H+ERO=ヒーロー!

千音 兎輝

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31.体は女の子でも、心は男ですか?{乙女になりました↑ 男だ!}

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「さあ、しゃべってみて?」
「・・・・・・しゃべってって言われても、なにをしゃべればいいのかわからないわよ」
 あれ? 私の話し方、女の子になってる!? しかも心の声まで!?
「素晴らしいわ!」
「イ、イド、苦しい、離して・・・・・・」
 主におっぱいの圧が苦しいのよ・・・・・・。
「ああ、なんて素晴らしいのかしら・・・・・・」
 モモが恍惚の表情で私を見た。
「海行きましょう、海!」
「エ、エルフの対策は?」
「そんなものは後です、後」
 それ、竜姫の言うセリフじゃない気がするの。


「海だーっ!」
 美那は元気だねぇ。
 結局、みんなで海に来てしまった。あ、ブライは置いてきた。だって女の園だもん。
「さあ、希、日焼け止めを塗るわよぉ」
「い、いや、いいのだけど・・・・・・」
「今の希色の体は女の子なの! お肌がガサガサになるわよ」
 美那が怖いことを言った。
「そ、それはいやだわ」
「じゃあ、水着に着替えてから塗りますよ」
 この世界にもさすがに水着はあるみたいね。
「でも、私、水着持ってないよ?」
 だっていきなり来たんだもん。
「みんなの分持ってきたわよぉ」
「ほら、無いでしょ・・・・・・え?
あるの!?」
 どれだけ準備がいいの!? 
 そのとき、私に逃げ道は無いことを知った。
 でも、その水着って私たちの世界で言うスク水じゃない?
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