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第11章 トナーク宮にて
(3)
広々とした謁見の間は無人だった。
窓にはカーテンが下ろされ薄暗く澱んだ空気に満ちている。
その様子からはかなり永い間この場所が使われていないことが窺われた。
つまり長期間に渡り謁見が行われていないのだ。
「そもそも謁見は、お父様はあまり得意ではありませんでしたから」と、セロリ。
「得意、不得意、の話なのか?」
「謁見に限らず政務全体に向いていないのです。人と会うこともあまり得意ではないと思います。見た目は野獣なのですがシャイな人なのです。それでラスバルトが成人してすぐに、かれに政務を少しずつ任せるようになった、と、聞いています。私はラスバルトが成人した頃から修道院に預けられたので話で聞いているだけですが」
「見た目が野獣なのか? 美女と野獣、の組み合わせだとおまえが云ってたが比喩的な意味でなく本当に野獣っぽいのか?」
「はい。父親参観日には決して来て欲しくないようなタイプですね。私も久しぶりに会うので、驚かないように、と、気を引き締めています」
「久々に会うから、でなく、会った時に驚かないように、なのか?」
どこか寂しい親父像をそこに見たような気がして、サンタは暗い気持ちになった。
謁見の間には一行が通り抜けてきた正面入り口の他には、その向かいにある小さめのあまり飾り気のない扉だけしかなかった。そこが大公家の私室に続く扉のようである。
「いよいよ、何年振りかのご対面です。ドキドキします」
セロリが胸に手をやって祈りのポーズをする。
シスターのくせにそれが妙にぎこちないのはどうしたものか。
「では」と、ラフィン。
「まずは私が両殿下にお目通りを願うことにいたします」
扉のノッカーを叩く。
「殿下、モロク大公殿下、リステリアス宮のセルリア公女殿下付き侍女、ラフィンでございます。セルリア公女をお連れしております。お目通りをお願いいたします」
凛とした声で告げる。
しばらくの間があった。
サンタは警戒して周囲を窺ったが特に異変が起こる気配はない。
やがて。
「お入りください」
中から年配の女性の声。
扉がゆっくりと内側に開いた。
「ご無礼いたします」
ラフィンは礼をするとサンタたちを手招きする。
そこは控えの間であった。今の声の主であろう年配の侍女が立っている。
彼女は一行を一瞥すると、セロリの姿を見て、一瞬かすかな驚きの表情を見せたが、次の瞬間には平静な表情に戻っていた。
まさかここにセロリが現れるなど想像もしていなかったはずだが、ベテランの侍女らしい見事なセルフ・コントロールである。
そして彼女はおっとりとした仕種で一同を控えの間に招じ入れ、扉の陰にいた若い侍女がかれらの後ろで扉を閉めた。
「セルリア様、お久しゅうございます」
年配の侍女が礼をする。
セロリもそれに返礼する。
ここではありふれた光景なのだろうが、どこかそののんびりした感じが苛立たしい。
「セルリア様がお戻りとは存じ上げませんでした。大公殿下、大公妃殿下も驚かれていらっしゃいます」
「そうですね。何も連絡していませんでしたから」
実際にはラスバルトには伝えてあったが、この様子だとやはり伝わっていなかったようである。
「はい。しかし、両殿下ともお喜びです」
年配の侍女が奥にある扉の横にいた侍女に合図を送り、彼女はゆっくりとその扉を開いた。
「お父様、お母様!」
セロリが叫んだ。涙がこぼれ落ちる。
扉の向こうには二メートルを大きく超える巨漢の亜人。
セロリとそっくりのネコ耳に、ぎょろりとした目、濃い顎ひげ、口許には巨大な四本の牙、と云うかなり恐ろしい顔立ちに、一撃で分厚い扉だろうが壁だろうが粉砕してしまいそうな筋肉質の体躯を持った壮年の男である。
それがリスタル公国の大公、モロク三世であった。
そして、その横につき従うように佇む清楚なドレスを身につけた小柄な貴婦人。
私室にいるからだろうか。セロリと同じ長い赤茶色のさらさらとした髪を結い上げることもなく、無造作に背中に流している。
それがリスタル公国の大公妃、イザベラ妃。
(確かに、美女と野獣、だな)
サンタは内心で呟いた。
「セルリア!」
叫んだのはモロク大公であった。
空気を震わせるようなバリトンボイスである。
その声に、セロリが駆け寄る。
モロク大公がごつい顔に満面の笑みを湛えて、両手を大きく広げた。
「セルリア、お帰り!」
だがその脇を掠めて、セロリは小柄なイザベラ妃に抱きついた。
「お母様、お久しぶりです」
その胸に顔を押しつけて声を上げて泣き出した。
モロク大公は手を広げたまま、笑みを引きつらせている。
「あらあら、セルリアったら、まだまだ子供なのね」
上品な笑顔を見せてセロリの頭を撫でる。
「ですけど、せっかくパパが手を広げていたのにあえてママの腕の中に飛び込むなんて、なかなかお茶目なセンスを身に着けたようね。ママ、嬉しいわ」
「ぐすっ。ええ、私をこんなお茶目にしてくれたのも、あちらにいるお二方のおかげなのです」
サンタと羽衣を指し示すセロリ。
「え? おれたちって、そう云う役割? ギャグの師匠?」
釈然としないサンタと羽衣は顔を見合わせる。
「あの者たちは、宮廷のお抱え夫婦漫才師なのです、お母様」
「いや、それって、さっきの脱出する時のシナリオだろうが!」
サンタが思わずツッコミを入れる。
すると、その言葉が終わらないうちに年配の侍女が素早い動作でかれの前に立つと、恐ろしい形相で睨みつけながら、短剣をかれの喉元にぴたりと押しつけた。
「無礼者! 言葉を控えよ!」
どうやらサンタのツッコミが気に食わなかったらしい。
その様子に羽衣が行動を起こそうとするところをサンタが手で制する。
「あら、侍女長、乱暴はダメですよ」
イザベラ妃が少し気の抜けた声でにこやかに年配の侍女に注意すると、彼女は短刀を鞘に納め、失礼いたしました、と云いながら一歩控える。
サンタは喉元をさすりながら、やれやれ、と肩を竦めた。
「驚かしてごめんなさいね。あなた方がセルリアをここまでつれて来てくださったのですね? それはお疲れでしょう。ひとまず、そちらにお掛けになってお寛ぎください」
のんびり口調でイザベラ妃は、見るからに豪華なソファをサンタたちに勧めた。
サンタと羽衣は会釈すると、云われた通りそのソファに腰掛けた。
「うわあ、ふわふわだね!」
羽衣が驚いて、呟いた。
「はしたないぞ」
サンタの台詞に、ペロリ、と舌を出して見せる羽衣。
相手が貴族だろうが何だろうが、お構いなしのマイペースである。
やがて若い侍女がふたりの前に良い香りのするお茶を出してくれた。
それを見届けるとイザベラ妃がにっこりと微笑する。
「セルリアと少し話をしたいのでお待ちいただけますか? そのお茶はリスタル名産の玉露です」
「え? 玉露……」
「ええ。とても美味しいんですのよ。お茶受けには芋羊羹があったはずね。おふたりにお出しして」
(玉露に芋羊羹? 中世ヨーロッパを模した国じゃなかったのか?)
サンタの内心のツッコミには気づくこともなく、当たり前のようにふたりの前には美味しそうな芋羊羹が供された。
「それではセルリアとお話をする間、少しお待ちくださいね……。あら、パパ?」
見ると、モロク大公は未だに両手を開いたポーズのまま、涙を流していた。
「いいから、早くあなたもいらっしゃい」
促されてモロク大公はやっとそのポーズやめると、うなだれたままイザベラ妃に続いた。
夫妻はセロリをつれて部屋に戻って行く。
「セルリア、話を聞かせてくれますか? 実はパパが政務から離れているからパパもママも毎日とても退屈なの。やることがないから、毎日、励んでいるのよ。あなた、弟と妹、何人くらい欲しいかしら?」
ぶっ、と、サンタは口をつけた玉露を吹き出した。
窓にはカーテンが下ろされ薄暗く澱んだ空気に満ちている。
その様子からはかなり永い間この場所が使われていないことが窺われた。
つまり長期間に渡り謁見が行われていないのだ。
「そもそも謁見は、お父様はあまり得意ではありませんでしたから」と、セロリ。
「得意、不得意、の話なのか?」
「謁見に限らず政務全体に向いていないのです。人と会うこともあまり得意ではないと思います。見た目は野獣なのですがシャイな人なのです。それでラスバルトが成人してすぐに、かれに政務を少しずつ任せるようになった、と、聞いています。私はラスバルトが成人した頃から修道院に預けられたので話で聞いているだけですが」
「見た目が野獣なのか? 美女と野獣、の組み合わせだとおまえが云ってたが比喩的な意味でなく本当に野獣っぽいのか?」
「はい。父親参観日には決して来て欲しくないようなタイプですね。私も久しぶりに会うので、驚かないように、と、気を引き締めています」
「久々に会うから、でなく、会った時に驚かないように、なのか?」
どこか寂しい親父像をそこに見たような気がして、サンタは暗い気持ちになった。
謁見の間には一行が通り抜けてきた正面入り口の他には、その向かいにある小さめのあまり飾り気のない扉だけしかなかった。そこが大公家の私室に続く扉のようである。
「いよいよ、何年振りかのご対面です。ドキドキします」
セロリが胸に手をやって祈りのポーズをする。
シスターのくせにそれが妙にぎこちないのはどうしたものか。
「では」と、ラフィン。
「まずは私が両殿下にお目通りを願うことにいたします」
扉のノッカーを叩く。
「殿下、モロク大公殿下、リステリアス宮のセルリア公女殿下付き侍女、ラフィンでございます。セルリア公女をお連れしております。お目通りをお願いいたします」
凛とした声で告げる。
しばらくの間があった。
サンタは警戒して周囲を窺ったが特に異変が起こる気配はない。
やがて。
「お入りください」
中から年配の女性の声。
扉がゆっくりと内側に開いた。
「ご無礼いたします」
ラフィンは礼をするとサンタたちを手招きする。
そこは控えの間であった。今の声の主であろう年配の侍女が立っている。
彼女は一行を一瞥すると、セロリの姿を見て、一瞬かすかな驚きの表情を見せたが、次の瞬間には平静な表情に戻っていた。
まさかここにセロリが現れるなど想像もしていなかったはずだが、ベテランの侍女らしい見事なセルフ・コントロールである。
そして彼女はおっとりとした仕種で一同を控えの間に招じ入れ、扉の陰にいた若い侍女がかれらの後ろで扉を閉めた。
「セルリア様、お久しゅうございます」
年配の侍女が礼をする。
セロリもそれに返礼する。
ここではありふれた光景なのだろうが、どこかそののんびりした感じが苛立たしい。
「セルリア様がお戻りとは存じ上げませんでした。大公殿下、大公妃殿下も驚かれていらっしゃいます」
「そうですね。何も連絡していませんでしたから」
実際にはラスバルトには伝えてあったが、この様子だとやはり伝わっていなかったようである。
「はい。しかし、両殿下ともお喜びです」
年配の侍女が奥にある扉の横にいた侍女に合図を送り、彼女はゆっくりとその扉を開いた。
「お父様、お母様!」
セロリが叫んだ。涙がこぼれ落ちる。
扉の向こうには二メートルを大きく超える巨漢の亜人。
セロリとそっくりのネコ耳に、ぎょろりとした目、濃い顎ひげ、口許には巨大な四本の牙、と云うかなり恐ろしい顔立ちに、一撃で分厚い扉だろうが壁だろうが粉砕してしまいそうな筋肉質の体躯を持った壮年の男である。
それがリスタル公国の大公、モロク三世であった。
そして、その横につき従うように佇む清楚なドレスを身につけた小柄な貴婦人。
私室にいるからだろうか。セロリと同じ長い赤茶色のさらさらとした髪を結い上げることもなく、無造作に背中に流している。
それがリスタル公国の大公妃、イザベラ妃。
(確かに、美女と野獣、だな)
サンタは内心で呟いた。
「セルリア!」
叫んだのはモロク大公であった。
空気を震わせるようなバリトンボイスである。
その声に、セロリが駆け寄る。
モロク大公がごつい顔に満面の笑みを湛えて、両手を大きく広げた。
「セルリア、お帰り!」
だがその脇を掠めて、セロリは小柄なイザベラ妃に抱きついた。
「お母様、お久しぶりです」
その胸に顔を押しつけて声を上げて泣き出した。
モロク大公は手を広げたまま、笑みを引きつらせている。
「あらあら、セルリアったら、まだまだ子供なのね」
上品な笑顔を見せてセロリの頭を撫でる。
「ですけど、せっかくパパが手を広げていたのにあえてママの腕の中に飛び込むなんて、なかなかお茶目なセンスを身に着けたようね。ママ、嬉しいわ」
「ぐすっ。ええ、私をこんなお茶目にしてくれたのも、あちらにいるお二方のおかげなのです」
サンタと羽衣を指し示すセロリ。
「え? おれたちって、そう云う役割? ギャグの師匠?」
釈然としないサンタと羽衣は顔を見合わせる。
「あの者たちは、宮廷のお抱え夫婦漫才師なのです、お母様」
「いや、それって、さっきの脱出する時のシナリオだろうが!」
サンタが思わずツッコミを入れる。
すると、その言葉が終わらないうちに年配の侍女が素早い動作でかれの前に立つと、恐ろしい形相で睨みつけながら、短剣をかれの喉元にぴたりと押しつけた。
「無礼者! 言葉を控えよ!」
どうやらサンタのツッコミが気に食わなかったらしい。
その様子に羽衣が行動を起こそうとするところをサンタが手で制する。
「あら、侍女長、乱暴はダメですよ」
イザベラ妃が少し気の抜けた声でにこやかに年配の侍女に注意すると、彼女は短刀を鞘に納め、失礼いたしました、と云いながら一歩控える。
サンタは喉元をさすりながら、やれやれ、と肩を竦めた。
「驚かしてごめんなさいね。あなた方がセルリアをここまでつれて来てくださったのですね? それはお疲れでしょう。ひとまず、そちらにお掛けになってお寛ぎください」
のんびり口調でイザベラ妃は、見るからに豪華なソファをサンタたちに勧めた。
サンタと羽衣は会釈すると、云われた通りそのソファに腰掛けた。
「うわあ、ふわふわだね!」
羽衣が驚いて、呟いた。
「はしたないぞ」
サンタの台詞に、ペロリ、と舌を出して見せる羽衣。
相手が貴族だろうが何だろうが、お構いなしのマイペースである。
やがて若い侍女がふたりの前に良い香りのするお茶を出してくれた。
それを見届けるとイザベラ妃がにっこりと微笑する。
「セルリアと少し話をしたいのでお待ちいただけますか? そのお茶はリスタル名産の玉露です」
「え? 玉露……」
「ええ。とても美味しいんですのよ。お茶受けには芋羊羹があったはずね。おふたりにお出しして」
(玉露に芋羊羹? 中世ヨーロッパを模した国じゃなかったのか?)
サンタの内心のツッコミには気づくこともなく、当たり前のようにふたりの前には美味しそうな芋羊羹が供された。
「それではセルリアとお話をする間、少しお待ちくださいね……。あら、パパ?」
見ると、モロク大公は未だに両手を開いたポーズのまま、涙を流していた。
「いいから、早くあなたもいらっしゃい」
促されてモロク大公はやっとそのポーズやめると、うなだれたままイザベラ妃に続いた。
夫妻はセロリをつれて部屋に戻って行く。
「セルリア、話を聞かせてくれますか? 実はパパが政務から離れているからパパもママも毎日とても退屈なの。やることがないから、毎日、励んでいるのよ。あなた、弟と妹、何人くらい欲しいかしら?」
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