【R18】異世界リゾートライフ《第2部》~カイトの異世界ハーレムライフ~

永遠光(とわのひかり)

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第23章 淫紋の宝珠編

第359話 聖女アウレリアへの神託

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 次の朝、目を覚ますと既にアリスの姿はなく、オレ一人がベッドで寝ていた。
 オレが着替えているとノックもなしにドアが開き、ジェスティーナが入ってきた。
「おはよ~、カイト、昨日は寂しくなかったでしょ?」

「うん、アリスが来てくれたからね」

「ねぇカイト、私たちの間に秘密は無しって言ったわよね。
 私たちの情報網を甘く見ないことね…」

 ジェスティーナが言う情報網とは、オレのハーレムメンバー間の情報網を指しているのだ。

 この国の王女3人に、公爵令嬢、隣国の国家元首代行、隣国の第2王女、王国屈指の商家の副当主、錬金術師にアイドルに人気洋菓子店のパティシエ、リゾートホテルの経営者、芸能プロの社長、天才ピアニストに天才ボーカリスト、秘書に身辺警護のプロと職種も地位も違うが錚々たるメンバーが揃っているのである。

 しかもジェスティーナが定期的にお茶会を開いて上手に手綱を握っているのでメンバー達の関係は良好なのだ。

「お見逸れしました」

「私はカイトがアリスと関係を持ったことを怒ってるんじゃないの。
 いつも言ってるでしょ…
 あなたは公爵なんだから、何人の女性と関係を持とうが私は気にしないの…
 私が怒ってるのは、カイトがそれを秘密にしたことなの…、分かる?
 カイト、ごめんなさいは?」

「ごめん、ジェスティーナ、もう秘密は無しにするから許してくれ」
 オレは渋々詫びを入れた。

「はい、謝罪を受け入れます。
 この話はこれでお終い。
 さあ、朝食の用意が出来てるわよ」

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 オレたちは、他のメンバー達と一緒に森のレストランで朝食をとり、午前10時には飛行船に乗り込んだ。
 飛行船ポートには、ティンバーレイク・リゾートの主だったメンバーが見送りに来てくれた。
「バルテス総支配人、開業まで何かと大変かと思いますが、どうかよろしくお願いいたします」

「はい、公爵閣下、リゾートのことは私共にお任せ下さい。
 それとアリスのこと、くれぐれもよろしくお願いします」
 バルテスの横で母親のアリシアも深々と頭を下げていた。
 アリスはティンバーレイク・リゾートの施工監理業務が完了したので、オレ達と一緒に飛行船に乗って王都へ帰るのだ。

 父親のバルテスから娘をよろしくと改めて言われると、その意味を深読みしてしまう。
 オレとアリスが深い関係なかになったことを知り、アリスを末永くよろしくと言う意味なのか、それとも雇用主あるいは建築設計の師匠として、指導をよろしくと言う意味なのか…
 その意味を聞き返すことは憚られるので、オレはただうなずくだけにした。

 オレは全員のシートベルトを確認すると電源スイッチを入れた。
 ハッチ開閉ボタンを押し、タラップが格納されると自動でハッチが閉まった。
 コンソールのヘッドアップディスプレイには、現在の気象情報と周囲の地図が3Dで表示されている。
 離陸ボタンを押すとジェットエンジンが起動して下向きの噴射を開始した。
 飛行船は巡航高度に到達すると水平飛行に移った。
 この日の天気は少し雲が出ている程度で概ね晴れており、飛行に支障はなさそうだ。

 途中、エッセン市でアーロン・リセットを下ろすと、そのまま王都へ向け飛び立った。
 エッセン市を離陸して10分ほど経過した頃、飛行船の船内にけたたましい警報音が鳴り響いた。

 船内でくつろいでいた女性たちは突然の警報に何事かと騒然とした。
 飛行船に乗り始めてからかなり経つが初めて聞く警報音だ。

 ヘッドアップディスプレイには、赤い文字で『救難信号受信』と表示されていた。
 救難信号?、一体誰から?、どうしてこの船に?
 オレの頭の中は疑問符だらけになった。
 ヘッドアップディスプレイの赤文字をタップすると警報音が鳴り止み、詳細情報が表示された。

 その内容は下記のようなものだった。
【聖女の指輪からの救難信号】
『聖女アウレリア』から危急の救難信号が発せられました。
 近隣を航行中の船舶は救助にご協力下さい。
 事態は一刻の猶予も許されません。
 救難信号の発信地域は、ウェスタニア神聖国東部国境地域
 座標:E4317.7564 N2782.1298 H37.2531
 座標の数値は少しずつ変わっており、低速で移動しているようです。

「カイト、何の警報だったの?」
 ジェスティーナがヘッドアップディスプレイを覗き込んだ。
「えっ、聖女の指輪の救難信号?
 ウェスタニア神聖国って、隣国じゃない…」

「うん、こんなの初めて見たよ。
 恐らくオレに関係あるから出た警報だと思うんだ」

「カイトどうするの?」

「これは救助に行くしかないだろ。
 とりあえずステルスモードで現場に近づいて様子を見よう」

 飛行船『空飛ぶベルーガ号』はステルスモードをオンにして指定された座標へ最高速度で向かった。
 ヘッドアップディスプレイには到着まで25分と表示されていた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 聖女アウレリア一行72名は女神フィリアの神託を受け、ウェスタニア神聖国の首都セントエリスを発ち、アクアスター神聖国の聖都セントフィリアを目指していた。
 2週間前、女神フィリアから枢機卿の孫娘アウレリアに女神大神殿の司教を命ずる神託が下ったのだ。

 因みにウェスタニア神聖国はフィリア聖教を国教とするソランスター王国の西方に位置する人口38万人の小国である。
 アウレリアは今月16歳になったばかりの美少女で、ウェスタニア神聖国枢機卿レオノーラ・コンスタンティンが目に入れても痛くないほど可愛がっている自慢の孫娘である。

 アウレリアは、細身ながら均整の取れたスタイルを持ち、艶やかでサラサラな腰までの長さの金色の髪に清楚で可憐な容姿、慈愛に満ちた優しい眼差しで、気品に溢れ、聡明で誰に対しても分け隔てなく接し、まるで聖女を絵に書いたような超ハイスペックな美少女である。



 ある朝アウレリアが教会で祈りを捧げていると、突然女神像が輝き出し、彼女に神託を下したのだ。
「汝アウレリアに命ず、これより一月ひとつきの内、アクアスター神聖国の聖都セントフィリアへ赴き、女神大神殿において司教として奉職せよ。
 この神託の証として汝に『聖女の指輪』を授ける」

 アウレリアは、女神から神託が下ったことを母である大司教と祖母である枢機卿に報告した。
 フィリア聖教の神官は代々女性が務めるのが習わしで、国のトップである教皇も女性なのだ。

 約800年の歴史を持つウェスタニア神聖国建国以来初の神託であり、当初は神託の真贋に異論を挟む者もいたが、その翌日女神の代理人と称する不思議な力を持つ者が赤い飛行船で飛来し、アウレリアに金色に輝く『聖女の指輪』を授けたのである。

 神託はウェスタニア神聖国においてアウレリアの他3名の少女に下り、そのいずれも司祭を命ずるという内容であった。

 女神の神託について報告を受けたウェスタニア神聖国では、ソルティア・グランヴェール教皇が緊急会議を招集し、枢機卿や大司教を始めとする主要な聖職者を集めて対応を協議した。

 その結果、全会一致でアウレリア他3名の少女を聖都セントフィリアの女神大神殿にて奉職させることを決定したのだ。
 この決定はアウレリアにとって青天の霹靂であったが、女神フィリアからの神託であり従う他に選択肢はなかった。

 聖都セントフィリアまでは片道約2千kmにも及ぶ長い道のりであり、通常であれば馬車で約3週間ほど掛かるが、ソランスター王国北西の都市レイゼンから飛行船の定期便が出ており、それに乗れば半日も掛からず到着すると母から聞かされた。
 それでも馬車で1週間余りの旅となるのだ。
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