味そうに剣を収めた。

「わりい、わりい。そーいやグリフォン連れの冒険者が入って行ったってギルド職員が言ってたな」
「すまんな、姉ちゃん。もしかして今から中ボスか?」

「そーだよ」

   2人はアレクス君とウリュ君を見て
「おい、こんな小さい子連れて大丈夫って、グリフォンがいれば問題なしか」

   男のセリフにムッとする2人。

「おい、さっさと採取行かないと間に合わねーぜ」
「おお、ま、頑張れよ、じゃあな」

   2人の冒険者は足早に去って行った。

「中ボス、今の奴らに倒されちゃったのかなぁ」
   残念そうに2人の去った方を見るアレクス君。

「それはないから大丈夫。階段部屋の《転移水晶柱》から逆にボス部屋に入ってもボスは出現しないの、階層側の扉から入った時だけ出現する仕組み。だから今の人達みたいに採取したいものがある階層に下から登ってくることもできるの。ただ帰りにもう一度ボス部屋通るなら出るけどね。で、同じ階層のボスは一度倒したらダンジョンをでない限りもう一度出現することはないんだって」

   リポップ待ってボス戦繰り返すことはできない仕組みになっている。じゃあボス倒して一度出てまた入ってボス戦、と言う方法はできるがそれはギルド職員が見張っているので、やっているのを見つかるとペナルティーがある、ランク降下とかね。

   じゃあ中ボス戦、準備して参りましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*魔法は滑舌悪くとも発動します。
*エル達は入口から階段までほぼ直進している、他の冒険者は目当ての素材を求め散らばっているのですれ違わなかった。階段部屋でも遭わなかったのはたまたまです。

5階層の獲得品
除虫草48本、ロキ草34本、リポ草14本、ゴブリンウォーリアーの耳5、ゴブリンアーチャーの耳8、ゴブリンメイジの耳7、ゴブリンナイトの耳3個、オークトレントの鼻枝5本、オークトレント6本、ポイズンタランチュラの牙14対、ポイズンタランチュラの毒袋14個、ポイズンタランチュラの脚51本、レッサースパイダーの牙8対、レッサースパイダーの糸袋8個、苺1籠、ブルーベリー1籠

ゴブリンの戦利品
鉄の短剣3(ウォーリアー)、トレントの弓4(アーチャー)、トレントの杖2(メイジ)、鉄の小盾2(ナイト)、鉄の剣1(ナイト)


魔石
ゴブリンウォーリアー5個、ゴブリンメイジ7個、ゴブリンアーチャー5個、ゴブリンナイト3個、オークトレント6個、ポイズンタランチュラ14個、レッサースパイダー8個、角熊1個


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