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1話
酔った勢い
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賑やかな店内では、あちこちで楽しそうに話す声が飛び交っている。
本日は花の金曜日なるものなので、労働から解放された嬉しさも一入なのだろう。
それは仕事終わりにご飯を食べに来た私も同じで、巷で人気の個室居酒屋の中、私は後輩である朝木くんとグラスを合わせた。
「いろは先輩、おつかれさまです」
「おつかれさま! プロジェクトも一段落したし、今日はたくさん飲むぞ~!」
その宣言と同時にカチンと小気味よい音が響き、私はグラスの中身を一気に煽った。
「おいしい、おかわり!」
「先輩、ペース早いですって」
苦笑いを浮かべながらもメニューを手渡してくれる可愛い後輩は、周囲の若い子達と比べて落ち着いているので自分と同年代に思えるが、実は三歳程年下である。
新入社員の研修を担当して以来懐かれたようで、何かとひっついてくる可愛い存在だ。
「でもずっと禁酒してたし、今日ぐらいは許されたいよ」
テーブルに肘をついて軽く拗ねると、朝木くんは困ったように笑う。
「プロジェクトが成功するまで飲まない! 酒断ち! って毎日言ってましたもんね。俺が誘っても全然乗ってくれないし」
「社運がかかってたんだもの、願掛けぐらいするわ。でも朝木くんがサポートしてくれたおかげで助かったよ」
「俺の仕事は先輩の役に立つことですから。……店員さんすみません、注文お願いします」
朝木くんは得意げに笑い、近くを通りがかった店員に声をかけた。
「次はどれを頼みますか?」
「そうね……じゃあ、これで」
メニューを広げて注文をすると、すぐに次のお酒が運ばれてくる。
満ちたアルコールをまたぐいっと飲み干し、ふうと息をついた。
「今日は私が奢るから、朝木くんも好きなもの頼んでね」
「えっ、いいんですか? ありがとうございます。でも俺、先輩みたいに酒に強くないんで……そうだなぁ」
私がお酒弱かったっけ? と言っている間に彼はメニューに目を通す。
刺身頼んでいいですか? と聞かれ、快諾した。
さっきも話していたけど、今日は社運がかかった大きなプロジェクトが成功した日だ。
信頼できる後輩と二人きりだし、おいしいものを食べて飲んで、ぱーっと過ごしたい。
迷惑をかけない程度に羽目を外して、ぱーっとね。
朝木くんが頼んだお刺身がテーブルに乗せられる。
私はそれをおつまみにしてグラスを傾けた。
「このお刺身おいしいね……お酒によく合う……」
「先輩、本当にペース早いですよ。そんなんで大丈夫なんですか?」
徐々に呂律が危うくなってきた私の顔を、朝木くんが心配そうに覗き込む。
我が後輩ながらまあなんとも整った顔だ。
端正というか、アイドル系?
社内でも密かに人気のあるこの子が、どうして私に懐いてくれてるんだろう。
改めて考えると不思議だなあ……。などと思いつつ。
「大丈夫、大丈夫。私ね、いくら酔っても失敗したことないの。ちゃんとお会計もできるし、一人でもしっかり帰れるし。だから平気!」
と余裕をこいていた私だが、彼の心配通り、この発言はのちに撤回されることとなる。
大きな仕事が終わってハイテンションになった結果、ものの見事に酔っ払いが完成してしまった。
「うう……だめだ歩けない……」
「だから飲みすぎだって言ったんですよ。ほら、肩貸すんで掴まってください」
ごめんね、申し訳ない。と何度も口にしながら朝木くんの誘導に従って夜の道を歩く。
ちなみに会計は私のおごりではなく折半だった。
私が細かい計算ができず、適当に万札を出していたところ朝木くんが調整をしてお釣りを握らせてきたので。
「ごめんね……」
「いいんです。こうなることは予想してましたから。それよりほら、電車で帰るかタクシーで帰るか選んでください」
「うん、そうだね……」
タクシーで帰った方がいいのだろうけど、付近に車が止まれるようなスペースはない。
かと言って駅まで歩いていける自信もない。
どうするべきかとふわふわした頭で考えている時、視界に入ったのは眩いネオン看板だった。
私達の目の前に、ラブホテルがあったのだ。
「……少し休みたいかも……」
「ええ!?」
朝木くんは私の視線の先を察して驚いた声をあげる。
ごめん、そういう意味じゃないんだけど……でもほら、歩くのしんどいし、朝木くんも私を駅まで引っ張るの辛いでしょ?
「無理、もう歩けない……うっ、吐きそう」
「ちょっと待ってください! もう、しょうがないな……!」
焦った様子の彼は、私の身体を小脇に抱えてラブホテルへと足を踏み入れた。
きらびやかな室内に置かれたソファで、私は横になっていた。
頭の下にふかふかのクッションが敷かれていて気持ちが良くて、油断すると微睡んでしまいそうだ。
「少し落ち着きましたか?」
「うん、ありがとう……巻き込んじゃってごめんね」
「先輩を一人にはできませんから、気にしないでください。お水どうぞ」
朝木くんはそう言って、新品のペットボトルを差し出してくる。
何も言ってないのに先回りして用意してくれていたのか、なんてできた後輩だろう……。
ありがたくペットボトルを受け取り、口に含む。
少し休んだおかげで気分はだいぶ良くなっていた。もう少し休めば一人でも帰れそうだ。
「ありがとうね……朝木くんは頼りになるな。私も頼ってほしいなぁ」
「そうですね、酔っている時も頼れる先輩だったらいいんですけどねー」
冗談交じりに話すと、棘のある言い方をされた。
じっとりとした眼差しを向けられてつい眉が下げてしまう。ごめんってば。
私がしゅんとしたのを見かねて、朝木くんは首を振った。
「嘘ですよ。仕事の面ではずっと頼ってるじゃないですか」
「まぁ、これでも先輩だし……そりゃあね」
入社歴は私の方が数年早いので、後輩に抜かされるのは避けたかった。
バリバリ仕事に励んでいるおかげでしばらくは追いつかれる心配はなさそうだけど、単純に朝木くんが大仕事を任されたことがないだけでもあるので、経験値を積めばあっという間に化けるだろう。
まだまだ負けていられない……。
メラメラと闘志を燃やしていると、隣に座ってきた朝木くんが口元に手を当てて何かを考え込んでいた。
どうしたんだろう?
「先輩……そんなに頼られたいなら、ひとつ相談をしてもいいですか?」
「いいよ、なんでも相談して! 私にできることなら力になりたい」
迷惑をかけたお詫びもしたいしと頷くと、朝木くんはしばらく口を閉ざした。
「……」
……待って、そんなに重たい質問なの? 私はソファに座り直し、姿勢を正した。
相談事を受け止めきれるかなと不安を抱えているうちに、彼が口を開く。
「……実は俺――で」
「え、何?」
ぼそぼそと放たれた言葉がしっかりと聞き取れず、首を傾げる。
「俺……たないんです」
打ち明けづらいのか、彼の声は小さいままだ。
そしてその声は、今度はつけっぱなしになっていたテレビから流れる音でよく聞こえなかった。
「ごめん、なんて?」
朝木くんとの距離を詰めて改めて耳に神経を集中させる、その瞬間。
今度こそきちんと伝えようとしたらしく、朝木くんははっきりと声を張り上げた。
「俺……っ、勃たないんです! インポなんです、EDなんです……!」
「へぇ、ED…………え?」
思いもよらぬ相談内容に、時が止まった。
ED……? って、あれ? いわゆる勃起不全てやつ?
「朝木くんの、勃たないの? 健康な成人男性なのに?」
率直に尋ねると、彼の頬がぽっと赤く染まる。
しかも涙目になっていた。
……不覚にも、可愛いと思った。
そんな感情を抱く私の前で、彼は深く頷いた。
「前の彼女ともそれが原因で別れたんですけど、一向に治らなくて」
「あぁーそうなんだ……ご愁傷さま……」
心にもない慰めの言葉を発してしまう。
私女だから、男の人のそういう悩みはどうやって解決すればいいか知らない。
的確なアドバイスが浮かばず視線をさまよわせていると、朝木くんが私の手をきゅっと握ってきた。
「朝木くん?」
「投薬とか一人で出来そうな治療は大方試したんですけど、全部ダメで……それで、その」
彼は勇気を出すかのように小さく息を吸った。
「……協力してくれませんか?」
「ええと……」
「こんな事、信頼できる先輩にしか頼めなくて」
温かい指先で手の甲を撫でられ、酔いの回った頭で必死に考える。
協力って多分、そういうことだろう。
自分に手伝えることはなんでもと思っていたし、ちゃんとできるか心配だけど……可愛い可愛い後輩の役に立てるなら。
「……わかった。善処してみる」
答えると、朝木くんはぱっと顔を輝かせて私の身体をベッドに運び込んだ――
本日は花の金曜日なるものなので、労働から解放された嬉しさも一入なのだろう。
それは仕事終わりにご飯を食べに来た私も同じで、巷で人気の個室居酒屋の中、私は後輩である朝木くんとグラスを合わせた。
「いろは先輩、おつかれさまです」
「おつかれさま! プロジェクトも一段落したし、今日はたくさん飲むぞ~!」
その宣言と同時にカチンと小気味よい音が響き、私はグラスの中身を一気に煽った。
「おいしい、おかわり!」
「先輩、ペース早いですって」
苦笑いを浮かべながらもメニューを手渡してくれる可愛い後輩は、周囲の若い子達と比べて落ち着いているので自分と同年代に思えるが、実は三歳程年下である。
新入社員の研修を担当して以来懐かれたようで、何かとひっついてくる可愛い存在だ。
「でもずっと禁酒してたし、今日ぐらいは許されたいよ」
テーブルに肘をついて軽く拗ねると、朝木くんは困ったように笑う。
「プロジェクトが成功するまで飲まない! 酒断ち! って毎日言ってましたもんね。俺が誘っても全然乗ってくれないし」
「社運がかかってたんだもの、願掛けぐらいするわ。でも朝木くんがサポートしてくれたおかげで助かったよ」
「俺の仕事は先輩の役に立つことですから。……店員さんすみません、注文お願いします」
朝木くんは得意げに笑い、近くを通りがかった店員に声をかけた。
「次はどれを頼みますか?」
「そうね……じゃあ、これで」
メニューを広げて注文をすると、すぐに次のお酒が運ばれてくる。
満ちたアルコールをまたぐいっと飲み干し、ふうと息をついた。
「今日は私が奢るから、朝木くんも好きなもの頼んでね」
「えっ、いいんですか? ありがとうございます。でも俺、先輩みたいに酒に強くないんで……そうだなぁ」
私がお酒弱かったっけ? と言っている間に彼はメニューに目を通す。
刺身頼んでいいですか? と聞かれ、快諾した。
さっきも話していたけど、今日は社運がかかった大きなプロジェクトが成功した日だ。
信頼できる後輩と二人きりだし、おいしいものを食べて飲んで、ぱーっと過ごしたい。
迷惑をかけない程度に羽目を外して、ぱーっとね。
朝木くんが頼んだお刺身がテーブルに乗せられる。
私はそれをおつまみにしてグラスを傾けた。
「このお刺身おいしいね……お酒によく合う……」
「先輩、本当にペース早いですよ。そんなんで大丈夫なんですか?」
徐々に呂律が危うくなってきた私の顔を、朝木くんが心配そうに覗き込む。
我が後輩ながらまあなんとも整った顔だ。
端正というか、アイドル系?
社内でも密かに人気のあるこの子が、どうして私に懐いてくれてるんだろう。
改めて考えると不思議だなあ……。などと思いつつ。
「大丈夫、大丈夫。私ね、いくら酔っても失敗したことないの。ちゃんとお会計もできるし、一人でもしっかり帰れるし。だから平気!」
と余裕をこいていた私だが、彼の心配通り、この発言はのちに撤回されることとなる。
大きな仕事が終わってハイテンションになった結果、ものの見事に酔っ払いが完成してしまった。
「うう……だめだ歩けない……」
「だから飲みすぎだって言ったんですよ。ほら、肩貸すんで掴まってください」
ごめんね、申し訳ない。と何度も口にしながら朝木くんの誘導に従って夜の道を歩く。
ちなみに会計は私のおごりではなく折半だった。
私が細かい計算ができず、適当に万札を出していたところ朝木くんが調整をしてお釣りを握らせてきたので。
「ごめんね……」
「いいんです。こうなることは予想してましたから。それよりほら、電車で帰るかタクシーで帰るか選んでください」
「うん、そうだね……」
タクシーで帰った方がいいのだろうけど、付近に車が止まれるようなスペースはない。
かと言って駅まで歩いていける自信もない。
どうするべきかとふわふわした頭で考えている時、視界に入ったのは眩いネオン看板だった。
私達の目の前に、ラブホテルがあったのだ。
「……少し休みたいかも……」
「ええ!?」
朝木くんは私の視線の先を察して驚いた声をあげる。
ごめん、そういう意味じゃないんだけど……でもほら、歩くのしんどいし、朝木くんも私を駅まで引っ張るの辛いでしょ?
「無理、もう歩けない……うっ、吐きそう」
「ちょっと待ってください! もう、しょうがないな……!」
焦った様子の彼は、私の身体を小脇に抱えてラブホテルへと足を踏み入れた。
きらびやかな室内に置かれたソファで、私は横になっていた。
頭の下にふかふかのクッションが敷かれていて気持ちが良くて、油断すると微睡んでしまいそうだ。
「少し落ち着きましたか?」
「うん、ありがとう……巻き込んじゃってごめんね」
「先輩を一人にはできませんから、気にしないでください。お水どうぞ」
朝木くんはそう言って、新品のペットボトルを差し出してくる。
何も言ってないのに先回りして用意してくれていたのか、なんてできた後輩だろう……。
ありがたくペットボトルを受け取り、口に含む。
少し休んだおかげで気分はだいぶ良くなっていた。もう少し休めば一人でも帰れそうだ。
「ありがとうね……朝木くんは頼りになるな。私も頼ってほしいなぁ」
「そうですね、酔っている時も頼れる先輩だったらいいんですけどねー」
冗談交じりに話すと、棘のある言い方をされた。
じっとりとした眼差しを向けられてつい眉が下げてしまう。ごめんってば。
私がしゅんとしたのを見かねて、朝木くんは首を振った。
「嘘ですよ。仕事の面ではずっと頼ってるじゃないですか」
「まぁ、これでも先輩だし……そりゃあね」
入社歴は私の方が数年早いので、後輩に抜かされるのは避けたかった。
バリバリ仕事に励んでいるおかげでしばらくは追いつかれる心配はなさそうだけど、単純に朝木くんが大仕事を任されたことがないだけでもあるので、経験値を積めばあっという間に化けるだろう。
まだまだ負けていられない……。
メラメラと闘志を燃やしていると、隣に座ってきた朝木くんが口元に手を当てて何かを考え込んでいた。
どうしたんだろう?
「先輩……そんなに頼られたいなら、ひとつ相談をしてもいいですか?」
「いいよ、なんでも相談して! 私にできることなら力になりたい」
迷惑をかけたお詫びもしたいしと頷くと、朝木くんはしばらく口を閉ざした。
「……」
……待って、そんなに重たい質問なの? 私はソファに座り直し、姿勢を正した。
相談事を受け止めきれるかなと不安を抱えているうちに、彼が口を開く。
「……実は俺――で」
「え、何?」
ぼそぼそと放たれた言葉がしっかりと聞き取れず、首を傾げる。
「俺……たないんです」
打ち明けづらいのか、彼の声は小さいままだ。
そしてその声は、今度はつけっぱなしになっていたテレビから流れる音でよく聞こえなかった。
「ごめん、なんて?」
朝木くんとの距離を詰めて改めて耳に神経を集中させる、その瞬間。
今度こそきちんと伝えようとしたらしく、朝木くんははっきりと声を張り上げた。
「俺……っ、勃たないんです! インポなんです、EDなんです……!」
「へぇ、ED…………え?」
思いもよらぬ相談内容に、時が止まった。
ED……? って、あれ? いわゆる勃起不全てやつ?
「朝木くんの、勃たないの? 健康な成人男性なのに?」
率直に尋ねると、彼の頬がぽっと赤く染まる。
しかも涙目になっていた。
……不覚にも、可愛いと思った。
そんな感情を抱く私の前で、彼は深く頷いた。
「前の彼女ともそれが原因で別れたんですけど、一向に治らなくて」
「あぁーそうなんだ……ご愁傷さま……」
心にもない慰めの言葉を発してしまう。
私女だから、男の人のそういう悩みはどうやって解決すればいいか知らない。
的確なアドバイスが浮かばず視線をさまよわせていると、朝木くんが私の手をきゅっと握ってきた。
「朝木くん?」
「投薬とか一人で出来そうな治療は大方試したんですけど、全部ダメで……それで、その」
彼は勇気を出すかのように小さく息を吸った。
「……協力してくれませんか?」
「ええと……」
「こんな事、信頼できる先輩にしか頼めなくて」
温かい指先で手の甲を撫でられ、酔いの回った頭で必死に考える。
協力って多分、そういうことだろう。
自分に手伝えることはなんでもと思っていたし、ちゃんとできるか心配だけど……可愛い可愛い後輩の役に立てるなら。
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