道具屋の独り言

槍の話-05

ビンセントから話を聞いた

レオナルドの姉夫婦の子がゲルハルトとノーラ

旦那さんは早くに無くなっているらしい

レオの姉が姿を消した

その後はレオの両親が2人のめんどうをみていたけれど

母親が亡くなって、父親・・・おじいさんだけでは面倒がみれなくなった

と、いうことらしい。

ゲルハルトは旅人の登録が済んだら旅に出るらしい

登録まで1ヵ月くらいかかるらしいけど

私の時は・・・どうだっただろうか？

彼は16歳、ノーラは14歳

ゲルハルトは母親を探しながら旅をするのだろうか？

ノーラはこの街の学校に行くことになったらしい

この店に住むか

クラウディアさんの家に住むか

リズさんの学校もあるからお店の手伝いが欲しいとか

まぁ・・・どちらでもいい・・・かな

レオから旅人の許可証が出るまでゲルハルトに武器の使い方を教えて欲しいと頼まれた

店が暇な時でいい・・・と

だいたい暇だ

ビンセントもOKしたからしょうがない。

エメ「いいけど・・・」

私が教えるのは剣と槍の・・・道具の使い方と身の守り方だけ

人の殺し方は・・・自分で考えて

と

彼は意味を理解してくれたらしい

彼の許可証が発行された

レオとゲルは一緒に旅をすることにしたらしい

私はレオと交換していた槍をゲルに渡した

今の私には必要ない・・・かな

そう思っていたらレオからプレゼントとして新しい槍がお店に届いた

私の使っていた槍はゲルが使って

レオの槍は本人が使うことにしたらしい

私がもらった槍は美しかった

これで何かの命を奪うのは違う気がした。