恋愛経験ゼロの俺が、一目惚れした天使にストーカーと勘違いされた挙句、男女比1対9のハーレム・シェアハウスで一緒に住むことになった話

永遠光(とわのひかり)

文字の大きさ
70 / 147
第3章 揺れる想い

第67話 真夏のビーチと9人の美女

 8月最初の土曜日、シェアハウスの恒例行事「海水浴」が行われた。
 その日は、朝から雲ひとつない青空が広がっていた。

 このイベントの名称は「海水浴」だが、実際にはビーチサイドのリゾートホテルに一泊する豪華な旅行である。
 住人たちに思いっきり夏を楽しんでもらおうと、明日奈が周到に計画してくれたのだ。

 今回の目的地は、神奈川県葉山町にある森尾海岸だ。
 住人たちは、朝8時に車2台とバイク1台に分乗して、葉山を目指した。

 明日奈の高級ミニバンには、助手席に祐希、後部座席に未来、琴葉、さくらが乗った。
 怜奈のコンパクトミニバンには、助手席に里緒奈、後部座席に朱音と沙織が乗った。
 瑞希は自分の大型バイクで、颯爽と風を切って目的地へ向かっていた。

 森尾海岸は、シェアハウスから車で40分ほどの距離にあり、午前9時前には目的地に到着した。
 駐車場に車を停め、メンバーがビーチに降り立つと、そこには絶景が広がっていた。

「うわぁ~、富士山が見えるよ!」
 未来が興奮して声を上げた。

「ホントだぁ、それに江の島も見えるよ!」
 琴葉が沖を指さした。

 相模湾に面する森尾海岸からは、正面に江の島が見え、その向こうに富士山がくっきりと浮かび上がっている。
 緩やかな湾になっているビーチには、白砂と綺麗なマリンブルーの海が広がっていた。
 渚には穏やかな白波が立ち、まさに絶好の海水浴日和だ。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 海の家で着替えを済ませ、再びビーチに集合した瞬間、祐希は言葉を失った。
 美女9人の水着姿、その破壊力は想像を絶するものだった。
 祐希は、みんなに気づかれないように一人ひとり水着を観察していった。

 オーナーである明日奈は、黒のモノキニだった。
 脇腹が大きくカットされたデザインと、腰元の華奢な紐が、セクシーさを際立たせている。
 大人の色香と、漂う背徳的な空気に、祐希は思わず見惚れてしまった。

「みんな集合して~。
 今日の予定を発表するよ~」
 景色に見とれている住人たちを呼び集めて、明日奈が話し始めた。

「今日のお昼は、この海の家でバーベキューを予約してあるから、12時に集まってね~」
 指さした先には、白い柱とテーブルがオシャレな海の家があった。
 明日奈は真面目に説明をしていたが、今の祐希にとって、その声は単なるBGMでしかなかった。
 彼の目は、水着美女たちに釘付けにされていた。

 視線の先にいた怜奈の水着は、淡いピンクの花柄ビキニだ。
 白のシースルーウェアを羽織り、麦わら帽子がよく似合う、健康的で夏らしい落ち着いた装いだった。
 清楚な女性らしさに、祐希は思わず笑みを浮かべた。

「え~っと、ホテルのチェックインは、15時から17時の間にお願いね」
 事務的なアナウンスは右から左へ流れていく。

 その隣にいる瑞希みずきの水着は、日差しによく映えるオレンジのビキニ。
 しなやかな肢体と弾けるような笑顔は、見ているだけで元気をもらえそうだ。

「鍵はフロントで、シェアハウスの名前と部屋番号を言って受け取ってね。
 ちなみに今日の宿泊先はあそこです」
 明日奈は、4階建てのラグジュアリーなホテル『ビーチサイドリゾート渚』を指差した。

 それは、すぐ目の前がビーチという全室オーシャンビューの高級リゾートホテルだった。
 女子たちはその豪華さに「うわぁ、ゴージャスぅ」と言って感心していたが、祐希の関心は別の「絶景」にあった。

 祐希の視線は里緒奈の水着に移った。
 それは、眩いまばゆいメタリックゴールドのビキニだった。
 大胆に晒された豊満な肢体と、その露出度に祐希は思わず目のやり場に困ってしまった。

 明日奈は、今度は夕食の説明を始めた。
「夕食はホテル1階のレストランで18時からよ……
 コース料理だから、みんな遅れないようにね」

 それと同時に、祐希の視線は朱音に移っていた。
 朱音の水着は王道の赤ビキニで、腰元で揺れるリボンが愛らしかった。
 爽やかな笑顔と抜群のスタイルは、まさに夏の主役といった輝きだった。

「それじゃあ、部屋割りを発表します。
 3階の301号室は怜奈ちゃんと瑞希ちゃん。
 302号室は里緒奈ちゃんと朱音ちゃんね」

 名前を呼ばれた4人を眺めたあと、明日奈が次の名前を読み上げた。

「303号室は、未来ちゃんと琴葉ちゃん」

 その声に反応して、祐希は未来みくを見た。
 未来の水着は水色のギンガムチェックのフリルビキニ。
 トレードマークのツインテールがよく似合っていた。
 完成された可愛さに、祐希はドキっとさせられた。
 
 続いて視線は同室となる琴葉へ。
 彼女の水着は、鮮やかなレモンイエローのバンドゥビキニだ。
 肩紐のないデザインが、肩から胸元にかけての滑らかなラインを強調し、シンプルながら開放的だ。
 普段のクールな雰囲気と、惜しげもなく晒された白い素肌のギャップがたまらなかった。

 明日奈の部屋割り発表は続いていた。
「304号室は、沙織ちゃんとさくらちゃんね」

 呼ばれた沙織を目で追う。
 その水着はマリンブルーのビキニで、高い位置で結い上げたポニーテールが歩くたびに揺れていた。
 白く滑らかな肌と、抜群のスタイルの良さに、祐希は思わず目を奪われた。

 そして最後に祐希の視線を奪ったのは、さくらだった。
 その水着は薄い桜色のビキニで、少女のような可愛らしさの中に、大人の気品を覗かせていた。
 その可憐さに祐希は直視できないほどドキドキしていた。

「401号室は、私の部屋で……
 そして最後、402号室は祐希くん……
 ちょ、ちょっと、祐希くん聞いてる?」

「あ……は、はい、聞いてます……」

「嘘……私の話なんて聞かないで、女子の水着見てたでしょ」

「は、はい……すみません。つい目移りして……」

「まったくもう……」

「祐希ったら、いやらしいわねぇ……  むっつりスケベ!」
 里緒奈が笑いながら祐希をからかった。

「今回の幹事は、そのむっつり祐希くんにお願いしてます。
 みんな、何かあったら祐希くんに言ってね。
 お昼以外はチェックインまで自由に過ごしていいよ。
 それじゃあ、解散!」
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。 ​「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」 ​「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」 ​「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

洗脳機械で理想のヒロインを作ったら、俺の人生が変わりすぎた

里奈使徒
キャラ文芸
 白石翔太は、いじめから逃れるため禁断の選択をした。  財閥令嬢に自作小説のヒロインの記憶を移植し、自分への愛情を植え付けたのだ。  計画は完璧に成功し、絶世の美女は彼を慕うようになる。  しかし、彼女の愛情が深くなるほど、翔太の罪悪感も膨らんでいく。  これは愛なのか、それとも支配なのか?  偽りの記憶から生まれた感情に真実はあるのか?  マッチポンプ(自作自演)の愛に苦悩する少年の、複雑な心理を描く現代ファンタジー。 「愛されたい」という願いが引き起こした、予想外の結末とは——

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。