恋愛経験ゼロの俺が、一目惚れした天使にストーカーと勘違いされた挙句、男女比1対9のハーレム・シェアハウスで一緒に住むことになった話

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
62 / 81
第2章 光と陰

第59話 アダルトライブチャット

しおりを挟む
 ライブ配信開始と共に、瀬奈の声色は甘ったるいものに変わった。
「こんばんは~!SENARINで~す。
 今日もみんなの前でエッチなこと、いっぱいしちゃうよぉ。
 みんな期待しててね~」
 瀬奈はカメラに向かってアピールした。

「今日は特別ゲストに来てもらいました~。この方で~す」
 瀬奈はカメラの向きを変えて、覆面姿の祐希を映した。

「ちょっとぉ、手ぐらい振りなさいよ~。
 全く無愛想なんだから~」
 瀬奈は怒っているフリをした。

 そしてカメラを自分の方に向けると、こう続けた。
「と言う訳で、私にどんなことして欲しいか、リクエストがあったら、コメント欄から教えてね~」

 ライブ配信開始の通知を受けて、次々と登録メンバーが入室し、コメント欄が賑わい始めた。
「お、男がいる」
「SENARIN、遂に生本やるのか」
「いいな~、俺もやりたい」
 
 瀬奈がそれに反応した。
「そうだね~、チップ100回超えたら、生本やってもいいよ」
 するとその言葉に反応し、次々とチップが投げられ、あっと言う間に100回を超えた。
「スゴーい、みんな~、ありがとね~」

 瀬奈のライブチャット初の男性登場に、注目の配信としてトップ画面に表示された。
 視聴者数はどんどん増加し、コメント欄も過激な内容が次々と投稿された。

「じゃあ、今日も早速始めるね」

 瀬奈はカメラに向かって、マスク越しに艶めかしく微笑むと、ガウンを脱ぎ捨て、下着姿になった。
 そして自分の下着を1枚ずつ脱ぎ捨て、肝心な部分は隠しながら、手馴れた様子で大人のオモチャを使い始めた。

「うぅ、わ、私、もうイキそう」
 瀬奈は、カメラの前で脚を大きく広げ、際どいアングルで視聴者を焦らしている。
 祐希はその様子をベッドの壁際に座り、呆れながら見ていた。
 もうその時点で開始から30分以上経過していた。

「はぁ~、だいぶいい感じになってきたから、そろそろパートナーくんに登場してもらいますね」
 そう言って祐希を手招きした。

「ちょっと元気ないみたいだから、まずは元気にさせるね」
 瀬奈はベッドの端に座った祐希の下半身をカメラから見えない角度で刺激し始めた。
 祐希の下半身に生温かい感覚と快感が駆け巡った。

 そしていよいよ視聴者待望の、男と絡むシーンがやってきた。
「もうちょっと、刺激してみるね」
 そう言って瀬奈はEカップの乳房を、祐希に押し付けた。
 柔らかな肌の感触、甘い香水の匂い。
 本来なら興奮すべき状況だが、祐希が感じるのは屈辱感と怒りだけだった。
 瀬奈は祐希の手を取り、自分の胸へと誘導した。

「もっと触って……そう、激しく……」
 耳元で囁かれる命令に従い、祐希は機械的に手を動かす。

 瀬奈の吐息が熱を帯びていった。
 だが、彼女の瞳は祐希を見ていなかった。
 彼女が見つめているのは、カメラのレンズと、その脇にあるモニターの「数字」だけだ。

 やがて、行為は決定的な段階へと進んで行く。
「じゃあ、ここから先は有料配信で……
 このマスクを取った私の素顔と、エッチしてるところ見たかったら来てね~。
 みんな、入室待ってるよ~」

 瀬奈は自ら下着を脱ぎ捨てると、祐希を受け入れるように腰を沈めた。
 その瞬間、無料配信画面ではモザイク画面に変わり、有料配信への入室と課金を促すメッセージが表示された。

「あっ……んっ……! すごい……!」

 部屋に響く水音と、瀬奈の嬌声。
 彼女はカメラに向かって自らの快楽を見せつけるように、大きく腰をくねらせ、肢体を晒した。
 祐希は目を固く閉じ、感情のスイッチを切った。
 視覚を遮断し、ただの「肉の棒」となることに徹した。

 しかし、瀬奈の弾力ある身体が擦り付けられ、甘い嬌声が鼓膜を震わせると、下半身は無関係に反応してしまう。

 祐希は、冷めた頭で自分自身を俯瞰していた。
 こんな脅迫され、晒されている異常な状況下でも、女の肌に触れれば反応してしまう。

 (こんな状況でも立つとは……全く男って生き物は……)

 自身への呆れと、男という生物の悲しいさが
 祐希は皮肉な笑みを心の内で浮かべながら、ただ機械的に腰を動かし続けた。

 PCからは、有料配信への入室を告げるメッセージと、通知音が連続して鳴り響いた。

「みんなありがとう!
 もっと……もっと過激なの見せるね……!」

 立て続けの入室音を聞いた瞬間、瀬奈の中で何かが弾けた。
 彼女の動きが何かに憑りつかれたように激しくなる。
 爪が祐希の背中に食い込み、彼女は欲望のままに激しく絶頂を迎えた。

 そこに愛などない。
 彼女はただ、金が増えていく快感だけで絶頂に達したのだ。

 約1時間30分の配信が終わり、瀬奈は配信終了ボタンを押した。
 部屋には、荒い呼吸音だけが残った。

「はぁ……はぁ……すご……過去最高益……」

 汗ばんだ体でモニターを見つめる瀬奈の目は、恍惚としていた。
 祐希は無言で服を整え、ゆっくりと立ち上がった。

「……約束だ。消せよ」

「分かってるよ」

 瀬奈は約束通り、目の前でパソコン内の盗撮データをゴミ箱に入れ、空にした。

「待て。クラウドのバックアップもだ」

 祐希は、クラウド上のデータも全て削除させた。
 データが完全に消えたことを確認して、祐希は部屋を出た。

 自室へと戻ると、祐希はベッドに力なく倒れ込んだ。
 全くとんでもない厄介事に巻き込まれたもんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。

水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。 一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。 二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。 習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。 幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。 検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。 だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。 七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。 椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。 美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。 学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。 幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた

夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。 数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。 トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。 俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。

処理中です...