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十八
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ある日ハーパート伯爵家の末子ラウラに一通の招待状が届いた。
「まあ、お茶会ですって。それもクリングヴァル公爵家の」
中身を確認した伯爵夫人は驚愕した。まさか公爵家。それも分家筋とはいえ王族公爵であるクリングヴァル家から、縁も何もないハーパート家に届いたのだから驚かないわけがない。
「ですが何故、そのような高貴な方のお茶会に我が家のラウラが。もしかして宛先を間違ってしまわれたのではありませんか」
貴族階級では中間に位置する伯爵家だが、王族の分家筋と縁続きになれるほどの身分ではない。伯爵以下と侯爵では大きな隔たりがあり、また侯爵と公爵にも前者ほどではないが同様に隔たりがある。
「確かにそうですわね。ハーパート家は十代まで遡っても、王族の方とのご縁はございませんもの。もちろん私の実家も同様ですし、どなたか王家とつながりのある家に同名の方がいらっしゃるのではないかしら」
よく似た名前、背格好の令嬢とラウラが間違われたのではないか。そうとしか考えられなかった。
「あら、それならば。ハーバー侯爵家のお嬢様がラウラと同い年で、確かお名前がライラ様だったのではないかしら。ハーバー侯爵家であれば、三代前に王妹の娘が嫁いでいるはずだから。きっとそちらと間違われたのね」
ハーバー侯爵家の令嬢はラウラと同じハシバミ色の髪を持ち、目は濃い青色をしている。しかも同い年であり、家名がハーバーだ。ハーパートと間違えてもおかしくはない。
「では父上に相談した上で、ロバート伯父様にお願いをして、伯父様からクリングヴァル家に問い合わせていただきましょう」
ハーパート伯爵の兄であるロバートは侯爵であるから、ハーパート家からクリングヴァル家に直に問い合わせをするよりも角が立たないだろう。それにロバートは王宮勤めをしているから、その伝手でどうにかしてくれるに違いないと、ラウラを除くハーパート家の一同は早々に宛先間違いだと決めつけ楽観視していた。しかしそれから三日後に届いた伯父からの間違いではないとのことだと書かれた手紙を受け取り、ようやく慌てふためいたのだった。
「よいことラウラ。お行儀よく、お淑やかになさいね」
「決して目立ってはいけないよ。一番目立たない端の席で小さく隠れていなさい。これはお父様との約束だからね」
「ラウラ。席について半刻ほどしたら、緊張をしてしまって具合が悪いとそっと侍女に伝え、必ず席を外しなさい。お茶会の楽しい雰囲気を壊したくないから、どなたにも伝えないでいただきたいとお兄様が今言ったとおりに忘れず侍女に伝えるんだよ」
「まあ、それならばラウラ。本当に楽しい時間を設けていただいたのに、最後まで参加をすることが出来ず大変心苦しく、公爵家の方に申し訳ないとお伝えするのですよ。そうしておけば、後からラウラが帰ってしまったことが公爵家の方の耳に入っても、特に悪く思われないわ。私が言ったことも忘れないでね」
公爵家のお茶会へ参じる日。ラウラはタウンハウスの玄関で家族から矢継ぎ早にあれこれと言わた。彼女は公爵家へ向かう馬車の中、彼らの言葉を忘れないよう何度も何度も反芻し、元々あまり記憶力が良いとは言えない頭を全回転させ、なんとか言われたことを覚えようと必死だった。そんな状態だったので、ラウラは公爵家に着く頃には既にぐったりと疲れており、あれだけ父親に端の席に座れと言われていたというのに、公爵家の侍従に案内されるがまま、お茶会が開かれる庭園のど真ん中に置かれた席に座ってしまったのだった。
ええと、お淑やかにお行儀良くして。目立ったらダメ。それから半刻したらおなかが痛いって言って、楽しいお茶会を途中で抜け出してごめんなさいって言っておうちに帰る。ええと、他に忘れてないかな。お父様がなにか言っていたような気がするけれどなんだったっけ。
――ねえご存じ。クリングヴァル家の御令息って、神殺しと呼ばれているのよ。
――まあ、恐ろしい。
――以前、教会にいらしたときに祭壇にある神の銅像をご覧になって、激高されたのですって。それで銅像の首を折ってしまわれたそうよ。
――銅像の首を折るだなんて、なんて力なのかしら。恐ろしいわ。
ラウラが必死に頭の中で家族からの言葉を反芻している間、方々から他の御令嬢たちの噂話が嫌でも耳に入ってきた。神殺しだなんて恐ろしく印象的な言葉を聞いてしまったのが悪かったのだろう。
「ねえ、あなた。ねえったら。お返事なさって。先ほどからあなたにお話しされていらっしゃるじゃない」
左隣の席の親切な御令嬢がラウラの袖を何度か引き、誰かがラウラに話しかけていると教えてくれた。慌ててラウラが右隣の席を見ると、そこには雪のように白い髪に桃色の目を持つ十五歳ほどの年齢の少年が座っている。
なんだか少し、狼みたいと少年を見たラウラはその様な印象を持った。目の前の少年はどこか人間味が無いように思えたのだ。
「――あ、ええと。お初にお目にかかります。私はハーパート伯爵家の娘。ラウラでございます」
お行儀よく、お淑やかにねという母親の言葉を思い出したラウラは、慌てて少年に挨拶をした。おそらく彼がこの公爵家の御令息なのだろう。
「やあ、ラウ。今回の生では初めてだな。私はクリングヴァル家の長男でアブドゥルマリクだ」
アブドゥルマリクは桃色の目の細め、楽しくて仕方がないといった表情でラウラを見ていた。初めて出会ったばかりなのに何故だろうか。けれどラウラは決して悪い気はしなかった。
「アブドゥルマリク様。いいお名前ですね。なんだかとっても強そう」
むしろどこか懐かしく思った。
アブドゥルマリクだなんて変わった響きの名前は、いくら物覚えが得意ではないラウラでも、会えばすぐに覚えるはずだ。けれどそんな名前は今日初めて聞いたはずだし、アブドゥルマリクの顔にも覚えがないので、やはり今日初めて会ったはずだ。それだというのに、何故だか彼をラウラはとても懐かしいと感じてしまう。
「そうか。それは光栄だな」
アブドゥルマリクは目を閉じると大きく口角を上げた。
しばらく黙っていると、沈黙に耐え切れなかったのか、ラウラの左隣に座っている令嬢がまたラウラの袖を何度か引っ張った。おそらく、あなたこの気まずい沈黙をなんとかなさいよと言いたいのだろう。
ええと、どうしよう。クリングヴァル家の御令息の情報はなにも知らないし、どうしたものかと思案していたが、そう言えば令嬢たちがなにか噂をしていたなとラウラは思い出した。
「――あ、あの。ええと。あ、そうだ。神様を殺したって本当ですか」
ラウラの無礼な質問に一瞬にしてその場の空気が凍り付き、ラウラの左隣にいた令嬢は顔を青どころか白くして固まってしまったが、当のアブドゥルマリクは面を食らった表情をしたものの、すぐに歯を剝き出しにして笑った。ラウラはその様子を目にし、やはり狼みたいだなと思った。きっと大きな狼が人間になるとこんな感じになるのだろうと。
「いや、神は殺してはいない。遠い昔に少し噛み付いただけだ。おかげで私は人間になってしまった」
「へえ、そうなんですね。じゃあ人間の前はなんだったんですか」
高貴な方の冗談は独特だなあと、この時呑気にラウラは思っていた。
「偉大なる精霊だった。どこかのポポタが大好きな奴が我儘を言って私を人間にしたんだ。だから責任は取ってもらわなくてはな」
「ポポタが大好きだなんて。アブドゥルマリク様を人間にした人は、私と一緒ですね」
「そうだな。無礼で間抜けで矮小な人間のくせに、どうしてか放っておけない。だからラウ。私を人間にした責任は重いぞ。よくよく私に仕え、せいぜい側にいることだな。なに元々はお前が望んだことだ簡単だろう」
私そんなこと望みましたかと訝しがるラウラの腰に、アブドゥルマリクは腕を回すと桃色の目を細め、確かにお前はそう言った。早々に忘れるとはなんと酷い奴だと言いながら口角を上げたのだった。
それからラウラは、なんだかんだとアブドゥルマリクに丸め込まれ、十六になるとクリングヴァル家へ嫁いでいった。社交界の貴族は貴賤結婚だと騒ぎ立てたが、アブドゥルマリクはどこ吹く風で、それを鼻で笑い飛ばし、夫婦は仲睦まじく幸せに暮らしたのだった。
「まあ、お茶会ですって。それもクリングヴァル公爵家の」
中身を確認した伯爵夫人は驚愕した。まさか公爵家。それも分家筋とはいえ王族公爵であるクリングヴァル家から、縁も何もないハーパート家に届いたのだから驚かないわけがない。
「ですが何故、そのような高貴な方のお茶会に我が家のラウラが。もしかして宛先を間違ってしまわれたのではありませんか」
貴族階級では中間に位置する伯爵家だが、王族の分家筋と縁続きになれるほどの身分ではない。伯爵以下と侯爵では大きな隔たりがあり、また侯爵と公爵にも前者ほどではないが同様に隔たりがある。
「確かにそうですわね。ハーパート家は十代まで遡っても、王族の方とのご縁はございませんもの。もちろん私の実家も同様ですし、どなたか王家とつながりのある家に同名の方がいらっしゃるのではないかしら」
よく似た名前、背格好の令嬢とラウラが間違われたのではないか。そうとしか考えられなかった。
「あら、それならば。ハーバー侯爵家のお嬢様がラウラと同い年で、確かお名前がライラ様だったのではないかしら。ハーバー侯爵家であれば、三代前に王妹の娘が嫁いでいるはずだから。きっとそちらと間違われたのね」
ハーバー侯爵家の令嬢はラウラと同じハシバミ色の髪を持ち、目は濃い青色をしている。しかも同い年であり、家名がハーバーだ。ハーパートと間違えてもおかしくはない。
「では父上に相談した上で、ロバート伯父様にお願いをして、伯父様からクリングヴァル家に問い合わせていただきましょう」
ハーパート伯爵の兄であるロバートは侯爵であるから、ハーパート家からクリングヴァル家に直に問い合わせをするよりも角が立たないだろう。それにロバートは王宮勤めをしているから、その伝手でどうにかしてくれるに違いないと、ラウラを除くハーパート家の一同は早々に宛先間違いだと決めつけ楽観視していた。しかしそれから三日後に届いた伯父からの間違いではないとのことだと書かれた手紙を受け取り、ようやく慌てふためいたのだった。
「よいことラウラ。お行儀よく、お淑やかになさいね」
「決して目立ってはいけないよ。一番目立たない端の席で小さく隠れていなさい。これはお父様との約束だからね」
「ラウラ。席について半刻ほどしたら、緊張をしてしまって具合が悪いとそっと侍女に伝え、必ず席を外しなさい。お茶会の楽しい雰囲気を壊したくないから、どなたにも伝えないでいただきたいとお兄様が今言ったとおりに忘れず侍女に伝えるんだよ」
「まあ、それならばラウラ。本当に楽しい時間を設けていただいたのに、最後まで参加をすることが出来ず大変心苦しく、公爵家の方に申し訳ないとお伝えするのですよ。そうしておけば、後からラウラが帰ってしまったことが公爵家の方の耳に入っても、特に悪く思われないわ。私が言ったことも忘れないでね」
公爵家のお茶会へ参じる日。ラウラはタウンハウスの玄関で家族から矢継ぎ早にあれこれと言わた。彼女は公爵家へ向かう馬車の中、彼らの言葉を忘れないよう何度も何度も反芻し、元々あまり記憶力が良いとは言えない頭を全回転させ、なんとか言われたことを覚えようと必死だった。そんな状態だったので、ラウラは公爵家に着く頃には既にぐったりと疲れており、あれだけ父親に端の席に座れと言われていたというのに、公爵家の侍従に案内されるがまま、お茶会が開かれる庭園のど真ん中に置かれた席に座ってしまったのだった。
ええと、お淑やかにお行儀良くして。目立ったらダメ。それから半刻したらおなかが痛いって言って、楽しいお茶会を途中で抜け出してごめんなさいって言っておうちに帰る。ええと、他に忘れてないかな。お父様がなにか言っていたような気がするけれどなんだったっけ。
――ねえご存じ。クリングヴァル家の御令息って、神殺しと呼ばれているのよ。
――まあ、恐ろしい。
――以前、教会にいらしたときに祭壇にある神の銅像をご覧になって、激高されたのですって。それで銅像の首を折ってしまわれたそうよ。
――銅像の首を折るだなんて、なんて力なのかしら。恐ろしいわ。
ラウラが必死に頭の中で家族からの言葉を反芻している間、方々から他の御令嬢たちの噂話が嫌でも耳に入ってきた。神殺しだなんて恐ろしく印象的な言葉を聞いてしまったのが悪かったのだろう。
「ねえ、あなた。ねえったら。お返事なさって。先ほどからあなたにお話しされていらっしゃるじゃない」
左隣の席の親切な御令嬢がラウラの袖を何度か引き、誰かがラウラに話しかけていると教えてくれた。慌ててラウラが右隣の席を見ると、そこには雪のように白い髪に桃色の目を持つ十五歳ほどの年齢の少年が座っている。
なんだか少し、狼みたいと少年を見たラウラはその様な印象を持った。目の前の少年はどこか人間味が無いように思えたのだ。
「――あ、ええと。お初にお目にかかります。私はハーパート伯爵家の娘。ラウラでございます」
お行儀よく、お淑やかにねという母親の言葉を思い出したラウラは、慌てて少年に挨拶をした。おそらく彼がこの公爵家の御令息なのだろう。
「やあ、ラウ。今回の生では初めてだな。私はクリングヴァル家の長男でアブドゥルマリクだ」
アブドゥルマリクは桃色の目の細め、楽しくて仕方がないといった表情でラウラを見ていた。初めて出会ったばかりなのに何故だろうか。けれどラウラは決して悪い気はしなかった。
「アブドゥルマリク様。いいお名前ですね。なんだかとっても強そう」
むしろどこか懐かしく思った。
アブドゥルマリクだなんて変わった響きの名前は、いくら物覚えが得意ではないラウラでも、会えばすぐに覚えるはずだ。けれどそんな名前は今日初めて聞いたはずだし、アブドゥルマリクの顔にも覚えがないので、やはり今日初めて会ったはずだ。それだというのに、何故だか彼をラウラはとても懐かしいと感じてしまう。
「そうか。それは光栄だな」
アブドゥルマリクは目を閉じると大きく口角を上げた。
しばらく黙っていると、沈黙に耐え切れなかったのか、ラウラの左隣に座っている令嬢がまたラウラの袖を何度か引っ張った。おそらく、あなたこの気まずい沈黙をなんとかなさいよと言いたいのだろう。
ええと、どうしよう。クリングヴァル家の御令息の情報はなにも知らないし、どうしたものかと思案していたが、そう言えば令嬢たちがなにか噂をしていたなとラウラは思い出した。
「――あ、あの。ええと。あ、そうだ。神様を殺したって本当ですか」
ラウラの無礼な質問に一瞬にしてその場の空気が凍り付き、ラウラの左隣にいた令嬢は顔を青どころか白くして固まってしまったが、当のアブドゥルマリクは面を食らった表情をしたものの、すぐに歯を剝き出しにして笑った。ラウラはその様子を目にし、やはり狼みたいだなと思った。きっと大きな狼が人間になるとこんな感じになるのだろうと。
「いや、神は殺してはいない。遠い昔に少し噛み付いただけだ。おかげで私は人間になってしまった」
「へえ、そうなんですね。じゃあ人間の前はなんだったんですか」
高貴な方の冗談は独特だなあと、この時呑気にラウラは思っていた。
「偉大なる精霊だった。どこかのポポタが大好きな奴が我儘を言って私を人間にしたんだ。だから責任は取ってもらわなくてはな」
「ポポタが大好きだなんて。アブドゥルマリク様を人間にした人は、私と一緒ですね」
「そうだな。無礼で間抜けで矮小な人間のくせに、どうしてか放っておけない。だからラウ。私を人間にした責任は重いぞ。よくよく私に仕え、せいぜい側にいることだな。なに元々はお前が望んだことだ簡単だろう」
私そんなこと望みましたかと訝しがるラウラの腰に、アブドゥルマリクは腕を回すと桃色の目を細め、確かにお前はそう言った。早々に忘れるとはなんと酷い奴だと言いながら口角を上げたのだった。
それからラウラは、なんだかんだとアブドゥルマリクに丸め込まれ、十六になるとクリングヴァル家へ嫁いでいった。社交界の貴族は貴賤結婚だと騒ぎ立てたが、アブドゥルマリクはどこ吹く風で、それを鼻で笑い飛ばし、夫婦は仲睦まじく幸せに暮らしたのだった。
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