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第11章 トナーク宮にて
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夜が白々と明ける頃。
サンタたちの乗った馬車は朝もやに煙る白樺林の細い道をゆっくりと進んでいた。
高原特有のひんやりとした空気が心地よい。
……そのはずだったが。
馬車の中ではセロリとラフィンがぐったりと椅子に横たわり、サンタは床に座り込んで、唯一羽衣だけが窓から顔を出してそんな高原の朝を楽しんでいた。
「気持ちいいねぇ」
他の三人の状態など、どこ吹く風、と云う羽衣はうきうきとした表情である。
「おまえは……元気だな」
床にへたり込んで青白い顔をしたサンタがうらめしそうに羽衣を見上げる。
「サンタったら、だらしないな~」
「おれがだらしないんじゃない。みんなこんな状態だろうが。おまえが元気過ぎるんだ」
リステリアス宮を出て森を抜けた後はしばらく草原が続いていた。
見渡す限りの草原は同時に人目につきやすいと云うこともあり、喜助じいさんは明るくなる前に草原を抜けるために、馬車を飛ばしに飛ばした。
もとより、馬車にはビークルのような高性能エア・サスなどと云う気の利いた装備は望むべくもなく、ほんのお飾りとしか云えない板バネ・サスがついている程度である。
そのため道路の起伏を乗客にダイレクトに伝え、ともかく揺れることこの上ない。
羽衣だけはいかにも《バイオ・ドール》らしくそのスピードと振動で妙なハイテンションになって、きゃっきゃっ、と、はしゃぎまくり、ついには箱乗りまでしていたが、生身である他の三人はその振動には耐え切れなかった。
サンタは壁に手をついて必死に体を固定しようと努力し、セロリはそんなサンタにしがみつき、ラフィンは、きゃあ! あらあ! まあ! 大変! ひゃあ! などと、馬車が疾走している間中ずっと悲鳴を上げ続けた。
おまけに彼女は悲鳴を上げるたびに、舌を噛み、唇を噛み、挙句の果てぐったりと椅子に横たわっている今にいたっては、口の端から真っ赤な鮮血を滴らせていた。
「ラフィン、あんた、口の中、大丈夫か?」
「え? ああ、大丈夫です、サンタ様」
にっこり笑う白い歯が血で真っ赤に染まっていた。
「怖ええ!」
そしてセロリは……。
「ラフィン、あなた、その口はレディらしくない……」
一応、公女としての威厳を保とうとそんなことを口走った途端、うっ、と呻くと慌てて窓にしがみついた。
「げ~っ」
どうやら吐いているらしい。
つまりは三人揃って、馬車酔いで苦しんでいたのである。
せっかくの美しい高原の景色を楽しむ余裕など皆無であった。
「ほんとに、みんな、だらしないなぁ」
能天気な羽衣。
「ねえ? そう思わない、喜助じいさん?」
御者台から、まったくだ、嬢ちゃんの云うとおりじゃな、と、云う声と高笑いが聞こえた。
だがその直後、うげええええ、と、高笑いが不気味な声にとって変わる。
喜助じいさんも馬車酔いであった。
馬車守のくせに。
***
やがて白樺の林の奥に瀟洒な佇まいの白亜の建物が見えた。
リステル大公家の保養施設、トナーク宮である。
夜通し駆けたおかげで追っ手がかかることもなく、どうやら無事にトナーク宮まで辿りつくことができたようだ。
「ああ、懐かしいです。トナーク宮……おえっ」
まだ馬車酔いが続いている中、セロリが窓からその白亜の宮殿を嬉しそうに見つめた。
「あそこにお父様とお母様がいらっしゃるのですね」
「はい。さようです、セルリア様」
ラフィンが笑う。真っ赤な口で。
「割と静かだな。おれたちのことはまだ伝わってないのかな?」
サンタが周囲を油断なく見回すが特に何か変わった様子はない。
恐らくはあの歩哨たちが夜勤明けに馬車が一台リステリアス宮から出発したことを報告するまでは、サンタたちの逃亡も発覚しそうもない。
まさしく平和ボケの国であった。
(にしても、猶予はあと数時間ってところかな?)
(これからどうするかも含めて、さっさと片付けないとならないが……)
サンタとしては、大公と大公妃に事情を話せばそれですんなり解決するだろう、などと気楽には考えられなかった。
まずはセロリたちを大公夫妻に引き会わせてラスバルトのことを伝えたとしても、ラスバルトとてバカではないだろう。
不都合が起きた時のことを考えて、大公夫妻が自分の邪魔を出来ないような手を打っているはずだ。
(そうなると真実を知ったところで大公夫妻は正直アテに出来ない。やはり連邦警察なりの力が必要になってくるだろうな)
(隠し通路から偶然見つけた地下施設。あの情報を何とか連邦警察に流すことが出来ればいいんだが……)
サンタはかれには似つかわしくない暗い気持ちになった。
(これは明らかに『運び屋』の仕事ではないな……)
(とは云え深入りし過ぎているのも確かだし、このままこの件がある程度決着してくれないと、そもそもこの国から出ることもできなさそうだ)
結局は最後まで付き合わなければならないと云うことだろう、と、改めてそう結論づけるとうんざりとした表情を見せる。
それから馬車酔いで青い顔をしながらも目を輝かせてトナーク宮を見ているセロリを、ちらり、と見る。
(こいつのためにも、か)
乗りかかった船、と云うか、乗り込んでしまった船、である。
「さて、それで、だ」と、サンタ。
「着いたはいいがどうやってあの宮殿に入るかな。また例の《勇者の鍵》とやらがあるのか、セロリ?」
「いいえ、残念ながらあの時のアイテムで品切れです。キノコと怪物を何匹が倒さないと手に入りません」
「……意味がわからんぞ」
そんなふたりの会話にラフィンがにこやかに首を振った。
「いいえ、ご心配には及びません。アイテムも必要ありません。これでも私は大公家の侍女ですから、そこそこ顔は利きますので」
自信満々でにっこり笑うが、口の中は真っ赤である。
「わしもじゃ。これでも昔は大公妃殿下の執事だったのでな」
「また新しい部署の話か? じいさん、たらい回し人事で苦労してるな」
「ジェネラリスト、と、でも呼んでくれ」
「そんなに恰好いいもんじゃないだろ?」
そんなやりとりの間にも馬車はゆっくりと小道を進み、やがてトナーク宮のアプローチに続く白樺林の切れ目までやって来ていた。
トナーク宮は別荘として建てられたとは云っても、そこは大公家やその他要人が利用する宮殿である。
遠くから見た時にはただ美しい宮殿にしか見えなかったが、近づいてみると大仰な高い塀に囲まれており、正門らしき立派な門の両脇には甲冑に身を包んだ歩兵が四人ほど、さらに塀に沿って何メートルか置きにも同じような兵士が立って、厳重に警備されている。
「思った以上に警戒は厳重だな」と、サンタ。
「大公殿下と大公妃殿下を軟禁してるんだもんね」と、羽衣。
もっともである。
考えてみればいかにラフィンがリステリアス宮の侍女であり、さらには親族ではあっても、簡単に大公に面会出来るような身分ではないはずである。
おまけに両殿下は軟禁されているのだから、恐らくラスバルトの息がかかった連中もうろついているだろう。
サンタの不安な表情を見て、再びラフィンが赤い口でにっこりと笑う。
「大丈夫です。以前は私もここで働いておりましたし、お友達も大勢おりますから」
「いや……そんな簡単じゃないだろ?」
やはりどうもピントが外れている感は拭えない。
「そうですね。けどラフィンでダメだったとしても、そのときは私が名乗れば問題ありません」
セロリの言葉にサンタが首を振る。
「おまえも考えがないな。おまえの両親はここに軟禁されている。だとすればラスバルトの手の者もいるだろうから、おまえだとわかればすぐに捕らえられるだろう。つまり出来るだけこっそりと侵入しなけりゃならないんだぞ?」
「では、また先ほどの作戦で行きましょう。羽衣、早く服に詰め物を……」
「いや、妊婦が宮殿に、医者に診せに行く、と云って入れてもらうのは無理だろ?」
「ええ? だって、さっきサンタが褒めてくれたじゃないですか? いい作戦だと」
「この状況では作戦にも何にもならない」
セロリが不満そうな顔。
(こいつ、賢そうだが、やっぱりバカかも知れない……)
「あのお」と、ラフィン。
「何だ?」
「警備兵の注意を引くために、私が服を……」
「却下だ!」
その横で羽衣が発声練習を始めた。羽衣は羽衣でどうやらひと騒動起こそうと考えているらしい。
(う~む、勢いでここまで来てみたが、これは八方塞りかな。こいつらはみんな、こんな調子だし)
そもそもサンタも含めてこのメンバーはあまり綿密な計画を立てて動くのには向いているタイプではない。
羽衣ではないが多少手荒なことも覚悟しなければならないかも知れない、と、サンタが思い始めた時だった。
「おお、おお、弥平次どん、久しぶりじゃのう」
御者台から喜助じいさんの声。
「なんじゃ、喜助どんかえ? どうした、こんなところで?」
「いやあ、ちょっと客を運んでおってな。おまえさんこそどうしたんじゃ? 朝早くから御用馬車など転がして」
(御用馬車?)
サンタが窓からそっと覗くと、かれらの馬車の前にきらびやかな装飾を施された豪華な馬車が停まっている。
その御者台のじいさんと喜助じいさんがにこやかに世間話をしていたのだが。
「あの馬車は?」
え? と、云ってセロリとラフィンが窓から目だけ出してサンタの示した方を見た。
「あれは、大公家の御用馬車です!」
「ってことは、誰が乗っているんだ?」
「お父様とお母様です。それ以外が使うことはあり得ません!」
サンタたちの乗った馬車は朝もやに煙る白樺林の細い道をゆっくりと進んでいた。
高原特有のひんやりとした空気が心地よい。
……そのはずだったが。
馬車の中ではセロリとラフィンがぐったりと椅子に横たわり、サンタは床に座り込んで、唯一羽衣だけが窓から顔を出してそんな高原の朝を楽しんでいた。
「気持ちいいねぇ」
他の三人の状態など、どこ吹く風、と云う羽衣はうきうきとした表情である。
「おまえは……元気だな」
床にへたり込んで青白い顔をしたサンタがうらめしそうに羽衣を見上げる。
「サンタったら、だらしないな~」
「おれがだらしないんじゃない。みんなこんな状態だろうが。おまえが元気過ぎるんだ」
リステリアス宮を出て森を抜けた後はしばらく草原が続いていた。
見渡す限りの草原は同時に人目につきやすいと云うこともあり、喜助じいさんは明るくなる前に草原を抜けるために、馬車を飛ばしに飛ばした。
もとより、馬車にはビークルのような高性能エア・サスなどと云う気の利いた装備は望むべくもなく、ほんのお飾りとしか云えない板バネ・サスがついている程度である。
そのため道路の起伏を乗客にダイレクトに伝え、ともかく揺れることこの上ない。
羽衣だけはいかにも《バイオ・ドール》らしくそのスピードと振動で妙なハイテンションになって、きゃっきゃっ、と、はしゃぎまくり、ついには箱乗りまでしていたが、生身である他の三人はその振動には耐え切れなかった。
サンタは壁に手をついて必死に体を固定しようと努力し、セロリはそんなサンタにしがみつき、ラフィンは、きゃあ! あらあ! まあ! 大変! ひゃあ! などと、馬車が疾走している間中ずっと悲鳴を上げ続けた。
おまけに彼女は悲鳴を上げるたびに、舌を噛み、唇を噛み、挙句の果てぐったりと椅子に横たわっている今にいたっては、口の端から真っ赤な鮮血を滴らせていた。
「ラフィン、あんた、口の中、大丈夫か?」
「え? ああ、大丈夫です、サンタ様」
にっこり笑う白い歯が血で真っ赤に染まっていた。
「怖ええ!」
そしてセロリは……。
「ラフィン、あなた、その口はレディらしくない……」
一応、公女としての威厳を保とうとそんなことを口走った途端、うっ、と呻くと慌てて窓にしがみついた。
「げ~っ」
どうやら吐いているらしい。
つまりは三人揃って、馬車酔いで苦しんでいたのである。
せっかくの美しい高原の景色を楽しむ余裕など皆無であった。
「ほんとに、みんな、だらしないなぁ」
能天気な羽衣。
「ねえ? そう思わない、喜助じいさん?」
御者台から、まったくだ、嬢ちゃんの云うとおりじゃな、と、云う声と高笑いが聞こえた。
だがその直後、うげええええ、と、高笑いが不気味な声にとって変わる。
喜助じいさんも馬車酔いであった。
馬車守のくせに。
***
やがて白樺の林の奥に瀟洒な佇まいの白亜の建物が見えた。
リステル大公家の保養施設、トナーク宮である。
夜通し駆けたおかげで追っ手がかかることもなく、どうやら無事にトナーク宮まで辿りつくことができたようだ。
「ああ、懐かしいです。トナーク宮……おえっ」
まだ馬車酔いが続いている中、セロリが窓からその白亜の宮殿を嬉しそうに見つめた。
「あそこにお父様とお母様がいらっしゃるのですね」
「はい。さようです、セルリア様」
ラフィンが笑う。真っ赤な口で。
「割と静かだな。おれたちのことはまだ伝わってないのかな?」
サンタが周囲を油断なく見回すが特に何か変わった様子はない。
恐らくはあの歩哨たちが夜勤明けに馬車が一台リステリアス宮から出発したことを報告するまでは、サンタたちの逃亡も発覚しそうもない。
まさしく平和ボケの国であった。
(にしても、猶予はあと数時間ってところかな?)
(これからどうするかも含めて、さっさと片付けないとならないが……)
サンタとしては、大公と大公妃に事情を話せばそれですんなり解決するだろう、などと気楽には考えられなかった。
まずはセロリたちを大公夫妻に引き会わせてラスバルトのことを伝えたとしても、ラスバルトとてバカではないだろう。
不都合が起きた時のことを考えて、大公夫妻が自分の邪魔を出来ないような手を打っているはずだ。
(そうなると真実を知ったところで大公夫妻は正直アテに出来ない。やはり連邦警察なりの力が必要になってくるだろうな)
(隠し通路から偶然見つけた地下施設。あの情報を何とか連邦警察に流すことが出来ればいいんだが……)
サンタはかれには似つかわしくない暗い気持ちになった。
(これは明らかに『運び屋』の仕事ではないな……)
(とは云え深入りし過ぎているのも確かだし、このままこの件がある程度決着してくれないと、そもそもこの国から出ることもできなさそうだ)
結局は最後まで付き合わなければならないと云うことだろう、と、改めてそう結論づけるとうんざりとした表情を見せる。
それから馬車酔いで青い顔をしながらも目を輝かせてトナーク宮を見ているセロリを、ちらり、と見る。
(こいつのためにも、か)
乗りかかった船、と云うか、乗り込んでしまった船、である。
「さて、それで、だ」と、サンタ。
「着いたはいいがどうやってあの宮殿に入るかな。また例の《勇者の鍵》とやらがあるのか、セロリ?」
「いいえ、残念ながらあの時のアイテムで品切れです。キノコと怪物を何匹が倒さないと手に入りません」
「……意味がわからんぞ」
そんなふたりの会話にラフィンがにこやかに首を振った。
「いいえ、ご心配には及びません。アイテムも必要ありません。これでも私は大公家の侍女ですから、そこそこ顔は利きますので」
自信満々でにっこり笑うが、口の中は真っ赤である。
「わしもじゃ。これでも昔は大公妃殿下の執事だったのでな」
「また新しい部署の話か? じいさん、たらい回し人事で苦労してるな」
「ジェネラリスト、と、でも呼んでくれ」
「そんなに恰好いいもんじゃないだろ?」
そんなやりとりの間にも馬車はゆっくりと小道を進み、やがてトナーク宮のアプローチに続く白樺林の切れ目までやって来ていた。
トナーク宮は別荘として建てられたとは云っても、そこは大公家やその他要人が利用する宮殿である。
遠くから見た時にはただ美しい宮殿にしか見えなかったが、近づいてみると大仰な高い塀に囲まれており、正門らしき立派な門の両脇には甲冑に身を包んだ歩兵が四人ほど、さらに塀に沿って何メートルか置きにも同じような兵士が立って、厳重に警備されている。
「思った以上に警戒は厳重だな」と、サンタ。
「大公殿下と大公妃殿下を軟禁してるんだもんね」と、羽衣。
もっともである。
考えてみればいかにラフィンがリステリアス宮の侍女であり、さらには親族ではあっても、簡単に大公に面会出来るような身分ではないはずである。
おまけに両殿下は軟禁されているのだから、恐らくラスバルトの息がかかった連中もうろついているだろう。
サンタの不安な表情を見て、再びラフィンが赤い口でにっこりと笑う。
「大丈夫です。以前は私もここで働いておりましたし、お友達も大勢おりますから」
「いや……そんな簡単じゃないだろ?」
やはりどうもピントが外れている感は拭えない。
「そうですね。けどラフィンでダメだったとしても、そのときは私が名乗れば問題ありません」
セロリの言葉にサンタが首を振る。
「おまえも考えがないな。おまえの両親はここに軟禁されている。だとすればラスバルトの手の者もいるだろうから、おまえだとわかればすぐに捕らえられるだろう。つまり出来るだけこっそりと侵入しなけりゃならないんだぞ?」
「では、また先ほどの作戦で行きましょう。羽衣、早く服に詰め物を……」
「いや、妊婦が宮殿に、医者に診せに行く、と云って入れてもらうのは無理だろ?」
「ええ? だって、さっきサンタが褒めてくれたじゃないですか? いい作戦だと」
「この状況では作戦にも何にもならない」
セロリが不満そうな顔。
(こいつ、賢そうだが、やっぱりバカかも知れない……)
「あのお」と、ラフィン。
「何だ?」
「警備兵の注意を引くために、私が服を……」
「却下だ!」
その横で羽衣が発声練習を始めた。羽衣は羽衣でどうやらひと騒動起こそうと考えているらしい。
(う~む、勢いでここまで来てみたが、これは八方塞りかな。こいつらはみんな、こんな調子だし)
そもそもサンタも含めてこのメンバーはあまり綿密な計画を立てて動くのには向いているタイプではない。
羽衣ではないが多少手荒なことも覚悟しなければならないかも知れない、と、サンタが思い始めた時だった。
「おお、おお、弥平次どん、久しぶりじゃのう」
御者台から喜助じいさんの声。
「なんじゃ、喜助どんかえ? どうした、こんなところで?」
「いやあ、ちょっと客を運んでおってな。おまえさんこそどうしたんじゃ? 朝早くから御用馬車など転がして」
(御用馬車?)
サンタが窓からそっと覗くと、かれらの馬車の前にきらびやかな装飾を施された豪華な馬車が停まっている。
その御者台のじいさんと喜助じいさんがにこやかに世間話をしていたのだが。
「あの馬車は?」
え? と、云ってセロリとラフィンが窓から目だけ出してサンタの示した方を見た。
「あれは、大公家の御用馬車です!」
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「お父様とお母様です。それ以外が使うことはあり得ません!」
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