恋愛経験ゼロの俺が、一目惚れした天使にストーカーと勘違いされた挙句、男女比1対9のハーレム・シェアハウスで一緒に住むことになった話

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
56 / 133
第2章 光と陰

第53話 SAORI

 祐希たち4人が目的のステーキハウスに着くと、急なキャンセルが出て、個室が空いているという。
「ほら見ろ、今日のオレのツキは半端じゃないだろ?」
 コジケンは勝ち誇ったように言った。

「何でも好きなもの注文していいぜ!」
 通された個室で、4人は最上級のヒレステーキコースと、高級赤ワインをボトルで注文した。 
 極上の肉と酒に舌鼓を打ち、会話も弾んだ。
 アルコールの力も手伝って、コジケンと環奈、祐希と沙織の距離も近づいていた。

 途中でコジケンがトイレに立ち、目配せで祐希を呼んだ。

 男子トイレに入った瞬間、コジケンは懐から1万円札数枚を取り出した。
「ほら、この金お前にやる!」
 コジケンが差し出したのは、3万円だった。

「えっ、いいのかよ、こんなに……」

「いいか祐希。ここで2組に分かれるぞ。
 沙織ちゃん、お前に気があるみたいだから……
 この金でホテル行って、童貞捨ててこい!」
 祐希はコジケンから軍資金を渡された。

「コジケン、ありがとな。恩に着るよ」
 (もう童貞じゃないけど……まあいいか)
 祐希はコジケンの好意をありがたく受け取ることにした。

「俺は、これから環奈ちゃんとホテル行くからよ」
 コジケンはニヤリと笑った。

「お、お前……いつの間にそんな話をつけたんだよ」

「まあな、その辺に抜かりはないさ。
 それに金の力は絶大だからな……」

「コジケン、ありがとな」

 2人が席に戻ると、コジケンがステーキ代をまとめて支払った。
「とっても美味しかったわ、ご馳走様でした」
 女子2人は、コジケンに礼を言った。

「この後は別行動ということで……じゃあな」
 コジケンと環奈は夜の街へと消えた。

「祐希さん、あたしたちも行こっか。
 え~と、次……あそこのラブホでいい?」
 沙織が指差したのは、西洋の城のような外観のホテルだった。

 祐希の脳裏には、さくらと未来みくの顔が浮かんだ。
 (成り行きでこんな事になったけど、まだ付き合ってるわけじゃないし、別に問題ないよな)
 祐希は心の中で自分に言い訳した。

「ああ、いいよ」

「あれ、もしかして、こういうの慣れてる?」
 沙織が上目遣いで聞いた。

「まあ、人並みには」

「へぇ……やっぱりモテるんだね」
 沙織は嬉しそうに祐希の腕に絡みつくと、そのまま一緒にホテルへと向かった。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 ラブホテルのロビーに入り、パネルに表示された部屋の写真を選んだ。

「どの部屋にする?
 先に言っておくけど、ホテル代は男性持ちだよ……」
 沙織の言葉に、祐希は料金を確認した。

「大丈夫だ、部屋は沙織に任せるよ……」

「本当? 嬉しい! じゃあさ、この部屋にしよっか……」

 沙織が選んだのは、最上階にあるラグジュアリー系の高そうな部屋だった。
 エレベーターで上がり、扉を開けるとそこには別世界が広がっていた。
 間接照明に照らされた広いベッドルーム。
 部屋の真ん中には、キングサイズのベッドがドーンと置かれていた。

「うわ~、すごく広いね……」
 沙織は、はしゃぎながら部屋に入ると、バッグをソファに放り投げた。
 そして祐希の方へ振り返り、潤んだ瞳で見つめた。

「ねぇ、すぐにしよ……
 ね、いいでしょ?」
 沙織は祐希に抱きつくと、背伸びをして唇を塞いできた。
 彼女の香水の甘い香りが鼻腔を刺激した。

 彼女の積極的なリードを、祐希は受け止めた。
 そのまま自然な流れで、祐希は沙織をベッドへと押し倒した。

 祐希が彼女のニットを脱がせ床へ落とすと、清楚な白いレースの下着に包まれた肢体が露わになった。 
 モデルのような華奢な身体つきだが、その純白の色合いが、彼女の肌の白さを際立たせている。

「あんっ……祐希ったら、強引ね……」
 一見クールに見える祐希だが、スイッチが入ると大胆で情熱的な一面を覗かせる。
 余裕のあった沙織の表情はすぐに崩れ、快楽に翻弄された甘い喘ぎ声が部屋中に響き渡った。

 ひとしきり愛し合い、心地よい疲労感に包まれていると、沙織が耳元で囁いた。
「ねえ、一緒にお風呂入ろ……」

 広いジャグジーバスにお湯を溜め、2人で泡の中に入った。
 ジェットバスの気泡が、二人の火照った肌を優しく包み込む。
 祐希は湯船の中で沙織を後ろから抱きしめ、推定Eカップの美乳を弄った。

「え……うそ、また大きくなってる……」
 背中に当たる硬い感触に、沙織は驚きと喜びの混じった声を漏らした。
 その艶っぽい反応に、身体の奥が、再び疼き始めた。
 2人は浴槽の中で再び激しく求め合い、本能を解放させた。

 バスルームから上がり、バスローブ姿でソファに並んで座る。
 火照った体に、冷たいミネラルウォーターが染み渡る。
 濡れた髪を拭く沙織の横顔は、店で見た時よりもずっと色っぽく見えた。

「祐希とのエッチ、とっても気持ちよかったよ。
 あたしたち、身体の相性いいみたい」
 沙織は満足げに微笑むと、祐希の肩に頭を預けた。

「ねえ祐希、あたし今フリーなんだよね……
 もしよかったら、私と付き合わない?」

「え、付き合う?……」
 突然の提案に、祐希は言葉を詰まらせた。

 その困ったような反応を見て、沙織は苦笑した。
「ふふ、さすがに急すぎるか……
 じゃあ……たまに会ってエッチするのはどう?
 お互いに割り切ったセフレってことでさ……」

「ん~、そうだなぁ……
 沙織とは話も合うし、相性も良さそうだけど……
 お互いによく知らないから、連絡先交換するくらいならいいよ」
 沙織は美人でスタイルも良く、身体の相性も良いが、さすがにセフレは無理だ。

「最初はそれでも仕方ないか、まずは友だちからと言うことでお願いします……
 じゃあ、早速連絡先交換しよ」
 祐希は沙織とチャットアプリ「LINKリンク」で連絡先を交換した。
 画面に表示された名前は「SAORI」だった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。 ​「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」 ​「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」 ​「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

マカロニ
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。