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第1章 禍福は糾える縄の如し
第12話 祐希の歓迎会(1)
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その週の土曜日、祐希の歓迎会が開かれた。
会場は柏琳台駅前にある居酒屋「百花繚乱」。
新しい住人が入居すると歓迎会を開く。
それがこのシェアハウスの決まりらしい。
なんと参加者全員分の会費は管理人持ちだと、さくらがこっそりと教えてくれた。
集合時刻の午後6時、さくらと二人で居酒屋に入店すると、既に奥の小上がりにシェアハウスのメンバー全員が揃っていた。
「2人とも遅いぞ~!」
幹事の瑞希がクレームをつけた。
「え? 18時ちょうどですよ」
「何言ってるの、5分前集合が社会人の常識でしょ」
「あの、僕は、まだ社会人じゃないんですけど」
「屁理屈言わないの!」
(屁理屈言ってるのはどっちだよ……)
と祐希は思ったが、雰囲気を壊したくなくて言葉を飲み込んだ。
今日は「ヴィーナス・ラウンジ」の住人全員が出席した。
「祐希くんの席はここよ」
祐希は、明日奈とさくらの間の席を指定された。
女性9人に男1人、傍目から見れば両手に花どころか、ハーレム状態に映るだろう。
「祐希くん、飲み物何がいい?」
明日奈が聞いてくれた。
「あっ、生ビールでお願いします」
篠宮家は父方も母方もアルコールに強い家系なのだ。
「未成年はソフトドリンクね、アルコールは禁止よ」
ほどなくドリンク類が運ばれてきて、瑞希が乾杯の音頭を取った。
彼女の明るい声が店内に響き、すぐに笑い声が重なった。
「はい、それではヴィーナス・ラウンジ初の男性、祐希くんの入居を歓迎して、乾杯!」
「カンパーイ!」
居酒屋「百花繚乱」は海鮮料理を中心に、焼き物・揚げ物・サラダ・ご飯物・麺類・寿司まで、200種類以上のメニューを誇る。
新鮮で良質な食材にこだわり、スタッフは元気で丁寧な対応、料理やドリンクの提供も速く、値段も手頃、内装は落ち着いた雰囲気と、週末は予約必須の人気店だ。
ヴィーナス・ラウンジの宴会は、毎回ほぼこの店なので、メニューもよく把握している。
「祐希くん、ここの刺盛り、新鮮で美味しいよ。
今日のオススメは、佐賀県産アオリイカ、北海道産活ホタテ、青森県産本マグロ、千葉県産初ガツオ、兵庫県産サワラだそうよ、どれにする?」
「んー、どれも美味しそうで迷いますね。
全種類食べてみたい気もするけど…」
「了解、オススメ全種類っと」
「え、いいんですか?」
「いいのいいの、みんなでシェアするんだから」
今日はコース料理ではなく、それぞれが食べたい料理を注文するスタイルらしい。
席を見渡すと、まるで花畑に迷い込んだようだった。
色とりどりの服に身を包んだ彼女たちから、若い女性特有の甘い香りが漂い、祐希の鼻孔をくすぐった。
入居者が10名もいると名前を覚えるだけでも大変だ。
「明日奈さん、まだ名前と顔が一致しない人がいるんですけど、教えてもらっていいですか?」
「あ~、それじゃ、みんなに改めて自己紹介してもらおうか」
「は~い、注目~。
祐希君が名前と顔がまだ一致しないと言っているので自己紹介してもらいま~す。
名前、出身地、年齢、仕事と学校名を紹介した後、ひと言コメントをお願いします。
じゃあ、最初はさくらちゃんから、時計回りにいこっか」
さくらはトップバッターに指名され、照れながら自己紹介した。
「早乙女さくらです。
秋田県出身の18歳です。
聖晶学園女子大学の1年生でピアノを専攻してます。
4月に私の歓迎会を開いていただいたばかりですが、またシェアハウスの懇親会に参加できて嬉しいです。
入居したばかりの祐希さんにボディガードをお願いして申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします」
さくらは3月下旬に入居したばかりで、シェアハウス生活はまだ2ヶ月だそうだ。
「真城朱音です。
沖縄県石垣島出身の21歳で~す。
大学はさくらちゃんと同じ聖晶学園女子大学音楽科の3年生です。
アルバイトで女性誌の読者モデルやってま~す。
祐希くんは管理人さんの義弟さんだけど、私より年下だし、先輩としてビシビシ指導して行きたいと思いま~す。そこんとこヨロシク~」
朱音は健康的な小麦色の肌で、いかにも南国出身の女子という感じで、流ちょうに言葉を操る頭の回転の良さそうなネアカ女子だ。
「早見里緒奈、千葉出身の22歳で~す。
星城大学4年生です。
大学では会ったことないけど祐希君の先輩です。
夜はスナックでアルバイトしてま~す。
祐希くん、さくらちゃんのお世話も忙しそうだけど、たまにはお姉さんとも遊んでね~」
里緒奈は一癖も二癖もありそうなセクシー系美女である。
「天野瑞希です。
出身は神奈川県の23歳です。
星城大学OGです。
横浜市内の会社でOLやってます。
週末だけスナックでバイトしてます。
趣味は大型バイクで海辺をドライブすることかな。
あと彼氏募集中なので、誰かいい人いたら紹介して下さ~い。
3歳までなら年下もオッケーなので、祐希くん立候補してみない?ヨロシク~」
姉御肌の美女OL天野瑞希は、祐希に投げキッスした。
会場は柏琳台駅前にある居酒屋「百花繚乱」。
新しい住人が入居すると歓迎会を開く。
それがこのシェアハウスの決まりらしい。
なんと参加者全員分の会費は管理人持ちだと、さくらがこっそりと教えてくれた。
集合時刻の午後6時、さくらと二人で居酒屋に入店すると、既に奥の小上がりにシェアハウスのメンバー全員が揃っていた。
「2人とも遅いぞ~!」
幹事の瑞希がクレームをつけた。
「え? 18時ちょうどですよ」
「何言ってるの、5分前集合が社会人の常識でしょ」
「あの、僕は、まだ社会人じゃないんですけど」
「屁理屈言わないの!」
(屁理屈言ってるのはどっちだよ……)
と祐希は思ったが、雰囲気を壊したくなくて言葉を飲み込んだ。
今日は「ヴィーナス・ラウンジ」の住人全員が出席した。
「祐希くんの席はここよ」
祐希は、明日奈とさくらの間の席を指定された。
女性9人に男1人、傍目から見れば両手に花どころか、ハーレム状態に映るだろう。
「祐希くん、飲み物何がいい?」
明日奈が聞いてくれた。
「あっ、生ビールでお願いします」
篠宮家は父方も母方もアルコールに強い家系なのだ。
「未成年はソフトドリンクね、アルコールは禁止よ」
ほどなくドリンク類が運ばれてきて、瑞希が乾杯の音頭を取った。
彼女の明るい声が店内に響き、すぐに笑い声が重なった。
「はい、それではヴィーナス・ラウンジ初の男性、祐希くんの入居を歓迎して、乾杯!」
「カンパーイ!」
居酒屋「百花繚乱」は海鮮料理を中心に、焼き物・揚げ物・サラダ・ご飯物・麺類・寿司まで、200種類以上のメニューを誇る。
新鮮で良質な食材にこだわり、スタッフは元気で丁寧な対応、料理やドリンクの提供も速く、値段も手頃、内装は落ち着いた雰囲気と、週末は予約必須の人気店だ。
ヴィーナス・ラウンジの宴会は、毎回ほぼこの店なので、メニューもよく把握している。
「祐希くん、ここの刺盛り、新鮮で美味しいよ。
今日のオススメは、佐賀県産アオリイカ、北海道産活ホタテ、青森県産本マグロ、千葉県産初ガツオ、兵庫県産サワラだそうよ、どれにする?」
「んー、どれも美味しそうで迷いますね。
全種類食べてみたい気もするけど…」
「了解、オススメ全種類っと」
「え、いいんですか?」
「いいのいいの、みんなでシェアするんだから」
今日はコース料理ではなく、それぞれが食べたい料理を注文するスタイルらしい。
席を見渡すと、まるで花畑に迷い込んだようだった。
色とりどりの服に身を包んだ彼女たちから、若い女性特有の甘い香りが漂い、祐希の鼻孔をくすぐった。
入居者が10名もいると名前を覚えるだけでも大変だ。
「明日奈さん、まだ名前と顔が一致しない人がいるんですけど、教えてもらっていいですか?」
「あ~、それじゃ、みんなに改めて自己紹介してもらおうか」
「は~い、注目~。
祐希君が名前と顔がまだ一致しないと言っているので自己紹介してもらいま~す。
名前、出身地、年齢、仕事と学校名を紹介した後、ひと言コメントをお願いします。
じゃあ、最初はさくらちゃんから、時計回りにいこっか」
さくらはトップバッターに指名され、照れながら自己紹介した。
「早乙女さくらです。
秋田県出身の18歳です。
聖晶学園女子大学の1年生でピアノを専攻してます。
4月に私の歓迎会を開いていただいたばかりですが、またシェアハウスの懇親会に参加できて嬉しいです。
入居したばかりの祐希さんにボディガードをお願いして申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします」
さくらは3月下旬に入居したばかりで、シェアハウス生活はまだ2ヶ月だそうだ。
「真城朱音です。
沖縄県石垣島出身の21歳で~す。
大学はさくらちゃんと同じ聖晶学園女子大学音楽科の3年生です。
アルバイトで女性誌の読者モデルやってま~す。
祐希くんは管理人さんの義弟さんだけど、私より年下だし、先輩としてビシビシ指導して行きたいと思いま~す。そこんとこヨロシク~」
朱音は健康的な小麦色の肌で、いかにも南国出身の女子という感じで、流ちょうに言葉を操る頭の回転の良さそうなネアカ女子だ。
「早見里緒奈、千葉出身の22歳で~す。
星城大学4年生です。
大学では会ったことないけど祐希君の先輩です。
夜はスナックでアルバイトしてま~す。
祐希くん、さくらちゃんのお世話も忙しそうだけど、たまにはお姉さんとも遊んでね~」
里緒奈は一癖も二癖もありそうなセクシー系美女である。
「天野瑞希です。
出身は神奈川県の23歳です。
星城大学OGです。
横浜市内の会社でOLやってます。
週末だけスナックでバイトしてます。
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あと彼氏募集中なので、誰かいい人いたら紹介して下さ~い。
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