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第13章 リステリアス宮の攻防
(2)
コンテナが左右に開くと、そこに横たわっていたのは確かにマミの云う通り巨大ロボであった。
それがゆっくりと半身を起こしさらに地面に片足をつく。
どすん、と云う音とともに、巨大コンボイさえ揺るがす衝撃。
よっこらしょ、と立ち上がる。
その頭部にある操縦席のグラサイト窓越しにフタバの姿が見えた。
「どう? ユズナちゃん、クロードちゃん♪ これが秘密兵器第二弾、巨大ロボ《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》だにゃん。全長18メートル、重量43トン。ガ●ダム本体とほぼ同じスペックだにゃ」
「ガ●ダムかい?」
「ちなみにこのコンボイのことは、こっそりと、ホワ●トベース号、と呼んでるにゃん」
コンボイが高々と巻き上げた土煙からさらに顔を突き出す巨大ロボ。
ごつい装甲を身に着けた巨大な甲冑の戦士に見える。
ただ額に当たる部分や胸や肩などにハートマークがついているのが、少しだけ乙女チック、と云うか、少女趣味と云うか。
「ハートマークがおしゃれポイントだにゃ」
「いや、機動戦士にはハートはアンマッチやろが? ってか、おまえ、なんてモン運んで来たんや?」
それでこの巨大コンボイとコンテナだったのか、と、今さらながらにユズナは気づいた。
(それにいつの間にこないなもん作りおったんや、こいつ。整備ドックはお任せやったが、今後考えなアカンな)
「あは♪ みんな、喜んでるにゃん!」
ユズナの内心の思いなどには頓着せずマミは喜々として叫ぶ。万歳さえしている。
確かに周囲を見回すと、処刑見物に集まってきたはずの野次馬たちが《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》を見上げて口々に驚きの声を上げ、子供たちは大はしゃぎである。
『ええと、マミさん、少し準備運動しますね』
フタバの声。
続いて巨大ロボのスピーカーから軽快なピアノの伴奏が流れ出し、さらにナレーションが始まった。
『腕を前から上にあげて、背伸びの運動から~。はい』
ラジオ体操であった。
とても巨大ロボとは思えぬ、滑らかな動き。
「うん。見事な動きだにゃ。さすが天才マミちゃんの作品にゃ」
「いやいや、巨大ロボに準備運動、必要あらへんやろ?」
「そうでもないにゃ。全身にオイルを馴染ませにゃいと」
それでもラジオ体操はないだろうが。
「ちなみに装備も凄いのにゃ。あの頭部にはバルカン砲が……」
「そないなもん、ぶっ放したら死人が出るやろ!」
「大丈夫。ただの衝撃弾だから当たっても失神するくらいだにゃ。まあ、当たり所が悪いと危ないかも知れないけどにゃあ」
「あかんやろ、それ」
もはや突っ込む気にもなれない。
「あとね」と、マミ。
「ユズナちゃんも暴れたいと思って他にも用意してあるにゃ」
ごそごそと後部座席を掻きまわしている。
「あ、あった、あった。ジャーン!」
そしてマミが取り出したのは、先端にピンクのハートが取り付けられたバトンのような器具。
「何や? このハートのついたラブリーな杖は?」
「聞いて驚くにゃよ、これを振ると何と魔法少女に変身出来るにゃん!」
「嘘つけ! どんな仕組みやねん?」
「……と、云いたいところだけど、まだ研究段階で変身まではできにゃいから、こっちのラブリーなコスに着替える必要があるにゃ」
と、ピンク色ベースのミニドレスを取り出すマミ。
ごつん!
「あ~、ユズナちゃん、痛いにゃあ」
「あほ、ふざけてる場合じゃないやろ!」
もう、乱暴にゃんだからぁ、と、呟きながらマミはまた別の衣装を引っ張り出した。
「じゃ、こっちの服」
「今度は、何や?」
ユズナが自らの拳を撫でながら険悪な眼差しでマミを見つめる。
「第三弾、戦闘装甲、《ノーメンライダー》の衣装だにゃ」
鈍いダークブラウンのソフトメタル製バトルスーツである。
ピンクのミニドレスに較べれば、数段役に立ちそうだ。
「おお、おお、少しはマシやな。けど、いらん」
「ええ? どうして?」
「名前がダサい」
「そんなこと云わないで着てくれないと困るにゃ。だってユズナちゃん、行くなと云ってもどうせサンタちゃんたちを助けに行くんでしょ? だったら、危ないからちゃんと防護服が必要だにゃ。おまけにこれは防護機能だけでニャく、パワードスーツになってるから普段のパワーの30倍は出せるにゃ」
「う~ん、名前がダサいんやけど……、まあ、ええか」
「それから……と」と、マミ。
「これもちゃんとつけてにゃ」
出して来たのは白塗りの能面であった。
「なんや、これは?」
「能面だにゃ。こっちは小面、こっちは小姫。若い女面にゃのだ。……あ、鉄輪女とか般若とか鬼女系もばっちりだにゃ」
「《ノーメンライダー》って《能面ライダー》なんか?」
「うん。そうにゃのだ。あ、そうそう、後ろにバイクも乗せてきたからね。バイク、お得意にゃ? ちゃんと変身ポーズも決めて欲しいにゃん」
「いや、能面もつけへんし、変身ポーズもやらへん。そもそもそんな能面つけたらメガネはどないすんねん? ウチがド近眼なの知っとるやろが? メガネ外したら目が数字の3みたいになってまうねんで?」
「ああ、そうだったにゃ。それを忘れてた。けど、それじゃ《ノーメンライダー》にならないにゃん。せっかくの《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》と《ノーメンライダー》のコラボだったのに子供たちに申し訳ないにゃ」
「何を残念がっとるねん? ウチらは『着ぐるみアクター』じゃないんやで? おまえ楽しみ過ぎや。……んで、肝心のおまえはどないすんねん?」
「ん~、立体機●装置を持ってきたんだけども、まあ、ここはフタバちゃんとユズナちゃんに任せてマミちゃんはとりあえず高見の見物だにゃ」
「何やねん、その立体機●装置って? そっちのが役に立つんやないのか? おい!」
まあまあ、と、云いながら、マミはユズナが《ノーメンライダー》に着替えるのを手伝いながらにこにこと笑っている。
はっきり云わないところを見ると、どうやらそれも未完成らしい。
「うん、これでOKだにゃ。なかなか似合うよ。ヒュー、ヒュー」
着替え終わるとマミは満足そうにユズナを上から下まで眺めた。
「別に似合っても嬉しくないねんけどな」
ユズナはそのパワードスーツが、《ノーメンライダー》などと云う名前がついている割には普通だったことに少し安心する。
違和感があるのは赤いマフラーくらいであった。
「じゃあ、急いでコンテナの中の《サ●クロン号》で出発だにゃ」
「いちいち伏字が必要なネーミングにするんやない! で、武器はあるんか?」
「これかにゃ」
マミが取り出したのは一本のバール。
「これが武器。『名状しがたいバ●ルのようなもの』だにゃ」
「ただのバールやろが。もう突っ込む気にもなれんな」
「ま、それはおいといて」と、マミ。
今度は後部座席のリア・ウインドウにへばりついているクロードに向き直る。
「クロードちゃんはどさくさ紛れにサンタちゃんたちを助けに行くにゃ」
「は? ボクもですか?」
「あったり前にゃん」
「はあ、わ、わかりました」
クロードが荷台で、渋々、頷く。
「それで、ボクの秘密兵器は?」
「にゃいよ」
「え? ない?」
「クロードちゃんはもともとオマケで来たからにゃ。そこまで用意出来なかったにゃん。魔法少女のコスなら余ってるけど、どうかにゃ?」
「そ、それは勘弁してください」
「マミちゃんもそれは見たくないしにゃ。ってな訳だから、まあ、身ひとつでがんばるにゃん」
「そ、そうなんですね……」
警官のくせに気弱に答える。
「丸腰で危険なのはわかってるにゃん。だから冥土の土産にユズナちゃんの生着替えが見えるように荷台のカーテンを開けといたにゃん」
マミがにっこりと微笑む。
ユズナが、はっ、とそのことに気づいて恐ろしい形相でクロードを睨みつけた。
「こ、この……、クロード、おまえなぁ」
わかってて黙って見てたんやな、と、ユズナがドスの利いた声で呟く。
クロードは身の危険を感じて荷台の中で後ずさりする。
ユズナの凶悪な眼差し。
「後で憶えておけや。必ず無事に戻って来るんやで。思い切りどついたるからな」
あの騒ぎに巻き込まれるのと、ユズナにどつかれるのと、いったいどっちが楽なんだろうか、と、クロードは真剣に悩むのだった。
それがゆっくりと半身を起こしさらに地面に片足をつく。
どすん、と云う音とともに、巨大コンボイさえ揺るがす衝撃。
よっこらしょ、と立ち上がる。
その頭部にある操縦席のグラサイト窓越しにフタバの姿が見えた。
「どう? ユズナちゃん、クロードちゃん♪ これが秘密兵器第二弾、巨大ロボ《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》だにゃん。全長18メートル、重量43トン。ガ●ダム本体とほぼ同じスペックだにゃ」
「ガ●ダムかい?」
「ちなみにこのコンボイのことは、こっそりと、ホワ●トベース号、と呼んでるにゃん」
コンボイが高々と巻き上げた土煙からさらに顔を突き出す巨大ロボ。
ごつい装甲を身に着けた巨大な甲冑の戦士に見える。
ただ額に当たる部分や胸や肩などにハートマークがついているのが、少しだけ乙女チック、と云うか、少女趣味と云うか。
「ハートマークがおしゃれポイントだにゃ」
「いや、機動戦士にはハートはアンマッチやろが? ってか、おまえ、なんてモン運んで来たんや?」
それでこの巨大コンボイとコンテナだったのか、と、今さらながらにユズナは気づいた。
(それにいつの間にこないなもん作りおったんや、こいつ。整備ドックはお任せやったが、今後考えなアカンな)
「あは♪ みんな、喜んでるにゃん!」
ユズナの内心の思いなどには頓着せずマミは喜々として叫ぶ。万歳さえしている。
確かに周囲を見回すと、処刑見物に集まってきたはずの野次馬たちが《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》を見上げて口々に驚きの声を上げ、子供たちは大はしゃぎである。
『ええと、マミさん、少し準備運動しますね』
フタバの声。
続いて巨大ロボのスピーカーから軽快なピアノの伴奏が流れ出し、さらにナレーションが始まった。
『腕を前から上にあげて、背伸びの運動から~。はい』
ラジオ体操であった。
とても巨大ロボとは思えぬ、滑らかな動き。
「うん。見事な動きだにゃ。さすが天才マミちゃんの作品にゃ」
「いやいや、巨大ロボに準備運動、必要あらへんやろ?」
「そうでもないにゃ。全身にオイルを馴染ませにゃいと」
それでもラジオ体操はないだろうが。
「ちなみに装備も凄いのにゃ。あの頭部にはバルカン砲が……」
「そないなもん、ぶっ放したら死人が出るやろ!」
「大丈夫。ただの衝撃弾だから当たっても失神するくらいだにゃ。まあ、当たり所が悪いと危ないかも知れないけどにゃあ」
「あかんやろ、それ」
もはや突っ込む気にもなれない。
「あとね」と、マミ。
「ユズナちゃんも暴れたいと思って他にも用意してあるにゃ」
ごそごそと後部座席を掻きまわしている。
「あ、あった、あった。ジャーン!」
そしてマミが取り出したのは、先端にピンクのハートが取り付けられたバトンのような器具。
「何や? このハートのついたラブリーな杖は?」
「聞いて驚くにゃよ、これを振ると何と魔法少女に変身出来るにゃん!」
「嘘つけ! どんな仕組みやねん?」
「……と、云いたいところだけど、まだ研究段階で変身まではできにゃいから、こっちのラブリーなコスに着替える必要があるにゃ」
と、ピンク色ベースのミニドレスを取り出すマミ。
ごつん!
「あ~、ユズナちゃん、痛いにゃあ」
「あほ、ふざけてる場合じゃないやろ!」
もう、乱暴にゃんだからぁ、と、呟きながらマミはまた別の衣装を引っ張り出した。
「じゃ、こっちの服」
「今度は、何や?」
ユズナが自らの拳を撫でながら険悪な眼差しでマミを見つめる。
「第三弾、戦闘装甲、《ノーメンライダー》の衣装だにゃ」
鈍いダークブラウンのソフトメタル製バトルスーツである。
ピンクのミニドレスに較べれば、数段役に立ちそうだ。
「おお、おお、少しはマシやな。けど、いらん」
「ええ? どうして?」
「名前がダサい」
「そんなこと云わないで着てくれないと困るにゃ。だってユズナちゃん、行くなと云ってもどうせサンタちゃんたちを助けに行くんでしょ? だったら、危ないからちゃんと防護服が必要だにゃ。おまけにこれは防護機能だけでニャく、パワードスーツになってるから普段のパワーの30倍は出せるにゃ」
「う~ん、名前がダサいんやけど……、まあ、ええか」
「それから……と」と、マミ。
「これもちゃんとつけてにゃ」
出して来たのは白塗りの能面であった。
「なんや、これは?」
「能面だにゃ。こっちは小面、こっちは小姫。若い女面にゃのだ。……あ、鉄輪女とか般若とか鬼女系もばっちりだにゃ」
「《ノーメンライダー》って《能面ライダー》なんか?」
「うん。そうにゃのだ。あ、そうそう、後ろにバイクも乗せてきたからね。バイク、お得意にゃ? ちゃんと変身ポーズも決めて欲しいにゃん」
「いや、能面もつけへんし、変身ポーズもやらへん。そもそもそんな能面つけたらメガネはどないすんねん? ウチがド近眼なの知っとるやろが? メガネ外したら目が数字の3みたいになってまうねんで?」
「ああ、そうだったにゃ。それを忘れてた。けど、それじゃ《ノーメンライダー》にならないにゃん。せっかくの《ラブリー・ゴッド・マシンダー・X》と《ノーメンライダー》のコラボだったのに子供たちに申し訳ないにゃ」
「何を残念がっとるねん? ウチらは『着ぐるみアクター』じゃないんやで? おまえ楽しみ過ぎや。……んで、肝心のおまえはどないすんねん?」
「ん~、立体機●装置を持ってきたんだけども、まあ、ここはフタバちゃんとユズナちゃんに任せてマミちゃんはとりあえず高見の見物だにゃ」
「何やねん、その立体機●装置って? そっちのが役に立つんやないのか? おい!」
まあまあ、と、云いながら、マミはユズナが《ノーメンライダー》に着替えるのを手伝いながらにこにこと笑っている。
はっきり云わないところを見ると、どうやらそれも未完成らしい。
「うん、これでOKだにゃ。なかなか似合うよ。ヒュー、ヒュー」
着替え終わるとマミは満足そうにユズナを上から下まで眺めた。
「別に似合っても嬉しくないねんけどな」
ユズナはそのパワードスーツが、《ノーメンライダー》などと云う名前がついている割には普通だったことに少し安心する。
違和感があるのは赤いマフラーくらいであった。
「じゃあ、急いでコンテナの中の《サ●クロン号》で出発だにゃ」
「いちいち伏字が必要なネーミングにするんやない! で、武器はあるんか?」
「これかにゃ」
マミが取り出したのは一本のバール。
「これが武器。『名状しがたいバ●ルのようなもの』だにゃ」
「ただのバールやろが。もう突っ込む気にもなれんな」
「ま、それはおいといて」と、マミ。
今度は後部座席のリア・ウインドウにへばりついているクロードに向き直る。
「クロードちゃんはどさくさ紛れにサンタちゃんたちを助けに行くにゃ」
「は? ボクもですか?」
「あったり前にゃん」
「はあ、わ、わかりました」
クロードが荷台で、渋々、頷く。
「それで、ボクの秘密兵器は?」
「にゃいよ」
「え? ない?」
「クロードちゃんはもともとオマケで来たからにゃ。そこまで用意出来なかったにゃん。魔法少女のコスなら余ってるけど、どうかにゃ?」
「そ、それは勘弁してください」
「マミちゃんもそれは見たくないしにゃ。ってな訳だから、まあ、身ひとつでがんばるにゃん」
「そ、そうなんですね……」
警官のくせに気弱に答える。
「丸腰で危険なのはわかってるにゃん。だから冥土の土産にユズナちゃんの生着替えが見えるように荷台のカーテンを開けといたにゃん」
マミがにっこりと微笑む。
ユズナが、はっ、とそのことに気づいて恐ろしい形相でクロードを睨みつけた。
「こ、この……、クロード、おまえなぁ」
わかってて黙って見てたんやな、と、ユズナがドスの利いた声で呟く。
クロードは身の危険を感じて荷台の中で後ずさりする。
ユズナの凶悪な眼差し。
「後で憶えておけや。必ず無事に戻って来るんやで。思い切りどついたるからな」
あの騒ぎに巻き込まれるのと、ユズナにどつかれるのと、いったいどっちが楽なんだろうか、と、クロードは真剣に悩むのだった。
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