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39.文永の役の終結
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闇は重く、雨は容赦なく兵士たちの顔を叩いた。
風はまるで怨霊の咆哮のように唸り、蒙古・高麗軍の本陣「パオ」を揺らし、軋ませた。
キントの命令は下された――鷹島への後退。
だが、それは敗残兵の逃走にしか見えなかった。
赤坂の泥濘で鎌倉武士団に蹂躙された軍は、秩序を失い、恐怖と疲弊に塗れていた。
抜都魯と呼ばれる粗末な舟艇は、波に揺られ、木の継ぎ目から水が滲み、兵士たちの足元を濡らした。
「急げ! 乗れ! 船が沈むぞ!」
「押すな、バカ野朗」
高麗兵の叫びが風に掻き消される。
松明の火は雨に弱り、闇の中で揺れる影だけが兵士たちの動きを照らした。
金方慶は歯を食いしばり、部下を叱咤したが、声は虚しく響く。
兵士たちは荷物を投げ捨て、濡れた甲冑を脱ぎ、這うように船にしがみついた。
ある者は仲間を押しのけ、別の者は滑った泥に足を取られ、波に飲まれた。
船底に積まれた物資は湿気で腐りかかり、槍は錆び、兵の目は死んだ魚のようだった。
「これが…総司令官の決断か……」
金方慶は呟き、キントを睨んだが、キントは無表情に船を見つめるだけだった。
洪茶丘は卑屈な笑みを浮かべ「これでよい、これでよい」と繰り返した。
卑劣な上に卑屈な男であった。
劉復享は右肩の傷を押さえ、巨体を揺らしつつ船に乗り込む。
だが、流石の劉復享も痛みに顔を歪めた。
約12,000の兵のうち、生き残ったのは9,000にも満たない。
夜間乗船は混乱を極め、船は過剰な重量で傾き、数十人が海に落ち、その悲鳴は風に溶けた。
◇◇◇◇◇◇
李娜は泥濘を抜け、血と雨に濡れた身体を引きずりながら本陣にたどり着いた。
緋色の髪は泥にまみれ、右腕は不自然に曲がり、肋骨の皹が呼吸のたびに軋んだ。
彼女の双眸は、なお炎のように燃えていた。
ただ、頭の中では冷徹な理性が身体を支配していた。
パオの前に立つと、兵士が慌てて彼女を迎えた。
「総司令官は? 洪茶丘は?」
李娜の声は鋭い。高麗兵は怯えた目で答えた。
「鷹島へ……後退……今、乗船中だ……」
「後退だと?」
李娜の唇が歪んだ。
洪茶丘の無能さを嘲笑しつつ、彼女は決断した。
後退とは、いずれ攻めに転じるときに使う言葉だ。
しかし、今の蒙古軍が後退するのは、明らかに敗北の撤退である。
(私は負けてない)
とにかく、船に乗る意味はない。
鎌倉武士団の追撃が予想される中、海で死ぬより陸で戦う方が彼女の性に合っていた。
洪茶丘と心中する気はない。
「私は倭国に残る。敵を足止めする」
部下の一人が止めた。
「李娜様、傷が……」
だが、李娜は振り向きもせず、雨の中を駆け出した。
右腕の痛みは無視し、肋骨の軋みも意に介さない。
彼女は闇に溶けた。
「殺してやる。倭猿どもめ」
目指すは伊乃と虎猿――あの狂った倭猿どもを叩き潰すことだった。
◇◇◇◇◇◇
夜が深まるにつれ、風は獣の咆哮を越え、天地を裂くような猛威を振るった。
爆弾低気圧――後世でそう呼ばれる異常気象が九州の海を襲った。
蒙古・高麗軍の船団は、九〇〇隻の粗製な船で構成され、修理もままならぬ状態だった。
抜都魯は波に翻弄され、軍船は互いに衝突し、木片と兵士が海に投げ出された。
「船が……! 船が割れる!」
高麗兵の絶叫が響くが、波はそれを飲み込んだ。
松明は消える。
闇の中で船は次々に沈没。
金方慶は船縁にしがみつき、部下を叫ぶが、返事はない。
キントは自ら舵を握るが、舵は折れ、船は岩礁に激突。
洪茶丘は甲板で這い、祈るように呻いたが、波が彼をさらったように見えた。
劉復享は巨体を支えきれず、傷口から血を流しながら海に沈んだ。
約九〇〇〇の兵は、半数以上が一夜で海の藻屑と化した。
生き残った船はわずか200隻。
だが、それらも朝までに九州の海岸に打ち上げられた。
船は粉々に砕け、兵士たちは泥と岩に叩きつけられた。
鎌倉武士団の斥候がその惨状を発見し、少弐景資に報告。景資は即座に追撃を命じた。
蒙古軍に対する殺戮の開始だった。
それは、もう戦闘ではない。一方的な殺戮だった。
とにかく、海岸は地獄が現出していた。
打ち上げられた蒙古・高麗兵は、折れた骨を晒し、血と海水にまみれ、這うように逃げた。
しかし――
鎌倉武士団は容赦なかった。
少弐景資の命を受けた菊池武房と白石通泰の部隊が、馬を駆り、太刀を振るった。
「首を斬れ! 一人も生かすな!」
菊池武房の声が響く。武士たちは極彩色の大鎧に身を包み、馬を疾走させ、逃げる兵を踏み潰した。
ある高麗兵は膝をつき、命乞いをしたが。
鎌倉武士は「なんでそんな無駄なことをするんだ?」と不思議そうに殺した。
武士の長刀が頭蓋を両断。
ピンクの脳漿が泥に混ざった。
別の兵は折れた槍で抵抗したが、和弓の征矢が胸を貫く。矢は肋骨を砕いて背中に突き出た。
噴水のように血が噴き、兵は泥に倒れ、馬蹄に踏まれ肉塊と化した。
「分捕りじゃ! 首を取れ!」
白石通泰が叫ぶ。
武士たちは死体から首を切り離し、血塗れの髪を掴んで掲げた。
ある者は生きている兵の腹を裂き、臓物を引きずり出し、笑いながら踏み潰した。
海辺は赤く染まり、波が血を洗う。
そして、新たな血がすぐに流れ込んだ。
レッドオーシャンの永久機関が完成していた。
生き残った兵は数百に満たず、森に逃げた者もいたが、竹崎李長率いる小部隊が追い詰めた。
彼らは薙刀で四肢を切り落とした。断末魔の叫びは風に掻き消され、生き残りは皆無だった。
◇◇◇◇◇◇
李娜は雨の中、泥濘を駆けていた。
右腕は動かず、肋骨の痛みは呼吸を乱し、身体は熱を帯びていた。
傷口から入り込んだ泥と雨が感染を引き起こし、少なくない出血が彼女の身体を限界に近づけていた。
だが、彼女の目は依然として燃え、伊乃と虎猿を仕留める執念が彼女を突き動かした。
「倭猿……どこだ……」
李娜は呟き、森の奥へ進む。
風は木々を揺らし、雨は視界を奪った。
彼女は木に凭れ、息を整えたが、熱は頭を焼き、意識が揺らぎ始めた。
過去の記憶――北宋の母、蒙古の訓練、殺戮の日々が断片的に浮かぶ。
彼女は唇を噛み、血を吐きながら前進した。
だが、ついに力尽きた。森の奥、濡れた土に膝をつき、彼女は倒れた。
緋色の髪が泥に広がり、血のような瞳は空を見た。雨が彼女の顔を洗い、熱は身体を蝕んだ。
彼女は呟いた。
「まだ……終わらん……」
だが、薄れ行く意識は闇に沈み、彼女は動かなくなった。
風はまるで怨霊の咆哮のように唸り、蒙古・高麗軍の本陣「パオ」を揺らし、軋ませた。
キントの命令は下された――鷹島への後退。
だが、それは敗残兵の逃走にしか見えなかった。
赤坂の泥濘で鎌倉武士団に蹂躙された軍は、秩序を失い、恐怖と疲弊に塗れていた。
抜都魯と呼ばれる粗末な舟艇は、波に揺られ、木の継ぎ目から水が滲み、兵士たちの足元を濡らした。
「急げ! 乗れ! 船が沈むぞ!」
「押すな、バカ野朗」
高麗兵の叫びが風に掻き消される。
松明の火は雨に弱り、闇の中で揺れる影だけが兵士たちの動きを照らした。
金方慶は歯を食いしばり、部下を叱咤したが、声は虚しく響く。
兵士たちは荷物を投げ捨て、濡れた甲冑を脱ぎ、這うように船にしがみついた。
ある者は仲間を押しのけ、別の者は滑った泥に足を取られ、波に飲まれた。
船底に積まれた物資は湿気で腐りかかり、槍は錆び、兵の目は死んだ魚のようだった。
「これが…総司令官の決断か……」
金方慶は呟き、キントを睨んだが、キントは無表情に船を見つめるだけだった。
洪茶丘は卑屈な笑みを浮かべ「これでよい、これでよい」と繰り返した。
卑劣な上に卑屈な男であった。
劉復享は右肩の傷を押さえ、巨体を揺らしつつ船に乗り込む。
だが、流石の劉復享も痛みに顔を歪めた。
約12,000の兵のうち、生き残ったのは9,000にも満たない。
夜間乗船は混乱を極め、船は過剰な重量で傾き、数十人が海に落ち、その悲鳴は風に溶けた。
◇◇◇◇◇◇
李娜は泥濘を抜け、血と雨に濡れた身体を引きずりながら本陣にたどり着いた。
緋色の髪は泥にまみれ、右腕は不自然に曲がり、肋骨の皹が呼吸のたびに軋んだ。
彼女の双眸は、なお炎のように燃えていた。
ただ、頭の中では冷徹な理性が身体を支配していた。
パオの前に立つと、兵士が慌てて彼女を迎えた。
「総司令官は? 洪茶丘は?」
李娜の声は鋭い。高麗兵は怯えた目で答えた。
「鷹島へ……後退……今、乗船中だ……」
「後退だと?」
李娜の唇が歪んだ。
洪茶丘の無能さを嘲笑しつつ、彼女は決断した。
後退とは、いずれ攻めに転じるときに使う言葉だ。
しかし、今の蒙古軍が後退するのは、明らかに敗北の撤退である。
(私は負けてない)
とにかく、船に乗る意味はない。
鎌倉武士団の追撃が予想される中、海で死ぬより陸で戦う方が彼女の性に合っていた。
洪茶丘と心中する気はない。
「私は倭国に残る。敵を足止めする」
部下の一人が止めた。
「李娜様、傷が……」
だが、李娜は振り向きもせず、雨の中を駆け出した。
右腕の痛みは無視し、肋骨の軋みも意に介さない。
彼女は闇に溶けた。
「殺してやる。倭猿どもめ」
目指すは伊乃と虎猿――あの狂った倭猿どもを叩き潰すことだった。
◇◇◇◇◇◇
夜が深まるにつれ、風は獣の咆哮を越え、天地を裂くような猛威を振るった。
爆弾低気圧――後世でそう呼ばれる異常気象が九州の海を襲った。
蒙古・高麗軍の船団は、九〇〇隻の粗製な船で構成され、修理もままならぬ状態だった。
抜都魯は波に翻弄され、軍船は互いに衝突し、木片と兵士が海に投げ出された。
「船が……! 船が割れる!」
高麗兵の絶叫が響くが、波はそれを飲み込んだ。
松明は消える。
闇の中で船は次々に沈没。
金方慶は船縁にしがみつき、部下を叫ぶが、返事はない。
キントは自ら舵を握るが、舵は折れ、船は岩礁に激突。
洪茶丘は甲板で這い、祈るように呻いたが、波が彼をさらったように見えた。
劉復享は巨体を支えきれず、傷口から血を流しながら海に沈んだ。
約九〇〇〇の兵は、半数以上が一夜で海の藻屑と化した。
生き残った船はわずか200隻。
だが、それらも朝までに九州の海岸に打ち上げられた。
船は粉々に砕け、兵士たちは泥と岩に叩きつけられた。
鎌倉武士団の斥候がその惨状を発見し、少弐景資に報告。景資は即座に追撃を命じた。
蒙古軍に対する殺戮の開始だった。
それは、もう戦闘ではない。一方的な殺戮だった。
とにかく、海岸は地獄が現出していた。
打ち上げられた蒙古・高麗兵は、折れた骨を晒し、血と海水にまみれ、這うように逃げた。
しかし――
鎌倉武士団は容赦なかった。
少弐景資の命を受けた菊池武房と白石通泰の部隊が、馬を駆り、太刀を振るった。
「首を斬れ! 一人も生かすな!」
菊池武房の声が響く。武士たちは極彩色の大鎧に身を包み、馬を疾走させ、逃げる兵を踏み潰した。
ある高麗兵は膝をつき、命乞いをしたが。
鎌倉武士は「なんでそんな無駄なことをするんだ?」と不思議そうに殺した。
武士の長刀が頭蓋を両断。
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別の兵は折れた槍で抵抗したが、和弓の征矢が胸を貫く。矢は肋骨を砕いて背中に突き出た。
噴水のように血が噴き、兵は泥に倒れ、馬蹄に踏まれ肉塊と化した。
「分捕りじゃ! 首を取れ!」
白石通泰が叫ぶ。
武士たちは死体から首を切り離し、血塗れの髪を掴んで掲げた。
ある者は生きている兵の腹を裂き、臓物を引きずり出し、笑いながら踏み潰した。
海辺は赤く染まり、波が血を洗う。
そして、新たな血がすぐに流れ込んだ。
レッドオーシャンの永久機関が完成していた。
生き残った兵は数百に満たず、森に逃げた者もいたが、竹崎李長率いる小部隊が追い詰めた。
彼らは薙刀で四肢を切り落とした。断末魔の叫びは風に掻き消され、生き残りは皆無だった。
◇◇◇◇◇◇
李娜は雨の中、泥濘を駆けていた。
右腕は動かず、肋骨の痛みは呼吸を乱し、身体は熱を帯びていた。
傷口から入り込んだ泥と雨が感染を引き起こし、少なくない出血が彼女の身体を限界に近づけていた。
だが、彼女の目は依然として燃え、伊乃と虎猿を仕留める執念が彼女を突き動かした。
「倭猿……どこだ……」
李娜は呟き、森の奥へ進む。
風は木々を揺らし、雨は視界を奪った。
彼女は木に凭れ、息を整えたが、熱は頭を焼き、意識が揺らぎ始めた。
過去の記憶――北宋の母、蒙古の訓練、殺戮の日々が断片的に浮かぶ。
彼女は唇を噛み、血を吐きながら前進した。
だが、ついに力尽きた。森の奥、濡れた土に膝をつき、彼女は倒れた。
緋色の髪が泥に広がり、血のような瞳は空を見た。雨が彼女の顔を洗い、熱は身体を蝕んだ。
彼女は呟いた。
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