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『クラウス・フォンタナーの話⑤』
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あれから一週間が経った。この魔法省にカトリーヌ・エルノーがいると思うと落ち着かない日々が始まった。
とは言っても、魔法省は広いし、どこの部署にいるのかなんて見当もつかないし、ましてや彼女に会いに行くわけなんてするわけがない。そんなこんなで、俺はいつも通りに仕事をこなしていた、そんなある日のこと。
「あんた、最近変じゃない?なんかあった?」
エールは俺にそう聞いてきた。めちゃくちゃ心配そうな顔だ。
「別に何もないよ。……とゆうか、エールってここの部署じゃなくないか?」
「えーと。私、今日は資料室に用があって来たんだけど、たまたまあんたが見えたから」
「ふーん、そう」
「にしても、あんた凄いわね。あのロイド先輩のところで半年も働いてるんだもの。ロイド先輩の部署は厳しいはずなのに」
エールは感心したような表情を浮かべながら言った。別に好きで働いているわけではないのだが……。
すると、その言葉を聞いた周りの魔法使いたちがこちらをチラリと見てきた。そして、コソコソ話を始めた。
…恐らく、俺の悪口だろう。エールって何気にモテるしな……高嶺の花的な感じだけど。
「まぁ、ロイドさんのところは厳しいけど、頑張れるかなって思ったんだよ」
「そっか。でも……最近あんた頑張りすぎじゃない?ほら、今だって……」
「そうか?寧ろ、俺は女遊びしていた時期の方が長いし、俺の場合コネだからもっと頑張らないと」
……カトリーヌ・エルノーの煩悩を消すために必死に仕事に取り組んでいただけだが、コネなのは本当だし、そこについては罪悪感があるのは本当のことだし。
「コネ、ね。私はそう思ってないわよ。私は、あんたの才能を買っているもの。魔力量だってソコソコあるし」
エールの言葉を聞いて俺は目を丸くした。
確かに、エールとは何度か任務を共にしているし、他の人よりも一緒に行動することは多いが、彼女が俺のことをそこまで評価してくれているとは思わなかったのだ。
「ま、そんなことはどうでもいいのよ。女遊びしないでまともになったあんたに一人の女性を紹介できると思っただけなんだから!」
「……女性?紹介?そんなのいらないよ」
もう女は懲り懲りだし、そもそも今は恋愛どころではないのだ。
「えー?会わないの?」
エールは不満げな声を出しながらも仕事をしている。……黙々としていると、本当にカッコいいんだけどなぁ。でも、そんなこと絶対に言わないけど。そう思った瞬間。
「じゃあ、映画見にいったら?クラウス、この映画、見たかったんでしょ?それなら行くわよね?」
彼女はニヤッとした笑顔を浮かべて俺を見てきた。その目は有無を言わせない迫力があった。……このエールは駄目だ。
うん、と言わないと俺が折れるまでずっと粘られるだろう。
「……分かった。じゃあ、見にいくよ。はあ……」
「よかった!一緒に行く女の子にも連絡しとくわね」
そう言ってエールは微笑んだ。……この手のエールの顔には逆らえないな……と思いつつ、俺はため息を吐いた。
△▼△▼
そして。あれから数日が経ち、映画館前へと待ち合わせをしていた。結局、俺はエールの押しに負け、彼女と映画館の前で待ち合わせをすることになっていた。
一体、どんな子が来るのだろう?と、待ち合わせ場所に行ったら、見知った顔があった。
それは――。
「は?何でお前が……」
そこにいたのは……あのカトリーヌ・エルノーだったからだ。
△▼△▼
こうして久しぶりにカトリーヌ・エルノーと再会出来た訳だが……!なんというか……気まずい時間が流れただけだったし、それに……
「(久しぶりに、会っただけだよな?)」
何でこんなに緊張しているのか。……ドキドキするとかバカみたいだ。なのに、この胸の高鳴りは、どうしたことだろう? 女遊びをしていたときは、そんなことはなかった。なのに、今は……
「(まだ好きなの……俺……?)」
そんなことはないはずだ。だって、半年間も会っていなかったのだ。その間、ずっと忘れていた……否、忘れようとしてきた。それが今になって……
「(何ドキドキしてるんだよ。バカみたいじゃないか)」
この胸の高鳴りは、ただ単に久しぶりだからだ。そうに違いない。きっとそうだ。……なのに。どうしてこんなにも顔が熱いんだろう。こんなのじゃ……まるで。
「(俺、あいつのことが好きみたいじゃないか)」
……バカらしい。ありえない。俺はもうあの女のことを好きじゃないんだから。そう言い聞かせて、もう一度、深呼吸をした。……したのに。何故か心臓の鼓動は収まらないままで。
「嘘だろ……」
思わず呟いた声は誰にも拾われることもなく。そして、それから暫くの間、俺は動くことが出来なかった。
「……俺、まだカトリーヌ・エルノーのこと好きなの……?」
だとしたら、なんて未練たらしい男なんだ……自分の情けなさに呆れる。でも、やっぱり……頭の中に思い浮かぶのは、彼女の姿だった。
△▼△▼
そして一年後。魔法省の仕事を更に忙しくさせていた。だって考えてしまうから。あの時のことを……彼女のことを考えると、仕事どころではなくなってしまう。だからといって他の女を抱こうとは思わない。どうしても彼女に勝てる気がしないからだ。それくらい彼女の存在は大きかった。
変だよ、と言われたら反論はできない。自分でも変だと自覚している。だけど、それでも会いたいと思う気持ちを抑えられなかった。だから今日も気持ちを抑えるために仕事に没頭していたのだが……
「クラウスくん。ちょっといいかい?」
そんなことを思っているとロイドさんに声をかけられた。ロイドさんが俺に話?……やべっ……俺何かやらかしたか……?嫌な予感しかしないんだけど……。
内心焦りながら、平静を取り繕って振り返ると、
「残念ながらクラウスくん。部署変えだ」
「へ!?」
え、部署替え?なんで?一体どういうこと? 混乱する俺に向かって、ロイドさんは笑顔で言った。
「エールくんは結婚して魔法省を辞めてしまっただろう?それで空きが出来たのでね。そこの部署に異動になったよ」
なるほど。そういうことか。……俺が代わりか。あれ……確か……エールってあそこだったよな?魔法生物管理部……だよな?そこって確か……
「(か、カトリーヌ・エルノーがいるところ……!)」
まじか。まじかよ。……え、てことは仕事場でも彼女に会えるってこと?……嫌だな……と、思ってもこれは仕事。そんな我儘は通用しない。俺は渋々、異動を受け入れるのだった。
そして俺は知らない。その後、彼女……カトリーヌ・エルノーと婚約することになってとんとん拍子で婚約の話が進んでいくのを俺はまだ知らなかった――
とは言っても、魔法省は広いし、どこの部署にいるのかなんて見当もつかないし、ましてや彼女に会いに行くわけなんてするわけがない。そんなこんなで、俺はいつも通りに仕事をこなしていた、そんなある日のこと。
「あんた、最近変じゃない?なんかあった?」
エールは俺にそう聞いてきた。めちゃくちゃ心配そうな顔だ。
「別に何もないよ。……とゆうか、エールってここの部署じゃなくないか?」
「えーと。私、今日は資料室に用があって来たんだけど、たまたまあんたが見えたから」
「ふーん、そう」
「にしても、あんた凄いわね。あのロイド先輩のところで半年も働いてるんだもの。ロイド先輩の部署は厳しいはずなのに」
エールは感心したような表情を浮かべながら言った。別に好きで働いているわけではないのだが……。
すると、その言葉を聞いた周りの魔法使いたちがこちらをチラリと見てきた。そして、コソコソ話を始めた。
…恐らく、俺の悪口だろう。エールって何気にモテるしな……高嶺の花的な感じだけど。
「まぁ、ロイドさんのところは厳しいけど、頑張れるかなって思ったんだよ」
「そっか。でも……最近あんた頑張りすぎじゃない?ほら、今だって……」
「そうか?寧ろ、俺は女遊びしていた時期の方が長いし、俺の場合コネだからもっと頑張らないと」
……カトリーヌ・エルノーの煩悩を消すために必死に仕事に取り組んでいただけだが、コネなのは本当だし、そこについては罪悪感があるのは本当のことだし。
「コネ、ね。私はそう思ってないわよ。私は、あんたの才能を買っているもの。魔力量だってソコソコあるし」
エールの言葉を聞いて俺は目を丸くした。
確かに、エールとは何度か任務を共にしているし、他の人よりも一緒に行動することは多いが、彼女が俺のことをそこまで評価してくれているとは思わなかったのだ。
「ま、そんなことはどうでもいいのよ。女遊びしないでまともになったあんたに一人の女性を紹介できると思っただけなんだから!」
「……女性?紹介?そんなのいらないよ」
もう女は懲り懲りだし、そもそも今は恋愛どころではないのだ。
「えー?会わないの?」
エールは不満げな声を出しながらも仕事をしている。……黙々としていると、本当にカッコいいんだけどなぁ。でも、そんなこと絶対に言わないけど。そう思った瞬間。
「じゃあ、映画見にいったら?クラウス、この映画、見たかったんでしょ?それなら行くわよね?」
彼女はニヤッとした笑顔を浮かべて俺を見てきた。その目は有無を言わせない迫力があった。……このエールは駄目だ。
うん、と言わないと俺が折れるまでずっと粘られるだろう。
「……分かった。じゃあ、見にいくよ。はあ……」
「よかった!一緒に行く女の子にも連絡しとくわね」
そう言ってエールは微笑んだ。……この手のエールの顔には逆らえないな……と思いつつ、俺はため息を吐いた。
△▼△▼
そして。あれから数日が経ち、映画館前へと待ち合わせをしていた。結局、俺はエールの押しに負け、彼女と映画館の前で待ち合わせをすることになっていた。
一体、どんな子が来るのだろう?と、待ち合わせ場所に行ったら、見知った顔があった。
それは――。
「は?何でお前が……」
そこにいたのは……あのカトリーヌ・エルノーだったからだ。
△▼△▼
こうして久しぶりにカトリーヌ・エルノーと再会出来た訳だが……!なんというか……気まずい時間が流れただけだったし、それに……
「(久しぶりに、会っただけだよな?)」
何でこんなに緊張しているのか。……ドキドキするとかバカみたいだ。なのに、この胸の高鳴りは、どうしたことだろう? 女遊びをしていたときは、そんなことはなかった。なのに、今は……
「(まだ好きなの……俺……?)」
そんなことはないはずだ。だって、半年間も会っていなかったのだ。その間、ずっと忘れていた……否、忘れようとしてきた。それが今になって……
「(何ドキドキしてるんだよ。バカみたいじゃないか)」
この胸の高鳴りは、ただ単に久しぶりだからだ。そうに違いない。きっとそうだ。……なのに。どうしてこんなにも顔が熱いんだろう。こんなのじゃ……まるで。
「(俺、あいつのことが好きみたいじゃないか)」
……バカらしい。ありえない。俺はもうあの女のことを好きじゃないんだから。そう言い聞かせて、もう一度、深呼吸をした。……したのに。何故か心臓の鼓動は収まらないままで。
「嘘だろ……」
思わず呟いた声は誰にも拾われることもなく。そして、それから暫くの間、俺は動くことが出来なかった。
「……俺、まだカトリーヌ・エルノーのこと好きなの……?」
だとしたら、なんて未練たらしい男なんだ……自分の情けなさに呆れる。でも、やっぱり……頭の中に思い浮かぶのは、彼女の姿だった。
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変だよ、と言われたら反論はできない。自分でも変だと自覚している。だけど、それでも会いたいと思う気持ちを抑えられなかった。だから今日も気持ちを抑えるために仕事に没頭していたのだが……
「クラウスくん。ちょっといいかい?」
そんなことを思っているとロイドさんに声をかけられた。ロイドさんが俺に話?……やべっ……俺何かやらかしたか……?嫌な予感しかしないんだけど……。
内心焦りながら、平静を取り繕って振り返ると、
「残念ながらクラウスくん。部署変えだ」
「へ!?」
え、部署替え?なんで?一体どういうこと? 混乱する俺に向かって、ロイドさんは笑顔で言った。
「エールくんは結婚して魔法省を辞めてしまっただろう?それで空きが出来たのでね。そこの部署に異動になったよ」
なるほど。そういうことか。……俺が代わりか。あれ……確か……エールってあそこだったよな?魔法生物管理部……だよな?そこって確か……
「(か、カトリーヌ・エルノーがいるところ……!)」
まじか。まじかよ。……え、てことは仕事場でも彼女に会えるってこと?……嫌だな……と、思ってもこれは仕事。そんな我儘は通用しない。俺は渋々、異動を受け入れるのだった。
そして俺は知らない。その後、彼女……カトリーヌ・エルノーと婚約することになってとんとん拍子で婚約の話が進んでいくのを俺はまだ知らなかった――
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