恋愛経験ゼロの俺が、一目惚れした天使にストーカーと勘違いされた挙句、男女比1対9のハーレム・シェアハウスで一緒に住むことになった話

永遠光(とわのひかり)

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第3章 揺れる想い

第94話 義姉と義弟の関係(1)

「夕食まで時間あるし、1回しよっか……」
 その言葉が合図だった。

 明日奈は祐希の手をとり、寝室へといざなう。
 高級感漂う板間の寝室には、低床のキングサイズベッドが2台置かれていた。
 某メーカー製のホテル仕様マットレスは、硬さも寝心地も極上だった。

 2人はベッドで膝をつき、どちらからともなく抱き合うと唇を重ねた。
 祐希の胸に明日奈のFカップの豊満な乳房が当たり、彼の性欲を刺激した。
 クラクラするような甘く濃厚なキスが何分も続く。

「ん……っ、んんっ……」

 祐希の手は、藤色の浴衣の隙間から明日奈の柔らかな身体へと滑り込んだ。
 手のひらで豊かな乳房を包み込み、その中心で硬く尖るつぼみを指先ででた。
 明日奈は甘い声を漏らし、祐希の首筋に顔を埋めて、雄々しい男の香りに酔いしれた。
 祐希は彼女の全身を舌と唇で丁寧に愛撫すると、彼自身も限界まで膨らんだ。

「ふふ……、分かってる……
 ここを気持ちよくしてほしいんでしょ?」

 明日奈は潤んだ瞳で微笑むと、祐希をベッドへ仰向けに寝かせた。
 彼女は長い髪を耳にかけ、潤んだ唇を開くと、祐希の昂ぶりを優しく受け入れた。
 じゅるり、ちゅぷ……と、甘美な水音が静かな室内に何度も響き渡った。

 明日奈の奉仕は温かく滑らかで祐希に至福の快感を与えた。
 その後、今度は明日奈が祐希の上に逆向きに跨がると、祐希の敏感な場所に舌を這わせた。
 明日奈のそこからは溢れんばかりの滴りが潤し、彼女の身体は小刻みに震えていた。

「私……我慢できない。祐希、……ちょうだい」

「……明日奈。避妊してないけど、このまましても……本当に、大丈夫?」
 不安げに覗き込む祐希に、明日奈は優しく微笑みを返した。

「大丈夫よ、ちゃんと避妊してるから」

 彼女は祐希の頬に手を添え、指先で優しくなぞった。

「祐希は、何も気にしなくていいの。
 ……今はただ、私を満足させて」

 明日奈が仰向けになり、白い脚を大きく開いた。
 祐希は改めて明日奈の身体を見た。

 白い肌、栗色の背中までの長い髪、スラリと伸びた長い脚、豊満な乳房、スレンダーながらも抜群のプロポーションだ。
 それに続く美しい顔の輪郭、大きな目、理想的な鼻筋、魅力的な唇。
 全裸となった明日奈は神々しいほどに美しかった。

「分かった……明日奈、入れるよ……」

「来て、祐希……」

 祐希は彼自身を、明日奈の中へとゆっくりと沈めていった。
 密着した粘着質な水音と共に、2人の身体は一つになった。

「んあぁっ……! あ、あぁ……っ、すご、い……っ!」

 明日奈の中が、祐希の存在を確かめるようにヒクヒクと波打つ。
 あまりの気持ちよさに、明日奈は快感に顔をゆがませ、祐希の腰に自分の脚をぎゅっと絡めつかせた。
 そして隙間もないほどに密着し、彼女は内側から強く、深く、祐希を締めあげた。

「明日奈……」

 祐希は繋がったまま、明日奈の背中を抱き起こした。
 2人は正面から抱き合い、優しいキスを彼女の唇や瞼に何度も落とし、腰を激しく突き上げた。
 耳元で囁かれる、理性を溶かすような明日奈の言葉。

「……祐希……もっと……もっと強く……」

 上下ともに繋がった状態で、2人は時間を忘れて快楽の海に溺れた。
 祐希が仰向けになり、今度は明日奈がその上に跨った。
 明日奈は乱れた長い髪を振り乱しながら、自ら腰を上下させ、密着して快感を追求した。
 
「あ、あっ……! 奥まで……もっと、深く……」

 明日奈は身体を大きく後ろに仰け反らせ、祐希が下から突き上げる衝撃を全身で受け止めた。
 激しい揺れの中で、彼女は最初の絶頂に達した。
 下腹部をピクピクと痙攣させながら快楽に身を任せ、祐希のモノを狂おしく締め付けた。

 最後は明日奈が上に跨ったまま、祐希の胸に力いっぱい抱きついた。
 その体勢で、祐希も最後の力を振り絞って腰を突き上げた。

「あ、明日奈っ!」

「あぁっ、イッちゃう…! 祐希、全部ちょうだい……ッ!」

 2人は同時に絶叫し、溢れ出す激流が明日奈の深奥を埋め尽くした。
 繋がったまま、激しく脈打つ鼓動を重ね合わせ、2人は快楽の余韻に浸った。

「はぁ……はぁ……、気持ちよかった……」

「ええ……。祐希……」

 その時だった。
 ピンポーン。

 チャイムの音に続き、扉の向こうから仲居の声が響いた。

「お食事の準備に伺いました。失礼してもよろしいでしょうか?」

「や、やばい……!」

 2人はパニックになりながら、慌てて下着をつけ、浴衣を羽織った。
 明日奈がドアを開けると、そこには若い仲居が立っていた。

「失礼いたします……」

 仲居は一礼し、室内に入った瞬間、2人の乱れた髪と室内に漂う残滓ざんしから何かを感じ取った。

「お、お休み中のところ……大変申し訳ございませんでした。
 お食事の支度、手早く済ませますので、少々お待ちくださいませ」

 仲居は、慌てた様子で座卓へ料理を並べ始めた。
 その「見て見ぬふり」こそが、2人が直前まで何をしていたか、完全に筒抜けであることを悟らせた。
 2人は、ただ俯いて準備が終わるのを待った。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 運ばれてきた料理は、まさに「箱根の山海の極み」と呼ぶにふさわしい豪華な内容だった。
 大きなテーブルには、季節の草花があしらわれた美しい器が並んでいる。
 先付の「あわびと夏野菜のジュレ」は涼しげで、お造りの皿には、まだ髭が動いている新鮮な伊勢海老と、脂の乗った近海マグロが盛り付けられていた。

「すごい……こんな豪華な料理、初めて見た」

「ふふ、たまの贅沢だもの。冷酒も頼んでおいたわ」

 明日奈は手酌で冷酒をグラスに注ぐと、とくとくと小気味よい音をさせて祐希の冷酒グラスを満たした。

「お疲れ様……祐希」

「お疲れ様……明日奈」

 2人は乾杯を済ませ、食事を始める。
 伊勢海老の甘みと、あわびのコリコリとした食感に、祐希の頬が自然と緩む。
 明日奈も上機嫌で冷酒を煽り、その頬はほんのりと朱に染まっていた。
 そして、メインディッシュが運ばれてきた。
 熱せられた溶岩石の上で、美しいサシの入った肉厚なステーキが音を立てている。
 最高級A5ランクの黒毛和牛だ。

「いい匂い……。焼き加減はミディアム・レアね」

「うん、最高……口の中で溶けるよ」

 祐希が肉を口に運ぶのを、明日奈は満足そうに微笑みながら見守り、自身も冷酒の入ったグラスを傾けた。

「……ねえ、祐希。こうして誰にも邪魔されず、あなたと美味しいものを食べる……。
 これ以上の贅沢なんて、他に思いつかないわ」

 明日奈の声は、先ほどまでの激しさとは打って変わり、安らぎに満ちていた。
 ほんのりと酒で上気した頬が、明かりに照らされて美しく輝いている。

「僕も……明日奈と一緒にいると、時間が経つのが早い気がする」

「ふふ、嬉しいこと言ってくれるわね」

 彼女は祐希の小皿に料理を取り分け、自分も箱根の味覚を堪能した。
 食事の余韻に浸りながら、デザートのメロンと自家製シャーベットに手を伸ばす。
 冷たく甘い口どけが、火照った身体を優しく静めていく。

「ごちそうさまでした。……本当に、最高のお料理だったわね」
 食事が終わり、仲居は食器を下げ終わると一礼して退出した。
 それを待っていたかのように明日奈が立ち上がり、静かに湯気を上げる露天風呂へと視線を向け微笑んだ。

「祐希、お風呂に入りましょう」
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