False memories 偽の記憶

Raymond

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クリスマス

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小学2年の頃から実家にかえる機会が増えた。
そして本当はクリスマスがなんなのか知っていた。

でも、わたしは女の子だからクリスマスが来ないんだとそう言い聞かせていた。

クリスマスの朝、枕元にプレゼントがあった、今でもその夢を見るほど嬉しかった、わたしもちゃんとクリスマスが来たって顔が真っ赤になった。

走ってリビングに降りて行くと、真剣なかおをした大人が4人話し込んでいた。2人はわたしの両親、それから知らない大人、それから知らない子供。

走り回る子供と黙りこくる大人。
取り付く島もなく黙って端に座った。

知らない子供が、わたしのプレゼントを見つけて騒ぎ出した。
欲しいと、わたしが欲しかったやつだと。

そうだね、わたしのじゃなくなるんだね。そう悟ったらやはりわたしのプレゼントはその子供の手の中に行った。
理由はわからない、悲しかった事しか覚えていない。
あんなに悲しい思いをしたのは初めてだったかもしれない。

でも、「仕方ない」

クリスマスはそれっきりだった
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