天才ゲーマーは異界で召喚師やってます。

リリア

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番外編

番外編 

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今日も学校かぁ。
この世界で学校にいくなんて想像もできなかった。今までのこの世界と言えば、死と隣り合わせ。あぁ。平和だなぁ。
「ルイ、ポケッとしてたら、遅れるよ!」
「あぁ、ごめん。すぐ行くよ。」
急いでアリスのあとを追う。
「ルイってさ、なんか抜けてるよねぇー。」
「それってどういう意味?」
「んー、さあ?」
なんて、話続ける。此処に来る前の、日本を思い出す。そういえば、友達とこんな風に話ながら、登下校してたなぁ。
  
   キーンコーンカーンコーン

「や、やばっ!急がないと!ほら、ルイ走って!」
「あっ、うん。」
急いで教室へ駆け込んだ。幸い、担任の先生はまだ来ていなかった。
「ずいぶん、ギリギリだったなぁ。」
「もう、遅刻するんじゃないかってひやひやしてたよー。」
今では、この学校にも馴染んできた。みんな優しいし、明るくて、元気!こんな最高なクラスは他では考えられない。
「皆さん、おはようございます。出席とりますね。」
がらがらっと戸を開けて先生が入ってきた。みんなは一斉に先生に朝の挨拶をする。
出席をとりおわったら、起立、礼と、お馴染みの朝の挨拶。
魔法学校といえども普通の授業ももちろんある。
しかし、ここの学問は日本より遅れているらしい。小学生の内容だ。ルイにとっては簡単すぎてつまらないが、生徒たちの顔はいつも生き生きとしていた。
今日も何事もなく授業が終わった。友達にバイバイと言って帰る。
「今日の数学面白かったなぁ。ルイは?」
一緒に帰るアリスに質問され、曖昧な答えを返す。

今日も平和な一日だった。
帰宅して、召喚獣を呼び出した。レイルはブラシで優しく撫でた。もふもふは勝手に部屋中を走り回り、ピャクヤは九尾の姿で尻尾をゆらゆら振っている。
就寝時間になり、ベッドにルイが入ると、レイルとピャクヤは寄り添ってすやすやと彼らの布団の上で寝てしまった。もふもふはルイのベッドに乗り込んできてすぐに眠りにつく。

こんなに可愛らしい自分の召喚獣達がいて、友達がいる。でも、やっぱり自分の本当の家に帰りたいという気持ちもあるにはある。
もしも、帰る手段があったのなら、自分の帰るべき世界とこの愛する召喚獣や友人がいるこの世界のどちらを選ぶのだろう。
そんなふうに考えてしまう。
学校生活をおくっていくと、余計に。


いつの間にかルイは眠りについていた。


天界ではそれを悲しげに見つめる、一人の神様がいた。





あとがき
すごく短い番外編です。どうだったでしょうか??
次回は、課外活動の続き、書いていこうと思います。
本文について)ルイもまだまだ子供ですから、やっぱり悩むものがありますね。彼女の故郷か、ゲームの世界か。後に答えも出てくることを期待しましょうか。
召喚獣が出てくることが滅多にないため、番外編でちょこっと出すことにしました。私は次回も出したいなぁ、と思っているのですが、どうなるかは私にも分かりません。
ネタバレを含みますが、課外活動を終えて、ルイたちは学園を去る、という展開にしたいと思ってます。(そうなるとは言ってません。)
最後に登場した神様はルイをこの世界につれてきた神様っぽくない神様のことです。この神様もまた、登場する、かなぁ?たぶん、登場します!
長くなってしまいましたが今回はここまでということで。
最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。


それではまた次回お会いしましょう!
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