僕の番と言われました

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お名前がつきました

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綺麗な服を着たおじさんが
「ぼっちゃま、お帰りなさいませ。お連れ様がぼっちゃまからご連絡頂いた番様ですね。」

「これから、よろしくお願いするよ。父上と母上に合わせたいけど、先にお風呂かなぁセバス?」

お兄さんがセバスと呼んだ人と話していると
「おかえりなさい!この子がそうなの、レイ?」
お兄さんによく似たお姉さんがきた。

「私はサンドリア、リアって呼んでね。妹が欲しかったから、あなたがきてくれて嬉しいわ。私の小さい時の服を用意したから着替えましょ?こっちよ!」

お姉さんに手をひかれてお風呂に入れられ、汚れてないきれいな服を着せてもらって部屋に連れてこられた。
部屋には初めて見た大きなテーブルがあって、その横にお兄さんが立っていた。あと、お兄さんの後ろに男の人と女の人。

「お待たせ。どう?私の5歳の頃に着てた服がぴったりなのよ。」
「うん、可愛い。そうか、じゃあ5歳ぐらいなのかな?そうだ!まだ、僕の名前を教えてなかったね?僕の名前はアレイ、レイって呼んでね。それと、君にも名前が必要だから、僕がつけてもいい?」

「お前じゃないの?」
男の人と女の人が驚いた顔をした。

「違うよ。お前は名前じゃないんだよ。今日からピオーネ。ピオーネがお名前だからね。僕は「ピオ」って愛称で呼ぶけど、他の人にはピオーネって呼ばれたら「はい」ってお返事できるかな?」
嬉しくて「はい」ってお返事しちゃったわ。





 
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