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三章〜出会いと別れ〜
三十八話 『素直な気持ち』
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どうしてここに……?てゆうか、この人どうやって…入ってきたの?この前はお父様と許可出したらしいから入れたっぽい感じだったのに……。
「不法侵入じゃない」
「不法侵入じゃないわ。ちゃんと貴方達のお父様とお母様には許可を得たから」
花音さんの言葉に対して、香織様は堂々とそう言った。今度もお父様とお母様に許可を取ったのか。とゆうか、あの二人いないと思ったら……!
「あら、残念ね。もう少しで悠真の本音が聞けたところなのに。まあ、でも丁度いいわ。私がこの手で殺してあげる。私の方が優れているということを証明してあげる」
「殺す?……殺せると思っているの?私を?……ふふっ」
香織様は嘲笑うかのように笑った。
花音さんは、自信満々に笑みを浮かべている。
二人の間に火花が見えるような気がするのは、多分気の所為ではない。
そして
「ええ、殺すわ。望むなら今ここで」
と、花音さんが言った瞬間、二人は戦闘態勢に入った。
花音さんは右手にナイフを持ち、左手にスタンガンを持っている。
対する香織様は、何も持ってなかった。武器を持っていない。素手だ。
「あら、武器を使わないの?私には武器を使う必要がないということかしら?」
「そうよ。私は武器を使わなくても強いもの」
「……馬鹿にして!なら、これでどうかしら!」
花音さんはそう言って、香織様に向かって走り出し、スタンガンを当てようとした。しかし、その攻撃は簡単に避けられてしまった。
「なっ!?」
花音さんは驚愕の表情を見せた。まさか避けれるとは思っていなかったようだ。
「……ほら、どうしたの?早く次を仕掛けてきなさいよ」
「ぐっ!」
花音さんは苛立ちながら、もう一度攻撃を仕掛ける。今度は、先程よりも素早く、鋭い攻撃を繰り出したが、また避けられてしまう。
「なんで……なんで当たらないのよ!」
花音さんの叫び声が部屋に響く。彼女は、怒りを露にしながら何度も何度も攻撃を仕掛けるが、全て避けられてしまっている。
まるで花音さんの全ての動きを読んでいるかのような完璧な回避だ。
「こんなものなの?」
「う、うるさい!」
花音さんは更にスピードを上げ、連続で攻撃を繰り出す。
だが、それでも香織様は全ての攻撃を避け続ける。
「くそ!くそ!くそ!死ね!死ね!死ねえぇ!!」
花音さんは狂ったように叫ぶ。その姿はもう正気を失っているように見えた。完全に我を忘れている。
……目の前で繰り広げられる光景が怖すぎて、私の体は震えていた。
このままじゃ本当に香織様、殺されちゃうかも……どうしよう……。
私がそんなことを考えていた時だった。お兄様が急に立ち上がり、花音さんが持っていたナイフとスタンガンを取り上げて、
「これ以上はもう辞めろ、花音」
「うるさい!あの女が死んで悲しむのが嫌だからそんなこと言ってるんでしょ?でもね!!そんなこと関係ない!!あの女が死んだ方が私にとっての幸せなんだから!」
花音さんは、狂気じみた目で叫んだ。
お兄様は何も言わない。ただ黙って俯いているだけだ。お兄様はきっと、心の中では香織様のことを大切に思っているはずなのだ。
どうでもいいって言うのは嘘だ。だってここ半年の間お兄様ってば香織様のこと話すとき、楽しそうな顔していたし。それこそ、華鈴様が諦めたくらいだし。まぁ、私が何度言ってもお兄様は認めてくれなかったけど。
でも――、
「……ああ、そうだ。俺は九条のことが大切だよ。……俺は、あいつが死ぬのを見たくない」
お兄様はそう呟いた。その言葉を聞いた瞬間、私の胸は昂ってゆく。お兄様はようやく自分の気持ちに正直になったのだ。
「………そう」
先まで興奮し、暴れていた花音さんだったが、お兄様の言葉を聞いて冷静さを取り戻したのか、静かにそう言った。
「……ゆ、悠真くん……?」
「九条…ごめんな。俺、ずっと前からお前の気持ちに気づいてたんだ。だけど、それに向き合おうとしなかった。……臆病者なんだ、俺は」
「……」
お兄様は申し訳なさそうに言った。香織様は何とも言えない表情をしている。てゆうか、今この状況で告白するとか凄いなお兄様……いくら花音さんが冷静さを取り戻しても、まだ戦闘中なのに……。
でも、二人の会話を邪魔するつもりはなかった。皆黙って二人を見守っている。
そして二人は見つめ合う形になる。……てゆうか、花音さんはいいのだろうか?
「……つまんない」
沈黙を破ったのは花音さんだった。彼女は不機嫌な様子で舌打ちをして玄関の方へ歩き出す。
「花音さん!?どこ行くんですか!?」
「帰るに決まってるじゃない。あんな茶番見せられてたら、やる気無くすに決まっているでしょう?」
そう言い残して、花音さんは部屋から出て行った。茶番……か。確かにそうかもしれない。だってみんな気づいていたもの。二人が両思いなことに。
まぁ、王子の妨害のせいで上手くはいかなかったみたいだけれど。ようやく、二人は本当の意味で結ばれた。そして二人は幸せになって欲しいと私は思う。
「……好きだ。九条……いや!香織!俺はお前のことが大好きです!だから……付き合ってください!」
お兄様は顔を真っ赤にしてそう言った。香織様の顔も赤く染まっている。この二人、完全に自分の世界に入っていて周りが見えていない。
花音さんのことも忘れているんじゃないだろうか? しばらくの静寂の後、香織様は口を開いた。
彼女の答えはもちろん、
「はい!私も悠真君のことが好きです!これからよろしくお願いします!」
乙女のように、満面の笑みを浮かべながら彼女は返事をした。完璧な彼女と完璧な彼氏だ。……うん、お似合いだと思う。
しかし、まだ問題はある。王子のことだ。彼はどうするのだろう?失恋したことを受け入れるのかな……?後、華鈴様のこともあるし。
華鈴様は諦めムードになっているけど、王子は全く諦めてないと思うし……香織様は問題は無いと思うけど王子の方は大丈夫なのだろうか?でも、まあ……
「おめでとうございます。お兄様に香織様」
今はとりあえず、お祝いの言葉を言うべきだと思った。だって、これは喜ばしい出来事なのだから。王子のことや、華鈴様のことも花音さんのことも後になって考えればいい話だ。
今はただ、目の前で愛し合っている二人を見て、素直に祝福したい。私は心の底からそう思った。
「不法侵入じゃない」
「不法侵入じゃないわ。ちゃんと貴方達のお父様とお母様には許可を得たから」
花音さんの言葉に対して、香織様は堂々とそう言った。今度もお父様とお母様に許可を取ったのか。とゆうか、あの二人いないと思ったら……!
「あら、残念ね。もう少しで悠真の本音が聞けたところなのに。まあ、でも丁度いいわ。私がこの手で殺してあげる。私の方が優れているということを証明してあげる」
「殺す?……殺せると思っているの?私を?……ふふっ」
香織様は嘲笑うかのように笑った。
花音さんは、自信満々に笑みを浮かべている。
二人の間に火花が見えるような気がするのは、多分気の所為ではない。
そして
「ええ、殺すわ。望むなら今ここで」
と、花音さんが言った瞬間、二人は戦闘態勢に入った。
花音さんは右手にナイフを持ち、左手にスタンガンを持っている。
対する香織様は、何も持ってなかった。武器を持っていない。素手だ。
「あら、武器を使わないの?私には武器を使う必要がないということかしら?」
「そうよ。私は武器を使わなくても強いもの」
「……馬鹿にして!なら、これでどうかしら!」
花音さんはそう言って、香織様に向かって走り出し、スタンガンを当てようとした。しかし、その攻撃は簡単に避けられてしまった。
「なっ!?」
花音さんは驚愕の表情を見せた。まさか避けれるとは思っていなかったようだ。
「……ほら、どうしたの?早く次を仕掛けてきなさいよ」
「ぐっ!」
花音さんは苛立ちながら、もう一度攻撃を仕掛ける。今度は、先程よりも素早く、鋭い攻撃を繰り出したが、また避けられてしまう。
「なんで……なんで当たらないのよ!」
花音さんの叫び声が部屋に響く。彼女は、怒りを露にしながら何度も何度も攻撃を仕掛けるが、全て避けられてしまっている。
まるで花音さんの全ての動きを読んでいるかのような完璧な回避だ。
「こんなものなの?」
「う、うるさい!」
花音さんは更にスピードを上げ、連続で攻撃を繰り出す。
だが、それでも香織様は全ての攻撃を避け続ける。
「くそ!くそ!くそ!死ね!死ね!死ねえぇ!!」
花音さんは狂ったように叫ぶ。その姿はもう正気を失っているように見えた。完全に我を忘れている。
……目の前で繰り広げられる光景が怖すぎて、私の体は震えていた。
このままじゃ本当に香織様、殺されちゃうかも……どうしよう……。
私がそんなことを考えていた時だった。お兄様が急に立ち上がり、花音さんが持っていたナイフとスタンガンを取り上げて、
「これ以上はもう辞めろ、花音」
「うるさい!あの女が死んで悲しむのが嫌だからそんなこと言ってるんでしょ?でもね!!そんなこと関係ない!!あの女が死んだ方が私にとっての幸せなんだから!」
花音さんは、狂気じみた目で叫んだ。
お兄様は何も言わない。ただ黙って俯いているだけだ。お兄様はきっと、心の中では香織様のことを大切に思っているはずなのだ。
どうでもいいって言うのは嘘だ。だってここ半年の間お兄様ってば香織様のこと話すとき、楽しそうな顔していたし。それこそ、華鈴様が諦めたくらいだし。まぁ、私が何度言ってもお兄様は認めてくれなかったけど。
でも――、
「……ああ、そうだ。俺は九条のことが大切だよ。……俺は、あいつが死ぬのを見たくない」
お兄様はそう呟いた。その言葉を聞いた瞬間、私の胸は昂ってゆく。お兄様はようやく自分の気持ちに正直になったのだ。
「………そう」
先まで興奮し、暴れていた花音さんだったが、お兄様の言葉を聞いて冷静さを取り戻したのか、静かにそう言った。
「……ゆ、悠真くん……?」
「九条…ごめんな。俺、ずっと前からお前の気持ちに気づいてたんだ。だけど、それに向き合おうとしなかった。……臆病者なんだ、俺は」
「……」
お兄様は申し訳なさそうに言った。香織様は何とも言えない表情をしている。てゆうか、今この状況で告白するとか凄いなお兄様……いくら花音さんが冷静さを取り戻しても、まだ戦闘中なのに……。
でも、二人の会話を邪魔するつもりはなかった。皆黙って二人を見守っている。
そして二人は見つめ合う形になる。……てゆうか、花音さんはいいのだろうか?
「……つまんない」
沈黙を破ったのは花音さんだった。彼女は不機嫌な様子で舌打ちをして玄関の方へ歩き出す。
「花音さん!?どこ行くんですか!?」
「帰るに決まってるじゃない。あんな茶番見せられてたら、やる気無くすに決まっているでしょう?」
そう言い残して、花音さんは部屋から出て行った。茶番……か。確かにそうかもしれない。だってみんな気づいていたもの。二人が両思いなことに。
まぁ、王子の妨害のせいで上手くはいかなかったみたいだけれど。ようやく、二人は本当の意味で結ばれた。そして二人は幸せになって欲しいと私は思う。
「……好きだ。九条……いや!香織!俺はお前のことが大好きです!だから……付き合ってください!」
お兄様は顔を真っ赤にしてそう言った。香織様の顔も赤く染まっている。この二人、完全に自分の世界に入っていて周りが見えていない。
花音さんのことも忘れているんじゃないだろうか? しばらくの静寂の後、香織様は口を開いた。
彼女の答えはもちろん、
「はい!私も悠真君のことが好きです!これからよろしくお願いします!」
乙女のように、満面の笑みを浮かべながら彼女は返事をした。完璧な彼女と完璧な彼氏だ。……うん、お似合いだと思う。
しかし、まだ問題はある。王子のことだ。彼はどうするのだろう?失恋したことを受け入れるのかな……?後、華鈴様のこともあるし。
華鈴様は諦めムードになっているけど、王子は全く諦めてないと思うし……香織様は問題は無いと思うけど王子の方は大丈夫なのだろうか?でも、まあ……
「おめでとうございます。お兄様に香織様」
今はとりあえず、お祝いの言葉を言うべきだと思った。だって、これは喜ばしい出来事なのだから。王子のことや、華鈴様のことも花音さんのことも後になって考えればいい話だ。
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