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3.散歩して買い物して帰ってきた

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 とにかく、大根汁と野菜コンソメスープしか食べていない。
 このような状況であったが、11時ごろに起床するという、屑の特権を享受し、床から立ち上がる。
 村上春樹の「海辺のカフカ」下巻を読んでいたら途中で寝れた。ちなみに、この本は面白い。

 で、嫁はカップ麺食っていた。
 実は、糖尿病が発覚する前に、赤いきつねと緑のたぬきが安かったので大量買いしていたのだけど、今となっては全く食べることは叶わぬ食品となったわけだ。まあ、どーでもいいんだけど。
 基本、楽だから買ったものだし。
 嫁がもそもそ食っていた。
 

「ところで、似たような物を食って、なぜオマエさんは、糖尿にならぬ? しかも甘い飲料水をガボガボの飲むのに?」
「しらないよ――」

 と、もそもそろ、赤いキツネをたべながら答える嫁。
 それは道理だ。私も自分がいかなるメカニズムにて糖尿病になったのかさっぱり分からないのだから。
 血液検査は精神病院で、まあ二月ぁら三月にいっかいやっているので、その程度の間で急速に悪化したのだろう。
 そういえば「血糖値が上がり気味だから注意して」とはいわれていたかもしれんが、キチガイにそんな要求をされてもこまるのである。具体性のない言葉は、まったく現実に作用しないのだ。

 内科医の具体的指示により、私は動き出したわけであり、この点、いかもにも自分は「明確に、具体的に言われたことはやります」という機械的な性分が直っていないのであると思う次第。

 で、散歩をしてきた。
 散歩とは、どこかに行くという目的はなく歩くものであるが、具体的目的もなく、ただ歩くという行為はつらいものであろう。

「ほら、穴を掘れ」

 と目的も教えられず穴を掘り――

「さあ、埋めろ」

 と掘った穴を埋める作業をするのは辛い。

 であるから、歩くにしても目的地が必要であるし、そのも目的地でなにをなすべきかの目標も必須であった。
 物語的に。

 だもんで、私は津田沼のイオンモールまで20分くらい歩いた。
 そして、イオンモールの中を10分ほど歩く。



 イオンモールは広い。




 途中で、椅子にすわり声もでるようになったので、スマホのアプリで後述筆記した。
 アルファポリスのキャラ文芸用の粗原稿にするためである。

 で、とくにイオンでは買い物せず、建物を抜け、そのまま新京成の駅経由で、反対側の道路にある店に行く。
 河内屋という業務用スーパーだ。

「さて、低カロリーで腹の膨れるものをかわねばならない」と、私は口の中で言葉を転がす。
 口の中は水気を失い粘ついているのだけど、これも糖尿簿病のせいだろうか。
 以前から、薬の副作用で口が渇くのだけど。

 で、買った。
 コンニャク1キロ以上。


 中身はこんな感じ。4500円以上買った。新記録かもしれない。



 コンニャクで作った中華麺。
 油揚げ
 かまぼこを10個以上(普通に売ってる88円の)
 サバの切り身の冷凍を2袋
 寒天の粉
 野菜ジュース
 缶詰の小豆1キロ
 業務用カニカマ
 業務用マンゴージュースだ。

 とにかく、食間の空腹が辛いので、寒天をつかった腹が膨れカロリー糖質の低い「おやつ」をつくろうと思ったのだ。

 また、食事にはコンニャクやらで嵩をふやそうと思ったのでいっぱい買った。
 中には、ラーメンの代用食となるかローリー糖質オフのコンニャク麺があったので試しに買ってみた。
 スープは業務用のが家にある。

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