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第11章 トナーク宮にて
(2)
「いやいや、大公殿下も妃殿下もお乗りではごぜません」
喜助に較べれば、数段、上品で穏やかな顔つきの弥平次じいさんは首を振って見せた。
ラフィンとセロリが、それが御用馬車であることがわかった途端、サンタが止めようとする前に馬車を飛び出したのだ。
馬車から飛び出した侍女とシスターを見て、いぶかしげな表情をした弥平次じいさんは、おや? と呟いてセロリをじっと見つめ、それから慌てて御者台から転げ落ちるように下車すると、セロリの前に平伏してうやうやしく礼をしたのだった。
「こ、これはセルリア姫様。まさか、こげなところでお会いするとは」
それへの正式な返礼もそこそこに、セロリが、お父様とお母様がお乗りなのですね? と訊ねたが、そのセロリの問いに弥平次じいさんが首を振ったのだった。
「両殿下はまだお休み中のことと思いますじゃ。わっしは馬たちの散歩とトレーニングのために馬車を出していただけでごぜますじゃ」
見た目、上品な弥平次じいさんであったが、滅茶苦茶、訛っている。
「喜助もそうだが、弥平次? リスタル公国の馬車守の名前ってのは、そう云うクラシカルな和風なのが定番なのか?」
サンタが、和風、と云う遠い昔の地域文化を表す単語を持ち出して、ラフィンに訊ねた。
「さあ、詳しくはわかりませんが、おふたりともご両親が単に時代劇ファンだったのではないかと」
「そう云う問題なのか?」
(せっかく『遠い昔の地域文化』なんて言葉を出したのに、時代劇ファン、のひと言で済ますのか?)
「それにしても、はあ、セルリア姫様がお戻りとは仰天至極でごぜますだ」
当の弥平次じいさんはセロリの前で緊張した面持ちである。
「そんなに恐縮しないでください、弥平次。それでは、馬車はトナーク宮に戻るのですね?」
「んだす」
「んだば……じゃなくって、それでは私たちをトナーク宮にこっそりと入れてもらうことができますよね?」
セロリ、少しだけ、弥平次じいさんの訛りがうつっている。
「は? まあ、それは大丈夫ですけんども、姫様ならば正面から堂々と入ればよろしいのではごぜませんか?」
「これにはいろいろと事情があって出来れば私たちがここに来たことを誰にも気づかれたくはないのです。実は気づかれずに中に入るにはどうしたらいいのかと考えあぐねていたところなんです」
「はあ、わっしがちょうどここを通りかかったのは、まさしく、渡りに舟、っちゅうことでごぜますな?」
弥平次じいさんが、うんうん、と頷いた。
そして、ちらり、とラフィンを見て穏やかな微笑を見せた。
「え? 私?」
ラフィンが不思議そうな顔を見せる。
弥平次じいさんが紳士風の微笑を湛えた顔で、もう一度セロリに視線を移した。
「姫様、わっしが首尾よくみなさんを中に入れて差し上げますだ。ご安心くだせえ。……ただ褒美に、その、あの侍女のオッパイを……」
すべて云う前にセロリの回し蹴りが弥平次じいさんの脇腹を抉った。
「う、うげ……」
弥平次じいさん、その場に蹲る。
「どうして馬車守とはみんなそうなんですか? 大公家に直接仕える者たちが揃いも揃ってオッパイ・フェチとは公女として嘆かわしいです!」
「へ、へへ~、し、失礼いたしましてごぜます」
脇腹を押さえてその場に土下座する弥平次じいさん。
その様子を見つめつつ、我がことのように脇腹をさする喜助じいさん。
あっけにとられて顛末を見守るサンタと羽衣。
いつの間にかブラウスのボタンを外していた手を止めて見つめるラフィン。
「ってか、ラフィン! 何で脱ぐ気満々なんですか??」
***
そんな寸劇の後。
リステリアス宮の馬車と馬車守の喜助じいさんにそこで別れを告げ、セロリ、ラフィン、サンタ、羽衣の四人は弥平次じいさんの御する御用馬車にこっそりと乗り換えて、まんまとトナーク宮に侵入することに成功したのだった。
「なんか、ご都合主義的な展開だな」
「そうですか? まあ、いいではないですか。結果よければすべて良しです」
セロリが胸を張った。
「今回も私の作戦のおかげですね?」
「まあ、作戦、と云うか……」
(行き当たりばったりだが……)
「サンタ、褒めてください! 頭を撫でてください!」
「え? ああ、わかった、わかった。偉かったな、セロリ」
はいはい、と、サンタがセロリの頭を撫でる。
「えへへ~♪」
どうやらサンタに頭を撫でられるのが、いたくお気に入りになったようだった。
トナーク宮の中の砂利道を進み御用馬車はまもなく専用の馬車小屋に辿りついた。
御用馬車専用だけあってそこはトナーク宮の中でもかなり奥まった一画にあり、また大公夫妻の居室にごく近い。
それもまた一行には好都合であった。
「ここから先はわっしは行けねえ。大公様の身の回りの者以外は近づくことを禁止されてますのでな。それにここらまで来れば警備も少ない。物々しい警備を大公様は嫌っとるから最低限の警備しかおらんです」
「ああ。助かったよ、弥平次じいさん。ここから大公夫妻の居室までは目と鼻の先だ。何とかなるだろう」
四人は御用馬車を降り、馬車小屋から続く渡り廊下を通って宮殿内の廊下へとラフィンを先頭に進んだ。
万が一、誰かに会ったとしても、まずは侍女のラフィンならば怪しまれないはずだ、と踏んだ訳である。
白大理石をふんだんに使ったトナーク宮は大公家の保養施設の目的で建てられたこともあって、堅牢な城砦特有の陰鬱なイメージを持つリステリアス宮とは異なり、全体的に明るく瀟洒な宮殿である。
廊下には淡いベージュの絨毯がずっと敷き詰められており、天井まで届く大きな窓から入ってくる光が廊下全体に満ちている。
早朝と云うこともあるが、そのあたりはどうやら宮殿の中でも身分の高い者しか入ることを許されない場所らしく、人の気配はまったくなかった。
やがてそんな廊下を五分ほども歩いただろうか?
突き当たりに巨大な観音開きの扉が見えた。
豪華な彫刻が施された壁と調和した眩ゆいばかりの装飾。
「あれが謁見の間の入り口です。謁見の間を抜ければその先は大公家の私室となっています。そこにお父様もお母様もいらっしゃるはずです」
セロリは、やや緊張した面持ちである。
「さすがにあそこには警備の兵士がいるようだぞ」
物陰から謁見の間の様子を窺うと、槍を持って扉の両脇に直立している甲冑の兵士が見える。
「あのふたりだけかな?」
「調べてみようか?」と羽衣。
「ソナーか。そうだな。頼む」
羽衣は、ふっと息を吸い込むと、小さく口を開ける。
『……!』
ほんのわずか空気が振動するが、それに気づく者はいないだろう。
その音波が戻ってくるのを羽衣は鋭敏なセンサー耳(イヤー)で受信する。
「大丈夫。近くには人はいないみたい」
「よし。じゃ、多少手荒ではあるが、羽衣、あのふたりを片付けろ」
「了解」
それを聞くと慌ててラフィンがそれを止めようとする。
「か、片付けるって、どうするおつもりですか? ま、まさか殺して手足を切り刻んだ上に裏庭に埋めてしまう、とかですか? さすがにそんなことはこの私が許しません」
「ただ、眠らせるだけだ。ってか、そんなに猟奇的なことはしねーよ。それを思いつくあんたの方が怖いよ」
その間にも羽衣は身軽に跳躍すると、窓枠と壁の手掛かりを使って天井近くの張り出しに辿り着いていた。
それを伝って音もなく謁見の間の入り口の天井まで進んで行く。
「よし、みんな、耳を塞いでおけ」
「あの、レクスを倒した奴ですね?」
セロリが頭を抱え込む。
そう云えば、初めて会った時に「耳を塞げ」と云うサンタの言葉に頭を抱え込んだのは、ネコ耳だったからだろう。
普通の人間のようには耳がちゃんと塞げなかったのだと、初めてサンタは理解した。
羽衣の双眸から赤い照準レーザーがひとりの甲冑に狙いをつける。
『……!』
ぴくっ、と、甲冑の兵士が身じろぎしたかと思うと、そのままその場に崩れ落ちる。
もうひとりが、何が起きたのか、と、倒れた兵士に駆け寄ろうとした時には羽衣の照準はその兵士の額を照準していた。
『……!』
かれも無言のうちに、どうっとばかりに倒れこんだ。
「な、何をなさったのですか?」
ラフィンが目を瞠る。
「あの兵士は無事なのですか?」
「大丈夫だ。フォノン・メーザーを低出力で浴びせたんだ。脳みそが揺さぶられて、軽い脳震盪を起こしているだけだ」
「はあ。羽衣様、恐ろしい特技をお持ちなのですね」
ラフィンが、ブルっと体を震わせた。
当の羽衣は何事もなかったかのようにひらりと倒れた兵士の近くに舞い降りると、ふたりの兵士を廊下の隅まで引きずって行ってそこに横たえた。
サンタ、セロリ、ラフィンが謁見の間の扉の前にやってくると、羽衣はにっこりと笑って親指を立てて見せた。
喜助に較べれば、数段、上品で穏やかな顔つきの弥平次じいさんは首を振って見せた。
ラフィンとセロリが、それが御用馬車であることがわかった途端、サンタが止めようとする前に馬車を飛び出したのだ。
馬車から飛び出した侍女とシスターを見て、いぶかしげな表情をした弥平次じいさんは、おや? と呟いてセロリをじっと見つめ、それから慌てて御者台から転げ落ちるように下車すると、セロリの前に平伏してうやうやしく礼をしたのだった。
「こ、これはセルリア姫様。まさか、こげなところでお会いするとは」
それへの正式な返礼もそこそこに、セロリが、お父様とお母様がお乗りなのですね? と訊ねたが、そのセロリの問いに弥平次じいさんが首を振ったのだった。
「両殿下はまだお休み中のことと思いますじゃ。わっしは馬たちの散歩とトレーニングのために馬車を出していただけでごぜますじゃ」
見た目、上品な弥平次じいさんであったが、滅茶苦茶、訛っている。
「喜助もそうだが、弥平次? リスタル公国の馬車守の名前ってのは、そう云うクラシカルな和風なのが定番なのか?」
サンタが、和風、と云う遠い昔の地域文化を表す単語を持ち出して、ラフィンに訊ねた。
「さあ、詳しくはわかりませんが、おふたりともご両親が単に時代劇ファンだったのではないかと」
「そう云う問題なのか?」
(せっかく『遠い昔の地域文化』なんて言葉を出したのに、時代劇ファン、のひと言で済ますのか?)
「それにしても、はあ、セルリア姫様がお戻りとは仰天至極でごぜますだ」
当の弥平次じいさんはセロリの前で緊張した面持ちである。
「そんなに恐縮しないでください、弥平次。それでは、馬車はトナーク宮に戻るのですね?」
「んだす」
「んだば……じゃなくって、それでは私たちをトナーク宮にこっそりと入れてもらうことができますよね?」
セロリ、少しだけ、弥平次じいさんの訛りがうつっている。
「は? まあ、それは大丈夫ですけんども、姫様ならば正面から堂々と入ればよろしいのではごぜませんか?」
「これにはいろいろと事情があって出来れば私たちがここに来たことを誰にも気づかれたくはないのです。実は気づかれずに中に入るにはどうしたらいいのかと考えあぐねていたところなんです」
「はあ、わっしがちょうどここを通りかかったのは、まさしく、渡りに舟、っちゅうことでごぜますな?」
弥平次じいさんが、うんうん、と頷いた。
そして、ちらり、とラフィンを見て穏やかな微笑を見せた。
「え? 私?」
ラフィンが不思議そうな顔を見せる。
弥平次じいさんが紳士風の微笑を湛えた顔で、もう一度セロリに視線を移した。
「姫様、わっしが首尾よくみなさんを中に入れて差し上げますだ。ご安心くだせえ。……ただ褒美に、その、あの侍女のオッパイを……」
すべて云う前にセロリの回し蹴りが弥平次じいさんの脇腹を抉った。
「う、うげ……」
弥平次じいさん、その場に蹲る。
「どうして馬車守とはみんなそうなんですか? 大公家に直接仕える者たちが揃いも揃ってオッパイ・フェチとは公女として嘆かわしいです!」
「へ、へへ~、し、失礼いたしましてごぜます」
脇腹を押さえてその場に土下座する弥平次じいさん。
その様子を見つめつつ、我がことのように脇腹をさする喜助じいさん。
あっけにとられて顛末を見守るサンタと羽衣。
いつの間にかブラウスのボタンを外していた手を止めて見つめるラフィン。
「ってか、ラフィン! 何で脱ぐ気満々なんですか??」
***
そんな寸劇の後。
リステリアス宮の馬車と馬車守の喜助じいさんにそこで別れを告げ、セロリ、ラフィン、サンタ、羽衣の四人は弥平次じいさんの御する御用馬車にこっそりと乗り換えて、まんまとトナーク宮に侵入することに成功したのだった。
「なんか、ご都合主義的な展開だな」
「そうですか? まあ、いいではないですか。結果よければすべて良しです」
セロリが胸を張った。
「今回も私の作戦のおかげですね?」
「まあ、作戦、と云うか……」
(行き当たりばったりだが……)
「サンタ、褒めてください! 頭を撫でてください!」
「え? ああ、わかった、わかった。偉かったな、セロリ」
はいはい、と、サンタがセロリの頭を撫でる。
「えへへ~♪」
どうやらサンタに頭を撫でられるのが、いたくお気に入りになったようだった。
トナーク宮の中の砂利道を進み御用馬車はまもなく専用の馬車小屋に辿りついた。
御用馬車専用だけあってそこはトナーク宮の中でもかなり奥まった一画にあり、また大公夫妻の居室にごく近い。
それもまた一行には好都合であった。
「ここから先はわっしは行けねえ。大公様の身の回りの者以外は近づくことを禁止されてますのでな。それにここらまで来れば警備も少ない。物々しい警備を大公様は嫌っとるから最低限の警備しかおらんです」
「ああ。助かったよ、弥平次じいさん。ここから大公夫妻の居室までは目と鼻の先だ。何とかなるだろう」
四人は御用馬車を降り、馬車小屋から続く渡り廊下を通って宮殿内の廊下へとラフィンを先頭に進んだ。
万が一、誰かに会ったとしても、まずは侍女のラフィンならば怪しまれないはずだ、と踏んだ訳である。
白大理石をふんだんに使ったトナーク宮は大公家の保養施設の目的で建てられたこともあって、堅牢な城砦特有の陰鬱なイメージを持つリステリアス宮とは異なり、全体的に明るく瀟洒な宮殿である。
廊下には淡いベージュの絨毯がずっと敷き詰められており、天井まで届く大きな窓から入ってくる光が廊下全体に満ちている。
早朝と云うこともあるが、そのあたりはどうやら宮殿の中でも身分の高い者しか入ることを許されない場所らしく、人の気配はまったくなかった。
やがてそんな廊下を五分ほども歩いただろうか?
突き当たりに巨大な観音開きの扉が見えた。
豪華な彫刻が施された壁と調和した眩ゆいばかりの装飾。
「あれが謁見の間の入り口です。謁見の間を抜ければその先は大公家の私室となっています。そこにお父様もお母様もいらっしゃるはずです」
セロリは、やや緊張した面持ちである。
「さすがにあそこには警備の兵士がいるようだぞ」
物陰から謁見の間の様子を窺うと、槍を持って扉の両脇に直立している甲冑の兵士が見える。
「あのふたりだけかな?」
「調べてみようか?」と羽衣。
「ソナーか。そうだな。頼む」
羽衣は、ふっと息を吸い込むと、小さく口を開ける。
『……!』
ほんのわずか空気が振動するが、それに気づく者はいないだろう。
その音波が戻ってくるのを羽衣は鋭敏なセンサー耳(イヤー)で受信する。
「大丈夫。近くには人はいないみたい」
「よし。じゃ、多少手荒ではあるが、羽衣、あのふたりを片付けろ」
「了解」
それを聞くと慌ててラフィンがそれを止めようとする。
「か、片付けるって、どうするおつもりですか? ま、まさか殺して手足を切り刻んだ上に裏庭に埋めてしまう、とかですか? さすがにそんなことはこの私が許しません」
「ただ、眠らせるだけだ。ってか、そんなに猟奇的なことはしねーよ。それを思いつくあんたの方が怖いよ」
その間にも羽衣は身軽に跳躍すると、窓枠と壁の手掛かりを使って天井近くの張り出しに辿り着いていた。
それを伝って音もなく謁見の間の入り口の天井まで進んで行く。
「よし、みんな、耳を塞いでおけ」
「あの、レクスを倒した奴ですね?」
セロリが頭を抱え込む。
そう云えば、初めて会った時に「耳を塞げ」と云うサンタの言葉に頭を抱え込んだのは、ネコ耳だったからだろう。
普通の人間のようには耳がちゃんと塞げなかったのだと、初めてサンタは理解した。
羽衣の双眸から赤い照準レーザーがひとりの甲冑に狙いをつける。
『……!』
ぴくっ、と、甲冑の兵士が身じろぎしたかと思うと、そのままその場に崩れ落ちる。
もうひとりが、何が起きたのか、と、倒れた兵士に駆け寄ろうとした時には羽衣の照準はその兵士の額を照準していた。
『……!』
かれも無言のうちに、どうっとばかりに倒れこんだ。
「な、何をなさったのですか?」
ラフィンが目を瞠る。
「あの兵士は無事なのですか?」
「大丈夫だ。フォノン・メーザーを低出力で浴びせたんだ。脳みそが揺さぶられて、軽い脳震盪を起こしているだけだ」
「はあ。羽衣様、恐ろしい特技をお持ちなのですね」
ラフィンが、ブルっと体を震わせた。
当の羽衣は何事もなかったかのようにひらりと倒れた兵士の近くに舞い降りると、ふたりの兵士を廊下の隅まで引きずって行ってそこに横たえた。
サンタ、セロリ、ラフィンが謁見の間の扉の前にやってくると、羽衣はにっこりと笑って親指を立てて見せた。
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